先日、カルティエのアンティークジュエリーをご紹介いたしました。
「カルティエ」、その言葉はいつの時代のどこの国の女性もときめかせるますね。

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商品の説明は、HPの方で書かせていただきましたので、今回はカルティエにまつわるプチエピソードを書きたいと思います。
HPにも書きましたが、カルティエなどのグランメゾンの作品はやはりサインがあるかないかがかなり大きなポイントになってきます。


サインがない場合は、仮にカルティエと相当確かに断定できる場合も価格的にだいぶ低くなりますが、それでもそれをきちんと証明できればまた話は変わってきます。

現地のディーラーさんから面白い話を聞きました。
その方の、実話です。

Aさんは、友人のディーラーさんからある日相談を受けます。
「先日買い取ったアールデコのダイヤモンドのブレスレット、カルティエ製かもしれない」と。
残念ながらサインははいっていなかったそうですが、Aさんは以前に同時代のカルティエのかなり似ているジュエリーを扱ったこともあり確信があったそうです。

ただし問題は、それをどうやってカルティエ製のアンティークジュエリーであるかと証明することです。


その友人の方には、それを証明する術がなかったようで、うまく利益が出たらその利益を分配するから・・・という約束で、この業界で色々なパイプを持っている彼に一任していったそうです。
どうしたかというと非常にオーソドックスな方法ですが、カルティエ社にうまく確認を取ったそうです。
ただそれは誰でも出来る技ではなく、もともと知り合いがいたようでパイプがあったからこそ可能だったとのこと。

晴れて友人ディーラーは、仕入れた額よりずっと高価な価格で彼の上客にそのブレスレットを売却し(カルティエ製と言うことが分かったのだから当然です)、Aさんにも利益の半分近くが支払われたとのこと。

そんなにうまくことが運ぶことは、この世界でも滅多にないことですが、実によい商売になったと言う話です。
「でもまぁ、そんなことは滅多にないから、きちんとサインが入ってカルティエにこしたことはないね」と盛り上がったという話でもあります!