半年ほど前からアイフォンを使っているのですが、いまだに使い方が分らず困っています・・・・。
色々進化しているんでしょうけど、なかなかついていけません(><)。

本日、個人的にもお気に入りのアールヌーボーのピアスをアップしました。

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金細工だけで瑞々しい薔薇の花が表現されています。
花びらの重なり合う様子とか、拡大しても本当に柔らかく見えます。
こうしたデリケートな金細工、そしてカラーゴールドの美しさは、金細工技術の高かったアールヌーボーならではの醍醐味です。


この時代以降、20世紀に入りますと、フランスはイギリスほどは極端ではないですが、ジュエリーの世界にプラチナが入ってきます。
プラチナならではの特性を活かした素晴らしいジュエリーが、特にアールデコ期につくられていくことになるのですが、物事には一長一短があり、そうしたプラチナによるセッティングの発展が、皮肉なことに金細工の技術の凋落をもまたもたらします。
実際、フランスのジュエリー歴史で、金細工の美しいジュエリーは1900年頃が絶頂で、その後は段々に見られなくなっていくのです。

お好みもあるかと思いますが、私はゴールドの(特にイエローゴールド)の繊細な金細工のアンティークジュエリーがとても好きで、それほどプラチナが大好きなわけではありません。
どちらかと言うと繊細さの残ったゴールドのジュエリー、プラチナでもイエローゴールドとのはりあわせだったり、部分的なプラチナ使いだったりと、あまりプラチナ、プラチナしすぎていない方が好みです。
なぜならその頃のジュエリーのほうが細工の妙があると思うからです。
このあたりは好みもありますね。


さて金細工の美しいジュエリーが作られた時代といえば、フランスの宝飾史ではアールヌーボー期以外にもう一つ注目すべき時代があります。
それは王政復古の時代(完全にではないですが、隣国イギリスのジョージアンの時代に少しかぶった時代です)、

フランスのカラーゴールドは早くから発展し、この頃に既にカラーゴールドの美しいジュエリーが作られているんですよ。
今回のピアスをご紹介しながら頭に浮かんだのは下記のブレスレットです。


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こちらは既に販売済みなのですが、やはり素晴らしい金細工&カラーゴールド。
しかし時代は大きく異なり、こちらは典型的な王政復古の時代のジュエリーです。
何が異なるかと言いますと私からすると一目瞭然なのですが、言葉ではなかなか説明しずらいですね。

王政復古の時代のこうした金細工のジュエリーはなんと言っても数が少なく、本以外では中々出てこないので、また資料を探してもうちょっと深くこの2つの時代の金細工の違いについて、解説したいと思います!