今回は基本的にずっとフランスですが、一日だけロンドンに日帰りで行く予定にしていました。
ロンドン市内のアンティークフェアを訪れる予定でした。
朝イチのユーロスターにのれば時差で一時間遅いロンドンのフェア会場にぎりぎり時間通りに着き、夜遅く帰ってくればパリに荷物を置いたまま気軽に行ける!と思ったのです。
通貨等を入れ替えてハンドバッグのみでいざ出発!


早朝アパルトマンを出て、その日使う地下鉄は運行止めだったので違う路線で行き方で何とかパリの北駅へ。
この辺りは治安が良くないのでとりわけ早い時間はちょっと怖いです・・・

地理的にはまだパリですが、ここで「フランスからの出国」「イギリスの入国」を済ませます。
つまり書類上はすでにイギリスにいることになるのです・・・
すごいことだよなぁ・・・日本人は自動ゲートに対応しているため悪名高いイギリスの入国審査官にあれこれ言われることもなくなりスムーズに手続きが終わりホッと一息。

ロンドン在住のディーラーさんとも会う約束をしていたのでその方に連絡をしたり、FBをアップしたりしていました・・・・ところが・・・なんかアナウンスがうるさい。
しかも何度も何度も・・・流れてくる。
耳を澄ませると・・・


「ユーロスター職員のストライキが(たった今)始まりました!
本日のユーロスターの運行には遅れや運休が発生する恐れがあります。」


えー、たった今はじまったみたいな。できたてのほやほやみたいなストライキ!
あと30分ほどで出発時刻なのでほとんどすべての人がもう乗るばかりになっています。
フェアは1日だけなので遅れるとどんどんと行く意味がなくなっていくので、ハラハラして待っていました。
「行けたとしてもフランスにその日の間に戻れなくなったらどうしよう」といろいろなことが頭を駆け巡ります。
何せハンドバッグ一つ。
そして次の日はまた遠出の予定で、パリではない地方の町でもっと大事なアポがはいっているのです。

最初30分遅れると言われたのでそれならまだ許容範囲かと、ユーロスターの座席に座ったのですが…それからまた15分ほど待っても出発しない…
電車は超満員、みんな今かと電車が出発するのを疑っていません。

でも・・・なんか嫌な予感。
近くのスタッフに相談したら、「実のところ1時間は軽く遅れそう!急遽予定していない駅にも止まることになったんだよね。そこでもまた待つことになるから。最終的な遅れは僕たちにもわからないんだよね」
とあっさり言われました。
1時間以上遅れると仕事的に意味なくなってくるので、そして戻れなくなると次の日の仕事のほうが大事だったので潔くキャンセルしました。
これが大正解で、実はその後その電車は丸ごとキャンセルされたことを、知りました。
ありえない~!!!!


私はまだキャンセルする人がほとんどいなかったので並ばず入国履歴を取り消してもらい(地理的にはパリ駅ですが、前述したようにユーロスターはチェックインの時点ですでにイギリスの入国手続きが済んでしまっているため)。
「お気の毒に~ごめんね」みたいな感じでかなり優遇されて税関のスタッフとユーロスターのスタッフに誘導されて出ることができたのですが。
←当初返金不可と言われた運賃もすぐに返してもらえました!

その後のはちゃめちゃの混乱を想像すると、駅の中は恐ろしい混乱です!!

少なくとも午前発の電車ほとんどがキャンセルされてたので、新たに当日中の切符を取れた人はほとんどいません。
つまりあの時、私と同じ電車にのって出発を待っていた1000人ほどの人が「フランス出国とイギリス入国の手続き」を取り消さないと外にだってでれないのです。

改めて恐るべしフランス!!
いい加減にしてほしい。
でも早めの決断をした自分は褒めてあげたいです。


その後、パリ市内の小規模なマーケットを2つほど回り、そこでまた新たな出会いが・・・
その日は比較的ゆっくり休み所用を済ませ、次の日はやはり朝早くフランス北部に向かう電車にのらなければならなかったのでさすがにゆっくりめに過ごしました。

とある街中のマーケットをふらふらしていたら、演劇団がコスチュームを着てチラシを配っているのに遭遇!
フランスらしい光景です。

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ロンドンは今、ブレクジットもあり大陸からのものが(税関の問題が大きいです)入らなくなり、もともと値段はフランスより高めなのですがさらに物量が減り、マーケットとしてかなり死んでいるそうなので。
行こうかどうかちょっと迷っていたのです。
その分の予算を、最終日にこの日のご縁で会えた若いディーラーさんに使えたので良しとします!

イギリスはイギリスならではのアンティーク、特にムーンストーンなどのジュエリーはイギリスならではなので魅力もあるのですが・・・
ジョージアンの美しい金細工のジュエリーなどはもう枯渇状態ですし・・・
今回のこともあり、今後も市場価格の高いロンドンに行くより、むしろフランスの地方をもっと攻めようかなと考えています。