2015.01.25 (Sun)
男性用のアンティーク指輪
男性用のアンティーク指輪やアンティークジュエリーは、実はわりと頻繁にお問い合わせを頂くアイテムです。
特に多いのが、ご結婚を控えられたカップルの方からのご依頼で、アンティーク指輪で男性も女性もテイストを揃えられたいとのご要望をよく頂きます。
ですが・・・そんな大切な機会に当店をお選びくださったことに感激しつつ、結局シェルシュミディでは女性の指輪だけお選びいただくパターンが多いです
(ちなみにそれだけでも私は十分光栄でとても嬉しいのですが・・・)
なぜかと申しますと、男性ものの指輪をほとんど揃えていないといいますか、もちろん探すことはやぶさかではないのですが、残念ながらあまり見つからないからです。
実は前回の買い付けでもそうしたご依頼を頂いておりましたのでかなり熱心に探してきたのです。
そこで男性者のアンティーク指輪についてリサーチしてきたこと、気づいたこと等を少しまとめて書きたいと思います。
主にフランスのアンティーク市場での話になります。
男性ものの指輪
1)まず数が圧倒的に少ないです。
95%あるいはそれ以上に女性の指輪が多いです!
これは私の好みのディーラーがそういう傾向を持っているというところも多少はあると思いますが、大きなフェアなどにいてもそうした傾向です。
2)かなり大きめです。
日本では男性はお仕事もあるので「さりげない指輪」をリクエストいただくのですが、全然さりげなくないのです
そもそも女性もそうですが(ヨーロッパ人と比べて)日本人のほうが指は細め、特に男性は日本人男性の方が相当指が細くてらっしゃいます。
サイズを直せばよいと思われるかもしれませんが、やはりデザイン的にも大きすぎるような気がします
3)シュバリエールに代表されるようにかなりデコラティブで面積の大きい指輪が多い。
2にも少し連動しますがが指のサイズだけでなく、指輪そのものが大きめのものが多いです。
代表的なのはシュバリエール(紋章)のリング。
下記のような指輪が大半を占めるのです。
シュバリエールはそれはそれで味わいはあるのですが、結婚指輪としては少し目立ちすぎると思われる方が多いようです。
シュバリエールはかなり個性的な指輪デザインです。
女性用の指輪とセット感といいますか、統一感を出すのが難しく、男性のほうが目立ってしまいそうです。

4)予算配分の難しさ
上記の指輪は以前当店でご紹介いたしました、FIXと呼ばれるゴールドめっきだったのですが、18金等になりますとメンズの指輪は大きさも大きさなのでお値段もかなり大きめになります!
結婚指輪の場合、当然ながらやはり女性中心に考えられるカップルが多いです(私たち女性にとってはいいことですね。
やはり婚約・結婚指輪の主役は花嫁ということで、ご予算の配分の目立ち方もやはり花嫁重視のほうが私も良いと思います。
そうした観点からもお薦めできる指輪となりますとなかなか難しいです・・・。
5)地金がホワイトの男性ものの指輪がほとんどない。
お好みをお伺いしていますと、男性用にはホワイトゴールドかプラチナの指輪をお探しの方が多いのですが、アンティークメンズ指輪の大半はイエローゴールド。
そしてもう少し後年のヴィンテージと呼ぶべき時代に作られたメンズリングは銀になってしまい、ジュエリーとしてもだいぶ格が落ちてしまうものが多いのです。
ということで以上、「男性用のアンティーク(結婚)指輪を中々探せない言い訳」をつらつらと書いてみました。
でも市場概略としてはかなり正しく書けていると思いますし、世の中にこのような観点からアンティーク市場のことが書かれた文章もあまりないと思いますので、是非ご参考にしていただけましたら幸いです。
皆様からいただくご質問は、私も「なるほど!」と思うことが多く、色々な気づきをいただけて助かっています。
「男性用のアンティークリング」といえば、前回の仕入れで唯一「これは!」と思ったものがございます。
まだ商品説明等できあがっておらず、また結婚用に向くかどうかはお値段もかなり立派ですし難しいかもしれませんが、下記の指輪です。
ちょっと自由業的な男性ですとか、外資系の金融マンにかっこよくつけていただきたい指輪です。


プラチナxブルーサファイアの指輪で、元々女性用に作られた指輪だと思うのですが、女性用としては少し大きめでむしろ男性がするとスリリングなかっこよさが出そう。
写真の手はわりと細身の男性の手を拝借。
少しだけサイズ直しをすればちょうどいい感じに仕上がりそうです。
アールデコのかっこいい指輪ですので、女性がしてもまたかっこいいですけどね。
特に多いのが、ご結婚を控えられたカップルの方からのご依頼で、アンティーク指輪で男性も女性もテイストを揃えられたいとのご要望をよく頂きます。
ですが・・・そんな大切な機会に当店をお選びくださったことに感激しつつ、結局シェルシュミディでは女性の指輪だけお選びいただくパターンが多いです
(ちなみにそれだけでも私は十分光栄でとても嬉しいのですが・・・)
なぜかと申しますと、男性ものの指輪をほとんど揃えていないといいますか、もちろん探すことはやぶさかではないのですが、残念ながらあまり見つからないからです。
実は前回の買い付けでもそうしたご依頼を頂いておりましたのでかなり熱心に探してきたのです。
そこで男性者のアンティーク指輪についてリサーチしてきたこと、気づいたこと等を少しまとめて書きたいと思います。
主にフランスのアンティーク市場での話になります。
男性ものの指輪
1)まず数が圧倒的に少ないです。
95%あるいはそれ以上に女性の指輪が多いです!
これは私の好みのディーラーがそういう傾向を持っているというところも多少はあると思いますが、大きなフェアなどにいてもそうした傾向です。
2)かなり大きめです。
日本では男性はお仕事もあるので「さりげない指輪」をリクエストいただくのですが、全然さりげなくないのです

そもそも女性もそうですが(ヨーロッパ人と比べて)日本人のほうが指は細め、特に男性は日本人男性の方が相当指が細くてらっしゃいます。
サイズを直せばよいと思われるかもしれませんが、やはりデザイン的にも大きすぎるような気がします
3)シュバリエールに代表されるようにかなりデコラティブで面積の大きい指輪が多い。
2にも少し連動しますがが指のサイズだけでなく、指輪そのものが大きめのものが多いです。
代表的なのはシュバリエール(紋章)のリング。
下記のような指輪が大半を占めるのです。
シュバリエールはそれはそれで味わいはあるのですが、結婚指輪としては少し目立ちすぎると思われる方が多いようです。
シュバリエールはかなり個性的な指輪デザインです。
女性用の指輪とセット感といいますか、統一感を出すのが難しく、男性のほうが目立ってしまいそうです。

4)予算配分の難しさ
上記の指輪は以前当店でご紹介いたしました、FIXと呼ばれるゴールドめっきだったのですが、18金等になりますとメンズの指輪は大きさも大きさなのでお値段もかなり大きめになります!
結婚指輪の場合、当然ながらやはり女性中心に考えられるカップルが多いです(私たち女性にとってはいいことですね。
やはり婚約・結婚指輪の主役は花嫁ということで、ご予算の配分の目立ち方もやはり花嫁重視のほうが私も良いと思います。
そうした観点からもお薦めできる指輪となりますとなかなか難しいです・・・。
5)地金がホワイトの男性ものの指輪がほとんどない。
お好みをお伺いしていますと、男性用にはホワイトゴールドかプラチナの指輪をお探しの方が多いのですが、アンティークメンズ指輪の大半はイエローゴールド。
そしてもう少し後年のヴィンテージと呼ぶべき時代に作られたメンズリングは銀になってしまい、ジュエリーとしてもだいぶ格が落ちてしまうものが多いのです。
ということで以上、「男性用のアンティーク(結婚)指輪を中々探せない言い訳」をつらつらと書いてみました。
でも市場概略としてはかなり正しく書けていると思いますし、世の中にこのような観点からアンティーク市場のことが書かれた文章もあまりないと思いますので、是非ご参考にしていただけましたら幸いです。
皆様からいただくご質問は、私も「なるほど!」と思うことが多く、色々な気づきをいただけて助かっています。
「男性用のアンティークリング」といえば、前回の仕入れで唯一「これは!」と思ったものがございます。
まだ商品説明等できあがっておらず、また結婚用に向くかどうかはお値段もかなり立派ですし難しいかもしれませんが、下記の指輪です。
ちょっと自由業的な男性ですとか、外資系の金融マンにかっこよくつけていただきたい指輪です。


プラチナxブルーサファイアの指輪で、元々女性用に作られた指輪だと思うのですが、女性用としては少し大きめでむしろ男性がするとスリリングなかっこよさが出そう。
写真の手はわりと細身の男性の手を拝借。
少しだけサイズ直しをすればちょうどいい感じに仕上がりそうです。
アールデコのかっこいい指輪ですので、女性がしてもまたかっこいいですけどね。
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