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2015.11.25 (Wed)

ライラック(リラの花)のアンティーク指輪(ルビーとダイヤモンド、14金ゴールド)

「今年はずいぶん暖かですね」なんていっていたら、今朝はかなりの冷え込みで、いよいよ冬の到来のようです。
京都の紅葉は今年はずいぶん色づきが遅く、真っ赤になる前に散ってしまっているところも多いですが、この寒さでいっきに色づくことでしょう。
例年より少し遅れて12月の1週目ぐらいが市内の見ごろになりそうです。

さて最近ばたばたとしており、なかなかブログを更新できておらず申し訳ございません。
仕事の中で何が一番すきかといいますと買い付けや接客もとても好きですが、色々調べ物をしてそれを文章にしてご紹介することも地味ではありますがとても好きです。
そうした作業がなければいくら長くやっていたとしても、なかなか知見が深まっていかないのです。
分かっているようでも文章にするために色々調べなおしていくことで、ようやく血肉になるようなそんな感覚もあります。


さて先日アップして、お客様はもとより私の友人にまでとても評判のよい「ライラック(リラの花)のアンティーク指輪」をご紹介いたします。
ライラックという言葉が日本では一般的ですが、ヨーロッパではむしろフランス語の「リラ」をそのまま用いて通じることが多いです。

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紫のイメージが強いかもしれませんが、この指輪で表現されているような赤系のリラの花も多いです。
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昔のビルマ産のルビーはピンクを帯びた独特の赤色が特徴的で、まさにこうした赤ピンクのライラック(リラの花)を表現するのにぴったりの宝石といえます。
リラはヨーロッパを代表する花ですが、薔薇や勿忘草、パンジーなどに比べても、アンティークジュエリーのモチーフにされていることは少ないです。
その理由は分からないですが推測するに、どちらかというと1つの花の造形は比較的さっぱりしていて、集団で美しく見える花だからではないかなと思います。
薔薇のように1つの花のシルエットが豊かなほうが、ジュエリーのモチーフにしやすいのです。


淡い色と濃い色がブーケになったときに引き立つ、この派手ではない可憐な美しさは、むしろ日本人の美意識によりそうものではないでしょうか。
けっして派手ではないですが、「なんて可愛いのかしら!」と一目ぼれで仕入れたジュエリーです。
上品で良いです。


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