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2014.05.28 (Wed)

地金が「銀」のアンティークジュエリーのお手入れについて

昨日、「お気に入りのジュエリーをアップして、満足!」と思っていたのですが、夜になって商品説明の文章が途中で切れていたということに気づきました!
せっかく頑張って書き上げていたものなのに、なんてことでしょう。
早速、修正をいたいました。
よろしかったら、もう一度ご覧になられてくださいね。
素晴らしい作品なので、写真だけでも皆さんにご覧頂きたいと思います。


さて昨日アップしたブローチも主たる地金が銀なのですが、、皆様からけっこうよく頂くご質問に
「地金が銀でできたもの、あるいはダイヤモンドの台座など部分的に銀の使われたジュエリー、黒ずみがでてきたらどのように手入れをしたらよいのでしょう?」
といったものがありますので、この機会に詳しく書きたいと思います。
中には、「銀=黒ずみ」という観念が定着されてらっしゃって、好きだけど泣く泣く諦めるというかたもいらっしゃいます。
特に19世紀までのものなど、アンティークジュエリーでは銀を効果的に使ったものが実に多いです。

まずお手入れ方法の前に、>「黒ずみは本当に出るのか?」という疑問に対してお答えしましょう。
実は・・・あまり出ません。


皆様、「アンティークの銀製品=黒ずみ」というのは、おそらく古いカトラリーなどから想像してらっしゃらないでしょうか?
銀の黒ずみは、純度によって大きく異なります。
カトラリーなどはやはりその用途から、純度をそれ程高くしていません。
つまり他の金属を足しており、それが黒ずみの原因になります。
対してジュエリーに使う銀の純度は一番低くて75%、しかも残りの地金(割る金属)にホワイトゴールド、ニッケルなどが入っていることが多いです。
圧倒的に黒ずみはでません。


「ゴールド=黒ずみが出ない、銀=黒ずみが出る」
とイメージされてらっしゃる方も多いですが、これも一概には言えません。
アンティークジュエリーの業界では、「ゴールドは手入れが楽ですよ、古い真珠は全て天然ですよ、昔のものは全てハンドメイドですよ」という何だかとても安易なセールストークが充満しており、抵抗を覚える私です。。。

実際に純度の高い銀のジュエリーと9金ゴールドでしたら、むしろ銀の方が出にくいことも多いです。
(フランスアンティークのゴールドジュエリーは大体が18金ですが、イギリスのものなどは9金も多いです)
また「18金ゴールドなら絶対に黒ずみがでないか」というとそうでもなくて、皮脂などによる油汚れによりやはり汚れはそれなりに付着します。お薬を飲まれている方は黒ずみがでやすいといった個人差もございます。

またそもそも汚れが出るからいけないのか、と言うとそれもそうではありません。
正しいお手入れをすれば良いです。


では次にお手入れ方法。
毎日のお手入れ:これは銀も金も変わりません。
一日、お使いになられて外される時に、セーム革などの柔らかい乾いた布でザックリ拭いてあげてください。
難しく考えられることはありません、手を拭いてあげるような感覚と同じでざっくり、指輪などでしたら外しながら軽く拭く程度でOKです。


黒ずみ、あるいは紫っぽい汚れが付着していると思ったとき:
1)ゴールド(真珠などのデリケートな宝石のついていないもの、エナメルなどの装飾施されていないもの):ママレモンなどの中性洗剤で洗ってみる、洗った後はよく拭いて乾かす。
中性洗剤で落ちない場合は、ジュエリークリーナーも有効(ジュエリークリーナーは宝石によって2種類あることがありますので、注意書きを読まれて行ってください)
*ただしジュエリークリーナーは半年に一度ぐらいの目安で、頻繁な利用にはお薦めできません。

2)銀:宝石などが付いていない箇所は、シルバークロスで軽くこする
宝石などが付いている箇所:ジュエリークリーナーの方が安心です。

上記で解決しないようなもの、アルコールも手です。
デリケートな宝石がついていないものは、市販されているエタノールアルコールを麺棒につけて、その麺棒で該当箇所をこすってみてください。
それが終わりましたら、水洗いをしましてよく乾かしてください。

またエナメルなどのデリケートな細工のものなどは別途、ご相談ください。
お手入れはいずれもケースバイケースということもあり、また実はその方のご体調(お薬を飲まれている時は、汚れが付着しやすいといったこともあります、これは現代ジュエリーでも同じです)やライフスタイルによっても、様ざまです。

大変なものは工房でクレンジングしてもらうことも可能ですし(こちらは特にジュエリーそのものに落ち度がない限りは有料にはなってしまいますがとてもリーズナブルです)、何かございましたらお気軽にどうぞ。
アンティークジュエリーは手をかけてあげることで、本当に何世代もお使いいただくことができます。


日本が世界に誇る時計なども、現代ものは購入してからの10年間は本当に秒単位の狂いもなく、正確に動くのです。
ただ寿命がくると、お手入れをしようが何をしようがもうお陀仏です。
対してアンティークは、それだけの正確さは出ないかもしれませんが、たいていの場合修理が効きます(ジュエリーも現代ジュエリーや鋳型で作っているパーツが多いですから、部分的な修理が構造上できないことが多いです)。
皆様に長くご愛用していただけましたら幸いです。

下記が昨日アップしまして、商品説明が未完であったフィヤージュのブローチ。

フランス語「フィヤージュ(Feuillage)」から来ています。
「葉と葉の付いた枝」という意味で、アンティークジュエリーを代表するモチーフの一つです。


いつも馴染みのディーラーさんのところで、ひときわ存在感を放っていました。
優れたアンティークジュエリーでありながら、芸術品を手にしたような喜びもあります。

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