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2016.01.27 (Wed)

Projet de bague (指輪計画) /カリブレカットサファイヤのアールデコリング

寒いので心温まるエピソードをご紹介いたしましょう。
買い付けの時に、懇意にしているディーラーさんからちょっとしたサプライズやプレゼントをもらうことがあります。
高価なものではないちょっとしたものなのですが、前回とても嬉しいことがありました。



見つけたときに「tomokoにあげよう、と思って取っておいたんだ」と嬉しいお言葉。
小さい封筒に「projet de bague」。
直訳すると「指輪計画」です。
これはこのディーラーさんのもともとの私物ではなく、彼がたまたま入手した「昔のジュエリーのデッサン画」です。


projetdebague1.jpg


恋人あるいは奥様を喜ばせようと、ジュエラーにオリジナルの指輪の製作を依頼したのでしょう。
当時のデッサン画が、オリジナルの封筒に入ったまま残っていたものです。
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デザインが完全にアールデコ。
アールデコでも前半の1920年代にデザインされたものです。
カリブレカットされたブルーサファイヤとダイヤモンドのアールデコリング。
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ジュエラーのところによった帰り、ポケットにでも入れてこのデッサン画を持ち帰ったのでしょう。
うきうきするような足取りで。
まだ時代も良かった頃。
ローリング20's、誰もが熱狂していた時代。
そのきらびやかなうきうきするような足取りが、封筒を空けた瞬間に感じられるようなそんな気がしました。
とても嬉しかったプレゼントです。


そして先日、まさにこの時代の指輪をアップしました。

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とても評判がよく購入ご希望者がお二人現れたのですが、この指輪現状17号とかなり大きく、たまたまかなり細い指の方でしたのでサイズダウンがかなり大きくなってしまうのです。

13号ぐらいまでが最も綺麗に直せそうです。
それ以下になりますと少し潰れたような円形になります。

サイズダウンして少し潰れたような形になるってどういうことかといいいますと、下記みたいな感じです。

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サイズアップに比べますところんとした感じで、愛らしいとかえってお好きな方もいます。
私も個人的にサイズダウンして少し頭でっかちになった指輪のシルエットはかなり好きですが、「真円」ではありません。
別にこだわらなくてもいいとは思うのですが・・・気にされる方もいらっしゃいますので、あらかじめお伝えしております。

ちなみに上記の「アクアマリンxルビーのリング」は私が手にした時点で既にこのサイズでしたが、おそらく過去にサイズ直しされてこのようなシルエットになっていたと思われます。
22:20  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.01.18 (Mon)

バラとパンジーのアールヌーボーゴールドネックレス(1900年頃フランス)

本日は東京都心でも積雪なのだとか。
京都は冷たい雨で、であれば雪の方がよかったなぁなんて思いながら・・・寒さでぶるぶるしています。

さて近頃、ぞくぞくと新着のジュエリーをアップしています。
先日ご紹介いたしましたのは「バラとパンジーのアールヌーボーゴールドネックレス(1900年頃フランス)」。

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アールヌーボーのゴールドネックレスは日本でももっとも人気のあるフランスアンティークジュエリーですが、それだけに実に色々なレベルのジュエリーが存在します。
こちらのネックレスは通常のこの手のネックレスの中でもかなり重め。
複数の金細工技術がいずれもトップクラスで、非常に優等生的な作品です。
モチーフとデザインの良さもいい。
その触れたときの独特の重みや質感は写真ではなかなかお伝えしにくいのですが、すこし布の上で撮りますと分かりような感じがしましたので、追加写真です。

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HPの写真では、商品を販売する上で、どうしても映さなくてはいけないところがいくつもありますので、私も案外生真面目な正確ですのでそれに追われているところがあります。
「質感や着けた時の雰囲気」みたいな、もう少し自由な写真でイメージを膨らませていただきやすい写真も撮れたらいいなと思っておりまして、今年はそうしたショットもなるべくブログで紹介していけたらと思っております!


以前、シェルシュミディのフェイスブックでもご相談いたしましたが、カメラも買い替えたいなと思っておりますが(約10年間、商品の撮影にコンパクトデジタルカメラ)を使ってきましたが、限界を感じ始めています。
商品への愛情と何を伝えたいかというところがポイントであったりもすると思いますので、そのあたりも大事にしつつもう少しレベルアップしていきたいなと思っています。


写真といえば、パリでの買いつけの写真ももっと良いカメラでもっと良いショットをたくさん撮りたいのですが、買い付けの時はとにかく買い付けで頭がいっぱいで。
おっちょこちょいなのを自覚していますので、観光客らしく見えてしまう大きなカメラは保安上、持たないようにしてるんです。
ジュエリーなどの貴重品を持っていますと、それだけで危ないですからね。
10:08  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.01.16 (Sat)

フランスの地方アンティークジュエリー

日本で紹介されているアンティークジュエリーはとにかくイギリスのアンティークジュエリーが多いですね。
フランスのアンティークジュエリーというとそれだけでまず数が少なく、比較的紹介されているのが1900年前後以降のアンティークジュエリーで、特にアールヌーボーやアールデコのジュエリーが多いです。
(このあたりはイギリスのディーラーさんがフランスで仕入れて、ロンドンでも扱っているディーラーさんはます)
しかし例えば19世紀初頭の王政復古の時代のフランスのジュエリーなどはそもそも数が少ないので、滅多に日本では見ないです。

アンティークジュエリーの希少性はいくつかの要因があります。
一つは上記のように時代で、一番分かり易いですね。
そしてもちろんその時代を象徴するようなデザインでったり、宝石が大きかったりその時代にしか手に入らなかったり、そうしたことで価値はますます上がっていきます。

そしてフランスアンティークジュエリーでのもう一つの希少性は、おそらく日本では最も軽視されていることと思いますが、地方性です。
フランスは歴史的に見てもかなりの中央集権的国家で、フランスの地方の歴史は常に「中央との権力の駆け引き」の中で存在しました。
フランスのマーケットで地方ジュエリーの特徴が出たものは、非常に高く評価される要因の一つです。


しかしフランスは先も申しましたように中央の政治戦略が強く、フランスの地方特有の衣装や装飾品は、長年あまり研究の進まなかった分野でもあります。
下記はそうした中で、プロの中で良書と呼ばれている地方ジュエリーに関する文献ですが、残念ながら廃盤です。

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フランスのアンティークジュエリーの大半はパリを中心とした貴族社会を中心に展開します。
しかしその地方独特の発展が見られるジュエリーもあるのです。
地方ジュエリーがもっとも豊かにみられるのは南仏(プロバンス、プロヴァンス)で、それはこの地域に特有の文化、衣装が発達があったから、そして土地として恵まれて経済的に豊かであったからです。
この地域で作られたジュエリーをビジュードプロバンス(bijoux de provence)と呼びます。

南仏と言っても広いのですが、いわゆる「プロヴァンス地方」の西のエリア。
特にアルルは独自の地方文化を見せ、フランスの中央から独立していた時代も長く経済的に豊かな地域でしたので、この地域は地方ジュエリーを語る上でかかせません。
この地域で地方ジュエリーが大きく発展するのは、18世紀を通じてです。

下記は画家Antoine Raspal( 1738 - 181)によるアルルの女性の肖像画。
Granat美術館所蔵。
胸元にマルタの十字架、腕にブレスレット。
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あとは港を持ち貿易の発展したマルセイユ。

実は私、このあたりに住んでいたんですよ。
南仏は幸運なことに地方特有のお祭りや、また地方衣装がよくこの地域の美術館に残っているんです。
この地域の肖像画などを見ても多くのことが分かります。

地方ジュエリーと中央のジュエリーとの発展とは大きな違いがあります。
それはパリを中心にしたジュエリーは常に、貴族社会から展開していること。
一方で地方のジュエリーは17世紀までは貴族の装飾様式を模しながら、既に18世紀初頭からその地域特有の発展を見せ、その地域の有力な商家がその主役になります。
そうした意味でいわゆる貴族的なソフィストケートとはまた異なった魅力を持つのです。

地中海沿岸地域は歴史的に見ても、女の子に婚礼のときに非常に多くのジュエリーをいわゆる持たせました。
何かあったときのために・・・という意味あいもありました。

地方ジュエリーは本当に面白いですよ。
書きたいことが満載なので、また小分けにして書きますね。
シェルシュミディでは比較的、南仏の方にパイプを持ってらっしゃるディーラーさんが何人かいらっしゃり、日本のアンティークショップにして珍しくフランスのアンティークジュエリーをご紹介できていると思います。
数が少ないので難しいのですが、今後もご紹介できるようがんばりますね。
22:17  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.01.12 (Tue)

1月の誕生石 ガーネットのアンティークジュエリー

さて1月といえばガーネットですね。
アンティークジュエリーに関して言えば、1月生まれの方はラッキーです。

色石のなかでもっともバラエティに富んだアンティークジュエリーを見つけることができるからです。
今日、ジュエリーの整理整頓していたとき、ふと思いついてガーネットのジュエリーをいくつかそろえて写真を撮ってみました。


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まったく光を当てていない状態なので、それほど綺麗に見えないかもしれませんが、こうしてみると圧巻ですよね。
全部欲しい?
そうですね、私もです!

アンティークガーネットは一言で言うとざくろ色のような色が多いのですが、一概には言えずピンクっぽい色、、赤紫色。
そしてガーネットは実は赤系の色だけでなく、緑色なども存在します。


下記は当店にて販売済みですがやはり緑色の、グリーングロッシュラーガーネットです。
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集合写真?のいずれのジュエリーもお薦めですが、あえて数点、本当になぜまだあるのだろうと思うジュエリーがこちらです。
素晴らしいカボションカットのガーネット。
カボションカットは、光の反射に頼らない分、資質の良い宝石が必要になります。
ピンクを帯びた明るい、透明感のある色がとても綺麗です。
こちらのピアスは本当に不思議で、今まで何度となく売れかかり、そしてなぜかまだ私の手元にあるんです!

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あと下記のリング。
こちらは小ぶりで何とも言えず愛らしい!
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両方とも写真がよくないので、近いうちに撮りなおさなくっちゃ・・・、と思いつつなかなか手が伸ばせていない状態です。
今年の目標の一つが、写真なんですけどね。

強力な守護の力を持つと信じられきたガーネット。
古くから権力者にも愛されてきたのはそのためです。
もし誕生石のジュエリーを選ばれるのであれば、ぜひアンティークジュエリーで探されてくださいね。
21:35  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.01.11 (Mon)

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

こんにちは。
新年から早々にお休みを頂きまして誠にありがとうございます。
いまさらながら、今年もどうぞよろしくお願いいたします!


三が日は営業させていただいておりましたら、今年はなんと元旦の1月1日から、ご注文を頂きました。
そしてその次の日も・・・。
お正月はたいてい静かですから、こんなことは長年この仕事をしていても珍しいです。
おみくじは「末吉」でしたが、良い年になりそうな予感がいたします。

初詣は清明神社というところにいってきました。
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今年もまた新しいジュエリーとの出会いがたくさんあると思います。
そう思うと今から本当にわくわくします。
皆様から日々、色々なお問い合わせやご連絡を頂いて、昨年度もとても充実した良い年でした。
今年もまだ見ぬ、それは美しいジュエリーに出会えそうな予感がしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!

新年最初の催事は、兵庫県宝塚の、宝塚ホテルです。
2/12(金)-2/14(日)。
入場無料、アポ不要でございます。
詳しくは下記の宝塚ホテルのHPをご覧くださいませ。


前回の宝塚のフェアの時は、台風にまきこまれて私まで遅刻を余儀なくされるという、大変なめにありましたが、それでも美しく歴史のある会場に、奏でられる美しい音楽。
とても素敵なスペースで、お客様もとても上品でさすが宝塚!という場所柄を感じました。
ぜひお気軽にいらしてくださいませ。


今、主に関西圏&中部地方にお住まいの方を中心にDMを用意させていただいております。
土地勘がなくもしかしますと「遠すぎていけないよ!」という方にも、お送りしてしまうかもしれませんが、どうぞ大目にみてやってください・・・。

そしてこれまでシェルシュミディをご利用いただいていないお客様でも、このブログをご覧になりご案内状をご希望される方がいらっっしゃいましたら、どうぞお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡をくださいませ。
郵送させていただきます。
*ちなみにご案内状はなくても入場は可能です。

皆様にお会いできますのを楽しみにしております。



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