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2014.09.05 (Fri)

アンティークジュエリーの修理「アンティークブローチの緩み」

ブログを頑張りますーと宣言していて、結局あまりマメに更新できておらず申し訳ございません。
ジュエリーに関しても少し知識を得られるようなそんなブログにしていきたいと思っております。

今日は「アンティークのブローチの緩み」について書きます。
chodukai.jpg
アンティークのブローチは、少しがたつきのあるものが多いですね。
これは大体の場合、「蝶づかい」の芯に緩みがでてきているためです。
この調節というのはとても難しく、多くのお店そして職人さんまでも
「変にいじると壊れてしまいますから、使えるならそのままで大丈夫ですよー」
なんておっしゃいます。
しかしやはりお客様の立場から考えれば、揺れが一切なくスムーズに針を開いたり閉じたりしたいですよね。


当店の職人さんは、やはりかなり腕が良く、この調整も時々お願いします。
先日もお恥ずかしながら実は売却が決まった後に、最終チェックをしておりましたらこの部分に少し緩みのあるブローチがございまして。
お客様にお待たせしてしまって大変申し訳なかったのですがご許可を頂いた上で、お直しを済ませた上で納品させていただきました。

修理方法としては、一度この芯の部分を抜いて、緩みのある部分に芯を部分的に追加したり、芯だけ交換したりすることが多いようです。
18金や銀などの貴金属でできたジュエリーでもこの芯の部分はメタルで負荷もかかる場所ですから、年月による磨耗が見られる部分です。

このように以前の状態にジュエリーを戻してあげる修理はとても良い修理だと思います。
アンティークだから、古いから、100%機能しなくて当たり前というのは違うと思うんですよね。
だって18世紀や19世紀にはきちんと機能していたものなのですから。
ただこの部分の修理は非常にデリケートで、普通の工房ではまず嫌がられますね。
いつもきちんと仕上げてくださる職人さんにただ感謝です!


以上、本日のジュエリー豆知識でした。
また皆様とシェアできそうな情報がありましたら、随時ブログにてアップしていきますね。

下記は先日アップいたしましたアールヌーボーの薔薇のネックレス。
j01044-8.jpg
1890年頃と書きましたが、1890-1910年頃と少し幅を持たせてください。
と申しますのは世紀末の特徴に加えて、少し20世紀初頭のアールデコにつながっていきそうな直線的なラインが見られるからです。
アールヌーボーからイギリスで言うところのエドワーディアンに差し掛かる、変遷の頃に作られたネックレスと推定できます。
ヌーボーなのだけれどどこかすっきりとした端正なラインも魅力的。

製造年と申しますと「○年」のようにある年を想像されるかもしれませんが、実際には何年もかかって製作されることも多いです。
10数年にわたって製作されるジュエリーもあります。
こちらのネックレスはもしかしますとそうしたかなり長いスパンを持って製作されたネックレスなのかもしれません。
素晴らしく貴重です。
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