間に催事があり、買い付け日記が散漫になってしまいごめんなさい。
買い付け日記の続きを書きますね。

パリで数日買い付けをし、ロンドンへ行ってきました。
ロンドンへの移動は時間を稼ぐために夜に行いました。
と言うわけでその日も、精力的に4件ぐらいアポを回りまして、夕方にホテルに戻り。

18時頃にホテルを出まして19:00ごろ出発のユーロスターでロンドンへ向かいました。
1時間の時差がありますのでそれでもロンドンへは21時前の到着なのです。


といってもさすがに外も暗く、窓から北上してどんどんと暗くなっていく景色を見ておりますと、ようやく寂しいなぁという気持ちがわいています。
フランスは有難いことにいつ来ても「外国」と言う感じはしないのですが、知り合いも少ないロンドンはそんな気持ちも少しします。

あと何と言っても食べ物がまずいから!
夜の便でいき、仕事が終わったら即効パリに帰ってくるのは、なるべくロンドンでご飯を食べたくないよー、と言う気持ちがかかっていることは否めません。

実はこの日も、あらかじめフランスから食べ物を持ってユーロスターに乗り込みました。
この日のユーロスターは満席に近く、隣にはダンディーなイギリス人紳士が。

この時間帯に電車に乗る人は誰もが少し郷愁にかられるのか、おじさん沢山話しかけてきます。
どこからきたの?
フランスに住んでるの?


かくかくじかじか・・・。
おじさんはイギリス人だけど、フランスの多国籍企業で働いているそうで月1回ぐらい会議でパリにくるそう。
そこにはフランス人の同僚も日本人の同僚もいるらしく、色々と日本のことにも興味があるらしく色々と聞いてきます。
ヨーロッパの人と話していると、話題が豊富といいますか、政治や海外のことに興味を持っている人が多く面白いなと思います。
日本のインテリ(特に男性)も優秀でそれはそれでやはり面白いのですが、やはり政治や世界情勢に対してクリティカルな見方をする人って少ないですよね。
やっぱり従順な国民性なんでしょうね。


電車がロンドンに近づいてきたころ、「そうだ、ロンドンの地下鉄カードが車内で買えるんだ、着いてからの時間のロスを防ぐために買っておこう」と思い、食堂車へ。
そこでも前に並んでいた女性が「ロンドンには遊びに行くの?」とか話しかけてきます。
みんな、誰かと話したくなるそんな時間帯なのかも。

私もいつもユーロスターに乗っていると少し寂しさとか心細さがでてくるんです。
なのでこんなおしゃべりがけっこう癒されます。

さてイギリス人のおじさんと話しているうちにロンドン到着!
荷物の大半をパリのホテルでおいてきたので、移動はもちろん夜でも地下鉄です。
そのために地下鉄駅から出てすぐのホテルを押さえてあるのです。
はじめていくホテルで地図をうっかりパリにおいてきてしまったので心配だったのですがすぐに見つけられました。


この日はもう寝るだけ。
おやすみなさい。

「政治にもクリティカル」と書きましたが、それは必ずしも与党を批判して野党を支持するとかそういったことではなく、何にでも疑問の視点を持つと言う意味です。
基本的にフランス人は何でも批判します!
よくon se moque de tout!
とフランス人自身が言うのですが、基本的に何でもバカにします
このあたりが日本人からするともしかするとフランス人は傲慢とか意地悪とか思う原因になっているかもしれません。
バカにするというと悪く聞こえるのですが、何でもからかうといいますか、一種のユーモアといいますか。
まず何でも自分で証左してみて、その「解釈」をちょっとひねりを効かせて語るのがまさにフランス人のインテリです。


写真はフランスの有名な風刺番組、canal + の風刺人形劇「レ・ギニョル・ド・ランフォ」の一場面。
ちょうどホテルで食事をしているときにつけたらやっていました。
フランスのTV番組で東日本大震災のネタで被災地の人の気持ちを傷つけているといったニュースが少し前に話題になったかと思いますが、フランス大使館に日本政府が抗議したのはこの番組なんです。

確かに被災地の方々に思いやりを持つこと、これは人として当たり前のことですね。
でもこの番組見ていると本当にありとあらゆるものを、本当に聖域はないのが分ります(笑)。
あとフランス人一体に、日本の震災に対する彼らの同情や思いやりは本当に真摯なものがあります。
被災地のことは本当によく聞かれますし、強い気持ちを感じます。


canalplus.jpg

この日は自国のフランソワ・オランド大統領を滅多切り!
これ日本で、時の権力者をここまでけちょんけちょんにやったら放送できないだろうなぁ。
パンチが効きすぎていてもうおかしいのなんのって、私もげらげらホテルの部屋で一人笑い転げてしまいました。


下記は最近アップいたしましたダイヤモンドの指輪2点。
ちょうどタイムリーに両方ともイギリスものです。
両方とも良質のダイヤモンドとグッドデザインにてこのお値段、お買い得です。
実はこちらは前回の買い付け分です。
今回は為替の関係もあったのか、イギリス物はとても少ないです。

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左:sold
右:ダイヤモンドが6石横に連なったリングです。
5石の美しいオールドヨーロピアンカットのアンティーク一文字指輪です。