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2015.07.02 (Thu)

不平等を増すこの世の中で私たちはどう生きる? @パリ

相変わらずパリでの買い付け日記の続きですが、今日はお仕事のことではなく、友人と過ごしたディナーでのこと。
そこで話したことについて少し書いてみたいと思います。

パリではもうであってもう18年ぐらいになるフランス人の友人たちとディナーをしました。
フランスには「グランゼコール」といわれる大学とは別のエリート養成学校があるのですが、私はなぜかそんなところに大学時代に交換留学生として留学をしていました。
何を勉強していたかというと、マーケティングとか人事マネージメントとか、欧州経済とか。
そんなものは私の頭の片隅にももうございませんが、そこで出会い一緒に学び今でも仲良くしてくれている友人だけは一生の財産です。

と言うことで当店のブログでもしょっちゅう出てくる、私の心の友のDとEが今回も登場!
仕事帰りにアパルトマンまでてきてくれてい、マレ地区でディナーです。
ちなみに下記は一皿しか残っていなくてDと取り合ったpied de cochon(豚の足)。
興味本位で奪いましたが、油っぽくて私的にはイマイチでした。。。


cochonaupied.jpg

creme.jpg


さていつもの通りげらげら笑っている私たちではありますが、今回はかなり真剣に社会のことについても話しました。
今回ロンドンでもパリでも「広がる格差」についての話になることが多かったです。
格差社会とは近年の日本でも言われ始めていることですが、皆様もご存知の通り出自による社会階層はヨーロッパはもっと露骨です。
しかし近年は、日本でも起きているようなことがイギリスやフランスでも見られるようになってきています。

いわゆる中流とされてきた人たちの生活レベルが落ちている、そしてごく一部の富める人がすべてを持っていくという社会システムです。
その日一緒に夕食をとった友人は二人とも、フランス社会でかなりの高給取りです。
二人ともアパルトマンを所有したり(Dは3件も!)、資本主義社会のメリットも享受していてそれを全面否定するような人たちはないのですが、同時に少しユートピアンなところも持つ友人たちです。


「資本主義の限界」
そして
「巨大企業、社会的責任を負わなくてはいけない大企業やその代表者が、その役割を担っていないこと」

を憂いていて、それは私も思うところと一致していたので、珍しくそんなまじめなネタで盛り上がっていたのです。

例えばなのですが、私たちの誰もが飲んでいるあの有名な炭酸飲料。
自動販売機で誰もが簡単に買っているあの炭酸飲料の一番小さいサイズに、角砂糖が何個入っているか知っていますか?

答えは10個です!
これだけの砂糖を摂取し続けることは、脳に麻薬並みの中毒性をもたらすと言われています。

先日、フランスで面白いテレビ番組があったそうです。
この某巨大飲料メーカーのヨーロッパ責任者に「あなたはこうした現実に対してどう説明をしますか?」と突撃インタビューをするというものだったそうです。
「製品に関する説明は全てこの書類に書いてある(私にはそれ以上、答える義務はない)」
というのがその返答だったそうです・・・。

つまりそういうことです。
世の中の当たり前に流通している多くのことや、おきた事件や出来事。
巨大企業が倫理的に正しいと思えないことをしていることも多いわけですが、彼らは世界の富を一挙に手に入れつつも、何の説明責任も果たしていないと言うことです。
それ以外も農薬とか医療とか、企業の労務関係に関することとか諸々です。


でも本当にこうした巨大産業に対して私たち市民はもちろん、現代では各国の政府さえも無力なんですよね。
それって確かにそうなんだけど、本当にこのままでいいのかな?
「資本主義が世界のあらゆるところで、限界に達しているように見える」と言うのが彼らの意見です。
皆様はどう思われますか?


それにどう対応するかと言うことに対して、友人はいろいろアイデアを練っていました。
実現可能性は分らないですが、でもそんなことを友達とシェアできてとてもいい時間が過ごせました。
げらげら笑いあっていた(今も笑いあっている)私たちですが、そんなことを考えるなんて随分大人になったのでしょうか?
生活の快適さやお金(これももちろん大事だけど)、人としてのスタンスを持ち続けることの大事さを、改めて思いました。
それがなかったら・・・やはり違うと思うのです。

今回の旅では、彼らとは対照的な人たちのあまり快くは思えない話も耳に入ってきました。
自らの利益のために、手段を選ばない人も世の中には確かにいるのです。
それを止めることは余程身近な人でない限り(身近な人でも)できないでしょうし、そうした人のことを一方的に批判するのもなんだか違うと私は思っています。
一方で彼らみたいな人もやはりいるのも事実で、自分がこれからの人生をどうやっていき続けるかということについて、改めて感じた夜でした。
you may say I'm a dreamer but I'm not the only one....
みたいな感じでしょうか。
彼らが友人でいてくれてよかったです。
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