さて買い付け日記もいよいよ最後へ。

今回は夜便できて、夜便で帰国。
戦争の影響でロシア上空が飛べないので飛行時間がいつも以上に長く、となりますと私の場合寝ないととてももたないのです。
夜便は時間が有効につかえるので、助かります!
最終日もアパルトマンを18時ぐらいにでればよかったので、終日動けました!


最終日は予備日で余裕だったはずですが、まず先日お会いしたディーラーさんがいくつか新たに新着がはいったということでお昼ごろに会うことに。
ということで午前中の2時間弱フリーになったので、久しぶりにモンマルトルの丘まででかけてきました。
目当てはモンマルトルの丘の上にあるダリ美術館です。
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坂道を上り上り、進みます。

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たどりついたのがこちら。


本当に素晴らしい展示です!
数学や科学にも造詣の深かったダリ、まさに天才です。
最近は私も以前より自然科学にも興味がでてきて、説明書きも読んでいて本当に面白い。



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こちらはかの有名なニュートンのりんご(重力)。


ダリは時空は柔らかくグニャグニャしたという認識をもっていたようです。
そう、アインシュタインの相対性理論も理解を示していたのです。

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もっと時間ゆっくりきたかったです。
再訪間違いなしです。

慌ててアパルトマンに戻り、何とかお昼のアポに間に合いました。
指輪を一つ入手、チェーンも見せてもらったのですがアンティークとはいえない古さのもので見送りました。



そして急遽アポを入れていたディーラーさんのもとへ。
彼のショールーム(というより物置?)を特別開けてもらいました。
アンティークジュエリー業界としては珍しく若手の彼。
見た感じとはうらはらに繊細なものやセンスの良いものが多く、そしてなんといってもダイヤモンドに強いこだわりが。
実は以前、郊外のフェアで一度お会いしたことがありその時に仕入れたダイヤモンドのジュエリーが素晴らしく美しかったので、今回イギリスに行かずに浮いた予算をこちらにつぎ込みました。
大正解でした!


0.6カラットほどある最上級のダイヤモンドのプラチナリングは、今回の買い付けの最大のお気に入りの一つ。
そのほか、
17世紀の子供のリング
クレオールのピアス
天使のメダル

等々。

最終日の最後まで宝物を入手できてしあわせです。

彼はルビーなどの色石もとにかく宝石の質が良いので、また絶対にお世話になることでしょう。
若手のディーラーさんが活躍してくれることは、私たちにとっても朗報。
アンティークジュエリー界は日本も海外も高齢化でリタイアしていく人もちらほら。
そんな中で最終日に見た光です。