2015.03.17 (Tue)
アンティークダイヤモンドペンダント(0.8カラット、ファンシーカラー、プラチナ、オープンワーク)
アップして以来、お問い合わせの多いプラチナのダイヤモンドペンダントトップ。
動画をとってみました。
やはりダイヤモンドは静止した写真よりもその輝きは動画のほうが一目瞭然ですね。
特にこのダイヤモンドは僅かにレモン(シャンパン)帯びていて、実物をご覧になられた方も「透明に見える」とおっしゃるぐらい僅かなのですが。
この水に一滴のレモン(あるいはシャンパン)を垂らしたような、天然無加工の美しいアンティークダイヤモンドの魅力を感じていただけたらと思います。
こちらのペンダントトップの魅力はもちろんダイヤモンドで、アンティークのダイヤモンドならではの非常に美しいダイヤモンドです。
またダイヤモンドだけでなく、プラチナが市場に出始めたばかりでこの頃のまるでレースのように繊細なプラチナワークが大きな魅力となっています。
今、当店のHPのエピソードの欄をリニューアルしています。
アンティークジュエリーに付随する情報をプチエピソードとしてお伝えしてきたのですが、プチエピソードですとどうしても情報が細切れになってしまい、情報として不十分で物足りなさを感じるようになったからです。
例えば「アンティークダイヤモンド」に付きましても語りたいことはたくさんあります!
下記、これまでのエピソードをいくつかまとめて修正加筆したものです。
よろしかったら是非ご参考ください。
アンティークダイヤモンドジュエリーについてシェルシュミディの考察:
一般的に「古いダイヤモンド=輝かなくて当然」と思われている方が多いです。
しかしこれは「あまり品質のよくないアンティークダイヤモンドを売るためのキャッチコピー」なのではと思ってしまいます
確かにもし同じ品質のダイヤモンドがあったと仮定して、それを昔のカットと現在のブリリアンカットにすれば、前者のほうが圧倒的に鈍い輝きになります。
しかしだからといって良質な昔のダイヤモンドが輝かない、煌かないわけではありません。
確かに19世紀後期に新大陸でダイヤモンドが見つかる前のアンティークダイヤモンドには、黒い点のような内包物があることは多いですが、内包物と輝きや透明度はまた別の問題です。
良質なアンティークダイヤモンドはクローズドセッティングやローズカット、銀のセットなどにされていても、それ相応の深い輝きがあるものです。
現地のプロのディーラーも、アンティークダイヤモンドに関して輝きがあるかどうかは必ずチェックする項目です。
それは単にキラキラしているというのではなく、深い輝きがあるかどうか。
アンティークのダイヤモンドも良いものは透明度があり、そして深く輝くものなのです。
ところでアンティークジュエリーに使われているダイヤモンドの産地ってどこだか分かりますか?
よくエドワーディアンやアールデコ期のジュエリーなどの説明書きに「新大陸でダイヤモンド鉱山が発見されてから、それ以前のように黒い内包物を含まない光り輝くダイヤモンドが用いられるようになった・・・・」といったことが書かれているのをご覧になられた方は多いでしょう。
ここで言われている「新大陸」とは「南アフリカ」のことになります。
ダイヤモンドの産地というと現在では、南アフリカをイメージされる方が多いかもしれませんが、南アフリカの鉱山が発見されるのは1860年代になってからです。
19世紀後期になるとこの新鉱山の発見を受けて、ダイヤモンドの流通量はそれ以前に比べて格段に増えます。
それを反映して1880年頃からのアンティークジュエリーには、ダイヤモンドを使用したジュエリーが増えます。
この頃のアンティークダイヤモンドには、19世紀の中期以前とは明らかに異なる光輝くそれは美しいダイヤモンドが用いられています。
これまで当店でご紹介してきまいた特徴あるアンティークダイヤモンドのジュエリーをご紹介いたしますね。
完売になっているものも多いですが、ご参考にしていただけましたら幸いです。
古い順です。
18世紀

王政復古時代(1820s-1830s)

ベルエポック(1900年前後)

それ以前のアンティークダイヤモンドに関しましては、ダイヤモンドが本格的に宝飾品として使われ始めるのは16世紀初頭ですが、1720年頃まではダイヤモンドはインドでしか産出されていませんでした。
16-18世紀前半、ヨーロッパの王族貴族はインドから輸入されたダイヤモンドを使っていました。
しかしインドの鉱山は、1725年に新たな鉱山がブラジルで発見される頃には既に枯渇する寸前でした。
ブラジルの鉱山で発掘されたたダイヤモンドは今度は、ポルトガルやスペインを通じて、イギリスやフランスへ運ばれます。
つまりアンティークジュエリーの中で19世紀後期以前のものはブラジル産のダイヤモンドが主たるものになります。
そしてそのおよそ150年後、今度は南アフリカでダイヤモンドの鉱山が見つかりますが、その頃には、ブラジルのダイヤモンドの大半は尽きていました。
現在では、アフリカ諸国の数地域、ロシア、オーストラリア(主に工業用ダイヤモンド)、カナダが主なダイヤモンドの産地になっています。
ダイヤモンドは無色であるが故に、ルビーやサファイアのような色石とは異なり産地を確定することができませんが、そのアンティークジュエリーが製造された時代をきちんと把握することでそのアンティークダイヤモンドの産地を推測することが可能なのです。
一方ダイヤモンドの産地とは別にダイヤモンドの取引の中心地があります。
ヴェネチア、ブルージュ、リスボン、アントワープ、これらの街は歴史的にダイヤモンドの取引とカットの中心地でありました。
ヴェネチアは13世紀、1460年代に中継地点はリスボンへと移動。
ベルギーの水の都ブルージュは、13世紀から14世紀末までヴェネチアからの原石が運ばれダイヤ モンド取引加工の一大中心地として繁栄しましたが、14世紀初頭にはアント ワープに取って代わられます。
全ての街に共通するのは、ダイヤモンドの取引に関してはユダヤ人の影響がとても強かったことです。
というのもダイヤモンドはインドからエジプトへ、あるいはギリシャへローマへ常にパレスチナ(イスラ エル)を通って運ばれていたのです。
「ダイヤモンド=無色透明」のイメージがあると思いますが、実はダイヤモンドには皆、多かれ少なかれ色がついています。
もちろん中途半端に色のついたものは評価が低く、基本的にダイヤモンドはクリアで透明であればあるほど高く評価されているものなのです。
そんな中、ファンシーカラーダイヤモンド(綺麗な色が付いているダイヤモンド)は例外的な存在です。
レッドやイエロー、パープル、グリーン、オレンジ、バイオレット、ピンクといった美しく色のついたファンシーカラーダイヤモンドは、無色透明なダイヤモンド以上にその希少性で評価されています。
ただし現在では「ファンシーカラー・ダイヤモンド」として売られているカラードダイヤモンドの大半がが人口的に色をつけられたもの、あるいは色が調整されたものです。
放射線を使うと簡単に色をつけることができますので、要注意です。
ダイヤモンドの石そのものは天然ということで「天然のファンシーカラーダイヤモンド」と読んでしまう強引な商法もありますので。
もちろんこの時代にはそんな技術さえ存在しません。
ファンシーカラーのダイヤモンドをお探しならまずアンティークのものをお薦めしたいですが当然、数は驚くほど少ないです。
これまで当店で見つけましたアンティークのファンシーダイヤモンドは茶色、そしてシャンパン色です。
アンティーク・カラードダイヤモンド


今後もダイヤモンドのアンティークジュエリーやハイジュエリーを中心に、動画の取れるものはとってご紹介したいと思います!
動画をとってみました。
やはりダイヤモンドは静止した写真よりもその輝きは動画のほうが一目瞭然ですね。
特にこのダイヤモンドは僅かにレモン(シャンパン)帯びていて、実物をご覧になられた方も「透明に見える」とおっしゃるぐらい僅かなのですが。
この水に一滴のレモン(あるいはシャンパン)を垂らしたような、天然無加工の美しいアンティークダイヤモンドの魅力を感じていただけたらと思います。
こちらのペンダントトップの魅力はもちろんダイヤモンドで、アンティークのダイヤモンドならではの非常に美しいダイヤモンドです。
またダイヤモンドだけでなく、プラチナが市場に出始めたばかりでこの頃のまるでレースのように繊細なプラチナワークが大きな魅力となっています。
今、当店のHPのエピソードの欄をリニューアルしています。
アンティークジュエリーに付随する情報をプチエピソードとしてお伝えしてきたのですが、プチエピソードですとどうしても情報が細切れになってしまい、情報として不十分で物足りなさを感じるようになったからです。
例えば「アンティークダイヤモンド」に付きましても語りたいことはたくさんあります!
下記、これまでのエピソードをいくつかまとめて修正加筆したものです。
よろしかったら是非ご参考ください。
アンティークダイヤモンドジュエリーについてシェルシュミディの考察:
一般的に「古いダイヤモンド=輝かなくて当然」と思われている方が多いです。
しかしこれは「あまり品質のよくないアンティークダイヤモンドを売るためのキャッチコピー」なのではと思ってしまいます

確かにもし同じ品質のダイヤモンドがあったと仮定して、それを昔のカットと現在のブリリアンカットにすれば、前者のほうが圧倒的に鈍い輝きになります。
しかしだからといって良質な昔のダイヤモンドが輝かない、煌かないわけではありません。
確かに19世紀後期に新大陸でダイヤモンドが見つかる前のアンティークダイヤモンドには、黒い点のような内包物があることは多いですが、内包物と輝きや透明度はまた別の問題です。
良質なアンティークダイヤモンドはクローズドセッティングやローズカット、銀のセットなどにされていても、それ相応の深い輝きがあるものです。
現地のプロのディーラーも、アンティークダイヤモンドに関して輝きがあるかどうかは必ずチェックする項目です。
それは単にキラキラしているというのではなく、深い輝きがあるかどうか。
アンティークのダイヤモンドも良いものは透明度があり、そして深く輝くものなのです。
ところでアンティークジュエリーに使われているダイヤモンドの産地ってどこだか分かりますか?
よくエドワーディアンやアールデコ期のジュエリーなどの説明書きに「新大陸でダイヤモンド鉱山が発見されてから、それ以前のように黒い内包物を含まない光り輝くダイヤモンドが用いられるようになった・・・・」といったことが書かれているのをご覧になられた方は多いでしょう。
ここで言われている「新大陸」とは「南アフリカ」のことになります。
ダイヤモンドの産地というと現在では、南アフリカをイメージされる方が多いかもしれませんが、南アフリカの鉱山が発見されるのは1860年代になってからです。
19世紀後期になるとこの新鉱山の発見を受けて、ダイヤモンドの流通量はそれ以前に比べて格段に増えます。
それを反映して1880年頃からのアンティークジュエリーには、ダイヤモンドを使用したジュエリーが増えます。
この頃のアンティークダイヤモンドには、19世紀の中期以前とは明らかに異なる光輝くそれは美しいダイヤモンドが用いられています。
これまで当店でご紹介してきまいた特徴あるアンティークダイヤモンドのジュエリーをご紹介いたしますね。
完売になっているものも多いですが、ご参考にしていただけましたら幸いです。
古い順です。
18世紀

王政復古時代(1820s-1830s)

ベルエポック(1900年前後)

それ以前のアンティークダイヤモンドに関しましては、ダイヤモンドが本格的に宝飾品として使われ始めるのは16世紀初頭ですが、1720年頃まではダイヤモンドはインドでしか産出されていませんでした。
16-18世紀前半、ヨーロッパの王族貴族はインドから輸入されたダイヤモンドを使っていました。
しかしインドの鉱山は、1725年に新たな鉱山がブラジルで発見される頃には既に枯渇する寸前でした。
ブラジルの鉱山で発掘されたたダイヤモンドは今度は、ポルトガルやスペインを通じて、イギリスやフランスへ運ばれます。
つまりアンティークジュエリーの中で19世紀後期以前のものはブラジル産のダイヤモンドが主たるものになります。
そしてそのおよそ150年後、今度は南アフリカでダイヤモンドの鉱山が見つかりますが、その頃には、ブラジルのダイヤモンドの大半は尽きていました。
現在では、アフリカ諸国の数地域、ロシア、オーストラリア(主に工業用ダイヤモンド)、カナダが主なダイヤモンドの産地になっています。
ダイヤモンドは無色であるが故に、ルビーやサファイアのような色石とは異なり産地を確定することができませんが、そのアンティークジュエリーが製造された時代をきちんと把握することでそのアンティークダイヤモンドの産地を推測することが可能なのです。
一方ダイヤモンドの産地とは別にダイヤモンドの取引の中心地があります。
ヴェネチア、ブルージュ、リスボン、アントワープ、これらの街は歴史的にダイヤモンドの取引とカットの中心地でありました。
ヴェネチアは13世紀、1460年代に中継地点はリスボンへと移動。
ベルギーの水の都ブルージュは、13世紀から14世紀末までヴェネチアからの原石が運ばれダイヤ モンド取引加工の一大中心地として繁栄しましたが、14世紀初頭にはアント ワープに取って代わられます。
全ての街に共通するのは、ダイヤモンドの取引に関してはユダヤ人の影響がとても強かったことです。
というのもダイヤモンドはインドからエジプトへ、あるいはギリシャへローマへ常にパレスチナ(イスラ エル)を通って運ばれていたのです。
「ダイヤモンド=無色透明」のイメージがあると思いますが、実はダイヤモンドには皆、多かれ少なかれ色がついています。
もちろん中途半端に色のついたものは評価が低く、基本的にダイヤモンドはクリアで透明であればあるほど高く評価されているものなのです。
そんな中、ファンシーカラーダイヤモンド(綺麗な色が付いているダイヤモンド)は例外的な存在です。
レッドやイエロー、パープル、グリーン、オレンジ、バイオレット、ピンクといった美しく色のついたファンシーカラーダイヤモンドは、無色透明なダイヤモンド以上にその希少性で評価されています。
ただし現在では「ファンシーカラー・ダイヤモンド」として売られているカラードダイヤモンドの大半がが人口的に色をつけられたもの、あるいは色が調整されたものです。
放射線を使うと簡単に色をつけることができますので、要注意です。
ダイヤモンドの石そのものは天然ということで「天然のファンシーカラーダイヤモンド」と読んでしまう強引な商法もありますので。
もちろんこの時代にはそんな技術さえ存在しません。
ファンシーカラーのダイヤモンドをお探しならまずアンティークのものをお薦めしたいですが当然、数は驚くほど少ないです。
これまで当店で見つけましたアンティークのファンシーダイヤモンドは茶色、そしてシャンパン色です。
アンティーク・カラードダイヤモンド


今後もダイヤモンドのアンティークジュエリーやハイジュエリーを中心に、動画の取れるものはとってご紹介したいと思います!
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