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2014.08.25 (Mon)

18世紀ジュエリーの魅力について


ここのところ各地で大雨の日が出ておりますが、皆様のところは大丈夫でしょうか?

ここのところ18世紀のジュエリーが数点、バタバタとお嫁にいきました。
そしてこの時代のジュエリーをご購入いただきましたお客様から以下のようなご感想をいただきましたので(←ありがとうございます!)、ご本人の許可を得た上で抜粋でご紹介させていただきますね。

「ほぼ、イメージ通りですが、実物の方が良いです。
状態が良いですし細工が細やかで、ところどころのゴールドの使い方がセンスいいと思いました。
やはりフランスのストマッカーは、繊細で、美しいです。
大きさも縦幅が短めなので、お洋服とのバランスがとりやすいです。
一番下のダイヤが大きいのも、得した気分です。
このストマッカーは、時代は古いですが、現代のシンプルシックなお洋服に合わせるとモダンに見え、細工の美しさがひきたちます。
フェミニンだけど、甘過ぎずフランスのセンスは絶妙です。」



フランスの良質なアンティークジュエリーの特徴をよく書いてくださっているなと思いましたのでご紹介させていただきました。
フェミニンだけれど甘すぎない。
古い時代のものなのにモダンにも見える。

これは本当にそうだと思います。
本当に不思議ですよね。

友人にヴィンテージのお洋服のディーラーさんがいるのですが、彼女も私と扱うモノは異なりますが同じようなことを言います。
「なぜこの仕事をするかというと、美しさが廃れないから。」

「18世紀のフランス」というとブルボン王朝を思い浮かばれることでしょう。
華やかしころの宮廷文化。
私が昔「フランス語を専攻している」というとよく男の子などから「ヴェルバラ(ヴェルサイユの薔薇)に憧れているの?」
とやや馬鹿にした表情で言われたものです。
皆さんなんとなく、ものすごいご婦人の髪型などフリフリ、派手な文化を思い浮かべるようですが。
実際にヴェルサイユ宮殿にいったり、フランスの当時の文化遺産をみると、それは日本で勝手にデフォルメされたイメージであるということが一目瞭然に分かります。
優美だけれども、決して派手ではないし、フリフリのギラギラではありません(笑)
むしろ抑えの美が効いていて、やはり当時の照明下で映えるようなつくりになっています。
その程よい渋さが現代みますととてもかっこいいのですよね。
18世紀のフランスジュエリーは当たり前のことながら、年々見つけるのが困難になってきていますが、それでもとても好きな時代の一つですので今後もがんばって探しますね。

今、当店にあります18世紀のジュエリー、だいぶ少なくなってきましたがリストアップしていみました。
時代の息吹が感じられることでしょう。


「鉄」を使ったジュエリーが多いことにも気づかれることでしょう。
18世紀後半あたりは鉄のジュエリーも重用されます。

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こちらは18世紀製作部分と19世紀製作部分からなります

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