先日、個性的なアールヌーボーの指輪をアップしました。
女性の顔を、ゴールドだけで描いた指輪です。

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こちらの女性の表情がとても綺麗です!
世の中では、この手の「アールヌーボーの女性のリング」は何でもかんでも「表情が綺麗」と説明されていますが、私からすると「実はそうでもないよな・・・」と思うものも多いです。
しかしこちらの指輪の女性の表情は本当に柔らかく、そして美しいです(少なくとも、心より私はそう思います!)。

アンティークジュエリーにしても現行のジュエリーでも、売る側の立場の人はとにかく自分の商品を褒めますね(笑)
しかしそれが本当に美しいか、ご自身の尺度や感性を研ぎ澄まして考えてみるのは有効なことだと思います。


アールヌーボーのジュエリーそのものについても、エピソードの欄で色々追記をさせていただきました。
少し長いですが・・・お読みいただけましたら嬉しいです。

アールヌーボーのアンティークジュエリー

そのスピリットが、ただなだらかな曲線や自然主義、ただ綺麗なものを描きたかっただけではないということを、ぜひ知っていただきたいなと思ったからです。
19世紀末のフランスの退廃感、近代都市として石畳の綺麗な町並みが整い始めたパリの夜、その妖しい美しさ、耽美的なものの考え方。
戦争のない時代がつづきた(ベルエポック時代)、しかし世紀末ならではの終末思想や不吉な予感も蔓延していたパリ。

こうした空気感をジュエリーから感じることができたら・・・それはまたアンティークジュエリーの魅力の一つですね。

アールヌーボーのジュエリーはこれまでシェルシュミディでも沢山ご紹介してまいりましたが、一つ既に販売済みなのですが最近HPに追加したジュエリーがあるので、この場でご紹介いたします。
こちらは先行案内→それに続く東京でのオープンサロンと言う流れで数年前に販売済みのものなのですが、まさにアールヌーボーのスピリット(特にジャポニズムの影響)を強く感じさせるアーティスティックな作品でした。

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