2018年07月 / 06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

2010.10.23 (Sat)

アンティークトルコ石リング(王政復古、金彫り細工)

フランスでの回想記が食べものの話ばっかりだったので、たまには真面目なことも書きたいと思います!

今回、行って感じたことは、シェルシュミディも2nd stageに入ってきているなぁということです。

これまでいろんなアンティークジュエリーを扱ってきて、どんどんと上のレベルのアンティークジュエリーも扱うようになってきたのですが、
美しいものに限りはなく、今後ももっともっと素敵な物を扱っていきたいと今回、改めて思いました。

一方、フランスのアンティークジュエリーの市場は、かつてないほどモノ不足で、業者さんは現地のフランス人ディーラーも皆、血眼になって良いものを(しかもまともな価格で)仕入れようとしている状態!
そんな中、当店も付き合いのアルディーラーさんを中心にまわっているわけですが、フランス現地でも完全に勝ち組とそうじゃないディーラーさんに分かれているなぁというのを切実に感じました。


良い物を仕入れられている人にはちゃんとワケがあって、今回いろいろまた関係が深くなっていく中で、そうしたディーラーさんの横のつながり。
あの人とあの人はつながっている!みたいなのも分かって、当店の仕入れ網がまた一段と広がりをみせてきた感じです。

アンティークは全て一点ものなので、仕入れは「運」も左右することは否めませんが、
すべてを運任せで「今回はいいものがあるかもしれないし、ないかもしれない・・・」みたいなのってプロフェッショナルではないと思ってます。
どんどんと現地とのパイプを深めて、より仕入れを確実なものにしていきたいです。


そんな中、残念ながら付き合いが薄れていくディーラーさんもいるし(現地の供給面の変化はここ数年すざまじいいものがあります)、親しいディーラーさんとも

「かつては、偶然蚤の市などの路上で、運良く素晴らしいアンティークジュエリーを見つけることがあった。でも現在では、1日そんなところをまわったとしても1つも見つからないことが多い。
あと数年で道端(つまり蚤の市等のこと)で良質のアンティークジュエリーを見つけることは皆無になるだろう」


というような話を随分前からしています。
その傾向は確実で、現地に行っても、良いコネクションがないと決して良いバイイングはできない状態になってきているのです。

現地とのディーラーさんと良い付き合いをずっと維持していくことは、それなりに大変なことです。

時には言いにくいことも言わなくてはならないし、親しいながらにも礼儀あり、というか、親しい仲にも主張しなくれはならないこともあったり。
そしてこれはビジネス関係であるのと同時に、パーソナルな関係でもあります。
なのでかなりフレンチナイズされた私でも時々、ぐったり疲れていることがあります。


よくお客様から
「シェルシュミディさんのジュエリーを直接みたいのですが、お店やらないのですか?催事はもっと出ないのですか?」
と聞かれて、そこはちょっとジレンマではあるのですが。

現在の供給面の事情を考えると、私としては、納得のいったものだけをやっていきたいので、しばらくは現状のスタンスで営業をしていきたいなと思っています。

供給が豊富な時代であれば規模を拡大して、お店を持ったり(ということはもう今みたいにほぼすべてを一人でをこなすのは無理なのでスタッフを雇うことが必要)、となると。
今度はかなりの量をはかない限り、商品値段を上げないとやっていけなくなるわけで。
となると、今度はもっと大量に仕入れてということになるのですが、現状のアンティークジュエリーの仕入れ環境を考えると、あとちょっとぐらいは量を増やせてもそれほどは増やせないであろう、といった感触です。
それ以上仕入れるとなると、どこかで妥協が必要になってきてしまって、それは私のスタンスではないんだな。

と、いろいろブツブツ書きましたが。
滞在の最後のほうで、少しだけ旦那と一緒にパリ見学をしました!

citenotredameext.jpg
notredamecite.jpg
notrredamecite2.jpg

こちらはシテ島のノートルダム大聖堂。
ゴシック建築の最高峰といわれています。
ここのステンドグラスを見たときに改めてあまりにも美しくて、涙がでてきました。

フランスのアンティークジュエリーを扱っていると、その技術や細工はもちろんのこと色彩やデザインの素晴らしさを感じるのですが。
その美しさはジュエリーの世界だけで単独して存在するものではなく、フランスで何百年も脈々と受け継がれてきたその文化の中で生まれてきたものであるということ。
当たり前のことなんだけれど、ステンドグラスのブルーをはじめとする多彩な色使いを見ていたら、そんなことが稲妻のようにピンと身体で理解できた瞬間がきました。

operagarnierext.jpg
operagarnierint.jpg
operagarnierterrace.jpg
operagarnierchagall.jpg

こちらはオペラガルニエ。
実は入ったの初めてなんです!
いつかいけるだろうなんて思っていて、何度もパリにリピートするうちに行きそびれてしまっていました。
天井のシャガールにまた感動。
いつか正装して、夜に舞台を見にきたいものです(っていうか、そんな余裕ある買い付けの旅をいつかしてみたいです!)

下記は本日アップした、王政復古時代のトルコ石リング。
史上最良質のトルコ石を使っています。
フレームの凝り方などに、ノーブルなこの時代らしさが出ていると思います。
王政復古時代は、私もとても力を入れている時代のひとつ。
この時代は短命でそしてとても古いだけに、モノがとても少なく、それだけに貴重なものです。

j00616-1.jpg

10:42  |  新着アンティークジュエリー  | 
 | HOME |