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2012.04.02 (Mon)

アンティークダイヤモンド時計(ローズカット、アールデコ1920年頃)

さて最近、お客様のご感想をご本人のご了解を頂いた上で、掲載させていただいております。
本日は横浜市ご在住のMさん
先日、懐中時計をご購入いただきました。

前略ーー
時計の状態がきれいで、文字盤も、白くすっきりして美しいです。時計のデザインも、ベルエポックらしく洗練されていて、細工も細かく素敵でした!
今、時の流れが早く、せわしなく世の中が変化する不安定な時代に、懐中時計を眺めていると、ベルエポックの貴族文化がかいまみられて、優雅な気分になります。
懐中時計って一見レトロなようで、現代のファッションとも相性がよく、普通の時計と異なり、ペンダントと宝飾時計両方の魅力があり、ずっと見ていて飽きがこないです。
お守りのようでもありますね!
ーーーー


Mさんは実際に催事などでお会いしたことのある方なのですが、とてもエレガントな女性で、彼女の言葉が私もすとんと来ました。
とても素敵に懐中時計を身に着けてくださるところが目に浮かびます。

そして私もここのところ、特に3.11の後、時の流れがものすごく速くなったように感じます。
別にたいしたことをしていないのに、ずーっとばたばたしていて、何もしていないのに何だか落ち着かないのです。
こんな忙しない時だからこそ、一本筋を持って、自分の感受性を守る必要を感じます。
アンティークジュエリーは長い年月を不動の美しさを持って生き抜いてきたものなので、身に着けると本当にお守りのようにほっとしたり。
身に着けなくても見ているだけでほっとして、心の芯のほうが癒されてくるように感じる時があります。

私の亡くなった叔母は国語の先生だったのですが、以前叔母に薦められて若い頃読んだ詩「自分の感受性ぐらい」」という詩があるのですが、たまに最近それを思い出すんです。
世の中の流れが速いから・・・みたいに人のせいにするのではなく、自分の感受性ぐらい自分で守らないとなと思うときがあります。
仕事とか家事とかって、誰から見ても「やらねばならないこと」で、それをやっている人は多いと思うし、まわりから見ても分かりやすいことなのですが。
感性を感受性を守るって、忙しいということをいいわけにおざなりにしがちなんですが、本当は努力というかケアが必要なところなんですよね。


毎日忙しいんですが、そんな中で自分のメンタルをケアする優しさ、丁寧さみたいなのを持って生活したいなと思う今日この頃です。
ベルエポック時代のジュエリーは、そんな時にお薦めかもしれません!

先日SOLD OUT担った時計で一つ、お客様ご都合のキャンセルが出ました。
(時計のフェイス部分が真白とお間違いされていたようなのですが、真白ではありません)
w00019-3_20120402214146.jpg

もちろん時計はとても素晴らしく、この手の20世紀初頭のレディースの腕時計は極めて希少です。
しかも状態がよく、このお値段
これはお迷いになっていて売れてしまった!と思われていた方にはご朗報です。

ちなみにアンティークというと通常、「100年以上経たもの」という通説がありますが、アンティークウォッチに関して言えばこれは当てはまりません。
ジュエリーは1920-30年以前のものを「アンティークジュエリー」、ウォッチは1950-1960年以前に作られたものを「アンティークウォッチ」と便宜的に呼ばれることが多いです。
というのも腕時計のはじまりは、遡れて1910-1920年代ころ。
ジュエリーより歴史が浅いためでしょう。
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