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2015.03.28 (Sat)

アールデコ2色の天然真珠指輪(オフホワイトとシャンパン、ダイヤモンド、18金ゴールド)

アンティーク真珠についてまとめのページを作りました。

アンティークジュエリーの中でも真珠を使ったアンティークジュエリーについてはよくご質問を頂きます。

・アンティークジュエリーで使われている天然真珠について。
・天然真珠と養殖真珠の違いや見分け方。
・バロックパールや黒真珠などアンティークジュエリーで使われる様々な真珠について


まとめのページを作りました。
アンティーク真珠について



中々よくまとまっていると思います。
是非ご参考にされてください。


また真珠と言えば、先日アップしました2色の天然真珠の指輪の動画を作りました。





動画と言えば、解説を入れているのですが改めて聞きますとむしろちょっと邪魔のような(笑)
次回からは少し静かにしますね!
23:54  |  アンティークジュエリー動画  | 

2015.03.23 (Mon)

リーンヴォートランペンダント(line vautrin サインドピース)

本日、HPの方でLine Vautrinのヴィンテージのペンダントトップをアップさせていただきました。

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リーンヴォートランはフランスのジュエリー史を語る上でかかせない人物です。
1950-60年代に活躍したフランスのジュエラーで、フランスの戦後ジュエリー史において間違いなく最も評価されています。
実際、彼女のジュエリーはジュエリーの貯蔵で有名なパリの装飾美術館を始め、ロンドンのヴィクトリアアルバート美術館等に所蔵。
NYのギャラリーで展示会などももよされている他、過去にクリスティーズなどにも出展されて高価に取引されています。


ブロンズやレジーヌと呼ばれる樹脂を駆使したデザイン性に富んだジュエリーが特徴でジュエリーの他、鏡などを製作します。
リーンヴォートランのジュエリーの特徴の一つに、「質素な素材」から歓喜に満ちた独特の世界を生み出している」と言う点があります。


パリで入手しましたLine Vautrinの本から少し抜粋してリーンヴォートランの世界観をご紹介しましょう。
linevautrin.jpg



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こちらがアップしたペンダントと同じ、ブロンズのプレート状で作ったペンダントです。


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こちらがレジーヌと呼ばれる樹脂で、リーンヴォートランの後年の主要な素材になります。

フランスだけでなく、特にNYとかロンドンでも評価がとても高いリーンヴォートラン。
日本でだけ知られていないと思っていたのですが先日Brutusに取り上げられていました。
日本のメディアに掲載されているのは、これが初めてではないでしょうか。
レジーヌの鏡が取り上げられていますね。


linevautrinbrutus.jpg

linevautrinbrutus2.jpg

他の誰とも異なる、一目でリーンヴォートランだと分かる個性があり、私は強烈に引かれるジュエラーです。
本当は色々コレクションしたいですが、今ではもう完全に高値になってしまっていているのと、コレクターの手元に納まり「売り」が出るのが非常に少なくなってしまったので難しいです。


ところでアンティークジュエリーやこうした一人のジュエラーについて書かれた専門書は見ているだけで楽しいですね。
英語やフランス語のアンティークジュエリーの本を皆様にもお見せできるようなスペースを設け、そこでオープンサロンが出来たら素敵ですね。
10:48  |  新着アンティークジュエリー  | 

2015.03.21 (Sat)

アンティークジュエリーの修理の一例をご紹介いたします!

さて金曜に工房からアンティークジュエリーのお直しが2点あがってきましたので、アンティークジュエリーの修理の一例と言うことでご紹介したいと思います。
アンティーク指輪のサイズ直し等については、色々とご質問を頂くわりに、私のほうではルーティンになってしまっているところもあり、あまり細かく画像と共にご説明したことがなかったと思います。
今後、修理の一例で面白そうな事例がありましたら、ブログで紹介させていただきたいと思います!


まずスタンダードな指輪のサイズ直しの一例です。
17号から7号へとダイナミックなサイズダウンでした。

Before (17号)
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After(7号)
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こちらのアンティーク指輪のサイズ直しは難易度が高めでした。
理由は3つ。
1)17号から7号へということで、比較的大きなサイズ変更であること
2)束ねシャンクになっていること
3)刻印が2箇所にはいっていること

刻印を残したまま、バランスよくそして指輪に負荷をなるべくかけないよう1箇所で切れるかがポイントになりました。
難しい場合は2箇所出来ることになりますが、今回は1箇所ですんでいます。
そしてバランスもとても綺麗!
私もそしてご納品しましたお客様も、
「サイズダウンをした後の方が、アメジストの丸みを帯びたフォルムがより愛らしく引き立つ」と良い意味で驚きました。


特にサイズダウンをしたときに、「直したほうがオリジナルよりもこの指輪が美しく見える!」と思ったことは今までも何回かあります。
これはやはりそのアンティーク指輪のバランスの加減なのでしょう。
一般的にサイズを小さくしたほうが石の大きさが細工の繊細さが引き立って魅力的に見えることが多いように感じます。


刻印2つ(赤丸部分)も無事に残すことが出来ています。
2つの刻印は「フランスの18金の刻印」と「工房印」になります。
フランスの刻印制度は、イギリスの刻印と比べて情報量が少ないです。
大体のアンティークジュエリーでは金位(あるいはプラチナの証)のみが押されることが多いですが、時々工房印も押されているものがあります。
「金位」と「工房印」なぜか離されて(別々の場所に)押されることが多いです。
4時、8時のあたりに押されることが多いので、サイズ直しの際にデリケートな部分があります。
(アンティークジュエリーの修理は人にもよりますが日本の方がレベルが高いです。
現代のフランスの職人なら見事にいびつになるか刻印を片方つぶしてしまいそう・・・)


ちなみに刻印については、最近色々ご質問を頂くことが多いので、商品説明の中で今後なるべく細かく書いていきたいと思います。
フランスのアンティークジュエリーの刻印制度は情報量が少なく、「刻印=アンティークの証」そのものにはならないことが多いです。
「金位の証」にはなります。
刻印があったほうが良いですが、ないケースも多々あり(19世紀前半以前、2ミリ以下のジュエリー等々)、刻印がない=フェイクということでもなく。
「刻印がある=フェイクでないという証明」とにもならないケースも多いです。
色々な角度から検証が必要で、かつ色々な例外等を加味して考えないといけません。
なんでフランスはイギリスみたいに情報量の多い刻印制度を導入してくれていなかったの!!!
と恨みに思ってしまいます。。。


さて話が脱線していますが、修理の続き。
お次はピアスです。

Before
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After
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細工が細やかな非常に美しいピアスなのですが(でも写真がイマイチなので今度取り直そうと思っています)、先日、片側のパールが少し浮いたようになってしまっていることに気づきました。
工房に確認しましたら「パールの芯が長すぎるよう」とのこと。
そこで調整をお願いいたしました。
もちろんオリジナリティは損ねず、芯の部分の長さを調整してもらっています。
そこで綺麗に収まりました。
安全面でも安全になりました。


こうしたちょっと部分の調整こそ、アンティークジュエリーの修理でその職人さんの腕やセンスが問われるところです。
私がお願いしている方は腕が素晴らしく、よく感嘆しています。
修理は「何かのパーツを丸ごと取り替える」みたいな方がずっと楽で、こうしたオリジナルを残したままの調整と言うのは本当に難しいです。
例えばドルムーズピアスの開閉時の硬さを調整するとか、ブローチのがたつきを改善するとか、そういうのって普通の工房にいくと
「直すとなると全部変えないと」とか
「古いものなのだったらそれも味わいと思って使うほうがいいんじゃないですか?」
とかいって逃げられます・・・。

アンティークジュエリーの修理は、して良い修理と悪い修理があります。
オリジナリティを大きく損ねるような修理はNGですが、使い心地を改善するというのは、ある意味、作られた当時の状態に近づけることで必要な修理になってきます。
そこを怠ると、アンティークジュエリーも装着するものですので、紛失や壊れる原因を放置してしまうことになります。


修理はかなり私がこだわりをもっていますので、本当に信頼できる方にお願いして、また私も細かなチェックとリクエストをかかさずしています。
駆け出しのころから、日本のアンティークジュエリーの重鎮たちが利用する専門工房にお願いしていて(彼らの扱っているジュエリーの販売値段はその当時、私が扱ってきたアンティークジュエリーと1ケタ以上違っていましたが)、やはりこういうところにはお金をかけるべき!と思って取り組んできました。
それもこれもやはり古い時代の良いものを良いコンディションで、長く後世に残して生きたいからという願いがあるからです。


今日は友人が東京から遊びにきていましたので、先ほどお茶をしてきました。
同じ大学出身で同じ年で、彼女もアンティークやヴィンテージが大好きなので(分野は違うのですがヴィンテージのディーラーさんです)、とても刺激を受けてまた楽しかったです!
皆様もどうぞ良い週末をお過ごしください。
23:10  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2015.03.19 (Thu)

アンティーク吹きガラスピアス(ブルーグレイッシュ、19世紀フランス、18金)

昨日アップしました、まるで真珠のように見える吹きガラスのアンティークピアス。

こうした「吹きガラスの独特な光沢」はどのようにして出ているのか・・・かねがね不思議に思っていまして色々と調べてみましたら面白いことが分かりました

当時、吹きガラスの表面に、魚の鱗から取った光沢材をコーティングして、独特の光沢を出したそうです。
なるほどそれでこの独特のツヤツヤ感が出ているのですね。
アンティークジュエリーの世界は、勉強してもしても知らなかったことを発見することが多く、飽きません
(言い換えれば、一生勉強なので大変です

吹きガラスはガラス工芸の技術のひとつで、高温溶融されたガラスを、吹き竿に巻き取って、息を吹き込んで成形するガラス工芸技法のことです。
その起源は紀元前1世紀まで遡ります。
東地中海沿岸のフェニキア人が発明しました。
吹きガラス製法は古代ローマの時代からほとんど変わっていません。

イギリスやフランスでは18世紀に、ロココスタイルの仕上げとして登場した吹きガラスが登場します。
「もっとも上質なフェイクパール」として敬意をこめて「ローマの真珠(roman pearls)」と呼ばれることもありまりました。


例えば↓(こちらは当店の商品ではなく、海外の資料から抜粋しました)は、今回のピアスで使われている吹きガラスの光沢によく似ていると思いますが、18世紀のロココ様式の吹きガラスのピアス。
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当店でこれまで扱ってきました吹きガラスのアンティークジュエリーは合計で3点。

以前にご紹介いたしました吹きガラスの一連のネックレス、推定1820-30年頃。
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今回の吹きガラスのピアス。推定19世紀後期
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そしてもう少し後年のアールデコのロングネックレス。推定1920年頃
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こうして数点をまとめて見ていただくことで、天然真珠とは異なる独特のテクスチャーを感じていただきやすいかと思います。
ココ・シャネルが颯爽とフェイクパールで一世風靡をする前の、最も最初で上質なフェイクパールでもある吹きガラス。
所謂天然の宝石ではありませんが、手の込んだ当時の職人が生み出した味わいある素材は、アンティークジュエリーならではの醍醐味です。
私は何だかとても惹かれるものがあります、当時の職人のロマンが息づいているのを感じるからです。
皆様はいかがでしょう?


アップしましたジュエリーのご感想等も是非お気軽にくださいね!

タグ : 吹きガラス、アンティークジュエリー、真珠、アンティ

23:11  |  新着アンティークジュエリー  | 

2015.03.17 (Tue)

アンティークダイヤモンドペンダント(0.8カラット、ファンシーカラー、プラチナ、オープンワーク)

アップして以来、お問い合わせの多いプラチナのダイヤモンドペンダントトップ。
動画をとってみました。



やはりダイヤモンドは静止した写真よりもその輝きは動画のほうが一目瞭然ですね。
特にこのダイヤモンドは僅かにレモン(シャンパン)帯びていて、実物をご覧になられた方も「透明に見える」とおっしゃるぐらい僅かなのですが。
この水に一滴のレモン(あるいはシャンパン)を垂らしたような、天然無加工の美しいアンティークダイヤモンドの魅力を感じていただけたらと思います。



こちらのペンダントトップの魅力はもちろんダイヤモンドで、アンティークのダイヤモンドならではの非常に美しいダイヤモンドです。
またダイヤモンドだけでなく、プラチナが市場に出始めたばかりでこの頃のまるでレースのように繊細なプラチナワークが大きな魅力となっています。

今、当店のHPのエピソードの欄をリニューアルしています。
アンティークジュエリーに付随する情報をプチエピソードとしてお伝えしてきたのですが、プチエピソードですとどうしても情報が細切れになってしまい、情報として不十分で物足りなさを感じるようになったからです。
例えば「アンティークダイヤモンド」に付きましても語りたいことはたくさんあります!


下記、これまでのエピソードをいくつかまとめて修正加筆したものです。
よろしかったら是非ご参考ください。

アンティークダイヤモンドジュエリーについてシェルシュミディの考察:

一般的に「古いダイヤモンド=輝かなくて当然」と思われている方が多いです。
しかしこれは「あまり品質のよくないアンティークダイヤモンドを売るためのキャッチコピー」なのではと思ってしまいます
確かにもし同じ品質のダイヤモンドがあったと仮定して、それを昔のカットと現在のブリリアンカットにすれば、前者のほうが圧倒的に鈍い輝きになります。
しかしだからといって良質な昔のダイヤモンドが輝かない、煌かないわけではありません。
確かに19世紀後期に新大陸でダイヤモンドが見つかる前のアンティークダイヤモンドには、黒い点のような内包物があることは多いですが、内包物と輝きや透明度はまた別の問題です。
良質なアンティークダイヤモンドはクローズドセッティングやローズカット、銀のセットなどにされていても、それ相応の深い輝きがあるものです。
現地のプロのディーラーも、アンティークダイヤモンドに関して輝きがあるかどうかは必ずチェックする項目です。
それは単にキラキラしているというのではなく、深い輝きがあるかどうか。

アンティークのダイヤモンドも良いものは透明度があり、そして深く輝くものなのです。
ところでアンティークジュエリーに使われているダイヤモンドの産地ってどこだか分かりますか?
よくエドワーディアンやアールデコ期のジュエリーなどの説明書きに「新大陸でダイヤモンド鉱山が発見されてから、それ以前のように黒い内包物を含まない光り輝くダイヤモンドが用いられるようになった・・・・」といったことが書かれているのをご覧になられた方は多いでしょう。
ここで言われている「新大陸」とは「南アフリカ」のことになります。
ダイヤモンドの産地というと現在では、南アフリカをイメージされる方が多いかもしれませんが、南アフリカの鉱山が発見されるのは1860年代になってからです。
19世紀後期になるとこの新鉱山の発見を受けて、ダイヤモンドの流通量はそれ以前に比べて格段に増えます。
それを反映して1880年頃からのアンティークジュエリーには、ダイヤモンドを使用したジュエリーが増えます。
この頃のアンティークダイヤモンドには、19世紀の中期以前とは明らかに異なる光輝くそれは美しいダイヤモンドが用いられています。

これまで当店でご紹介してきまいた特徴あるアンティークダイヤモンドのジュエリーをご紹介いたしますね。
完売になっているものも多いですが、ご参考にしていただけましたら幸いです。
古い順です。

18世紀
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王政復古時代(1820s-1830s)
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ベルエポック(1900年前後)
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それ以前のアンティークダイヤモンドに関しましては、ダイヤモンドが本格的に宝飾品として使われ始めるのは16世紀初頭ですが、1720年頃まではダイヤモンドはインドでしか産出されていませんでした。
16-18世紀前半、ヨーロッパの王族貴族はインドから輸入されたダイヤモンドを使っていました。
しかしインドの鉱山は、1725年に新たな鉱山がブラジルで発見される頃には既に枯渇する寸前でした。
ブラジルの鉱山で発掘されたたダイヤモンドは今度は、ポルトガルやスペインを通じて、イギリスやフランスへ運ばれます。
つまりアンティークジュエリーの中で19世紀後期以前のものはブラジル産のダイヤモンドが主たるものになります。
そしてそのおよそ150年後、今度は南アフリカでダイヤモンドの鉱山が見つかりますが、その頃には、ブラジルのダイヤモンドの大半は尽きていました。
現在では、アフリカ諸国の数地域、ロシア、オーストラリア(主に工業用ダイヤモンド)、カナダが主なダイヤモンドの産地になっています。

ダイヤモンドは無色であるが故に、ルビーやサファイアのような色石とは異なり産地を確定することができませんが、そのアンティークジュエリーが製造された時代をきちんと把握することでそのアンティークダイヤモンドの産地を推測することが可能なのです。
一方ダイヤモンドの産地とは別にダイヤモンドの取引の中心地があります。
ヴェネチア、ブルージュ、リスボン、アントワープ、これらの街は歴史的にダイヤモンドの取引とカットの中心地でありました。
ヴェネチアは13世紀、1460年代に中継地点はリスボンへと移動。
ベルギーの水の都ブルージュは、13世紀から14世紀末までヴェネチアからの原石が運ばれダイヤ モンド取引加工の一大中心地として繁栄しましたが、14世紀初頭にはアント ワープに取って代わられます。
全ての街に共通するのは、ダイヤモンドの取引に関してはユダヤ人の影響がとても強かったことです。
というのもダイヤモンドはインドからエジプトへ、あるいはギリシャへローマへ常にパレスチナ(イスラ エル)を通って運ばれていたのです。

「ダイヤモンド=無色透明」のイメージがあると思いますが、実はダイヤモンドには皆、多かれ少なかれ色がついています。
もちろん中途半端に色のついたものは評価が低く、基本的にダイヤモンドはクリアで透明であればあるほど高く評価されているものなのです。
そんな中、ファンシーカラーダイヤモンド(綺麗な色が付いているダイヤモンド)は例外的な存在です。
レッドやイエロー、パープル、グリーン、オレンジ、バイオレット、ピンクといった美しく色のついたファンシーカラーダイヤモンドは、無色透明なダイヤモンド以上にその希少性で評価されています。
ただし現在では「ファンシーカラー・ダイヤモンド」として売られているカラードダイヤモンドの大半がが人口的に色をつけられたもの、あるいは色が調整されたものです。
放射線を使うと簡単に色をつけることができますので、要注意です。
ダイヤモンドの石そのものは天然ということで「天然のファンシーカラーダイヤモンド」と読んでしまう強引な商法もありますので。
もちろんこの時代にはそんな技術さえ存在しません。
ファンシーカラーのダイヤモンドをお探しならまずアンティークのものをお薦めしたいですが当然、数は驚くほど少ないです。
これまで当店で見つけましたアンティークのファンシーダイヤモンドは茶色、そしてシャンパン色です。



アンティーク・カラードダイヤモンド
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今後もダイヤモンドのアンティークジュエリーやハイジュエリーを中心に、動画の取れるものはとってご紹介したいと思います!
10:12  |  アンティークジュエリー動画  | 

2015.03.14 (Sat)

オープンサロンで人気のあったアンティークジュエリー・時計抜粋

先日の関西でのオープンサロンにお出かけくださいました皆様、有難うございます。
巧く日程が合ってお出かけくださいましたお客様もいらっしゃいましたし、ご希望をいただきながらも平日ということで日程の調整が難しかったり、逆にオファーいただきました日程がどうしても私のほうで難しかったりもしました。
こんな年度末の日程にしてしまい大変申し訳ございません。
考えましたら年度末な上に、ちょうど確定申告のしめの直前の難しい日程でしたね!

でもお会いできました皆様とは楽しいお時間を過ごさせていただきまして、本当にありがとうございます。
東京で行う催事も遠くから来てくださるお客様がいらっしゃるのですが、関西でも有難いことに色々なところからきてくださいます。
これまで京都で行ったオープンサロンには東は名古屋、西は鳥取のお客様がおいでくださいました。
本当に有難うございます。
日本の行っていない地域にも行ってみたいなーという気持ちがいつも湧いてきます。


さてオープンサロンで皆様のご反応を見ているととても参考になることが多いです。
今回はちょっと角度を変えて、サロンでどんなジュエリーが人気だったかをご紹介したいと思います。
もちろんアンティークジュエリーは何がお好みかは、人それぞれ違うものだと思います(幸いなことに!)。
しかしながら他の方の視点から気づくことも多いのではないかと思いまして、それを知ることも中々楽しいのではないでしょうか?

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1)まずいつも催事の時にお出しするのを忘れてしまうアンティーク時計。
こちらアップしてからかなり時間がたっているのですがまだなぜかある!
セールにもなっていて本当にものすごくお買い得!というご反応を今回数名の方から頂きました。
でもなぜかまだあるんですけどね(笑)。
当店のお客様はやはりジュエリーをお探しの方が多いからだと思いますが、ジュエリーとしての完成度ももちろん、メカの部分も手入れが完璧になされていて、機能的にもとてもしっかりとしたアンティーク時計です。
時計の手入れは今、すべて神奈川の専門工房でチェックを全てお願いしています。
こちらの工房、同業者のかたからご紹介いただいたのですが本当に優秀で、どんな時計でも直せて(こちらの時計は仕入れた時点から完璧に動いていましたが念のためにチェックは入れてます)、そして一度ここでオーバーホールをしてもらえば本当に長持ちすると評判です。


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2)ご覧になられたほぼ全ての皆様がご反応くださる、それは美しいダイヤモンドのペンダントヘッド。
「写真でも綺麗だとは思っていたけど、本当に綺麗」と絶賛くださいます。
ダイヤモンドの色はほんの僅かにシャンパンを帯びておりそれがまた良いのですが、「真っ白に見える」とおっしゃる方が多いです。

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3)フルールドリスの指輪。
「ダイヤモンドが本当に大きくて綺麗!」とダイヤモンドに目の行かれる方が多いです。
シンメトリーなデザインで、着けられた時にクラシックに安定感を持って収まるところも評判が良いです。

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4)だいぶ前にアップした商品なのですが、今回ご反応くださるお客様が多かったです。
カボションカットされた明るいガーネットはまるでルビーのような綺麗な色です。
透明な宝石をカボションにするには、その宝石が極めて質がよくないとできません。
光の反射に頼らない分、資質の良い宝石が必要になんです。
そうした意味でも貴重なピアスです。

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5)ガーネットのクロス。
催事の時はクロスは独特なものかなと思い、あまりお出しすることがなかったのですが、今回たまたまお出ししましたら皆様、そのガーネットの美しさとリーズナブルさを指摘されてました。
滴るような艶のあるガーネットです。
クロスは宗教色が強いので・・・とおっしゃるお客様もいらっしゃるのですが、私は特にそうしたものは考えないのですがいかがでしょう?
考えましたら西欧の文化で、キリスト教から派生していないものなんてないですしね・・・。
十字架は生活の厳しい女性がつけていたというイメージをお持ちの方も日本にはいらっしゃるようですが、生活が厳しかったら当時このレベルのジュエリーは持てないです(笑)
フランスでは純粋にファッションモチーフです、ハートとかお花のモチーフとそれほど変わらずといった印象です。

他もたくさんご反応頂いたジュエリーはありますが、どうでしょう?
ご自身はノーマークで、「でも確かにそういわれればいい!」と思われたものもありませんか?
ジュエリーの見方ってごく私的で主観的でいいと思うのですが、人の反応もまた面白くそこから影響を受けることもありますね。
私もいつも仕入れの際は、自分のビジョンを大切にしていますが、ディーラーさんの意見とかとても興味深く影響を受けることもあります。
そうして世界が広がっていくのもやはり楽しいものです。


今回のオープンサロンは京都での開催だけで失礼いたしましたが、首都圏やそれ以外のお客様のこともよく思い出しています。
「あの方はお元気かしら?」ですとか
「○○されるといってらっしゃったけれど、どうかな?」ですとか。
商品に関すること以外でもお気軽にご連絡をください!
いつでもお待ちしております。




23:44  |  催事オープンサロン  | 

2015.03.07 (Sat)

関西でのオープンサロン、来週からです!

日に日に温かくなってきた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

さて京都の事務所でのオープンサロン、いよいよ来週からです。
アポイントでお願いしており、だいぶ埋まってきている日もございますが空いている時間帯もあり、また日にちも前後調整は可能です。
もし「普段はHPで見ているアンティークジュエリーの実物をご覧になられたい!」と思っていただけるようでしたら、どうぞお気軽にご連絡をくださいませ。


京都も日に日に寒さが和らぎ梅の花が美しい、春を感じる日差しになってきました。
またよく皆様、手土産をお持ちくださるのですがどうぞお気遣いなく手ぶらでいらしてください。
本当そのお気持ちを両手いっぱいで有難く頂戴いたします。
遠いところから来ていただけるだけで本当に有難いのですから。
また当日は購入しないといけないといったものではないですし、そのような雰囲気もないですのでご安心ください。


ご決済はクレジットカード(VISAとMaster)も可能ですし、一部後日のお振込みといったことも可能ですが、手付けの部分だけでも現金でお持ちいただけるようでしたら一番便利です。
例えばその場で前金として手付け金だけいただき、残金を後日ご清算といったときに便利です。
(その場で領収書等、お出しさせていただきます)


ではお久しぶりに皆様にお会いできますのを楽しみにしております!
東京でも関西でもこのような機会を持つことができて本当にしあわせです☆


下記はアンティーク好きな方にお薦めな京都スポットの一つです。
寿ビルディング。
とても赴きのあるふるい洋風のビルディングです。
本当に素敵な空間。
中にはミナベルホネンと言うお洋服屋屋さんや子供のための(と言っても大人が楽しめるものもある!)本屋さんが入っています。

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18:55  |  催事オープンサロン  | 
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