買い付けからもどってきて1週間近くたち、ようやく身体がまともになってきました。
最近、ヨーロッパ帰りの疲れがすごくて。
東に戻ってきたときの時差ぼけとかはんぱなしです!
やっぱり年齢には勝てない!?

さてさてパリで半日ほどフリーになった日があり、気になっていたパリカルティエ財団のBeat Kitano Takeshiの「絵描き小僧(Gosse de peintre)」へ行ってきました。


その前々日にお気に入りのヴィンテージショップ(こちらはお洋服で私用のものをよく買いに行くショップです)で、ほぼ友人と化しているオーナーのTが、興奮して「良かった!」といっていましたが。

確かに面白かった!
日本ではよく「TAKESHIの映画のどこがよいのか、分からない」
という意見を聞きますが、私は半分フランスナイズされてしまっているのか、北野作品がなぜフランスであれだけ受け入れられているのか、感覚的にとても分かる気がしています。

激しい暴力描写があるのに、それに反比例するように精神的には澄み切った静けさがある。
その対比が、フランスの乾いた空気の中で見ると、とても活き活きとして見えるのです。


あと彼の多才なパーソナリティ。
私がフランスで働いていたときの同僚のフランス人女性は
「日本男性の中で男性として魅力的と思う、ほぼ唯一の私の知っている人」
といっていて。

当時まだ若かった私は「えー!」と驚いていたのですが。
今になってみると彼女が言わんとしていることはちょっとだけ分かるような気がしました。
失われつつある日本の父権を感じさせる数少ない人だと思います。


パリ、カルティエ財団

パリ、カルティエ財団。モンパルナスの近く。ガラス張りの開放感ある建物です。
cartierparis.jpg



残念ながら内部の写真はとれません。
カラフルな色彩が楽しく、ちょうど学校の社会見学みたいなのでまだ幼稚園の子供のグループが先生と一緒にみにきていました。

先生がだるまについて一生懸命子供たちに
「日本ではこのだるまはね、いくつものことを意味しているの」
などと説明していて、子供たちは半分あさってのほうを向いている子、一生懸命作品を見入っている子などがまざっていてすごくかわいかった
総じて子供たちもとても楽しんでいるよう。

絵描き小僧

またこのカルティエ財団がある、モンパルナスから1-2駅入ったパリ14区あたりのエリア(最寄がraspailとかgaite)あたりは、最近はあまりきていませんでしたが、私もかなり好きな界隈です。

特に観光名所とかショッピングエリアとかあるわけではありませんが、旧来の在仏日本人のお友達もずっとこのエリアに住んでいてたまに遊びにきていたので親しみのある場所です。
彼女はこのエリアのずっと同じアパルトマンにもう5年ぐらい住んでいるのですが、大家さんが今、アパルトマンを売ろうとしていて引越しせねばならず。
でも絶対このエリアから出たくない!トのことで同じ界隈で探すそう。

最近もっぱら右岸がお気に入りの私ですが、数ヶ月に渡る長期滞在でパリなら私も絶対このエリアがいいなぁ。
サンジェルマンへのアクセスもよく、真ん中過ぎずに物価もほどほど。
16区などの高級エリアほど気張った感じはなく、日常のパリが自然体で過ごせそうな場所なのです。

最近かなりの勢いで新商品をアップしています。

昨日アップしたのは、下記のオールドダイヤモンドのブローチ。
シンプルなアールデコのデザイン。
作りのよさと細工の細かさが当時ならでは。
こうしたものは一つあると本当に重宝すると思います。

オールドダイヤモンドブローチ