2015.01.14 (Wed)
ガーネットと天然真珠のアンティークピアス(透かし金細工、お花)
「行きたい!」と思っていた美術展にようやく本日いってきました。
「日本の色、四季の彩 染色家 吉岡幸雄展」
京都の駅前の美術館で開催されています。
京都の老舗の染色家の家に生まれた吉岡幸雄さんの作品を展示しています。

ちょっと珍しい美術展で、植物染めの展示です。
紅花とか梔子などで布を赤色や黄色に染めるその工程や、実際の染物が展示されています。
もう「美しい」の一言。
独り言のように「綺麗、綺麗」とつぶやいているのは私だけではなく(笑)、見に来てらっしゃる方の多くが感嘆の声をあげていました。
赤、紫、黄色、茶色・・・・。
「○○色」と簡単に言えない絶妙な色合い。
例えば「淡い赤色→濃い赤色→枯れた赤色」と「紅葉の移り変わる色合い」なども表現されています。
自然の色といってしまえばそれまでなのでしょうが、「生きた色」というのでしょうか。
この「染司よしおかさん」については、昨年に京都の高島屋さんで小さな展示会が開かれており、こちらのブログでも少し紹介させていただいたのですが今回はもう少し規模の大きい展示会でした。
染色の仕事は多岐にわたるので展示会の概要はなかなか表現しずらいのですが、
例えば京都や奈良の古いお寺の伝統的な行事に使う衣類の新調なども手がけられています。

↑
こちらは薬師寺の舞のための装束を手がけられたものです。
日本の古典的な舞台だけでなく、海外のアート展での展示、現代美術との融合なども手がけられていて、例えばイタリアの教会のために作ったカーテンのような布などもとても面白かったです。
あまりに分野が多岐にわたるので私が文章で書いてもイマイチ、ピンとこないかもしれないのですが。
よかったらHPなどをチェックしてご覧になられてください。
色に対する概念を改めてくれるようなそんな新鮮な体験ができました。
こうした展示会に行くたびに、自分の扱っているアンティークジュエリーと結びつけて色々と考えが及ぶのも面白いところです。
例えば今回の展示では「紫」と「茶」がとても気になりました。
紫は日本では古くから高貴な色として愛されてきた色ですね。
当店のお客様でもアメジストは人気のある宝石で、それがまた日本女性にとてもよく似合うのです。
「正倉院の宝物の布地」を復元したものがああり、その深い紫色の美しさは、まさにアンティークのアメジストの色にも通じるものがありました。
それがなぜなのか、そしてどう言うところが似ていると思うのかを言及するにはあまりに私の知性が欠けていて巧く説明できないのですが、フラッシュバックのようにアンティークジュエリーの色も頭の中をぐるぐると巡ります。
芸術の面白いところは1つの扉を開けると、また別の扉が開き、その中でぐるぐると共鳴しあうものもあることで、古今東西異なるものでも、美しいものたちはどこか共鳴しあうものなのだと思います。
刺激的なものをみたせいか(良い意味で)今、私の頭はぐるぐるしています。
下記は先日アップしましたジュエリー2点です。
いずれもあっという間に完売、有難うございます。
ホワイトゴールドのアンティークチェーン。

お探しの方が多くいつもあっという間に完売してしまうアンティークのハンドメイドチェーンですが、中でもホワイトゴールド製のものは大変希少です。
これは昔は、「ホワイトの金属=銀」であった時代が長かったからです。
フランスは比較的早くからホワイトゴールドのチェーンが作られましたが、それでも1900年以降に作られたものがほとんどです。
そして1940年以降はほとんど作られなくなりますので、作られた期間が何といっても短いのです。
やはり「色の魔術師だな」と思う作品、色合いが絶妙なピアス。
わずか1センチ程の面積の中に、左右それぞれ6石のガーネットと6石の天然真珠がセットされています。
「ガーネットの温かみのある赤色と天然真珠の優しい白色の調和」が他のジュエリーにない、独特の柔らかい雰囲気をかもし出しています。
「日本の色、四季の彩 染色家 吉岡幸雄展」
京都の駅前の美術館で開催されています。
京都の老舗の染色家の家に生まれた吉岡幸雄さんの作品を展示しています。

ちょっと珍しい美術展で、植物染めの展示です。
紅花とか梔子などで布を赤色や黄色に染めるその工程や、実際の染物が展示されています。
もう「美しい」の一言。
独り言のように「綺麗、綺麗」とつぶやいているのは私だけではなく(笑)、見に来てらっしゃる方の多くが感嘆の声をあげていました。
赤、紫、黄色、茶色・・・・。
「○○色」と簡単に言えない絶妙な色合い。
例えば「淡い赤色→濃い赤色→枯れた赤色」と「紅葉の移り変わる色合い」なども表現されています。
自然の色といってしまえばそれまでなのでしょうが、「生きた色」というのでしょうか。
この「染司よしおかさん」については、昨年に京都の高島屋さんで小さな展示会が開かれており、こちらのブログでも少し紹介させていただいたのですが今回はもう少し規模の大きい展示会でした。
染色の仕事は多岐にわたるので展示会の概要はなかなか表現しずらいのですが、
例えば京都や奈良の古いお寺の伝統的な行事に使う衣類の新調なども手がけられています。

↑
こちらは薬師寺の舞のための装束を手がけられたものです。
日本の古典的な舞台だけでなく、海外のアート展での展示、現代美術との融合なども手がけられていて、例えばイタリアの教会のために作ったカーテンのような布などもとても面白かったです。
あまりに分野が多岐にわたるので私が文章で書いてもイマイチ、ピンとこないかもしれないのですが。
よかったらHPなどをチェックしてご覧になられてください。
色に対する概念を改めてくれるようなそんな新鮮な体験ができました。
こうした展示会に行くたびに、自分の扱っているアンティークジュエリーと結びつけて色々と考えが及ぶのも面白いところです。
例えば今回の展示では「紫」と「茶」がとても気になりました。
紫は日本では古くから高貴な色として愛されてきた色ですね。
当店のお客様でもアメジストは人気のある宝石で、それがまた日本女性にとてもよく似合うのです。
「正倉院の宝物の布地」を復元したものがああり、その深い紫色の美しさは、まさにアンティークのアメジストの色にも通じるものがありました。
それがなぜなのか、そしてどう言うところが似ていると思うのかを言及するにはあまりに私の知性が欠けていて巧く説明できないのですが、フラッシュバックのようにアンティークジュエリーの色も頭の中をぐるぐると巡ります。
芸術の面白いところは1つの扉を開けると、また別の扉が開き、その中でぐるぐると共鳴しあうものもあることで、古今東西異なるものでも、美しいものたちはどこか共鳴しあうものなのだと思います。
刺激的なものをみたせいか(良い意味で)今、私の頭はぐるぐるしています。
下記は先日アップしましたジュエリー2点です。
いずれもあっという間に完売、有難うございます。
ホワイトゴールドのアンティークチェーン。

お探しの方が多くいつもあっという間に完売してしまうアンティークのハンドメイドチェーンですが、中でもホワイトゴールド製のものは大変希少です。
これは昔は、「ホワイトの金属=銀」であった時代が長かったからです。
フランスは比較的早くからホワイトゴールドのチェーンが作られましたが、それでも1900年以降に作られたものがほとんどです。
そして1940年以降はほとんど作られなくなりますので、作られた期間が何といっても短いのです。
やはり「色の魔術師だな」と思う作品、色合いが絶妙なピアス。
わずか1センチ程の面積の中に、左右それぞれ6石のガーネットと6石の天然真珠がセットされています。
「ガーネットの温かみのある赤色と天然真珠の優しい白色の調和」が他のジュエリーにない、独特の柔らかい雰囲気をかもし出しています。

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