かなり前だけれど、「1Q84」読み終わりました。
「ヘビーで重かった」という感想が多い本のようですが、確かにテーマとしてはDVとか宗教とかでてくるけれど。
新しい村上ワールドにひきこまれ、私としては嬉しさというか高揚感しか感じなかったです。

初期のころの春樹作品って、もっと私小説的な本が多かったと思うのだけれど(「ノルウェイの森」とか「国境の南、太陽の西」とか)、最近は随分と社会的な作品も多いですよね。
「約束された場所で」ぐらいからでしょうか。
どちらも好きですが、私もムラカミハルキの新刊がでるごとに年を重ねているので、そんな自分の成長!?とあいまり、最近では春樹さんの社会的な小説にどんどんと惹かれるものがあります。

「1Q84」はストーリー展開もスリリングだったし、社会の不気味なカオスとか、物語りも強かったので、それだけによけい強くその世界に引き込まれました。

あれはやはり続編も出るのかしら?
すごく読みたい。
きっと出るにしても相当な時間がかかるのかもしれませんね。
早く続きを知りたい!といのはあるものの、それでもなんだかゆっくり待てそうな気分です。

それと物語を読んでいる間ずっと、を感じました。
過酷なストーリーのその真ん中に、愛があったのだと思います。
だから重たさとかぜんぜん感じなかったのかなと。
DVも信仰も、今の世の中が内包しているものだし、小説に愛とか優しさ、強さを感じたので、むしろ読んでいて癒される気がしたくらい。
最近思うのが、個人的なしあわせも社会とは断続したところではありえない、といこと。
まぁ、現在の社会の中で生きているわけですから、いってみれば当たり前なのですが。

といことで読んでいないひとにはチンプンカンプンな内容のブログですが、うん、よかったです。
普段小説をあまり読まない人もぜひ!


1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
(2009/05/29)
村上 春樹

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