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2011.10.15 (Sat)

リーンヴォートランのビンテージボタン(line vautrin 1960年代)

アンティークジュエリーに関しても、多かれ少なかれ国によって好まれる傾向というのがあり、例えばフランスでは好まれるタイプのアンティークジュエリーが日本ではそうでもなかったり、逆に現地ではそれほど・・・といったタイプのものが日本で好まれたりということはよくあります!

そんな中で、日本より海外でのほうがずっと評価が高いなと思うものに、Line vautrinがあります。
Line Vautrinはフランスのジュエリー史ではかかせない人物です。
50-60年代に活躍したフランスのジュエラーで、フランスの戦後ジュエリー史において間違いなく最も評価されています。

実際、彼女のジュエリーは数点、ジュエリーの貯蔵で有名なパリの装飾美術館で展示されており、専門書も数冊出ています。

ブロンズやレジーヌと呼ばれる樹脂を駆使したデザイン性に富んだジュエリーが特徴で、ジュエリーの他ボタンや鏡などを製作しました。

シェルシュミディでも今、1つアップしているボタンがこちら。
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実際、フランスだけでなくNYとかロンドンでも評価がとても高いリーンヴォートランです。
日本でだけ知られていなくて、国内ではほとんど扱いがないのが残念!


で、何でそんな話になったかというとたまたまアメリカのコレクターの方が下記のリーンヴォートランのサイトを作ったと言う連絡を受けたからです。


http://www.line-vautrin.us

元々彼の家族がリーンヴォートランのコレクションを始めて、かなりの点数が集まったそうです!
販売サイトではないので、ここで彼女の作品&世界観を楽しめるだけなのですが、なかなか見ごたえがあります。
いずれ美術館とかできたら嬉しいです!

リーンヴォートランは現在では確固たる価値が認められていますが、その評価はまだまだ評価途中で今後もっともっとあがっていくと思います。
そうしたときに、いわゆる「価値」も現在よりもット高く認められるのではないかなと思います。
もちろん上記コレクターのJean-Philippe ROTHさんも私も、あとパリのマゼラン通りにやはりヴォートランのジュエリーを扱うお店がありそこのご主人とも以前お話をしたことがあるのですが。
別に私たちは投機のようには思っていなくて、やはり何とか見つけて買い付けするのは自分が惹かれるからなんですが・・・。


よかったらそのちょっと幼さとクリエイティビティが敏感に伝わってくるような世界観を見てみてくださいね!


下記は最近アップした商品。
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左:超ゴージャスな合計1カラットをゆうにこえるダイヤモンドのリング。このリング2連が重なって1つのリングになった変わったデザインで、それぞれに5ミリ以上の燦々と輝くダイヤモンドがセットされていて、ダイヤモンド同士がくっついたようになっています。
本当に華やかかつ可愛らしいです!

右:赤紫の赤ワインのような豊かな色合いのガーネットのピアス。ヴァンクリーフアーペルのアルハンブラを想わせるような様式化されたお花のデザインも魅力的。
花びらの形にカットされたガーネットが素晴らしいです!こちらも飽きが来ない魅力。
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