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2015.12.04 (Fri)

ディープな京都案内 五条河原町

久しぶりに京都のことを書きたいと思います。
歴史のあるパリやロンドン、そして京都のような町には必ず光と影があるもの。
眩く煌くその「光」の部分はもちろん素敵ですが、その影のようなものを内包してこそです。

さて京都。
京都は暮らせば暮らすほど不思議な街で、地理的には非常に便利な場所であっても、ある界隈だけ異様な雰囲気が漂っていることがあります。
そんな雰囲気を感じた場所のひとつが、河原町五条。
五条通という大きな通りを少し下がった、京都駅からちょっと北に上がったエリアです。
(ちなみに五条通をあがれば、大きな通りを一つ隔てて、京都でも指折りの高級料亭が並ぶエリアになります)

京都は、とにかく観光客などに見せたくない部分、陰の部分は隠してしまうという傾向があるようです。
鴨川に面している場所なのに不思議とこの部分だけ鴨川の遊歩道が設けられていません!
意識的におもむかなければあまり足を踏み入れることもない場所です。


色々興味を持ってしらべましたところ、ここは数年前まで「五条楽園」として知られる、いわば遊郭(言い方が古い?)だったのです。
表向きはお茶屋さん。
しかしお客さんはお茶屋さんに入り待っていると、違うところから女性がやってくるというそんな仕組みだったようです。
数年前に摘発され、今は完全に遊郭としての機能はありません。
当時の建物のいくつかは既に撤去されていますが、今ならまだその面影を見ることができます!
(個人的にこうした古い建物を、仮にそれが遊郭であったとしても文化財として保存して、うまい観光資源にして欲しいなと思っています。)

先日お昼時にいってきましたが真昼間でもかなりしんめりとした雰囲気の流れる場所です!

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旧お茶屋さんの建物は現在では、レストランに使われているものなどもありますが、やはり一帯がシーンとした静けさに満ちています。
一度このあたりに日曜の朝に用事があり、早くつきすぎたので珈琲でも飲もうと思ってカフェを探していたら、本当に怖かったです・・・。
といいますのもここは旧遊郭という以外にもここでは書けない場所がございまして、迷っていたらそこに偶然ぶつかってしまったからです。

でも本当に興味深いエリアで、そんなお茶屋さん街の一角に、京都が世界に誇る「開化堂」さんの本店もあります。
一つずつ手作りされた茶筒は特にヨーロッパで今、非常に高く評価されイギリスやイタリアなどの超高級店で人気が出てます。
コーヒー缶に使われる方が多いようです。
銅やブリキで作られた缶は経年と共に少しずつ色が変化し、とても高く評価されています。
私も一つ欲しいなとずっと思っていますが、これがなかなかお高いのです・・・。


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そして実は日本が世界に誇る任天堂さんのルーツも、この界隈にあります。
もともとはカード遊びのため花札の製造から始まった会社です。
おそらく遊郭の需要から生まれたのでしょう。
そう考えますと色々と本当に興味が尽きないエリアです。

今では少し再開発も進み、下記のようなかっこいいデザインカフェもできています。
efishさんというカフェで、鴨川を見渡すことのできるカフェ。
眺めだけの飲食店は味やお値段がイマイチのことが多いのですが、ここのサンドイッチは最高においしいです☆

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余談ですがここから更に南に下がった、京都駅の東側も歴史上実に色々なことがあった場所です。
観光的なものは何もございませんので普通はあまり行かない場所だと思いますが、私は観光名所よりも人の営みの面影を残す町並みに引かれるので、時々ふらふらとして周りの人には不思議がられます。

でも以前に、お世話になっているフランス人ディーラーのマダムが旦那さんと京都にいらしてくださったときに、旦那様はフランスである分野で有名な人なのですが、「(3週間もいたので)旦那さんは毎日、何をしているの?」と聞いたら、
「彼ったら、ひたすらこのエリアを歩いたり自転車でまわっているのよ」と言っていました。
歴史の絡んだ場所を歩きながら、街からいまだ感じられる匂いのようなものを感じることが好きなのだとか。
その気持ち、分かります!

京都でちょっとそんな経験がしたくなったら、ぜひ気をつけながら昼間にぜひどうぞ。
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