2016.05.17 (Tue)
買い付け日記 「ロンドン完」
さて今回のロンドンは駆け足でした。
と言うのも元々会おうとしていた女性ディーラーとうまく予定があわず、それで短めにしたのです。
実働はほぼ一日で、大きなマーケットに向かいましたが、会う人は限られています。
まず一番会うべき人のところに朝一番でいき、そのときは正直あまりピンと来るものがなかったので「とりあえず、他を回ってくるわ」
ということで早々に退散!
次に会うべきお兄さんのところに向かいます。
彼とは旧知の仲で(というのもイギリス人なのに、なぜかパリでよく会う)、顔見知りのフランス人ディーラーさんの話題を共有しながら、いくつかの指輪を入手。

プラチナのエタニティーリングで、紫石はアメジストです。
イギリスで買いましたがフランス製!
エタニティーリングでアメジストの入ったものは、私も彼もとても珍しいように思いました、いかがでしょう?
初めて見ます。

イギリスのオーソドックスなアンティーク指輪。
あまりこうしたオーソドックスなイギリスのジュエリーは扱ってこなかったのですが、ブルーサファイヤが綺麗で、最近はこうしたオーソドックスなリングも結構高くなってきているのですが、比較的リーズナブルで刻印も綺麗で残っていたので入手しました。

こちらはさりげなく良質なエメラルドのリング。
15金であることが確認できていて、つまり1854年以前の作品であることが分かります。
次にやはり懇意にしているマダムの元に行き、なぜかイギリスでフランスの指輪を買ってしまう私・・・。
実は今回の買い付けの中でも、ひそかに結構この指輪がお気に入りです。
アンティークと言うよりヴィンテージ、1940-1950年頃の作品。
このダイナミックなかっこよさがいいです。

それから最初の人のところに戻りしばし雑談をして 15金のゴールドチェーン(つまりやはり1854年以前の作品ということです)

そしてまだ調査中なのですが非常に貴重なジュエリーを譲っていただきました。
希少なのは分かるけどプライシングがあまりに難しい・・・。
少し色々調べたりしたいので、こちらは情報を公開するのは少し先にさせていただきますね。
さてもうお腹が一杯過ぎるほど働きつくし、その日の午後だけオフだったので少し気分転換がしたくなりました。
ホテルに戻ったのがもう14時近くでそこからいけるところも少ないのですが、たまたま日本でイギリス関連の本を読んでいたときに、著者の方がリッチモンドに滞在だったので、何となく気になりリッチモンド公園に行くことに!
もうこれが素晴らしく良かった!
とてもラフな自然です。
ロンドンの公園といえばハイドパークあたりを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、私はどちらかと言うと粗野な自然その物を見せてくれるところが好きで、前回訪れたハムステッドの原野や今回のリッチモンド公園が断然好みです。
鹿の糞とかが普通に落ちていて、最高です☆
なのにiphoneに撮った写真が消えてしまっていて・・・・。
また人に頼んで、ご紹介できそう撮ってきてもらえそうだったら、とってきてもらいますね。
今回も仕事、仕事におわれた買い付けの旅。
でもなんだかそれがとても好きなんです。
余裕があって時間があって、観光なんてしても言いと言われたら悲しいので、今後も力尽きる限り走り続けます。
と、最後は熱く〆させていただきました
と言うのも元々会おうとしていた女性ディーラーとうまく予定があわず、それで短めにしたのです。
実働はほぼ一日で、大きなマーケットに向かいましたが、会う人は限られています。
まず一番会うべき人のところに朝一番でいき、そのときは正直あまりピンと来るものがなかったので「とりあえず、他を回ってくるわ」
ということで早々に退散!
次に会うべきお兄さんのところに向かいます。
彼とは旧知の仲で(というのもイギリス人なのに、なぜかパリでよく会う)、顔見知りのフランス人ディーラーさんの話題を共有しながら、いくつかの指輪を入手。

プラチナのエタニティーリングで、紫石はアメジストです。
イギリスで買いましたがフランス製!
エタニティーリングでアメジストの入ったものは、私も彼もとても珍しいように思いました、いかがでしょう?
初めて見ます。

イギリスのオーソドックスなアンティーク指輪。
あまりこうしたオーソドックスなイギリスのジュエリーは扱ってこなかったのですが、ブルーサファイヤが綺麗で、最近はこうしたオーソドックスなリングも結構高くなってきているのですが、比較的リーズナブルで刻印も綺麗で残っていたので入手しました。

こちらはさりげなく良質なエメラルドのリング。
15金であることが確認できていて、つまり1854年以前の作品であることが分かります。
次にやはり懇意にしているマダムの元に行き、なぜかイギリスでフランスの指輪を買ってしまう私・・・。
実は今回の買い付けの中でも、ひそかに結構この指輪がお気に入りです。
アンティークと言うよりヴィンテージ、1940-1950年頃の作品。
このダイナミックなかっこよさがいいです。

それから最初の人のところに戻りしばし雑談をして 15金のゴールドチェーン(つまりやはり1854年以前の作品ということです)

そしてまだ調査中なのですが非常に貴重なジュエリーを譲っていただきました。
希少なのは分かるけどプライシングがあまりに難しい・・・。
少し色々調べたりしたいので、こちらは情報を公開するのは少し先にさせていただきますね。
さてもうお腹が一杯過ぎるほど働きつくし、その日の午後だけオフだったので少し気分転換がしたくなりました。
ホテルに戻ったのがもう14時近くでそこからいけるところも少ないのですが、たまたま日本でイギリス関連の本を読んでいたときに、著者の方がリッチモンドに滞在だったので、何となく気になりリッチモンド公園に行くことに!
もうこれが素晴らしく良かった!
とてもラフな自然です。
ロンドンの公園といえばハイドパークあたりを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、私はどちらかと言うと粗野な自然その物を見せてくれるところが好きで、前回訪れたハムステッドの原野や今回のリッチモンド公園が断然好みです。
鹿の糞とかが普通に落ちていて、最高です☆
なのにiphoneに撮った写真が消えてしまっていて・・・・。
また人に頼んで、ご紹介できそう撮ってきてもらえそうだったら、とってきてもらいますね。
今回も仕事、仕事におわれた買い付けの旅。
でもなんだかそれがとても好きなんです。
余裕があって時間があって、観光なんてしても言いと言われたら悲しいので、今後も力尽きる限り走り続けます。
と、最後は熱く〆させていただきました
2016.05.16 (Mon)
そして(ようやく)ロンドンへ!
買い付け日記、そろそろ終わりにしなくちゃいけないですね。
今回はパリをすべてアポべースで比較的ゆっくりまわりました。
5日目の夕方にようやくロンドンへ電車で移動です。
地下鉄にのってパリの北駅に向かおうしていていたところ
もうじき着くーと思ったその矢先に
「北駅で警察の介入がおきています。地下鉄しばらくとめます」
と言うアナウンスが・・・。
まさか・・・テロ!?と思ったら数分後に動き出し、女性が駅構内の倒れていたのですがどうもチンピラ集団の仕業だったようです。
それはそれで少し怖いけど、でもまぁ血とかは出ていないな・・・とかなぜか冷静に対応している自分でした・・・。
何となくパリより治安が良さそうなロンドン。
ユーロスターに乗り込み電車が街中を抜けて、田園風景が広がるにつれてなんとなくほっとしました。
ロンドン到着は21時近く。
でも割と日も長く、そして駅近のホテルにしていたということもあり、張り切って地下鉄で移動!
そしたら思いのほか路線を乗り換えるときも、エスカレーターがなくて困りました。
もっともそこはイギリス紳士なので、やはりすぐに人が助けに来てくれる。
パリの地下鉄も昔はよくそうしたことがあったのですが、最近はずいぶん殺伐としていて、その点ロンドンの方が少し穏やかなような気がします。
何はともあれロンドンの宿舎につき、その日は近くのスーパーで飲料を調達して終わりです。
ロンドンのマーケットは朝が早いので、一応タクシーだけ予約しておきました。
今回ロンドンで知り合いのディーラーさんに良いミニキャブ( 通常のブラックキャブよりミニキャブの方が格安な料金設定になっている)の連絡先を教えてもらい、それで色々重宝しました。
とりあえずこの日は眠るだけです!
今回はパリをすべてアポべースで比較的ゆっくりまわりました。
5日目の夕方にようやくロンドンへ電車で移動です。
地下鉄にのってパリの北駅に向かおうしていていたところ
もうじき着くーと思ったその矢先に
「北駅で警察の介入がおきています。地下鉄しばらくとめます」
と言うアナウンスが・・・。
まさか・・・テロ!?と思ったら数分後に動き出し、女性が駅構内の倒れていたのですがどうもチンピラ集団の仕業だったようです。
それはそれで少し怖いけど、でもまぁ血とかは出ていないな・・・とかなぜか冷静に対応している自分でした・・・。
何となくパリより治安が良さそうなロンドン。
ユーロスターに乗り込み電車が街中を抜けて、田園風景が広がるにつれてなんとなくほっとしました。
ロンドン到着は21時近く。
でも割と日も長く、そして駅近のホテルにしていたということもあり、張り切って地下鉄で移動!
そしたら思いのほか路線を乗り換えるときも、エスカレーターがなくて困りました。
もっともそこはイギリス紳士なので、やはりすぐに人が助けに来てくれる。
パリの地下鉄も昔はよくそうしたことがあったのですが、最近はずいぶん殺伐としていて、その点ロンドンの方が少し穏やかなような気がします。
何はともあれロンドンの宿舎につき、その日は近くのスーパーで飲料を調達して終わりです。
ロンドンのマーケットは朝が早いので、一応タクシーだけ予約しておきました。
今回ロンドンで知り合いのディーラーさんに良いミニキャブ( 通常のブラックキャブよりミニキャブの方が格安な料金設定になっている)の連絡先を教えてもらい、それで色々重宝しました。
とりあえずこの日は眠るだけです!
2016.05.14 (Sat)
買い付け日記 飛ばして書きます!
買い付け日記、ゆっくり書いていたら私の記憶からどんどんと失われていきそうなので、早足で仕上げていきます。
さてパリ4日目も当然のようにお仕事で、午前中は先日書いた象牙を入手したアンティークまーけっと&アンニュイな女性ディーラーの元へ。
午後もやはり別の女性ディーラーの元へ向かいます。
パリ市内を東へ西へ、まさに正反対の方向です。
プライベートで少なからぬ心労があったようで、激ヤセをしていてびっくり!
先の女性の話ではないけれど、フランス人女性はいつも自分の人生に真っ向勝負で、その分ちょっとしんどそうなこともあるけど色々すごいなと思います。
そしてプライベートがいかに大変であっても、相変わらずジュエリーは美しいものをそろえています。
色々仕入れましたが彼女のところで特に気に入ったのがこちらのネックレス。
先日の東京の催事でも実際にご覧になられて試着をされた方は、胸にあてると本当に美しいとおっしゃってくださいました。

この日も結局遅くなって、翌日は夜にロンドンに向かうので、少し私的な買い物などを済ませて早めに切り上げました。
翌日は19時ぐらいの便で電車でパリからロンドンへ向かったのですが、この日も仕事は一杯に入れていました。
最終日のパリで仕入れたのは、例えば下記の天然真珠のリング。

ピンチベックのロングチェーン。

メレリオディメレーのブレスレット。

あー、今回もパリで本当に頑張った!
そして一度アパルトマンに戻り荷造りをして、ロンドンへ向かいます☆
さてパリ4日目も当然のようにお仕事で、午前中は先日書いた象牙を入手したアンティークまーけっと&アンニュイな女性ディーラーの元へ。
午後もやはり別の女性ディーラーの元へ向かいます。
パリ市内を東へ西へ、まさに正反対の方向です。
プライベートで少なからぬ心労があったようで、激ヤセをしていてびっくり!
先の女性の話ではないけれど、フランス人女性はいつも自分の人生に真っ向勝負で、その分ちょっとしんどそうなこともあるけど色々すごいなと思います。
そしてプライベートがいかに大変であっても、相変わらずジュエリーは美しいものをそろえています。
色々仕入れましたが彼女のところで特に気に入ったのがこちらのネックレス。
先日の東京の催事でも実際にご覧になられて試着をされた方は、胸にあてると本当に美しいとおっしゃってくださいました。

この日も結局遅くなって、翌日は夜にロンドンに向かうので、少し私的な買い物などを済ませて早めに切り上げました。
翌日は19時ぐらいの便で電車でパリからロンドンへ向かったのですが、この日も仕事は一杯に入れていました。
最終日のパリで仕入れたのは、例えば下記の天然真珠のリング。

ピンチベックのロングチェーン。

メレリオディメレーのブレスレット。

あー、今回もパリで本当に頑張った!
そして一度アパルトマンに戻り荷造りをして、ロンドンへ向かいます☆
2016.05.11 (Wed)
まだまだ仕入れは続くけど・・・番外編
買い付け日記も長くなってきて、飽きてきたでしょうか?
かなり仕事、仕事なのがわかっていただけるでしょう。
パリは世界一ロマンティックな街とか言われていますが、私にとっては世界一仕事の街です(笑)。
でもそれでも、本当にこの街が好きですよ。
さて買い付けだけでなく、少し番外編も書きます。
慌しい中ですがプライベートで買ったものを紹介します☆
・まずお財布!
何度かバッグを購入しているジャックルコーさんで。
ここの革製品は柔らかく薄めで、でも丈夫だし本当に大好きです。
フレンチカラーが美しいバッグがたくさんあるので目移りしますが、今回はお財布がぼろぼろになっていたので新しいお財布を入手しました。

・あとは手袋!
日本で買うとヨーロッパの革製の手袋は本当に高いですよね。
今年の冬もちょっといいなぁと思ったフランス製の革の手袋が日本ではとても高くて・・・と思っていたらどうも借りていたアパルトマンの近くに手袋の専門店があり、さくっていってきました。
私は買い物がめちゃめちゃ早いので、色々試着させてもらって2つ選んで合計所要時間10分みたいな感じです(笑)
比較的プレーンな、冬用の手袋と夏の紫外線よけの手袋を購入。
冬用なんてセールだったので、本当に驚くほど安かったです。。。

・あとはただ食べ物です。
Meertのゴーフルは、閉店時間を微妙に過ぎていて鍵がかかっていたところ、ノックをしたら優しいお兄さんが特別あけてくれました。
フランスにしては珍しい出来事です!
あとはアパルトマンにも近かった、ポワラーヌのクッキー。

ここで前日の夜に朝食用のアップルパイをかって 別途スーパーで買っておいたMichel Augustinのヨーグルトドリンクと共に食べるというのが、あまりに忙しいパリでの買い付けの日々の私のひそかな楽しみです。

その他は、空港で東京での催事でお客様にお出しする、ヴァローナのチョコレートを入手。
本当に自分用に買う物なんてこんなもんです。
かなり仕事、仕事なのがわかっていただけるでしょう。
パリは世界一ロマンティックな街とか言われていますが、私にとっては世界一仕事の街です(笑)。
でもそれでも、本当にこの街が好きですよ。
さて買い付けだけでなく、少し番外編も書きます。
慌しい中ですがプライベートで買ったものを紹介します☆
・まずお財布!
何度かバッグを購入しているジャックルコーさんで。
ここの革製品は柔らかく薄めで、でも丈夫だし本当に大好きです。
フレンチカラーが美しいバッグがたくさんあるので目移りしますが、今回はお財布がぼろぼろになっていたので新しいお財布を入手しました。

・あとは手袋!
日本で買うとヨーロッパの革製の手袋は本当に高いですよね。
今年の冬もちょっといいなぁと思ったフランス製の革の手袋が日本ではとても高くて・・・と思っていたらどうも借りていたアパルトマンの近くに手袋の専門店があり、さくっていってきました。
私は買い物がめちゃめちゃ早いので、色々試着させてもらって2つ選んで合計所要時間10分みたいな感じです(笑)
比較的プレーンな、冬用の手袋と夏の紫外線よけの手袋を購入。
冬用なんてセールだったので、本当に驚くほど安かったです。。。

・あとはただ食べ物です。
Meertのゴーフルは、閉店時間を微妙に過ぎていて鍵がかかっていたところ、ノックをしたら優しいお兄さんが特別あけてくれました。
フランスにしては珍しい出来事です!
あとはアパルトマンにも近かった、ポワラーヌのクッキー。

ここで前日の夜に朝食用のアップルパイをかって 別途スーパーで買っておいたMichel Augustinのヨーグルトドリンクと共に食べるというのが、あまりに忙しいパリでの買い付けの日々の私のひそかな楽しみです。

その他は、空港で東京での催事でお客様にお出しする、ヴァローナのチョコレートを入手。
本当に自分用に買う物なんてこんなもんです。
2016.05.10 (Tue)
買い付け日記 「女性という存在」
さてパリ4日目。
この日もフルスイングです。
まず朝一番でダメモトでよったアンティークマーケットで思わぬ戦士品を入手。
数多くの象牙のアンティークジュエリーです。
長さ152センチもある象牙のソートワール、アールデコらしい幾何学模様のネックレス、薔薇の彫りの入ったネックレス、指輪まで。
こんなに多くの状態の良い、センスの良い象牙のジュエリーを見たのはいつぶりでしょう?
買いまとめたこともあり、超お買い得価格で入手。
実はこれにはかなり訳があります。
ワシントン条約により売買に制限のかかっている象牙製品。
禁止されているのは、現在これから作られるものであり、アンティークジュエリーのように過去に作られた象牙の加工製品は禁止対象ではありません。
しかしヨーロッパで特にフランスで問題なのは、フランスは以前も書きましたようにかなり規制の強い国で、実際に売買をするためには証明書を提出することが義務付けられていて、それがまぁ本当に面倒でお金のかかる作業のようなんです。
象牙のアンティークジュエリーはもちろん貴重品ですが、それでもダイヤモンドなどに比べてそこまで1点ずつが高価なわけではないですから、業者としては割に合わない作業です。
それで今、一時的に行き場のなくしたアンティークの象牙のアンティークジュエリーが出てきていて、比較的リーズナブルに買い叩けたというわけです。
これから作られないことを考えても、アンティークの良質な象牙のジュエリーが少なくなってきていることを考えても、長期的には確実にまたあがっていき、これまで以上に更に非常に品薄になると私は考えています。
最後の買い時かなと個人的には思いましたので、買えるだけ買っておきました。
さてそれからアンニュイな魅力を放つ色っぽい女性ディーラーさんのお宅へ向かいます。
ここで先行案内でも販売済みのフィリグリーのネックレスや。

2つで1つになるダイヤモンドリング。
こんなの初めて見ます。
彼女は「婚約のための指輪」と勝手に名づけていました。

あと皆が探している20世紀初頭のプラチナチェーンまで!

一通り商談が終わり、雑談をしているときに私はこれまでにない衝撃を受けました。
というのも彼女とても美しくて色っぽいのですが、
「ねぇ、私何歳ぐらいだと思う?」と言う話になり。
「50代後半ぐらいかな」と思っていたのでそう答えると、実はもっともっとずっと上、20歳ほど見間違えていたんです!
アジア人は肌に湿気があり細いのでいつも若く見られますが、彼女が若く見える理由というのはそうした「ある意味での幼さ」とはまた異なるんです。
女性らしさ、成熟と経験、そして色気。
それで彼女が言うんです。
「私、まだ女なの、言っている意味分かる?」
うーん、衝撃を受けました
深いですね・・・。
彼女の発言で印象的だったのは、確かに見た目はすごく若くて周りにもそう言われて、自分自身も自分の年齢だと思えないで過ごしてきた。
実際つきあってきたのはいつも20歳以上年下の男性たちで、同じ年代の男性とデートしていると親子に見えてしまうそう。
でも「実際の年齢」と言うのは確かにあって、例えば寿命とか考えると「死」だって考えられない年齢ではなくなってきている。
それが自分自身ピンとは来ないのだけれど、実年齢を考えると重いと感じるのだそうです。
前から(仕事上の)付き合いはあり実は以前から何度か彼女の恋愛話は聞いてきたけれど、「女である」ということについて話したのは初めてで、良い意味で衝撃を受けました。
今回もはじめ本当の年齢をなかなか教えてくれようとしなくて。。。
それは「私は本当の年齢を隠したいわけじゃないの。でもtomokoはきっとこれから私を違う目で見ると思うから、そうした意味での言いづらさがある」
ということでした。
うん、確かにそうかな。
「女性」という存在について深さを感じて衝撃ではあったけれど、とても良い話を聞いたと思いました。
咀嚼するにはまだ時間がかかりそうですが・・・。
この日もフルスイングです。
まず朝一番でダメモトでよったアンティークマーケットで思わぬ戦士品を入手。
数多くの象牙のアンティークジュエリーです。
長さ152センチもある象牙のソートワール、アールデコらしい幾何学模様のネックレス、薔薇の彫りの入ったネックレス、指輪まで。
こんなに多くの状態の良い、センスの良い象牙のジュエリーを見たのはいつぶりでしょう?
買いまとめたこともあり、超お買い得価格で入手。
実はこれにはかなり訳があります。
ワシントン条約により売買に制限のかかっている象牙製品。
禁止されているのは、現在これから作られるものであり、アンティークジュエリーのように過去に作られた象牙の加工製品は禁止対象ではありません。
しかしヨーロッパで特にフランスで問題なのは、フランスは以前も書きましたようにかなり規制の強い国で、実際に売買をするためには証明書を提出することが義務付けられていて、それがまぁ本当に面倒でお金のかかる作業のようなんです。
象牙のアンティークジュエリーはもちろん貴重品ですが、それでもダイヤモンドなどに比べてそこまで1点ずつが高価なわけではないですから、業者としては割に合わない作業です。
それで今、一時的に行き場のなくしたアンティークの象牙のアンティークジュエリーが出てきていて、比較的リーズナブルに買い叩けたというわけです。
これから作られないことを考えても、アンティークの良質な象牙のジュエリーが少なくなってきていることを考えても、長期的には確実にまたあがっていき、これまで以上に更に非常に品薄になると私は考えています。
最後の買い時かなと個人的には思いましたので、買えるだけ買っておきました。
さてそれからアンニュイな魅力を放つ色っぽい女性ディーラーさんのお宅へ向かいます。
ここで先行案内でも販売済みのフィリグリーのネックレスや。

2つで1つになるダイヤモンドリング。
こんなの初めて見ます。
彼女は「婚約のための指輪」と勝手に名づけていました。

あと皆が探している20世紀初頭のプラチナチェーンまで!

一通り商談が終わり、雑談をしているときに私はこれまでにない衝撃を受けました。
というのも彼女とても美しくて色っぽいのですが、
「ねぇ、私何歳ぐらいだと思う?」と言う話になり。
「50代後半ぐらいかな」と思っていたのでそう答えると、実はもっともっとずっと上、20歳ほど見間違えていたんです!
アジア人は肌に湿気があり細いのでいつも若く見られますが、彼女が若く見える理由というのはそうした「ある意味での幼さ」とはまた異なるんです。
女性らしさ、成熟と経験、そして色気。
それで彼女が言うんです。
「私、まだ女なの、言っている意味分かる?」
うーん、衝撃を受けました
深いですね・・・。
彼女の発言で印象的だったのは、確かに見た目はすごく若くて周りにもそう言われて、自分自身も自分の年齢だと思えないで過ごしてきた。
実際つきあってきたのはいつも20歳以上年下の男性たちで、同じ年代の男性とデートしていると親子に見えてしまうそう。
でも「実際の年齢」と言うのは確かにあって、例えば寿命とか考えると「死」だって考えられない年齢ではなくなってきている。
それが自分自身ピンとは来ないのだけれど、実年齢を考えると重いと感じるのだそうです。
前から(仕事上の)付き合いはあり実は以前から何度か彼女の恋愛話は聞いてきたけれど、「女である」ということについて話したのは初めてで、良い意味で衝撃を受けました。
今回もはじめ本当の年齢をなかなか教えてくれようとしなくて。。。
それは「私は本当の年齢を隠したいわけじゃないの。でもtomokoはきっとこれから私を違う目で見ると思うから、そうした意味での言いづらさがある」
ということでした。
うん、確かにそうかな。
「女性」という存在について深さを感じて衝撃ではあったけれど、とても良い話を聞いたと思いました。
咀嚼するにはまだ時間がかかりそうですが・・・。
2016.05.08 (Sun)
買い付け日記「パリでおいしい魚料理」
さて三日目の夜は、ようやく友人と夕食に出かけることができました!
親しい男友達が二人いて(二人ともあちらの方ですが・・・)、そのうちの一人がこの時に骨折をしていて。
まず一人の友達の家にまず行き、そこからもう一人の友達の家に車で行こうということになっていたのですが、当日になりプラン変更!
パリの中心地にあるお魚料理のおいしいお店に行こうーとのこと。
「骨折しているのに、どうやってくるの???」と思ったのですが、無事に松葉杖を着いて友人登場。
どういうことか??だったのですが、この骨折をした友人。
以前から「会社辞めて自分で独立したいーーー」と叫んでいたのですが、その夢かない前回パリであった割とすぐ後に離職。
自分で立ち上げるモバイルのソーシャルアプリケーションの事業に加えて、こちらの事業と平行してフリーランスのコンサルタントとしても活躍。
コンサルタントをしている会社が指定してきたレストランの目の前だったんです。
「コンサルタント業だけで既にサラリーマン時代の収入を上回っているよ!」と超短期間の内に何気にすごく成功している。
「本当おめでとう、骨折大変そうだけどね・・・。チーン」
ということで再会を祝いました。
そしてこの魚料理のお店、本当に魚がフレッシュでおいしい。
なんでもチリ料理と和食にインスピレーションを受けているようで、フレッシュなお魚をカルパッチョ風に仕立てています。
日本人の舌にも良くあうと思います。
そんなに高くもありません。
よかったらどうぞ。
レストランの名前:Restaurant la Cevicheria
住所: 14 rue Bachaumont, 75002 Paris

3人でぺちゃぺちゃおしゃべり。
話はやはりパナマ事件のこと。
実は友人の内の一人は、フランスを代表する大手銀行の証券部門につとめていますが、この銀行、実はこのパナマ事件とのつながりが指摘されているんです。
あまり詳しく書けないけど・・・。
あともちろんテロの影響のこととか。
二人とも数年のスパンで考えているけど、「数年後には一度、パリを離れたいな」といっていました。
それは治安の理由というよりも、なんだか今のヨーロッパの不安が蔓延する雰囲気が好きではないとのこと。
あとこれは私も含めて皆で一致したことですが、今やネットの発達とかフリーランスで働いている人にとってはある意味、場所の制約がなくなってきているねねということ。
東京であってもパリであっても、そこでしか出来ないことが段々と少なくなってきている。
であれば、その時に心が赴く場所で生活してもいいのかもしれない、ということです。
二人ともパリでかなりいい仕事をしていて、不動産なども保有しているのですが。
それはそれで保有しているものにとらわれ過ぎる必要ももないんだ、ということ。
二人とも精神が自由で、いつも話していて「自由」をもらえるような気がする。
とかいうと、友人Dにはいつも
「tomokoは本当に(良い意味で)日本人っぽくないよ、付き合いが長くなればなるほどそう思う。 相当に自由人だね」
とか言われます。
かれこれ20年の付き合いだから、おそらく的を得ているんだと思う。。。
食事の後は骨折した友人は、タクシーを呼びつけて優雅に帰宅(毎日タクシー通勤しているそうな)。
もう一人の友人Dが「autolib(オートリブ)」という電気自動車シェアリングシステムを使って、アパルトマンまで車で送ってくれました。
いつも大好きな友人たち、またパリあるいは京都、(あるいは別のところになってそうで怖いけど)会おうね!
親しい男友達が二人いて(二人ともあちらの方ですが・・・)、そのうちの一人がこの時に骨折をしていて。
まず一人の友達の家にまず行き、そこからもう一人の友達の家に車で行こうということになっていたのですが、当日になりプラン変更!
パリの中心地にあるお魚料理のおいしいお店に行こうーとのこと。
「骨折しているのに、どうやってくるの???」と思ったのですが、無事に松葉杖を着いて友人登場。
どういうことか??だったのですが、この骨折をした友人。
以前から「会社辞めて自分で独立したいーーー」と叫んでいたのですが、その夢かない前回パリであった割とすぐ後に離職。
自分で立ち上げるモバイルのソーシャルアプリケーションの事業に加えて、こちらの事業と平行してフリーランスのコンサルタントとしても活躍。
コンサルタントをしている会社が指定してきたレストランの目の前だったんです。
「コンサルタント業だけで既にサラリーマン時代の収入を上回っているよ!」と超短期間の内に何気にすごく成功している。
「本当おめでとう、骨折大変そうだけどね・・・。チーン」
ということで再会を祝いました。
そしてこの魚料理のお店、本当に魚がフレッシュでおいしい。
なんでもチリ料理と和食にインスピレーションを受けているようで、フレッシュなお魚をカルパッチョ風に仕立てています。
日本人の舌にも良くあうと思います。
そんなに高くもありません。
よかったらどうぞ。
レストランの名前:Restaurant la Cevicheria
住所: 14 rue Bachaumont, 75002 Paris

3人でぺちゃぺちゃおしゃべり。
話はやはりパナマ事件のこと。
実は友人の内の一人は、フランスを代表する大手銀行の証券部門につとめていますが、この銀行、実はこのパナマ事件とのつながりが指摘されているんです。
あまり詳しく書けないけど・・・。
あともちろんテロの影響のこととか。
二人とも数年のスパンで考えているけど、「数年後には一度、パリを離れたいな」といっていました。
それは治安の理由というよりも、なんだか今のヨーロッパの不安が蔓延する雰囲気が好きではないとのこと。
あとこれは私も含めて皆で一致したことですが、今やネットの発達とかフリーランスで働いている人にとってはある意味、場所の制約がなくなってきているねねということ。
東京であってもパリであっても、そこでしか出来ないことが段々と少なくなってきている。
であれば、その時に心が赴く場所で生活してもいいのかもしれない、ということです。
二人ともパリでかなりいい仕事をしていて、不動産なども保有しているのですが。
それはそれで保有しているものにとらわれ過ぎる必要ももないんだ、ということ。
二人とも精神が自由で、いつも話していて「自由」をもらえるような気がする。
とかいうと、友人Dにはいつも
「tomokoは本当に(良い意味で)日本人っぽくないよ、付き合いが長くなればなるほどそう思う。 相当に自由人だね」
とか言われます。
かれこれ20年の付き合いだから、おそらく的を得ているんだと思う。。。
食事の後は骨折した友人は、タクシーを呼びつけて優雅に帰宅(毎日タクシー通勤しているそうな)。
もう一人の友人Dが「autolib(オートリブ)」という電気自動車シェアリングシステムを使って、アパルトマンまで車で送ってくれました。
いつも大好きな友人たち、またパリあるいは京都、(あるいは別のところになってそうで怖いけど)会おうね!
2016.05.07 (Sat)
買い付け日記 パリで触れる珠玉のロシアンジュエリー
さて買い付け日記の続きです。
3日目は午前中にディーラーさんがアパルトマンに来てくれて、午後はアポイントメントが2件。
まずは旧知のディーラーさんのお家にお邪魔します。
彼女は私が今、付き合っている中でも最も初期の頃からお世話になっているディーラーさんで、彼女がいたからこそここまで来ることができたと思う人です。
しかしここ数年彼女は、かなりヴィンテージジュエリーの方に転向してきています。
彼女の持っていたアンティークジュエリー(30年以上にわたって彼女がコレクションをしてきたジュエリー)は本当に良いものがあり、かつかなりリーズナブルに売ってくれましたが、それも私とおそらくもう数人のイギリス人のディーラーさんがせっせと買い付けたために、底がつきてしまいました。
近年では彼女のジュエリーのテイストはだいぶ異なってきていますので、仕事的にはわざわざお邪魔して時間を頂くこともないのですが、何と言っても旧知の仲ですからご挨拶的もかねてお邪魔します!
案の定、たくさん散らかった家(失礼!)をあさり、多くのジュエリーを見せてもらいましたがなかなか私好みのものが出てきません。
そしたら観念したように
「tomoko 、わざわざ来てもらって悪いし、先日旦那の親族の身辺整理で譲り受けた19世紀の中でもかなり古い時代のアンティークチェーンがあって、仕方ないからこれを売るわよ!」
と嬉しいご提案。
それがこちら(先日の東京でのサロンで販売済み)。

もう本当に綺麗なチェーンで、見たこともない珍しい網み方でした。
確かに旦那さんのお家、すごくいい家だもんなぁ。。。(実は彼女の旦那さんはちょっとした著名人!)
美しいアンティークチェーンは本当に最近出てこないので、さすがにこれはとっておこうかなと思って、でも一応東京でのサロンに持って行きましたら案の定あっという間に完売してしまいました。
しかも後から「やはりあれは売れてしまいましたよね?」と言うお声も。
いまや良いものは迷っている場合ではありません!
さてそれから少し時間があったのでオペラ座の裏のギャラリーラファイエットに簡単な用事をすませにいきます。
そうしましたら銃を持った警官が警備をしていてちょっと驚きました。
お客様にも「テロの影響は?」とよく聞かれましたが、それは今回色々なところで感じました。
実際地下鉄もよく「不審な荷物を見つけたので○号線はとめます」
とかしょっちゅうでした。
それからずっとお世話になりつつも、敷居が高すぎて(高級品が多いので)一度も取引にはいたってなかったディーラーさんのところに向かいます。
本当の初期の頃からお世話になっているにかかわらず、なんといってもパリでも屈指の高級ジュエリーを扱うディーラーさんですから、なかなかディールには結びつきにくかったのです。
でもずっとすごく良く覚えてくれていて、ずっと良くしていただいてきました。
人格的にも一流と思える人です。
私が彼らが付き合う世界中のディーラーの中でも一等若いということで、今後も長く付き合っていきたいし・・・と言うことで相当リーズナブルなお値段で記念すべき最初のお取引成立!
それがこちら。
本当に嬉しい。
色々な人に目をかけてもらってよくしてもらっている分、その期待に応えないといけないなと思っています。

19世紀中期のフランス製。
このディーラーさんのところには、今パリでもロンドンでも滅多に見ることすら叶わない「ロシアの珠玉のアンティークジュエリー」を運がよければ見ることができます。
彼の出自の関係であちら側の裕福な個人から買い取る出来るパイプがあるよう。
さすがにあまり詳しくは伺えなかったですけどね。
ファベルジェに代表されるような帝政ロシア時代のロシアンアンティークジュエリーには目を見張るものがあります。
ただしロシアの富裕層が台頭してからは、主にロンドンにあったロシアのアンティークジュエリーはことごとく東からきた、超リッチ層に買い占められてしまい、いまやほとんど見ることはできません。
今回もちろん予算の届く範囲ではないのですが(値段を聞きさえしませんでした、むしろ礼儀として・・・)、ロシアのアンティークジュエリーを見せて欲しいという私の依頼で一つ見せていただきました。
手にしたときの感想はヒンヤリ、重量感のある18金はないイエローゴールド。
とてもマットでラインは直線的、それは美しいいつまでも触れていたくなる珠玉のロシアのアンティークジュエリーでした。
あー、サンペテルスブルクに行きたい!
買い付けはまだまだ続きます。
3日目は午前中にディーラーさんがアパルトマンに来てくれて、午後はアポイントメントが2件。
まずは旧知のディーラーさんのお家にお邪魔します。
彼女は私が今、付き合っている中でも最も初期の頃からお世話になっているディーラーさんで、彼女がいたからこそここまで来ることができたと思う人です。
しかしここ数年彼女は、かなりヴィンテージジュエリーの方に転向してきています。
彼女の持っていたアンティークジュエリー(30年以上にわたって彼女がコレクションをしてきたジュエリー)は本当に良いものがあり、かつかなりリーズナブルに売ってくれましたが、それも私とおそらくもう数人のイギリス人のディーラーさんがせっせと買い付けたために、底がつきてしまいました。
近年では彼女のジュエリーのテイストはだいぶ異なってきていますので、仕事的にはわざわざお邪魔して時間を頂くこともないのですが、何と言っても旧知の仲ですからご挨拶的もかねてお邪魔します!
案の定、たくさん散らかった家(失礼!)をあさり、多くのジュエリーを見せてもらいましたがなかなか私好みのものが出てきません。
そしたら観念したように
「tomoko 、わざわざ来てもらって悪いし、先日旦那の親族の身辺整理で譲り受けた19世紀の中でもかなり古い時代のアンティークチェーンがあって、仕方ないからこれを売るわよ!」
と嬉しいご提案。
それがこちら(先日の東京でのサロンで販売済み)。

もう本当に綺麗なチェーンで、見たこともない珍しい網み方でした。
確かに旦那さんのお家、すごくいい家だもんなぁ。。。(実は彼女の旦那さんはちょっとした著名人!)
美しいアンティークチェーンは本当に最近出てこないので、さすがにこれはとっておこうかなと思って、でも一応東京でのサロンに持って行きましたら案の定あっという間に完売してしまいました。
しかも後から「やはりあれは売れてしまいましたよね?」と言うお声も。
いまや良いものは迷っている場合ではありません!
さてそれから少し時間があったのでオペラ座の裏のギャラリーラファイエットに簡単な用事をすませにいきます。
そうしましたら銃を持った警官が警備をしていてちょっと驚きました。
お客様にも「テロの影響は?」とよく聞かれましたが、それは今回色々なところで感じました。
実際地下鉄もよく「不審な荷物を見つけたので○号線はとめます」
とかしょっちゅうでした。
それからずっとお世話になりつつも、敷居が高すぎて(高級品が多いので)一度も取引にはいたってなかったディーラーさんのところに向かいます。
本当の初期の頃からお世話になっているにかかわらず、なんといってもパリでも屈指の高級ジュエリーを扱うディーラーさんですから、なかなかディールには結びつきにくかったのです。
でもずっとすごく良く覚えてくれていて、ずっと良くしていただいてきました。
人格的にも一流と思える人です。
私が彼らが付き合う世界中のディーラーの中でも一等若いということで、今後も長く付き合っていきたいし・・・と言うことで相当リーズナブルなお値段で記念すべき最初のお取引成立!
それがこちら。
本当に嬉しい。
色々な人に目をかけてもらってよくしてもらっている分、その期待に応えないといけないなと思っています。

19世紀中期のフランス製。
このディーラーさんのところには、今パリでもロンドンでも滅多に見ることすら叶わない「ロシアの珠玉のアンティークジュエリー」を運がよければ見ることができます。
彼の出自の関係であちら側の裕福な個人から買い取る出来るパイプがあるよう。
さすがにあまり詳しくは伺えなかったですけどね。
ファベルジェに代表されるような帝政ロシア時代のロシアンアンティークジュエリーには目を見張るものがあります。
ただしロシアの富裕層が台頭してからは、主にロンドンにあったロシアのアンティークジュエリーはことごとく東からきた、超リッチ層に買い占められてしまい、いまやほとんど見ることはできません。
今回もちろん予算の届く範囲ではないのですが(値段を聞きさえしませんでした、むしろ礼儀として・・・)、ロシアのアンティークジュエリーを見せて欲しいという私の依頼で一つ見せていただきました。
手にしたときの感想はヒンヤリ、重量感のある18金はないイエローゴールド。
とてもマットでラインは直線的、それは美しいいつまでも触れていたくなる珠玉のロシアのアンティークジュエリーでした。
あー、サンペテルスブルクに行きたい!
買い付けはまだまだ続きます。
2016.05.05 (Thu)
買い付けは続くよ @パリ
3日目の朝も、変わらず朝からお仕事モードです。
でもこの日は最初のアポは、パリの少し郊外に住むディーラーさんが、私の借りているアパルトマンに来てくれる日なので少なくとも朝は少し楽です!
ところで少し話しがそれますが、イギリスのアンティークマーケットはとにかく「greedyなら早起きを!」と言われているほど朝が早いです。
一方のフランスはそれほど朝は早くないです。
イギリス人は付き合いが長くなっても比較的ビジネスライクで、その代わり「最も早く来た人にファーストチョイスを!」、みたいな考えが根深くあるようです。
よくよく話を聞くとそれも異なることが多く、巧みな人は「ここではこの類のものを売ってこのレベルのものはあそこに売りにいく」みたいに使い分けている人もいるのですが、それでも一つの場所での商いはそうした早い者勝ちみたいな法則が多少は活きています。
一方のフランスは完全に人付き合いの上に成り立っていることが多く、早いもの勝ちというのは実はあまりないです。
大規模なアンティークフェアですと、確かに良いものは早めになくなりますので時間との勝負ということもありますが、顔を知ったもの同士は実はこうしたフェアのような時以外に(今回の私の訪問のように)取引をしているんです。
行ってみれば新幹線で二時間半、東京と大阪ぐらいの距離なのにイギリス人ディーラーでもフランスにたまにでも買い付けに行く人はとても少ないです。
逆もしかりでフランス人ディーラーさんで、イギリス人のディーラーさんからも仕入れをすることがあるよと言う人はごく僅かです。
両国の違いって本当に面白いですよね。
さて時間通り、マダム登場!
いつもどおりハグをして、彼女には特に真珠とダイヤモンドのジュエリーをお願いしていました。
前回、とりおきをしてもらっていた下記のパリュールを無事に入手(先行案内で販売済み)。

彼女のところでは今回、かなり真珠尽くしになりました。
下記は個人的にもお気に入りの指輪とピアスのセット。
真珠は初期の頃の養殖真珠で、1930年頃の作品。
アールデコも後期になり、ちょっとシャープなデザイン、私は最近このあたりがとても好きです。

あとやはり初期の頃の養殖真珠のネックレスで、留め具の素晴らしいネックレスを入手。
下記は留め具にブルーサファイヤの入ったタイプのもの。

あと先行案内でもご案内し、評判の良かった芥子真珠が入ったフィリグリー金細工のブレスレット。

その他色々、このご時勢、数としてもかなりまとめて入れることが出来て大満足です。
ぺちゃぺちゃおしゃべりをしていたらあっという間にお昼過ぎ。
比較的余裕があるとおもっいたこの日も、慌しく過ぎていきます。
午後の部はまた次号で書きます!
でもこの日は最初のアポは、パリの少し郊外に住むディーラーさんが、私の借りているアパルトマンに来てくれる日なので少なくとも朝は少し楽です!
ところで少し話しがそれますが、イギリスのアンティークマーケットはとにかく「greedyなら早起きを!」と言われているほど朝が早いです。
一方のフランスはそれほど朝は早くないです。
イギリス人は付き合いが長くなっても比較的ビジネスライクで、その代わり「最も早く来た人にファーストチョイスを!」、みたいな考えが根深くあるようです。
よくよく話を聞くとそれも異なることが多く、巧みな人は「ここではこの類のものを売ってこのレベルのものはあそこに売りにいく」みたいに使い分けている人もいるのですが、それでも一つの場所での商いはそうした早い者勝ちみたいな法則が多少は活きています。
一方のフランスは完全に人付き合いの上に成り立っていることが多く、早いもの勝ちというのは実はあまりないです。
大規模なアンティークフェアですと、確かに良いものは早めになくなりますので時間との勝負ということもありますが、顔を知ったもの同士は実はこうしたフェアのような時以外に(今回の私の訪問のように)取引をしているんです。
行ってみれば新幹線で二時間半、東京と大阪ぐらいの距離なのにイギリス人ディーラーでもフランスにたまにでも買い付けに行く人はとても少ないです。
逆もしかりでフランス人ディーラーさんで、イギリス人のディーラーさんからも仕入れをすることがあるよと言う人はごく僅かです。
両国の違いって本当に面白いですよね。
さて時間通り、マダム登場!
いつもどおりハグをして、彼女には特に真珠とダイヤモンドのジュエリーをお願いしていました。
前回、とりおきをしてもらっていた下記のパリュールを無事に入手(先行案内で販売済み)。

彼女のところでは今回、かなり真珠尽くしになりました。
下記は個人的にもお気に入りの指輪とピアスのセット。
真珠は初期の頃の養殖真珠で、1930年頃の作品。
アールデコも後期になり、ちょっとシャープなデザイン、私は最近このあたりがとても好きです。

あとやはり初期の頃の養殖真珠のネックレスで、留め具の素晴らしいネックレスを入手。
下記は留め具にブルーサファイヤの入ったタイプのもの。

あと先行案内でもご案内し、評判の良かった芥子真珠が入ったフィリグリー金細工のブレスレット。

その他色々、このご時勢、数としてもかなりまとめて入れることが出来て大満足です。
ぺちゃぺちゃおしゃべりをしていたらあっという間にお昼過ぎ。
比較的余裕があるとおもっいたこの日も、慌しく過ぎていきます。
午後の部はまた次号で書きます!
2016.05.02 (Mon)
Paris 買い付け編
到着してからの数日は本当に仕事で忙しく、今回も最初の3日間は、ずーっと仕事、仕事、仕事でした。
着いた翌日(2日目)はまず最初のアポイントは市内でアパルトマンの比較的近く。
お昼ごろに一度終わり、比較的アパルトマンの近くだったので一度戻り、軽食を慌しくつまみながら次のアポイント先へ。
彼のところは駅から少しあるので、いつまでたっても道を覚えない私のためにいつも駅まで迎えに来てくれるというジェントルマン!
地下鉄に乗り込んだところで、まずテキストメッセージを打っておきます。
そして駅で落ち合い、雑談をしながらアパルトマンへ。
感覚的にかなりガーリッシュなムッシューなので、完全にガールズトークのようなノリになっています。
相変わらずシックなアパルトマンに入れてもらい、物色開始!
彼はかなり量を扱うディーラーさんで、持っているジュエリーの幅が広いので向こうもかなりセレクションはしてくれていますが、それでも見ている量が半端ないです。
私の場合、まず自分の感性だけで(とりあえず細かな状態のチェックやお値段とかはおいておいて)、気になるものだけをよっていきます。
そして全部選びきったところで、選んだものについて細かく状態を見つつ説明も伺っていきます。
その中で、やはり諦めざるを得ないものもでてきますが、その際は潔く諦めるようにしています。
今回もかなり幅の広い作品をこのディーラーさんのところで入手しました。
先行案内でもご紹介し販売済みの「エグレット」と呼ばれる髪飾りの形の指輪。

あと写真すらまだあまりできていませんが、巨大なエメラルドの指輪。

短めだけれどリーズナブルに入手できたイエローゴールドのアンティークチェーン。
何気に真珠も充実。
天然真珠のピアス。

天然真珠とダイヤモンドの二連になった指輪。

「ピクチャー・ストーン」と呼ばれる、珍しいペンダントも入手。
宝石としてはアゲートですが、石の結晶が風景のように見えるのです。

このでは本当においしいお手製のタルトを頂き、ベリーのすっぱさとタルトの甘さのバランスが最高でした。
勇んで写真を撮っていたのに、消去された中に入ってしまっていた・・・。
残念、今でも思い出すたびに涎が出そうなぐらいおいしいタルトだったのに・・・。
着いた翌日(2日目)はまず最初のアポイントは市内でアパルトマンの比較的近く。
お昼ごろに一度終わり、比較的アパルトマンの近くだったので一度戻り、軽食を慌しくつまみながら次のアポイント先へ。
彼のところは駅から少しあるので、いつまでたっても道を覚えない私のためにいつも駅まで迎えに来てくれるというジェントルマン!
地下鉄に乗り込んだところで、まずテキストメッセージを打っておきます。
そして駅で落ち合い、雑談をしながらアパルトマンへ。
感覚的にかなりガーリッシュなムッシューなので、完全にガールズトークのようなノリになっています。
相変わらずシックなアパルトマンに入れてもらい、物色開始!
彼はかなり量を扱うディーラーさんで、持っているジュエリーの幅が広いので向こうもかなりセレクションはしてくれていますが、それでも見ている量が半端ないです。
私の場合、まず自分の感性だけで(とりあえず細かな状態のチェックやお値段とかはおいておいて)、気になるものだけをよっていきます。
そして全部選びきったところで、選んだものについて細かく状態を見つつ説明も伺っていきます。
その中で、やはり諦めざるを得ないものもでてきますが、その際は潔く諦めるようにしています。
今回もかなり幅の広い作品をこのディーラーさんのところで入手しました。
先行案内でもご紹介し販売済みの「エグレット」と呼ばれる髪飾りの形の指輪。

あと写真すらまだあまりできていませんが、巨大なエメラルドの指輪。

短めだけれどリーズナブルに入手できたイエローゴールドのアンティークチェーン。
何気に真珠も充実。
天然真珠のピアス。

天然真珠とダイヤモンドの二連になった指輪。

「ピクチャー・ストーン」と呼ばれる、珍しいペンダントも入手。
宝石としてはアゲートですが、石の結晶が風景のように見えるのです。

このでは本当においしいお手製のタルトを頂き、ベリーのすっぱさとタルトの甘さのバランスが最高でした。
勇んで写真を撮っていたのに、消去された中に入ってしまっていた・・・。
残念、今でも思い出すたびに涎が出そうなぐらいおいしいタルトだったのに・・・。
2016.05.01 (Sun)
パリ お仕事編「買い付け日記」
初日は着いただけで、本格的なお仕事は翌日スタート。
着いた日は22時頃に眠り、途中少しおきたりしながらも7時頃起きたので、何だいつもより眠ってますねヽ( ´_`)丿
年齢を重ねるにつれて、身体はきつくなってきますので、身体を適度に休めることは欠かせません!
翌日は買い付けのアポイントが2件。
まずは午前中にパリ中心部の旧知のディーラーさんの元へ。
彼の個人的な都合でここのところあまりあえていなかったので久しぶりの再会です!
どちらかと言うと専門は指輪、宝石の美しいジュエリーをそろえているムッシューなのですが、今回はなんかエナメルのジュエリーがたくさんありはまってしまいました。
こうして手に入れたのが先行案内でもご案内し既に販売済みの「シャルル10世時代のブラックエナメルのブレスレット」。

下記はこれからアップするのですが、「幻のエナメル」と呼ばれるギロッシュ(ギロシェ)エナメルのペンダントネックレス。

下記もアップはこれから。
ステンドガラスをジュエリーに再現した「プリカジュールエナメルのペンダントトップ」です。

実はもう一つ、彼のところでやはりエナメルの美しいジュエリーを見つけて、予算の関係で諦めましたがいまだに諦め切れていない私です。。。
残っていたら抑えてもらおうかな。。。って、もう売れてしまっているかな。。。
もやもや。
久しぶりに会ったので色々盛り上がります。
ちょうど前日の夜に、TF1(フランスのTV局)でパナママネーの特番が放映されていて、私も時差ぼけの頭でそのニュースを何となく聞いていたのでその話でも盛り上がります。
私が
「プーチン(大統領)って、あまりにイメージどおりだよね」
というと
「あれは何の驚きもないよね(笑) アイスランドの政治とかはクリーンなイメージあるから驚いたけど、彼はそのまんまだ!」
と国は異なれど、プーチン大統領のイメージはどこでも同じ!?とか思い大爆笑でした。
彼の家の近くにマルシェが開催されていて、マルシェのお惣菜などはとてもおいしいので立ち寄りました。
買ったのはラザニアとか、ドライフルーツ(移動中も軽くつまめて健康的!)とか、翌日別のディーラーさんがアパルトマンまできてくれるのでその時に出すスイーツ、シェーブルのチーズ等。
しかしここで痛恨のミス。
場所を確認しようと思って歩きながらグーぐるマップを見ていたら、2台持ちの片方のiphoneを勢い良く落としてしまた!
幸い機能には問題ありませんでしたが、表面の端のほうにヒビが入りました。
(プロテクション用の液晶防護シートをはっていて、こちらは粉々に割れたので、そのおかげでこの程度で済んだともいえます)
この事故の修理のために、今回の買い付けの日記の写真が少なくなってしまうのです・・・。
下記は何とか救出できた写真。
宿泊していたパリのアパルトマンの写真です!

着いた日は22時頃に眠り、途中少しおきたりしながらも7時頃起きたので、何だいつもより眠ってますねヽ( ´_`)丿
年齢を重ねるにつれて、身体はきつくなってきますので、身体を適度に休めることは欠かせません!
翌日は買い付けのアポイントが2件。
まずは午前中にパリ中心部の旧知のディーラーさんの元へ。
彼の個人的な都合でここのところあまりあえていなかったので久しぶりの再会です!
どちらかと言うと専門は指輪、宝石の美しいジュエリーをそろえているムッシューなのですが、今回はなんかエナメルのジュエリーがたくさんありはまってしまいました。
こうして手に入れたのが先行案内でもご案内し既に販売済みの「シャルル10世時代のブラックエナメルのブレスレット」。

下記はこれからアップするのですが、「幻のエナメル」と呼ばれるギロッシュ(ギロシェ)エナメルのペンダントネックレス。

下記もアップはこれから。
ステンドガラスをジュエリーに再現した「プリカジュールエナメルのペンダントトップ」です。

実はもう一つ、彼のところでやはりエナメルの美しいジュエリーを見つけて、予算の関係で諦めましたがいまだに諦め切れていない私です。。。
残っていたら抑えてもらおうかな。。。って、もう売れてしまっているかな。。。
もやもや。
久しぶりに会ったので色々盛り上がります。
ちょうど前日の夜に、TF1(フランスのTV局)でパナママネーの特番が放映されていて、私も時差ぼけの頭でそのニュースを何となく聞いていたのでその話でも盛り上がります。
私が
「プーチン(大統領)って、あまりにイメージどおりだよね」
というと
「あれは何の驚きもないよね(笑) アイスランドの政治とかはクリーンなイメージあるから驚いたけど、彼はそのまんまだ!」
と国は異なれど、プーチン大統領のイメージはどこでも同じ!?とか思い大爆笑でした。
彼の家の近くにマルシェが開催されていて、マルシェのお惣菜などはとてもおいしいので立ち寄りました。
買ったのはラザニアとか、ドライフルーツ(移動中も軽くつまめて健康的!)とか、翌日別のディーラーさんがアパルトマンまできてくれるのでその時に出すスイーツ、シェーブルのチーズ等。
しかしここで痛恨のミス。
場所を確認しようと思って歩きながらグーぐるマップを見ていたら、2台持ちの片方のiphoneを勢い良く落としてしまた!
幸い機能には問題ありませんでしたが、表面の端のほうにヒビが入りました。
(プロテクション用の液晶防護シートをはっていて、こちらは粉々に割れたので、そのおかげでこの程度で済んだともいえます)
この事故の修理のために、今回の買い付けの日記の写真が少なくなってしまうのです・・・。
下記は何とか救出できた写真。
宿泊していたパリのアパルトマンの写真です!

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