最近若くして亡くなられたアップル社のスティーブジョブス氏。
先日彼の特番を見ていたら、デザインなどハードではない部分にもとても情熱をもっていたジョブス氏。
その指示は偏狂的とも言えるほど細かく、例えばアイパッドなども表面からは見えない裏側まで綺麗に仕上げることにこだわっていたとか。

その心は
「細部にこそ神が宿る」

ということだったそう。
例え表面から見えなくても、裏側まで徹底してしあげたものでないと、触れたときにちょっとした違和感が残ったり。
逆に裏側がしっかりできていないもの、見えないところはいいや、なんて仕上げたものは全ての完成度が落ちてしまうということでした。


これを聞いたときにアンティークジュエリーの匠の世界に似ているなぁと思いました。
アンティークジュエリーは良いものほど驚くほど細部が細かくできていて、時として指輪の裏とかブレスレットの留め具の裏側とか、目に見えないところほどそして細かなところほどものすごく手をかけて作られているんです。

「誰からも見えないのに、すごいですね」
とお客様もよくおっしゃるのですが、その心はこれだったんだなと思います。

スティーヴジョブスさんについて知れば知るほど、創業者で経営者といった面より、そのアーティスティックなこだわりを持った匠としての姿が心に残ります。

匠の世界の奥義というのは不変ということですね。
その昔フランスの宝飾家が誰が見るわけでもないのに(そして誰がほめてくれるわけでもないのに)細部にこだわって、見えないところまでこだわっていたというのは、そこに真実があったからなのだなと。


なんだかまたアンティークジュエリーの謎がすっと解けた、そんな気がしました。
アンティークジュエリーそのものは昔作られたものなのに、その心はやはりいき続けていて、そんな気づきをもたらしてくれるところも面白いところですね!

最近アップした商品。

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左:アールヌーボーの真髄を行く指輪。宝石を一切使わずゴールドの細工のみによって有機的な曲線でお花を表現。
モチーフが寸断されずに草花模様がずっと連なっている様は、まさに日本の「巻き物」を想わせます。
手にすると気持ちの良い重量感があるとても素敵な指輪です。


右:定番の真珠xダイヤモンドxゴールドのピアス。
こちらはあっという間にSOLD OUTなのですが、現在シェルシュミディでは、同様のタイプのピアスが3点ほどあります。

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左から57,750円/67,200円/52,500円です。
それぞれ微妙に真珠の大きさが異なったり、高さがついていたりとデザインが微妙に異なります。
もしご興味がありましたら、追加写真等お送りいたしますので、ぜひご連絡をくださいね。