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2011.05.14 (Sat)

薔薇ネックレス(18Kゴールド)

ちょっと技術的な話ですが、こちらではシェルシュミディのホームページがどんなキーワードで検索されて見られているかをチェックすることができます。

もちろん具体的に誰々が見てくれているかなどといった個人情報にかかわる細かいことまでは分かりませんが、例えば「アンティークジュエリー」とか「アンティークダイヤモンド」といった言葉で探している人が多いですよ!
といったことぐらいまでは分かるのです


それで調べたら、最近「ピエールベルジェ」という言葉で、シェルシュミディのHPに来てくれている人が多いんですよ!
確かに一度エピソードの欄でピエールベルジェについて書いたことがあるのですが・・・


http://antique-jewelry.jp/antique_episode/jewelry-ej00352.html

それにしてもなぜ?
随分前に書いたエピソードだしなぁ。
今更、急にピエールベルジェに注目している人が増えたのでしょうか!?

ご参考までに、ピエールベルジェはフランスではかなり有名な人です。
特にゲイの世界では知らないひとはいません
まさに現在のパリのゲイワールド(?)を牽引してきた人物で、その一挙一動が大きく注目される人なのです。
時に政治的な影響力もあるといわれているほど。


元々はイヴサンローランの公私にまたがるパートナーで、イヴサンローランの共同創始者であります。
サンローランを公私にわたって支え続けたピエールベルジェ。
サンローランはセンシティブな人でほとんどの人とは普通に打ち解けることがなく、彼の才能を開花させて実務周りの全てをこなしていたのがベルジェ。
まさにピエールベルジェあってのYSLだったわけです。

美意識がすごい二人は私生活も徹底していて。
彼らは世界中のこぞって美しい美術品を集めていたんです。
パリ左岸に二人は2つのアパルトマンを持っていたのですが、モディリアーニなどエコールドパリの絵画やルールマンなどのアールデコの家具やら、ピカソの絵画やら中国の骨董品やらものすごく美しい収集で飾りたてていました。

ところが、サンローランは数年前になくなったのは記憶に新しいと思いますが、その直後、ピエールベルジェはそのコレクションを全て売却することにしたのです。
それがものすごい量なので世紀のオークションとパリのアンティーク界で大変な話題になっていたんです。
総額5億ユーロ以上!

で、それをどうしたかというと寄付したんです、全額エイズ撲滅のために!
すごいと思いません、普通少しは取っておこうと思いそうなところ。

そのオークションが行われる直前頃にパリにいたのですが、どこかで彼のコメントを読みました。
で、以下のようなことを言っていました。

「イブ・サンローランが死んだ今、彼のコレクションを持っている意味はなく、コレクションを続けたいという気持ちはありません。
このオークションを行おうと思ったのは、すべてを終わりにする必要があったから。」


何かこの発言を読んだとき、映画「ブロークバックマウンテン」を思い出しました。

ご覧になってない方はぜひ!
やはり同性愛者の愛の話なのですが、一言で「同性愛だから、私には理解できない・・・」みたいな言葉でくくれるような陳腐な映画ではなくて。
別に私はゲイでもレズビアンでもないけど、私は見たときに切なくて泣くというより、嗚咽でした。
こんな愛もあるんだなぁと、泣きました。
さすがその年のアカデミー賞の最有力候補だっただけあります!
(でも大方の予想を裏切ってこの年は「クラッシュ」が作品賞を取るのです!)

まぁ「ブロークバックマウンテン」はともかく、ピエールベルジェとイヴサンローラン、二人の生き様というか二人の愛は、多くの人の心に残る鮮烈さがあったのだと思います!

それにしてもまぁ、私はこんな話は結構好きですが、日本でそれほど興味がある方がいるとは思えないんですけどね。
いたとしてもなぜその方たちがアンティークジュエリーに興味があるともあまり思えませんが・・・。



最近アップした商品。

j00710-1.jpgj00711-1.jpg

左:薔薇がモチーフになった美しいゴールド細工のネックレス!
エレガントな薔薇と上等な金細工が魅力的なエレガントなネックレスです。

右:定番のフィリグリー細工のネックレス。長さも程よく、かなりの重量感のある高級感あるフィリグリーネックレスでとってもお薦めです!


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