久しぶりに京都ネタです。
気になっていた展示会にいってきました。

銀閣寺の近くに「白沙村荘(はくさそんそう)」という、日本庭園&小さな美術館があります。
そこで行われていた「Demitasse $2715 でみたす」
美術館と言っても小さなスペースで、あまり展示会も大きく宣伝していないですが、素敵でした。
美しい日本庭園を借景に、国内外から集められた数多のデミタスカップを見ることができます。


その美しい世界をご紹介しますね。
まずは元々、日本画家の方が作りこまれたというだけあって庭園が素晴らしいです。
しかもすぐ近くの銀閣寺はいつも観光客で溢れているのに、誰もいませんでした・・・。

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デミタス展が開催されている展示室からは、大文字の山を借景にしています。
このあたりは市内の中心地からそれほど離れたところではないのですが、本当に自然が豊かなところです。
「あー、このあたりで老後を過ごしたい!」なんて時々思いますよ(^ ^)

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色々な種類のカップがありましたが、個人的にはジャポニズムのカップが面白かったです。
当時ジャポニズムの影響を受けてつくられた、イギリス、フランス、ドイツ製のカップたち。

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あと日本製のアンティークカップで、オールド則武に代表される、当時西欧向けに製作されたカップも面白かったです。
やっぱりこの時代って古今東西を問わず、美しいものが作られた時代ですね。
私たちの時代を後年から振り返ったらどうなんでしょう?
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花をモチーフにしたもの、色合いの変わったもの等々。
小さな面積の中で展開されたアートは、アンティークジュエリーに通じる世界観があります。

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ところで「デミタス」と言う日本語はフランス語から来ています。
「demi- tasse」。
「demi」は半分という意味、「tasse」はカップ、「小さなカップ」と言う意味です。

「demi」は便利な言葉で、例えばパン屋で「demi」と言ったら、フランスパンを半分にカットしてくれます。
バーやカフェで「Un demi, SVP」と言ったら、生ビールを一杯もってきてくれます。