2013.10.28 (Mon)
買い付け日記 勝負?の日
出張3日目。
この日は勝負の日ということで、本当は赤い服でも着ていきたかったのですが。
とても寒く首元まであるセーターにパンツ、10月のパリで既にダウンコートと言う恐ろしいほど冬の格好で出発!
最初のアポの場所までバスが便利そうだと思ったのですが、接続が悪かったです。。。
やっぱり何十回も来ているとはいえ、地下鉄が一番分かりやすいですね。
10時ぐらいのアポ。
当店でももっとも長いお付き合いになるマダムの一人です。
ディーラーさんにも色々なタイプの方がいるのですが、彼女は本当に勉強熱心でそしてそれを与えることを惜しまない人です。
彼女に教えてもらったことは、他のどのディーラーさんよりも多い。
この日も、早速「はい、これプリントアウトしてきたから」と。
以前、私が欲しいなぁと言っていた本の抜粋。
彼女がよく参考資料までに見せてくれるジュエリーの本、フランスでもアンティーク関連の本ってそれほど売れるものではないらしく、結構廃盤になってしまってるんですよ。
それでそうしてくれたわけです。
王政復古の時代が彼女の専門。
今回も本当に彼女のところ以外では絶対に見ないような珍しいジュエリーのオンパレードです。
小粒な作品はすぐに決めるとして、大粒の作品で迷うものがいくつも。
さすがに全部は買えないし、どれを仕入れればよいのだろう。。。
はっきり買うと決めたものだけをまずお伝えし、そしてこの後にアポが続いているので、あとの3つのハイジュエリー、少しだけ考えさせて欲しいと。
↑
そして30分後ぐらいに答えが。
こうして選んだのが先行案内にも掲載させていただきました「金の刺繍カンティーユの金細工ブレスレット」です。
そして、次のアポへ。
ここではまります。。。
彼とは実は取引の量はそれ程多くはなくて、でもポツリポツリと少しずつ購入することがこの1-2年増えてきたディーラーさんです。
前日に訪れたサンジェルマン在住のムッシューと仲が良くて、前の日も「彼に会うよ」といったら
「確かに彼もいいもの持ってるよ」と。
この世界って結構狭いんです。
こちらのムッシュー、夏の間にかなり大量のジュエリーを買い付けていたらしく、ものすごいタッパーの山。
(なぜかイギリスでもフランスでもディーラーの皆さん、新しい在庫をタッパーに入れていることが多いのです)。
それが全く整理できてなくて(笑)、とにかく片っ端からあけていってもらうしかない。
加えてとてもお話好きな方なので、1つずつ何だかんだで話が盛り上がっていってしまって、ざっくりとした区分けだけでも3時間以上かかってしまった。
とりあえずざっくり、自分用をキープしてもらい大体の値段のリストを作ってもらって、もう疲れきっていて、お腹空いて考えられないから、一度ホテルに戻ってまた来るよ、と。
温まり、少し休んで1時間半後ぐらいに戻りました。
今度は一点ずつルーペで刻印や素材の確認などをしながら、今度は領収書を作ってもらって。
そしてまたおしゃべりに花が咲きました。
結局またすごく時間がかかってしまいましたが、大量のジュエリーをおよそ2年前ぐらいの価格で入手することができたので価値のあったというものです。
パリのアンティークジュエリーの価格はこの2-3年でとても高くなってきてしまっているので、よく「3年前にタイムマシーンで戻れたら買い占めたい」と思っているのですが、タイムマシーンではなかったですが、かなりそれに近いものがありました。
色々な方の情報で南仏の方でごく一部ですが、まだパリに比べると良心的な価格でジュエリーの取引があると聞いています。
ただパリと異なり、流通量が少ないので
(加えて私の扱うジュエリーは非常に特定の時代の特徴的なもので、フランスのアンティークジュエリーでもパーセンテージとしてはとても少ないものなのです)
実際に満足いく量を仕入れるとなると、相当長い日数南仏のその地域ですごさなくてはならなそうです。
「来たら案内してあげるよ」といってくださるディーラーさんもいるのですが、現実的に採算が難しいかもしれないなぁと思っています。
でもいつかバカンスも兼ねて行って見たいです。
このムッシューは、夏にどうやらそのあたりでかなりハンティングをしていたようで。
また彼の他の顧客(彼のところには沢山フランス人のディーラーさんが「仕入れ」にきます)と私の買うものははっきりと異なるようで、今回日本人が好みそうな繊細なものをがっつり手に入れてきたわけです。
これまであまり取引の多くなかったディーラーさんと、取引を増やしていくには。
私は様子を見ながら少しずつ買っていきます。
前回あたりに既にそれなりの量の取引になっておりまして、そうして信頼関係が増していきますと、今度は私のタイプのジュエリーを見つけたときに、tomokoが買いに来たら買うだろうからと仕入れてくれるとことはあります。
なのでタイプ的にちょっと好みかなと思うディーラーさんがいたら、そのときは完全にマッチしなくても必ず色々と話をしてみせてもらったりして、1-2点は拾うみたいなことを繰り返して。
そして信頼関係を作っていくというのは大事です。
結局、今、パリの市場ってものすごく厳しくなってきているので。
昔みたいに○○のフェアとか、○○の市とかにノーアポで言ってハンティングしても、「良いものを良心的な価格」で入手できることは皆無に近いです。
今回もパリでは今、バカンス明けのいわゆるアンティークのハイシーズンなのですが、日本人のディーラーはほぼ見かけませんでした。
結局、もうみんなロンドンに行くんです。
確かにロンドンの方が品物はずーっとたくさんありますし、あまりにパリに品物がないので皆さん、辟易としてるのでしょうね。
それも分かります、もし私がフランスのジュエリーにそれ程こだわっていなければ、私もそうしたと思います。
でもやっぱり私はフランスのジュエリーが好きですし、ニッチな市場?で生き残っていける自信みたいなのも多少ついてきたので、今後もこうしてがんばっていきたいなと思っています。
この日は夕方にホテルに帰宅。
自分の買い物もちょっとしたくて夕方にサントノレ通りをふらっとして、エルベシャプリエのバッグを一つ買い。
それからdarosaというとてもおいしい食材屋さんがあり、そこのレーズンチョコレートを買ってきました。
へろへろになったのですが、お肉が食べたくなり、お肉屋でステーキ用のお肉をきってもらい、ホテルで焼いて食べました。疲れた日にはお肉を食べると元気が出るのです。
この日は勝負の日ということで、本当は赤い服でも着ていきたかったのですが。
とても寒く首元まであるセーターにパンツ、10月のパリで既にダウンコートと言う恐ろしいほど冬の格好で出発!
最初のアポの場所までバスが便利そうだと思ったのですが、接続が悪かったです。。。
やっぱり何十回も来ているとはいえ、地下鉄が一番分かりやすいですね。
10時ぐらいのアポ。
当店でももっとも長いお付き合いになるマダムの一人です。
ディーラーさんにも色々なタイプの方がいるのですが、彼女は本当に勉強熱心でそしてそれを与えることを惜しまない人です。
彼女に教えてもらったことは、他のどのディーラーさんよりも多い。
この日も、早速「はい、これプリントアウトしてきたから」と。
以前、私が欲しいなぁと言っていた本の抜粋。
彼女がよく参考資料までに見せてくれるジュエリーの本、フランスでもアンティーク関連の本ってそれほど売れるものではないらしく、結構廃盤になってしまってるんですよ。
それでそうしてくれたわけです。
王政復古の時代が彼女の専門。
今回も本当に彼女のところ以外では絶対に見ないような珍しいジュエリーのオンパレードです。
小粒な作品はすぐに決めるとして、大粒の作品で迷うものがいくつも。
さすがに全部は買えないし、どれを仕入れればよいのだろう。。。
はっきり買うと決めたものだけをまずお伝えし、そしてこの後にアポが続いているので、あとの3つのハイジュエリー、少しだけ考えさせて欲しいと。
↑
そして30分後ぐらいに答えが。
こうして選んだのが先行案内にも掲載させていただきました「金の刺繍カンティーユの金細工ブレスレット」です。
そして、次のアポへ。
ここではまります。。。
彼とは実は取引の量はそれ程多くはなくて、でもポツリポツリと少しずつ購入することがこの1-2年増えてきたディーラーさんです。
前日に訪れたサンジェルマン在住のムッシューと仲が良くて、前の日も「彼に会うよ」といったら
「確かに彼もいいもの持ってるよ」と。
この世界って結構狭いんです。
こちらのムッシュー、夏の間にかなり大量のジュエリーを買い付けていたらしく、ものすごいタッパーの山。
(なぜかイギリスでもフランスでもディーラーの皆さん、新しい在庫をタッパーに入れていることが多いのです)。
それが全く整理できてなくて(笑)、とにかく片っ端からあけていってもらうしかない。
加えてとてもお話好きな方なので、1つずつ何だかんだで話が盛り上がっていってしまって、ざっくりとした区分けだけでも3時間以上かかってしまった。
とりあえずざっくり、自分用をキープしてもらい大体の値段のリストを作ってもらって、もう疲れきっていて、お腹空いて考えられないから、一度ホテルに戻ってまた来るよ、と。
温まり、少し休んで1時間半後ぐらいに戻りました。
今度は一点ずつルーペで刻印や素材の確認などをしながら、今度は領収書を作ってもらって。
そしてまたおしゃべりに花が咲きました。
結局またすごく時間がかかってしまいましたが、大量のジュエリーをおよそ2年前ぐらいの価格で入手することができたので価値のあったというものです。
パリのアンティークジュエリーの価格はこの2-3年でとても高くなってきてしまっているので、よく「3年前にタイムマシーンで戻れたら買い占めたい」と思っているのですが、タイムマシーンではなかったですが、かなりそれに近いものがありました。
色々な方の情報で南仏の方でごく一部ですが、まだパリに比べると良心的な価格でジュエリーの取引があると聞いています。
ただパリと異なり、流通量が少ないので
(加えて私の扱うジュエリーは非常に特定の時代の特徴的なもので、フランスのアンティークジュエリーでもパーセンテージとしてはとても少ないものなのです)
実際に満足いく量を仕入れるとなると、相当長い日数南仏のその地域ですごさなくてはならなそうです。
「来たら案内してあげるよ」といってくださるディーラーさんもいるのですが、現実的に採算が難しいかもしれないなぁと思っています。
でもいつかバカンスも兼ねて行って見たいです。
このムッシューは、夏にどうやらそのあたりでかなりハンティングをしていたようで。
また彼の他の顧客(彼のところには沢山フランス人のディーラーさんが「仕入れ」にきます)と私の買うものははっきりと異なるようで、今回日本人が好みそうな繊細なものをがっつり手に入れてきたわけです。
これまであまり取引の多くなかったディーラーさんと、取引を増やしていくには。
私は様子を見ながら少しずつ買っていきます。
前回あたりに既にそれなりの量の取引になっておりまして、そうして信頼関係が増していきますと、今度は私のタイプのジュエリーを見つけたときに、tomokoが買いに来たら買うだろうからと仕入れてくれるとことはあります。
なのでタイプ的にちょっと好みかなと思うディーラーさんがいたら、そのときは完全にマッチしなくても必ず色々と話をしてみせてもらったりして、1-2点は拾うみたいなことを繰り返して。
そして信頼関係を作っていくというのは大事です。
結局、今、パリの市場ってものすごく厳しくなってきているので。
昔みたいに○○のフェアとか、○○の市とかにノーアポで言ってハンティングしても、「良いものを良心的な価格」で入手できることは皆無に近いです。
今回もパリでは今、バカンス明けのいわゆるアンティークのハイシーズンなのですが、日本人のディーラーはほぼ見かけませんでした。
結局、もうみんなロンドンに行くんです。
確かにロンドンの方が品物はずーっとたくさんありますし、あまりにパリに品物がないので皆さん、辟易としてるのでしょうね。
それも分かります、もし私がフランスのジュエリーにそれ程こだわっていなければ、私もそうしたと思います。
でもやっぱり私はフランスのジュエリーが好きですし、ニッチな市場?で生き残っていける自信みたいなのも多少ついてきたので、今後もこうしてがんばっていきたいなと思っています。
この日は夕方にホテルに帰宅。
自分の買い物もちょっとしたくて夕方にサントノレ通りをふらっとして、エルベシャプリエのバッグを一つ買い。
それからdarosaというとてもおいしい食材屋さんがあり、そこのレーズンチョコレートを買ってきました。
へろへろになったのですが、お肉が食べたくなり、お肉屋でステーキ用のお肉をきってもらい、ホテルで焼いて食べました。疲れた日にはお肉を食べると元気が出るのです。
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