さてさて1週間ちょっとの買い付けも終わり、いよいよ帰路へ。

経費削減のため?RERという郊外電車で空港に向かおうとしたところ、大混雑で死にそうになりました。
死にそうになりながら「シャルルドゴール空港に到着した!」と思いましたが急遽電車が第一ターミナルまでの運行となり(←フランス、あるあるです!)、ターミナル2まで次の電車にのりかえてやっと到着。
と思いましたら、空港もカオスといえるほどの大混雑。


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出国手続きの大行列。
入国の時に混むのはは分かりますが、出国なんていつもガラガラなのに。

数年にわたるコロナ禍を経てフランスは(もちろん日本も世界も)大きく傷をつき、街には浮浪者も増えたように思います。
マクロン大統領の進める構造改革は猛反発を受けて、フランスのいろいろなインフラは昔以上に機能をしていない!
市民の足のバスが運転手が足りなくて全然バスが来ないとか、来年のオリンピックに向けて町中が工事だらけとか、空港の駐車場さえ工事中とか。



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左岸の中心部サンジェルマンのすぐ近く、オデオン界隈のレストラン通りだってこのありさま。

実際ディーラーさんたちも自分たちの国の文句を超高速で話すのに尽きません(^∇^)ノ



でも・・・でも・・・・。
なんかフランスって攻めなんですよね。
それでも変化していこうとするし、それで不都合が生じていても(文句は日本人の100倍ほど声高に叫ぶけど)、案外人にも社会にも寛容。
清濁併せ呑むこんだまま、いろいろなものを受け入れて突き進んでいこうとする。

もはやかつての美しいフランスはない!なんて思うかもしれないけれど、やはり工事中の裏は相変わらず美しパりの街並み。
ひとたび地方にいけば、時間が止まったかと思うほど変わらないその地方特有の建物があって歴史があって・・・。
そしてどこでも表情豊かに語らう人たち。


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私が帰国した後、お世話になっているディーラーさんが送ってくれた夜のフランスの田舎の風景。

日本はディフェンシブですよね。
日本の社会システムの方がずっとうまく機能しているけれど、私たちは保守的だし守りが堅いですよね。


どちらも良いなと最近思うけれど、これだけのカオスの中を変化しながら突き進んでいくフランスに行くとやはりパワーがもらえます。
そこら中、工事だらけで電車もとまりまくり。
ストライキもショートノーティスだし、物価高もすごいけど。
それでも好き! 
また来るよ~

以前はパリ・ロンドンを回ることが多かった買い付けですが、今の市場を考えるとフランスに集中した方が良い買い付けができるかなと思っています。

私もあと数年で50歳。
この年になり若いころに住んでいた「フランス愛」が一層増してきたように思います。
いまさらながらにフランスは深い。
前回今回とノルマンディーを訪れましたが、ほかのフランスの地方を含めて、2-3日フランスの地方を回る買い付けにしていこうかなと思っています。

改めて「フランス愛」を叫んだところで、今回の買い付け日記は「完」です。