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2016.11.23 (Wed)

ロンドンで逃したジュエリー

さてそろそろ買い付け日記もいい加減、完成させないといけないですね。
前回に続き、ロンドンでの日々を書きます。

最近はパリのあとに必ず立ち寄るロンドン。
買い付けとしては相変わらずパリてしたものがほとんどなのですが、主に勉強のためです。
ロンドンの方がアンティークジュエリーの市場はずっと大きく確立されているので、包括的に勉強するには便利です。


パリは近年ほぼアポイントベースで回っているため見る量が限られます。
ロンドンの場合、まだかろうじて常設市がいきているので、気兼ねなくjust looking出来るところが魅力です。

今回お世話になっているベテランディーラーさんに、常連しか入れない場所につれていってもらいました。
事務所になっていて、顔パスの人だけがディーラーさん同士、商いをしているところです。
皆さん、古くからの顔見知りなので緊張しましたが、良い経験になりました。
たくさんのトレイにその週の取れたて!?のフレッシュなジュエリーが入っていて、好きなように見ていくというもの。


ここで気に入ったものがふたつ。
一つは何とフランスのジュエリー。
プリカジュールエナメルのペンダントで、以前も似たようなテイストのジュエリーを仕入れたことがありますが、ピンク色が明るくとても美しい色彩でした。
下記は以前仕入れたかなり似たテイストのペンダントです。
これにもっとピンク色が入った色彩的にはそれは美しいペンダントでした。

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ただルーペで見たとき、驚くほど粗く、それで潔く諦めました。

もう一つは、ビルマ産ルビーのアールデコの指輪。
カリブレカットされたルビーは明らかにビルマ産の艶のある赤色で、そして明らかに1920年代のデザインのデザインの特徴が出ているのですが、ちょっとお花の形をしていてそれがなんとも言えずチャーミングだったのです。

イメージ的には下記のようなアールデコの指輪のルビーがもっと大きくて、デザイン的にもっとフェミニンに昇華させた感じです。
時代性が出ていながらも、これまで見たことのない美しいデザインでした。


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値段もbrexitだし何とかいけるかなと思うところだったのですが、何と小さなカリブレカットルビーの一つが欠けているではありませんか!
本当に一目ぼれのジュエリーだったので残念なのですが、カリブレカットのルビーの代替を見つけるのは困難ですから、泣く泣く諦めました。
でも本当に素敵なジュエリーだったなぁ・・・と今も思います。

他にもヴィンテージの美しいカルティエのライターなどを見つけて、かなり迷いましたが。
喫煙者ではない私には、どのような方がこのライターを必要とするのかいまいちピンと来ませんでした。
ちなみに完全に女性用です。
オイルの交換の仕方なども分かりません・・・。
ニーズはあるものなのでしょうか?
アイテムとしては完璧に美しかったのですけれどね。

まぁ、とりあえずここは最初の参戦だったので、良かったとしましょう。
22:05  |  買い付け日記  | 

2016.11.18 (Fri)

Brexitとロンドンでの買い付け

そしてロンドンへ。
今回はいつもより少しだけ長めにロンドンにいました。

なぜかと言うと、やはりbrexitの後のポンド安です。
ポンドが一昔前のユーロぐらいのレートになっていたので、割安感は否めません。


私はフランスのアンティークジュエリーが好きで今回も買い付けたジュエリーの大半がフランス製なのですが、数点はロンドンで買い付けたものです。
長らくアンティークジュエリーの中心地であるロンドンには、パリ以上に世界中からアンティークジュエリーが集まってきます。

本来は
フランス製のアンティークジュエリー=フランスで買う。
イギリス製のアンティークジュエリー=イギリスで買う。


のが私のポリシーですが、それでも昔の在庫などを出してもらうとロンドンでもなかなか良い買い付けが出来たのです。

為替の大きな下落で割安感のあるロンドンのアンティークジュエリーは、今在庫が少なくなってきていますから、そんな幸運は残念ながらあっという間に終わってしまうでしょう。

ロンドンはポンド安になってもパリ以上にホテル代が高い!
ということで今回はロンドンのステイは巷でうわさのair bnbにしました。
これまでも興味はあったのですがジュエリーをもっているときはやはり防犯面の心配がぬぐえずにいました。
今回、貴重品を私の信頼する方に滞在中預かってもらえましたので、それで身軽な身でair bnbに宿泊していました。
中心部からちょっと離れた交通の便の良いところになると、料金もぐっとリーズナブルになり満足のいく滞在ができました。

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価格も魅力ですがやはりアパルトマンですと短期間でも暮らすように生活できるので、居心地がよく身体への負担も少ないように思います。
ただ宿主の対応はまちまちのようで、いわば副業のように素人的なオーナーさんも多いので、ホテルのようなプロフェッショナルなサービスは期待できないですね。
今回あらかじめ合意していたチェックインの時間を変更して欲しいと言うメッセージが来まして、結局オーナーさんの隣人がチェックインを代理でしてくれました。
私は出張中も常時ネットに接続していますし、まぁ英語もOKですので比較的問題ないほうですが、場合によっては混乱を起しそうですね。
ですのであくまで一つのチョイスというところでしょうか。


ロンドンでも数こそパリよりずっと少なくなりますが、良質のジュエリーをリーズナブルに仕入れることができました。

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下記はフィリグリー細工の素晴らしい蝶の形のブローチです。
ゴールドではなくシルバーギルドなのですが(その分リーズナブルでもあります)、この仕事ぶりは本当に素晴らしい!
ただブローチはあまり使わないでしょうか。
今、ペンダントに加工しようか検討中です。
ご意見がございましたらぜひ!

下記はチェーンもついた完品のガーネットx天然真珠のペンダントネックレス。
イギリス、エドワーディアンジュエリーの一つの王道ですね。
こうしたイギリスらしさが綺麗に出たジュエリーも良いですね。

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普段はかなり高額に感じるこのタイプのジュエリーもセールかと思うほどの、リーズナブルな仕入れができましたので、皆様にも還元いたしますね。
今回は為替が本当に素晴らしく嬉しい悲鳴でしたが、アメリカでトランプ大統領が誕生してから、多くの為替専門家の予測を裏切って急激に円安が進んでいますし、こうした幸運は長くは続かないのでしょう。
残念ながら・・・。
22:01  |  買い付け日記  | 

2016.11.17 (Thu)

ロンドンからパリへ その前に食べる! 

催事を挟み、買い付け日記が中断してしまっていてごめんなさい。
催事場でも皆様が思っている以上に、ブログやHPをしっかりお読みくださっているのを感じました。
本当、ありがとうございます。
「ブログの更新頻度が落ちている」とツッコミも頂きましたし、頑張らねば!

さてパリでの仕事も落ち着き始めましたが、毎度のことながらゆっくり出来る時間なんてほとんどありません。
でも今回はアイスクリームを食べる時間がありました!

宿から近くにあるGROM。
本当に美味なジェラートのお店なんです。
何と新宿にこのGROMが以前できており驚いたのですが、お味のほうはだいぶ・・・・。
ノーコメントです。
とにかくパリの方のGROMは素晴らしい☆

だいぶ寒かったですが、がぶりとしてきました。
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あとパリでおいしかったものと言えば(なぜジュエリーでなく食べ物の話でいつも終わる!?)、このGROM近くで買ったお肉屋さんのロースとビーフ。

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お持ち帰りで塊をかって、アパルトマンで刻んで2日にわたって食べました。
フランスの肉料理は意外なことに、案外味付けのすごく薄いorほとんどしていないバージョンも多いです。
もちろんしっかりとした煮込み料理や、レストランでクリームのたっぷりかかったものもありますが、レストランでさえローストビーフ等を頼むと、ソースのほとんどかかっていない状態で出されることが多いです。
これにちょっと塩をかけて食べると、一番お肉の味がひきたちます。
フランスの特に子牛や牛肉は日本と比べてもおいしく、さすがお肉の食べ方を知り尽くしているなと思います。
アメリカでしたら、同じお肉文化でもソースがたっぷりかかってますもんね!


と言うことでそろそろ買い付け日記もロンドンへと向かいます。
パリからロンドンへはユーロスターへ。
少しぎりぎりめにいいったら、まったく待つこともなくイミグレーションを抜けて順調にユーロスターへ乗り込みました。
21:09  |  買い付け日記  | 

2016.11.03 (Thu)

買い付け日記 「マニアックなアンティークジュエリー」

パリも後半戦になってきましたが、この到着してから4日目ぐらいのちょうど中盤あたりが、一番しんどくなってくる頃です。
しかし大体の場合、この時点で消化できているのは大体買い付けの半分程度なので、このあたりがどう転ぶかはとても大事なところです。
やはり体力ですよね!

実は数ヶ月前から、少し運動を再開したんです。
日々、忙しいので一週間に二回、一時間ほどスポーツジムで身体を動かすだけなのですが、今回、その成果!?を早速感じました。
出張中、ずっと咳はひどく夜も相当眠りずらかったのですが、体力的にはロングフライトで腰が痛いとかそういうのもなくて案外ピンピンしていました。
アンティークディーラーは最後は体力、そして視力、あと気力!?
がんばるぞーーー。


ということでこの日も朝から盛りだくさんです。
まずかなり早めに約束していたディーラーさんの元へ。
郊外まではいかないですが結構端のほうまで地下鉄で向かいます。

博学で誠実で本当に長年お世話になっている彼女。
フランスのアンティークジュエリーでもちょっと変わっているものしか扱わない方です。
例えば年代が古いですとか、地方性があるですとか。。。
ですので彼女のところでしか会えないジュエリーというのが、多くあります。

私もこの手の「他にないジュエリー」というのが好きで、本当にツボのものが多いのですが、
希少性の高いジュエリー=当然値段も高いです。


そして彼女の集めるジュエリーはまぁ一言で言うと本当に変わっているんです。
アンティークにおいて珍しさ=希少価値ですからね。
現地でも一目置かれるディーラーさんですが、あまりにマニアックすぎて日本で売るにはずいぶん時間がかかったと言うジュエリーも多いです(笑)


私としてもやはり変わったジュエリー、他にないジュエリーと言うのはやはり見逃せない一方、日本ではなんだかんだ言って一般的に綺麗なものが好まれたりします。
自分の葛藤と、冷静な市場分析とお値段と色々天秤にかけて短時間で決断をしなくれはならない。
ある意味、彼女のところの買い付けが一番疲れる(笑)。
でも一番、楽しみであると言う本当に有難い尊敬する存在です。

さて今回もうーん、ここで一番悩みました!
ベストなチョイスが出来たと信じたいです。。。

先行案内でもご案内しました珊瑚のネックレスでしょ。
これは本当に何人もの方からコメントを頂きます。
長さの感じなど実際にご覧になれないことで、想像がつきにくい部分もあるようで、本当は催事等でご覧いただけると良いのですけどね。
優しいピンク色に一目ぼれです。

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あと18世紀のダイヤモンドの指輪。
1800年頃の非常に変わったデザインのまさにこの時代らしいダイヤモンドの指輪。
希少なアルル地方のダイヤモンドリングを2点入れて満悦です。

午後はまたタイプの異なるディーラーさんの元へ。
実は彼女、休暇中で。
アシスタントの方が対応してくれました。
ここで先行案内でも即効、完売しましたサヴォワ地方のピアスですとか。


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ガーネットの三つ葉が縦に2つ並んだ愛らしい指輪などを入手。
やはり本人ではないので、大きなものは買いにくかったですが、いくつかこれは!!!と思うジュエリーを仕入れることができたので、満足です。

あー、パリでの時間があっという間に過ぎていきます。。。
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