2014.08.30 (Sat)
フランスのインボイスをお見せします!
フランス人と言うと皆さん、「大雑把」というイメージがあるでしょうか。
それは間違いなく合っています!
しかしながらフランスのビジネスに関する法律や規制は、意外なほどに日本のそれよりずっと細かいと思うことが多いです。
例えば、インボイス。
インボイスはいわば領収書代わりにもらうものなのですが、普段は社外秘なのですが、相手方の個人情報等にかかわる部分を覆った上で公開させていただきます。

これが私をはじめ、フランスでアンティークジュエリーを仕入れたときに必ずもらわないといけないインボイスです。
大雑把にご説明しますと。
左上の付箋で隠している部分:ここにディーラーさんの屋号、その下にRCと書かれていると思うのですが、ここに登記番号が書かれています。
皆さん、このスタンプはいつも変わらないのでスタンプをもっていて、それを押してくれます。
右上:ここにバイヤーの詳細を書きます。 私の東京のときの住所ですが、それが書かれています。
日本の住所はフランス人からするとちんぷんかんぷんなので、ここはいつも私が書くように言われます(この箇所はバイヤーが書いてOKなのです)
それから取引の日付。
それから一点ずつ詳細が書かれています。
例えば一番上は
un collier bayadere aregent francais perle de verre strass 1920
とかかれています。
大まかに訳せば
「ネックレス一点、 bayadere様式(インドの女性の踊り子のイメージからインスパイアされたアールデコ期のスタイル) 銀、 フランス製 ガラスビーズ ラインストーン 1920年頃」
ということになります。
ちなみにor(金)とだけ書かれていてカラットがかかれていない場合は、18金を指します。
フランスの場合は18金がスタンダードだからです。
2枚つづりになっていて、1枚はディーラーさん保管、1枚を私にくれます。
そして上のほうにTVA 19.6% sur marque non recuperable ART 297 CGL
とあるのですがこれはフランスの付加価値税についての表記になります。
日本でいうところの消費税にあたるところです。
どうですか?意外に細かいでしょう?
これは手書きで書いてもらわないといけませんので、たくさん仕入れたときなどはかなりの量です。
間におしゃべりが入るので30分くらいかかることが多いです(笑)
ちなみに私たちがもらうのはこの紙だけでよいですが、ディーラーさんはこのインボイスをもとに、自分の台帳を持っており、照合して帳簿をつける必要があります。
これは国で決められた台帳でフォーマットがきまっており、商売をする場所では常にこの台帳を持参していないといけないことになっています。
そしてゴールドの含まれた商品は、必ず重量を記載して、重量が書かれたラベルを商品に貼ることが義務付けられています。
売却したときはそのラベルをはがして、台帳をと照合して、○月○日に○○に売却、○インボイス参照といった記載が必要です。
読んでいるだけで疲れてきませんか?
実際にフェア会場などになりますと警官のチェックがはいることがあります。
そのときに、台帳を持っていてきちんとした記載がされていないと、罰金等が科せられるのです。
ですから普段は非常にいい加減なフランス人ですが、こうした商売周りの書類は一点ずつ帳簿をつけてとても細かく処理していて、皆さん「大変!」と口をそろえておっしゃいます。
ちなみにインボイスや台帳は、スーパーや文房具店などで売られているわけではなく、免許を見せて決まったところで買うようになっています。
はんこを押せば、市販の領収書が使える日本よりずっと厳しいのです。
また台帳も日本ももちろん事業者は帳簿等をつける必要がありますが、おのおの好きなソフトやノートで管理していいですよね。
そして日本の場合、それは税務のためだけの書類であり、税務申告をきちんとすればあとは何も問題はないですね。
そのいきさつの中でパソコンで在庫を管理しようが、自分の手書きノートでしようか自由です。
また商売をするところでその台帳を持ち歩くなんてことは一切ありません!
フランスはこれも指定されており、その指定された台帳はすごく重そうで大変そうなのです。
どうでしょう?
自由の国フランスの意外な面ですよね。
実際にフランスの税制は私も複雑すぎて把握しきれていないですが聞くかぎり日本より数段細かいです。
完全な管理社会で、そうしたところは日本よりずっと官僚的なのですよ。
ところで何回か数人のお客様から
「フランスで仕入れって大変なんでしょう?
空港で仕入れたジュエリーを取り上げられたという話を(他の日本人ディーラーさんから)聞きましたけど」
って言われたことがあるのですが。
私は・・・ないです。
「なんで取り上げられたのですか?」
と伺いますと、いつもそれがイマイチはっきりしないようなのです。
私が察するにもしかするとその肝はこのインボイスかもしれません。
空港の税関で、外国人が貴金属を大量に持っているのを発見すれば怪しむわけです。
そのときにおそらくそれをきちんと説明できるインボイスがあれば問題ないと思うのですが、それが言語の関係などで巧くいかないのかもしれません。
要するに盗品でないとわかればOKなはずです。
あとは法律にひっかかりそうなもの(文化遺産や持ち出し禁止のものなど)でなければ・・・。
ちなみにインボイスは買い手が外国人でもフランス語で書かれます(なぜならフランスのお役人がチェックするものだからです)
それで馴染みのディーラーさんに「フランス語が読めない、例えば日本人やアメリカ人のディーラーさんにもこれを書いているの?」と聞くと
「そうだよ、僕もどうしているんだろうと思いながら書いている」
と言っていました。
フランス人の手書きはなかなか癖があり、今回ご紹介いたしましたインボイスは当店がお付き合いしている中でもおそらく最も字の綺麗なディーラーさんなのですが、もう暗号のような字もあります。
私も時々、顔をしかめながら解読していますのでこれはなかなかフランスの仕入れの難しい部分なのかもしれないですね。
ちなみにお隣、紳士の国イギリスのインボイスはもうそれはひどくいい加減です。
「領収書ちょうだい」というと
「はいよ」とノートの切れ端に
「ダイヤモンドの指輪 xxxポンド ○月○日 トーマス(仮名)」以上みたいな感じです。
このあたり色々面倒ですがなかなか面白い買い付けの一こまです。
下記は先日アップしましたアールヌーボーのペンダントです。

栞のように薄い瀟洒なペンダントでした。
宿り木がモチーフになっています。
宿り木はヨーロッパで古くから愛されてきた樹です。
真冬の荒野でも青々とした葉を持つ宿り木(ヤドギリ)。
春を待つ「精」が宿ると言われ、「再生」「永遠」のシンボルとして愛されてきました。
あっという間にSOLDです。ありがとうございます。
それは間違いなく合っています!
しかしながらフランスのビジネスに関する法律や規制は、意外なほどに日本のそれよりずっと細かいと思うことが多いです。
例えば、インボイス。
インボイスはいわば領収書代わりにもらうものなのですが、普段は社外秘なのですが、相手方の個人情報等にかかわる部分を覆った上で公開させていただきます。

これが私をはじめ、フランスでアンティークジュエリーを仕入れたときに必ずもらわないといけないインボイスです。
大雑把にご説明しますと。
左上の付箋で隠している部分:ここにディーラーさんの屋号、その下にRCと書かれていると思うのですが、ここに登記番号が書かれています。
皆さん、このスタンプはいつも変わらないのでスタンプをもっていて、それを押してくれます。
右上:ここにバイヤーの詳細を書きます。 私の東京のときの住所ですが、それが書かれています。
日本の住所はフランス人からするとちんぷんかんぷんなので、ここはいつも私が書くように言われます(この箇所はバイヤーが書いてOKなのです)
それから取引の日付。
それから一点ずつ詳細が書かれています。
例えば一番上は
un collier bayadere aregent francais perle de verre strass 1920
とかかれています。
大まかに訳せば
「ネックレス一点、 bayadere様式(インドの女性の踊り子のイメージからインスパイアされたアールデコ期のスタイル) 銀、 フランス製 ガラスビーズ ラインストーン 1920年頃」
ということになります。
ちなみにor(金)とだけ書かれていてカラットがかかれていない場合は、18金を指します。
フランスの場合は18金がスタンダードだからです。
2枚つづりになっていて、1枚はディーラーさん保管、1枚を私にくれます。
そして上のほうにTVA 19.6% sur marque non recuperable ART 297 CGL
とあるのですがこれはフランスの付加価値税についての表記になります。
日本でいうところの消費税にあたるところです。
どうですか?意外に細かいでしょう?
これは手書きで書いてもらわないといけませんので、たくさん仕入れたときなどはかなりの量です。
間におしゃべりが入るので30分くらいかかることが多いです(笑)
ちなみに私たちがもらうのはこの紙だけでよいですが、ディーラーさんはこのインボイスをもとに、自分の台帳を持っており、照合して帳簿をつける必要があります。
これは国で決められた台帳でフォーマットがきまっており、商売をする場所では常にこの台帳を持参していないといけないことになっています。
そしてゴールドの含まれた商品は、必ず重量を記載して、重量が書かれたラベルを商品に貼ることが義務付けられています。
売却したときはそのラベルをはがして、台帳をと照合して、○月○日に○○に売却、○インボイス参照といった記載が必要です。
読んでいるだけで疲れてきませんか?
実際にフェア会場などになりますと警官のチェックがはいることがあります。
そのときに、台帳を持っていてきちんとした記載がされていないと、罰金等が科せられるのです。
ですから普段は非常にいい加減なフランス人ですが、こうした商売周りの書類は一点ずつ帳簿をつけてとても細かく処理していて、皆さん「大変!」と口をそろえておっしゃいます。
ちなみにインボイスや台帳は、スーパーや文房具店などで売られているわけではなく、免許を見せて決まったところで買うようになっています。
はんこを押せば、市販の領収書が使える日本よりずっと厳しいのです。
また台帳も日本ももちろん事業者は帳簿等をつける必要がありますが、おのおの好きなソフトやノートで管理していいですよね。
そして日本の場合、それは税務のためだけの書類であり、税務申告をきちんとすればあとは何も問題はないですね。
そのいきさつの中でパソコンで在庫を管理しようが、自分の手書きノートでしようか自由です。
また商売をするところでその台帳を持ち歩くなんてことは一切ありません!
フランスはこれも指定されており、その指定された台帳はすごく重そうで大変そうなのです。
どうでしょう?
自由の国フランスの意外な面ですよね。
実際にフランスの税制は私も複雑すぎて把握しきれていないですが聞くかぎり日本より数段細かいです。
完全な管理社会で、そうしたところは日本よりずっと官僚的なのですよ。
ところで何回か数人のお客様から
「フランスで仕入れって大変なんでしょう?
空港で仕入れたジュエリーを取り上げられたという話を(他の日本人ディーラーさんから)聞きましたけど」
って言われたことがあるのですが。
私は・・・ないです。
「なんで取り上げられたのですか?」
と伺いますと、いつもそれがイマイチはっきりしないようなのです。
私が察するにもしかするとその肝はこのインボイスかもしれません。
空港の税関で、外国人が貴金属を大量に持っているのを発見すれば怪しむわけです。
そのときにおそらくそれをきちんと説明できるインボイスがあれば問題ないと思うのですが、それが言語の関係などで巧くいかないのかもしれません。
要するに盗品でないとわかればOKなはずです。
あとは法律にひっかかりそうなもの(文化遺産や持ち出し禁止のものなど)でなければ・・・。
ちなみにインボイスは買い手が外国人でもフランス語で書かれます(なぜならフランスのお役人がチェックするものだからです)
それで馴染みのディーラーさんに「フランス語が読めない、例えば日本人やアメリカ人のディーラーさんにもこれを書いているの?」と聞くと
「そうだよ、僕もどうしているんだろうと思いながら書いている」
と言っていました。
フランス人の手書きはなかなか癖があり、今回ご紹介いたしましたインボイスは当店がお付き合いしている中でもおそらく最も字の綺麗なディーラーさんなのですが、もう暗号のような字もあります。
私も時々、顔をしかめながら解読していますのでこれはなかなかフランスの仕入れの難しい部分なのかもしれないですね。
ちなみにお隣、紳士の国イギリスのインボイスはもうそれはひどくいい加減です。
「領収書ちょうだい」というと
「はいよ」とノートの切れ端に
「ダイヤモンドの指輪 xxxポンド ○月○日 トーマス(仮名)」以上みたいな感じです。
このあたり色々面倒ですがなかなか面白い買い付けの一こまです。
下記は先日アップしましたアールヌーボーのペンダントです。

栞のように薄い瀟洒なペンダントでした。
宿り木がモチーフになっています。
宿り木はヨーロッパで古くから愛されてきた樹です。
真冬の荒野でも青々とした葉を持つ宿り木(ヤドギリ)。
春を待つ「精」が宿ると言われ、「再生」「永遠」のシンボルとして愛されてきました。
あっという間にSOLDです。ありがとうございます。
17:04
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アンティークジュエリーレッスン
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2014.08.25 (Mon)
18世紀ジュエリーの魅力について
ここのところ各地で大雨の日が出ておりますが、皆様のところは大丈夫でしょうか?
ここのところ18世紀のジュエリーが数点、バタバタとお嫁にいきました。
そしてこの時代のジュエリーをご購入いただきましたお客様から以下のようなご感想をいただきましたので(←ありがとうございます!)、ご本人の許可を得た上で抜粋でご紹介させていただきますね。
「ほぼ、イメージ通りですが、実物の方が良いです。
状態が良いですし細工が細やかで、ところどころのゴールドの使い方がセンスいいと思いました。
やはりフランスのストマッカーは、繊細で、美しいです。
大きさも縦幅が短めなので、お洋服とのバランスがとりやすいです。
一番下のダイヤが大きいのも、得した気分です。
このストマッカーは、時代は古いですが、現代のシンプルシックなお洋服に合わせるとモダンに見え、細工の美しさがひきたちます。
フェミニンだけど、甘過ぎずフランスのセンスは絶妙です。」
フランスの良質なアンティークジュエリーの特徴をよく書いてくださっているなと思いましたのでご紹介させていただきました。
フェミニンだけれど甘すぎない。
古い時代のものなのにモダンにも見える。
これは本当にそうだと思います。
本当に不思議ですよね。
友人にヴィンテージのお洋服のディーラーさんがいるのですが、彼女も私と扱うモノは異なりますが同じようなことを言います。
「なぜこの仕事をするかというと、美しさが廃れないから。」
「18世紀のフランス」というとブルボン王朝を思い浮かばれることでしょう。
華やかしころの宮廷文化。
私が昔「フランス語を専攻している」というとよく男の子などから「ヴェルバラ(ヴェルサイユの薔薇)に憧れているの?」
とやや馬鹿にした表情で言われたものです。
皆さんなんとなく、ものすごいご婦人の髪型などフリフリ、派手な文化を思い浮かべるようですが。
実際にヴェルサイユ宮殿にいったり、フランスの当時の文化遺産をみると、それは日本で勝手にデフォルメされたイメージであるということが一目瞭然に分かります。
優美だけれども、決して派手ではないし、フリフリのギラギラではありません(笑)
むしろ抑えの美が効いていて、やはり当時の照明下で映えるようなつくりになっています。
その程よい渋さが現代みますととてもかっこいいのですよね。
18世紀のフランスジュエリーは当たり前のことながら、年々見つけるのが困難になってきていますが、それでもとても好きな時代の一つですので今後もがんばって探しますね。
今、当店にあります18世紀のジュエリー、だいぶ少なくなってきましたがリストアップしていみました。
時代の息吹が感じられることでしょう。
「鉄」を使ったジュエリーが多いことにも気づかれることでしょう。
18世紀後半あたりは鉄のジュエリーも重用されます。



こちらは18世紀製作部分と19世紀製作部分からなります
10:34
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アンティークジュエリーレッスン
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2014.08.22 (Fri)
アンティークジュエリーと女性が歳を重ねることについて
先日アップしましたハイジュエリーのダイヤモンドネックレスはとても評判が良いです。
私も好きなアイテムの一つ!
アンティークジュエリーですがレトロすぎることなく、現代見てもドキドキするほど洗練されてます。
ネックレスのことを考えていたらふと頭をよぎったのが下記のダイヤモンドブレスレット。
こちらは写真がイマイチで恐縮なのですが(取り直します!)、指にさらさらと流れるような触感がとても良いブレスで、素晴らしく仕立ての良いやはりほぼ同時代のブレスレットです。

ちょっとあわせてみました。
いかがでしょう?

ブレスレットは写真ではイエローゴールドの箇所も目だってしまって見えますが、着けているときはプラチナ部分しか見えません、やはりホワイトのジュエリーです。
どちらも手にしたときの感触のよさ、スレンダーな縦ラインが共通しています。
この時代のエッセンスを感じていただけるのではないでしょうか?
この二つの美しいジュエリーがあったら、かったるい朝などもエンジンがかかりそうです。
(私はわりと朝が苦手なのでそう思うのかも)
特にブレスのほうはさりげなく普段づかいにも向き、まさにワンランク上の日常使いできるジュエリーです。
今、改めて調べてみたらやはり同じディーラーさんから購入していました。
彼女のところから仕入れるジュエリーは数は少ないのですが(比較的高価なものが多いので、数としては少ないですがやはりいつも必ず会うディーラーさんです)、どれもとても品質がよくて、何と言っても洗練されています。
仕入れたタイミングはバラバラですが、こうも似たようなテイストのものを彼女も私も好きなんですね。
ちょっとした発見でしたのであわせてみた次第です。
こうしたハイクラスなジュエリーが片手で数えるだけあれば、女性のあらゆるシーンは変わると思います。
夏は思い出が蘇る時期ですが、いろいろなシーンが頭に浮かぶとき、そのとき着ていた服の感触や香水のにおい、ジュエリーの感触などは案外感覚として残ります。
それらがきっかけとなって、後年になりフラッシュバックのようによぎることが私は多いです。
フラッシュバックと言えば、村上春樹さんの本で、
「飛行機にのっていたときにふと思い出がフラッシュバックのように蘇り、苦しいほどで、スチュワーデスさんに大丈夫?」と言われるシーンがなかったでしたでしょうか。
「ノルウェイの森」だったかな?
私は、身に着けていたものの感覚とか空気の乾燥していた感じ、匂いなどが思い出のキーになることが多いです。
思い出は時に切ないこともあるかもしれませんが、そうした感覚は持ち続けていることはまた素敵なことではないでしょうか?
良いジュエリーは女性が歳を重ねることを、肯定してくれますね。
私も好きなアイテムの一つ!
アンティークジュエリーですがレトロすぎることなく、現代見てもドキドキするほど洗練されてます。
ネックレスのことを考えていたらふと頭をよぎったのが下記のダイヤモンドブレスレット。
こちらは写真がイマイチで恐縮なのですが(取り直します!)、指にさらさらと流れるような触感がとても良いブレスで、素晴らしく仕立ての良いやはりほぼ同時代のブレスレットです。

ちょっとあわせてみました。
いかがでしょう?

ブレスレットは写真ではイエローゴールドの箇所も目だってしまって見えますが、着けているときはプラチナ部分しか見えません、やはりホワイトのジュエリーです。
どちらも手にしたときの感触のよさ、スレンダーな縦ラインが共通しています。
この時代のエッセンスを感じていただけるのではないでしょうか?
この二つの美しいジュエリーがあったら、かったるい朝などもエンジンがかかりそうです。
(私はわりと朝が苦手なのでそう思うのかも)
特にブレスのほうはさりげなく普段づかいにも向き、まさにワンランク上の日常使いできるジュエリーです。
今、改めて調べてみたらやはり同じディーラーさんから購入していました。
彼女のところから仕入れるジュエリーは数は少ないのですが(比較的高価なものが多いので、数としては少ないですがやはりいつも必ず会うディーラーさんです)、どれもとても品質がよくて、何と言っても洗練されています。
仕入れたタイミングはバラバラですが、こうも似たようなテイストのものを彼女も私も好きなんですね。
ちょっとした発見でしたのであわせてみた次第です。
こうしたハイクラスなジュエリーが片手で数えるだけあれば、女性のあらゆるシーンは変わると思います。
夏は思い出が蘇る時期ですが、いろいろなシーンが頭に浮かぶとき、そのとき着ていた服の感触や香水のにおい、ジュエリーの感触などは案外感覚として残ります。
それらがきっかけとなって、後年になりフラッシュバックのようによぎることが私は多いです。
フラッシュバックと言えば、村上春樹さんの本で、
「飛行機にのっていたときにふと思い出がフラッシュバックのように蘇り、苦しいほどで、スチュワーデスさんに大丈夫?」と言われるシーンがなかったでしたでしょうか。
「ノルウェイの森」だったかな?
私は、身に着けていたものの感覚とか空気の乾燥していた感じ、匂いなどが思い出のキーになることが多いです。
思い出は時に切ないこともあるかもしれませんが、そうした感覚は持ち続けていることはまた素敵なことではないでしょうか?
良いジュエリーは女性が歳を重ねることを、肯定してくれますね。
10:54
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アンティークジュエリーレッスン
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2014.08.18 (Mon)
大文字の送り火
お盆の最終日8/16は京都で記録的な豪雨となりご心配くださる方もいらしてくださいますが、大丈夫です!
一部、住んでいる近くの京都御所の周りでも冠水が見られましたが、幸い私の近くでは何事もありませんでした。
またジュエリーは常に厳重保管しておりますので、ご心配なく。
しかし・・・その日は何と私はよりによって比叡山にいっておりました。
天気予報では「時々弱い雨」となっているぐらいでしたので行ってきたのですが、延暦寺もおまいりしてご飯を食べて帰ろうと思った瞬間、ものすごい雨がふってきまして。
最初はすぐにやむだろうと思ったのですがますますひどくなるばかり。
見たこともないような雨で、途中ワイパーを最速で回しても前が見えなくなってしまったときがありましてそのときはもう本当に背筋が凍りました。
1車線しかないような道でUターンできるような場所もなく、とりあえず次の駐車場に何とかたどり着くまで死ぬ思いでした。
何とか駐車場にたどり着き、そのまま車内で小一時間ほど休み、少し雨が小降りになってきた頃に下山したのですが。
雨は小降りにはなってきていましたが今度は、京都市内の山の麓(と言っても既に民家が広がるエリアです)でところどころ小さな土砂崩れがおきていまして、それも怖かったです。
幸いとても小さな濁流のようなものがところどころで流れている状態でしたが、何かの弾みでどばっと大きな濁流がきてしまえば流されてしまいますからね。
しかもやはり細い道なのでUターンとかできない道ですから進むしかないのです。
自然の怖さをあらためて感じました。
駐車場で雨が待つのを待つ間は、大きな雷が地鳴りのように響き、怖いのだけれどどこか神々しくもありました。
延暦寺をお参りした後だったので特にそんな風に思えました。
安全を確保したところから見れば(不安定な状態でしたが)どこか怖いほど美しいのです。
>その日は五山の送り火でして、こんなに猛烈な雨が降った後に決行するのだろうかと思っていましたが、決行されました。
それもすごいですね。
新居の窓からはちょうどまっすぐに大文字が見えるので、早速恩恵にあずかりました。
昼間の強烈な雨を体験していたからか、大文字を穏やかに見れることが余計に有難く感じられました。
この日は窓から普段はっきり見える大文字山は雲で大きくかすんでいて、大文字の「大の字」がまさに夜の暗闇に浮かび上がるように燃えていました。
それがまた幻想的で美しかったです。

自然の畏怖を、お盆だからか余計に感じた不思議な一日でした。
<皆様も日常に戻られているでしょうか。
夏もきっともうあと少し、過ぎ行く夏はどこかノスタルジックな気分にさせますね。
この時期は私は案外好きなのですが、皆様はいかがでしょう?
一部、住んでいる近くの京都御所の周りでも冠水が見られましたが、幸い私の近くでは何事もありませんでした。
またジュエリーは常に厳重保管しておりますので、ご心配なく。
しかし・・・その日は何と私はよりによって比叡山にいっておりました。
天気予報では「時々弱い雨」となっているぐらいでしたので行ってきたのですが、延暦寺もおまいりしてご飯を食べて帰ろうと思った瞬間、ものすごい雨がふってきまして。
最初はすぐにやむだろうと思ったのですがますますひどくなるばかり。
見たこともないような雨で、途中ワイパーを最速で回しても前が見えなくなってしまったときがありましてそのときはもう本当に背筋が凍りました。
1車線しかないような道でUターンできるような場所もなく、とりあえず次の駐車場に何とかたどり着くまで死ぬ思いでした。
何とか駐車場にたどり着き、そのまま車内で小一時間ほど休み、少し雨が小降りになってきた頃に下山したのですが。
雨は小降りにはなってきていましたが今度は、京都市内の山の麓(と言っても既に民家が広がるエリアです)でところどころ小さな土砂崩れがおきていまして、それも怖かったです。
幸いとても小さな濁流のようなものがところどころで流れている状態でしたが、何かの弾みでどばっと大きな濁流がきてしまえば流されてしまいますからね。
しかもやはり細い道なのでUターンとかできない道ですから進むしかないのです。
自然の怖さをあらためて感じました。
駐車場で雨が待つのを待つ間は、大きな雷が地鳴りのように響き、怖いのだけれどどこか神々しくもありました。
延暦寺をお参りした後だったので特にそんな風に思えました。
安全を確保したところから見れば(不安定な状態でしたが)どこか怖いほど美しいのです。
>その日は五山の送り火でして、こんなに猛烈な雨が降った後に決行するのだろうかと思っていましたが、決行されました。
それもすごいですね。
新居の窓からはちょうどまっすぐに大文字が見えるので、早速恩恵にあずかりました。
昼間の強烈な雨を体験していたからか、大文字を穏やかに見れることが余計に有難く感じられました。
この日は窓から普段はっきり見える大文字山は雲で大きくかすんでいて、大文字の「大の字」がまさに夜の暗闇に浮かび上がるように燃えていました。
それがまた幻想的で美しかったです。

自然の畏怖を、お盆だからか余計に感じた不思議な一日でした。
<皆様も日常に戻られているでしょうか。
夏もきっともうあと少し、過ぎ行く夏はどこかノスタルジックな気分にさせますね。
この時期は私は案外好きなのですが、皆様はいかがでしょう?
2014.08.15 (Fri)
アンティークブローチ→ペンダントへの加工の実例
お盆ですね。
帰省されてらっしゃる方も多いことでしょう。
お盆中は休まずに営業しております。
引越しに伴い、シェルシュミディのポストカードをデザインも一新しました。
新しいポストカードは、こんな感じになります。

いかがでしょう?
ここの所、いろいろな印刷物やHPのデザインはわりとシャープに「黒x白」などの配色にしていましたが、少し柔らかい雰囲気をだしてみたくて色を変えてみました。
クオリティーを高く保つのはもちろんのこと、使っていて使い心地が良いジュエリー、そんなアンティークジュエリーがご提供できたらよいなという気持ちをこめました。
アンティークジュエリーって良いものはどこかとても収まりが良いところがあるように思ってます。
お盆の間は京都市内でのんびりしております。
昨日は大学時代の友達で京都出身の友達が帰省していましたので、女二人で夜、お出かけしました。
食事をしてからまだ少し飲み足りない!ということで、kawa cafeという鴨川に面したカフェバーへ。
実はこちらのお店、もともと京都にお詳しいお客様にご紹介いただいたお店なんです!

こちら何とフランス人の方がオーナーで、以前行ったときはオーナーさんはいなかったのですが、夜だからかいらっしゃって、このフランス人のおじさんがしゃべること!
もともと「ドリンクだけなら窓辺はだめだよ。」と言われていたのですが、フランス語だしなんとなく気をよくしたのか、窓際の席に通してくださり。
京都の景観条例のことや私の友達の恋愛について、もう話がとまりません。
しかもとても毒づいていて、面白いかったです。
私は大学の専攻がフランス語だったので、友人も同じ学科の友達だったのでもちろんフランス語が分かり、おじさんの選ぶ言葉が強烈すぎて二人でおなかを抱えて笑っていました。
目の前は鴨川、気持ちの良い風をあびながら、おいしい白ワインを気心の知れた友人とのみ、パンチのきいたお店のオーナーさんが面白い話を提供してくださる。
なんだか居心地がよくてついつい長居をしてしまいました。
彼女とも長い付き合いで、20代の頃はお互いもうちょっとぎらぎらしていて、親しい友人でもどこか構えている部分もあったのかなと。それがいい意味でお互い力がぬけて、昔以上に楽しいです。
学生時代の友人って本当に有難い存在だなと思うことが最近増えてきました。
男の子の友達はやはりお互い家庭をもったりすると以前のようにはつきあえなくなり、自然と少なくなっていきました。
会社や会社員時代の業界の友達は会社をやめてから何年もたつと、やはり疎遠にはなってしまう人が多いです(続いている人もいるけれど)
しかし学生時代の友達は不思議なぐらいなんかずっと変わりません。
驚くほど年月はすぎているのに。
有難いと素直に思ってます。
アンティークジュエリーでは秀逸なブローチが比較的よく見つかりますが、現代ではブローチをされる女性はそれほど多くはございません。
そうした理由もあり「元々アンティークブローチとして作られたものに、ペンダント用の通し輪を加えて、ペンダントとしても使えるようにしてほしい」といったご依頼はよく受けます。
また既に当店で仕入れをした時点で、ヨーロッパで既にそのように作業をされたと思われるジュエリーもございます。
こうしたアンティークジュエリーに付加の機能を加えるタイプの修理は、オリジナルのラインや機能を邪魔せずに、オリジナルに変更が加わらないように行うのであれば、多くの場合、アンティークジュエリーの価値を大きく損ねるものではありません。
しかしこのオリジナリティを損ねずに・・・と言うのが作業的にも難しく、熟練した職人さんにきっちり作業をしてもらうことが必要になります。

↑
こちらは先日再アップしましたフルールドリスのダイヤモンド&エメラルドブローチです。
ペンダントとして使うときようの通し輪を新たに提携工房で足してもらいまして、そのお披露目です。
ペンダントのフルールドリスの形にあわせて通し輪をつくってもらい、それを素材を見ながら溶接してもらっています。
最初は私はもっと簡単に考えていたのですが、デザイン的にも素材的にも難易度が高かったようで、職人さんがずいぶん頭を悩ませてらっしゃいました。
このジュエリーの場合、難しいポイントが3点ありました。
・通し輪をフルールドリスの形にあわせて、正面から見たときも裏から見たときも美観を損ねないようにすること。
・地金が銀で、裏面がヴェルメイユであるため。
火をかけたときに、年月を経たヴェルメイユの色合いが変わることになります。
それをどう最小限に抑えるのか。
・かなり重量感のあるジュエリーですので、左右のバランスよくシルエットとしても綺麗に見えるようにする。
(2つの通し輪をつけていただくことで解決しました)
時間がかかっただけありとても綺麗にしあげてくださり私も大満足です!
これでペンダントとしてお使いいただくときにより安心ですし、シルエットとしても2つの通し輪をつけていただきそこにバランスよく力がかかることでより綺麗につけていただけると思います。
帰省されてらっしゃる方も多いことでしょう。
お盆中は休まずに営業しております。
引越しに伴い、シェルシュミディのポストカードをデザインも一新しました。
新しいポストカードは、こんな感じになります。

いかがでしょう?
ここの所、いろいろな印刷物やHPのデザインはわりとシャープに「黒x白」などの配色にしていましたが、少し柔らかい雰囲気をだしてみたくて色を変えてみました。
クオリティーを高く保つのはもちろんのこと、使っていて使い心地が良いジュエリー、そんなアンティークジュエリーがご提供できたらよいなという気持ちをこめました。
アンティークジュエリーって良いものはどこかとても収まりが良いところがあるように思ってます。
お盆の間は京都市内でのんびりしております。
昨日は大学時代の友達で京都出身の友達が帰省していましたので、女二人で夜、お出かけしました。
食事をしてからまだ少し飲み足りない!ということで、kawa cafeという鴨川に面したカフェバーへ。
実はこちらのお店、もともと京都にお詳しいお客様にご紹介いただいたお店なんです!

こちら何とフランス人の方がオーナーで、以前行ったときはオーナーさんはいなかったのですが、夜だからかいらっしゃって、このフランス人のおじさんがしゃべること!
もともと「ドリンクだけなら窓辺はだめだよ。」と言われていたのですが、フランス語だしなんとなく気をよくしたのか、窓際の席に通してくださり。
京都の景観条例のことや私の友達の恋愛について、もう話がとまりません。
しかもとても毒づいていて、面白いかったです。
私は大学の専攻がフランス語だったので、友人も同じ学科の友達だったのでもちろんフランス語が分かり、おじさんの選ぶ言葉が強烈すぎて二人でおなかを抱えて笑っていました。
目の前は鴨川、気持ちの良い風をあびながら、おいしい白ワインを気心の知れた友人とのみ、パンチのきいたお店のオーナーさんが面白い話を提供してくださる。
なんだか居心地がよくてついつい長居をしてしまいました。
彼女とも長い付き合いで、20代の頃はお互いもうちょっとぎらぎらしていて、親しい友人でもどこか構えている部分もあったのかなと。それがいい意味でお互い力がぬけて、昔以上に楽しいです。
学生時代の友人って本当に有難い存在だなと思うことが最近増えてきました。
男の子の友達はやはりお互い家庭をもったりすると以前のようにはつきあえなくなり、自然と少なくなっていきました。
会社や会社員時代の業界の友達は会社をやめてから何年もたつと、やはり疎遠にはなってしまう人が多いです(続いている人もいるけれど)
しかし学生時代の友達は不思議なぐらいなんかずっと変わりません。
驚くほど年月はすぎているのに。
有難いと素直に思ってます。
アンティークジュエリーでは秀逸なブローチが比較的よく見つかりますが、現代ではブローチをされる女性はそれほど多くはございません。
そうした理由もあり「元々アンティークブローチとして作られたものに、ペンダント用の通し輪を加えて、ペンダントとしても使えるようにしてほしい」といったご依頼はよく受けます。
また既に当店で仕入れをした時点で、ヨーロッパで既にそのように作業をされたと思われるジュエリーもございます。
こうしたアンティークジュエリーに付加の機能を加えるタイプの修理は、オリジナルのラインや機能を邪魔せずに、オリジナルに変更が加わらないように行うのであれば、多くの場合、アンティークジュエリーの価値を大きく損ねるものではありません。
しかしこのオリジナリティを損ねずに・・・と言うのが作業的にも難しく、熟練した職人さんにきっちり作業をしてもらうことが必要になります。

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こちらは先日再アップしましたフルールドリスのダイヤモンド&エメラルドブローチです。
ペンダントとして使うときようの通し輪を新たに提携工房で足してもらいまして、そのお披露目です。
ペンダントのフルールドリスの形にあわせて通し輪をつくってもらい、それを素材を見ながら溶接してもらっています。
最初は私はもっと簡単に考えていたのですが、デザイン的にも素材的にも難易度が高かったようで、職人さんがずいぶん頭を悩ませてらっしゃいました。
このジュエリーの場合、難しいポイントが3点ありました。
・通し輪をフルールドリスの形にあわせて、正面から見たときも裏から見たときも美観を損ねないようにすること。
・地金が銀で、裏面がヴェルメイユであるため。
火をかけたときに、年月を経たヴェルメイユの色合いが変わることになります。
それをどう最小限に抑えるのか。
・かなり重量感のあるジュエリーですので、左右のバランスよくシルエットとしても綺麗に見えるようにする。
(2つの通し輪をつけていただくことで解決しました)
時間がかかっただけありとても綺麗にしあげてくださり私も大満足です!
これでペンダントとしてお使いいただくときにより安心ですし、シルエットとしても2つの通し輪をつけていただきそこにバランスよく力がかかることでより綺麗につけていただけると思います。
2014.08.09 (Sat)
フルールドリスのアンティーク指輪(百合の紋章、大粒ダイヤモンド、18金)
木曜から金曜にかけて平日ではありましたがプチトリップしてきました。
本当にプチトリップで行き先は貴船。
古くから京都の奥座敷と呼ばれている貴船は何と市内から(貴船もまだ京都市なのだけれど)30分ちょっとです。
出町柳という駅から叡山電鉄という小さな電車にのって30分ぐらいで、京都の市街地とは気温が10度ぐらい違うのです。
避暑地です。
貴船といえば川床で、先日も日帰りで川床ランチにいってきたのですが、やはり一度は泊まりたいなと。
それで一泊してきました。
京都も金曜の夜ぐらいから台風の影響がではじめ、間一髪で川床を楽しんできました。
貴船に宿泊するのは初めてでしたが(なんといっても近すぎるから!)、泊まって本当に良かったです!
川床での朝夕のお食事が気持ちよかったのはもちろんのこと、私が一番気に入ったのは「音」でした。
お部屋が川に面していて、川のせせらぎが見事なまでに聞こえているのです。
まさに川の上で寝ている感じ、こんな経験初めてです。
冷房はもちろんいらず、この時期なのに窓を開けていると寒いぐらいの涼しさ。
その中を川のせせらぎを聞きながら眠るというのは、最高の癒しでした。


↑
窓際から川がこんなに近くに見えるのです。
あとはもちろん川床でのご飯。
雨が降ると川床は中止になってしまうので心配していましたが、夕食も翌日の朝食も何とか天気が持ちました。


帰宅してからは京都もずっと台風の影響で雨風が強い日が続いています。
皆様もどうぞ台風にはご用心なさってください。
涼しいのは助かりますけどね!
下記は先日アップしましたハイジュエリー。
何とフルールドリスのモチーフになっています。
「フルールドリス(百合の紋章)」はフランス王家の紋章として知られていますね。
時々「フルールドリスのアンティークジュエリーの持ち主は王族などの特別な人のものだったのではないか?」といったご質問も頂きます。
確かに古い時代になればなるほど、18世紀には王家とゆかりのある人しかフルールドリスのジュエリーを身に着けることは許されなかったと思います。
また王政が終わりフルールドリスがかつてのように公にはフランス王家を称するものではなくなっても、フルールドリスを表したジュエリーを身に着けることにより、王党派であることを「密やか」に現した面があるようです。
そうした意味ではやはり他のジュエリーにはない、特別な面を持ちます。
とはいえ、現代では気負わずお使い頂けましたら幸いです。
フルールドリスのシンメトリーなデザインは、身に着けたときにとても収まりがよく、ご試着された皆様は豪華だけれど収まりもよいそのフィット感にも感嘆なさります。
そしてこちらの指輪は、大粒のダイヤモンドも非常に力強い輝きです。
こうしたハイジュエリーは、もっとも買うべき価値があります。

本当にプチトリップで行き先は貴船。
古くから京都の奥座敷と呼ばれている貴船は何と市内から(貴船もまだ京都市なのだけれど)30分ちょっとです。
出町柳という駅から叡山電鉄という小さな電車にのって30分ぐらいで、京都の市街地とは気温が10度ぐらい違うのです。
避暑地です。
貴船といえば川床で、先日も日帰りで川床ランチにいってきたのですが、やはり一度は泊まりたいなと。
それで一泊してきました。
京都も金曜の夜ぐらいから台風の影響がではじめ、間一髪で川床を楽しんできました。
貴船に宿泊するのは初めてでしたが(なんといっても近すぎるから!)、泊まって本当に良かったです!
川床での朝夕のお食事が気持ちよかったのはもちろんのこと、私が一番気に入ったのは「音」でした。
お部屋が川に面していて、川のせせらぎが見事なまでに聞こえているのです。
まさに川の上で寝ている感じ、こんな経験初めてです。
冷房はもちろんいらず、この時期なのに窓を開けていると寒いぐらいの涼しさ。
その中を川のせせらぎを聞きながら眠るというのは、最高の癒しでした。


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窓際から川がこんなに近くに見えるのです。
あとはもちろん川床でのご飯。
雨が降ると川床は中止になってしまうので心配していましたが、夕食も翌日の朝食も何とか天気が持ちました。


帰宅してからは京都もずっと台風の影響で雨風が強い日が続いています。
皆様もどうぞ台風にはご用心なさってください。
涼しいのは助かりますけどね!
下記は先日アップしましたハイジュエリー。
何とフルールドリスのモチーフになっています。
「フルールドリス(百合の紋章)」はフランス王家の紋章として知られていますね。
時々「フルールドリスのアンティークジュエリーの持ち主は王族などの特別な人のものだったのではないか?」といったご質問も頂きます。
確かに古い時代になればなるほど、18世紀には王家とゆかりのある人しかフルールドリスのジュエリーを身に着けることは許されなかったと思います。
また王政が終わりフルールドリスがかつてのように公にはフランス王家を称するものではなくなっても、フルールドリスを表したジュエリーを身に着けることにより、王党派であることを「密やか」に現した面があるようです。
そうした意味ではやはり他のジュエリーにはない、特別な面を持ちます。
とはいえ、現代では気負わずお使い頂けましたら幸いです。
フルールドリスのシンメトリーなデザインは、身に着けたときにとても収まりがよく、ご試着された皆様は豪華だけれど収まりもよいそのフィット感にも感嘆なさります。
そしてこちらの指輪は、大粒のダイヤモンドも非常に力強い輝きです。
こうしたハイジュエリーは、もっとも買うべき価値があります。

タグ : フルールドリス
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新着アンティークジュエリー
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2014.08.03 (Sun)
ペルピニャンガーネットのアンティークブローチ(バーブローチ、クローズド、1840年頃)
週末は台風の影響でお天気があれていましたね。
京都も小雨が降ったりやんだり、不安定でした。
大原といえば、三千院や寂光院など観光地としても有名なので、京都にお詳しい方はご存知の方もいらっしゃることでしょう。
私は恥ずかしながら、京都に車ではまったく知らなかったのですが、一度行っていましたらその魅力にぞっこんになってしまいました。
なんといってもこの美しさ、なだらかな山と小川のせせらぎの美しい集落です。


ちょうど栗も落ちていました。

その後、雨が何とかもちそうだったので足湯。
ここはカフェになっていて、珈琲とか飲みながら足湯につかることができます。
なかなか風流です。
寂光院のすぐ近くですので、訪れた際にぜひよられてみてください。
ということで京都の夏を満喫した1日でした。
引越しの前後は家の中にダンボールがあふれて(それもすっかりなくなりましたが!)、いつも綺麗なものばかり見ていたい私には正直応えました・・・。
引越しの直後、偶然お花をもらい、そのお花の美しいこと。
忙しいときこそ、荒みがちなときこそ、美しいものが人に与える力を再認識しました。
ジュエリーもまさにそうですよね。
私はジュエリーは生業にしてしまっているので、「癒し」という意味では純粋にジュエリーからそれを受けるのが難しいときがあります。
これは本当にそういうもののようで、当店のお客様でお花に携わるお仕事をされてらっしゃる女性がいらっしゃるのですが、似たようなことをおっしゃっておりました。
「もちろん綺麗なものに携わることはとても光栄に思っているけれど、生業にしているとその分野(こちらのお客様に関してはお花)に関してはアウトプットが俄然多くなるので、別の美しいものに癒しを求めることがある」と。
まったく同感です。
私はジュエリーを生業にしているので、それはもう本当にとてもしあわせなことですが、純粋に肉体や精神が疲れているときは別の美しいものでとりあえずエネルギーを注入したりします。
もちろんジュエリーが根幹にあるのですが、仕事にした時点でジュエリーが与える喜びや癒しはまずお客様に与えるべきという使命感があります(えぇ、妙なところで生真面目なのです・・・)。
よく「好きなことを仕事にすると大変だよ」という人がいますがそうした意味で大変だよ伝えようとされているのかもしれませんね。
それでも私は、やはり一番好きなことを仕事にするのが良いと思っているタイプで、とてもしあわせです。

↑
先日アップしましたガーネットのバーブローチ。
ガーネットの色が変わっていると思いませんか?
アンティークガーネットの大半はボヘミアンガーネットですがこちらはフランス、ペルピニャン地方のものなのです。
明るい色調の赤が特徴です。
*当店でこれまで何度か1900年頃のペルピニャンガーネットのジュエリーを仕入れていまして、そのペルピニャンガーネットより僅かに色が落ち着いた色なのはこのブローチが、それらの一般的によく見るペルピニャンガーネットのアンティークジュエリーより一昔前の時代のジュエリーだからです。
ペルピニャンガーネットでも時代によって僅かに色合いが異なります。
現地でもとても少なく私もかれこれ3年ぶりぐらいに仕入れました。
もちろんイギリスものが大半を占める日本のマーケットではまず見ないですし、イギリスモノを中心にしているディーラーの方はご存知のない方も多いと思います。
それぐらい幻の石です。
京都も小雨が降ったりやんだり、不安定でした。
大原といえば、三千院や寂光院など観光地としても有名なので、京都にお詳しい方はご存知の方もいらっしゃることでしょう。
私は恥ずかしながら、京都に車ではまったく知らなかったのですが、一度行っていましたらその魅力にぞっこんになってしまいました。
なんといってもこの美しさ、なだらかな山と小川のせせらぎの美しい集落です。


ちょうど栗も落ちていました。

その後、雨が何とかもちそうだったので足湯。
ここはカフェになっていて、珈琲とか飲みながら足湯につかることができます。
なかなか風流です。
寂光院のすぐ近くですので、訪れた際にぜひよられてみてください。
ということで京都の夏を満喫した1日でした。
引越しの前後は家の中にダンボールがあふれて(それもすっかりなくなりましたが!)、いつも綺麗なものばかり見ていたい私には正直応えました・・・。
引越しの直後、偶然お花をもらい、そのお花の美しいこと。
忙しいときこそ、荒みがちなときこそ、美しいものが人に与える力を再認識しました。
ジュエリーもまさにそうですよね。
私はジュエリーは生業にしてしまっているので、「癒し」という意味では純粋にジュエリーからそれを受けるのが難しいときがあります。
これは本当にそういうもののようで、当店のお客様でお花に携わるお仕事をされてらっしゃる女性がいらっしゃるのですが、似たようなことをおっしゃっておりました。
「もちろん綺麗なものに携わることはとても光栄に思っているけれど、生業にしているとその分野(こちらのお客様に関してはお花)に関してはアウトプットが俄然多くなるので、別の美しいものに癒しを求めることがある」と。
まったく同感です。
私はジュエリーを生業にしているので、それはもう本当にとてもしあわせなことですが、純粋に肉体や精神が疲れているときは別の美しいものでとりあえずエネルギーを注入したりします。
もちろんジュエリーが根幹にあるのですが、仕事にした時点でジュエリーが与える喜びや癒しはまずお客様に与えるべきという使命感があります(えぇ、妙なところで生真面目なのです・・・)。
よく「好きなことを仕事にすると大変だよ」という人がいますがそうした意味で大変だよ伝えようとされているのかもしれませんね。
それでも私は、やはり一番好きなことを仕事にするのが良いと思っているタイプで、とてもしあわせです。

↑
先日アップしましたガーネットのバーブローチ。
ガーネットの色が変わっていると思いませんか?
アンティークガーネットの大半はボヘミアンガーネットですがこちらはフランス、ペルピニャン地方のものなのです。
明るい色調の赤が特徴です。
*当店でこれまで何度か1900年頃のペルピニャンガーネットのジュエリーを仕入れていまして、そのペルピニャンガーネットより僅かに色が落ち着いた色なのはこのブローチが、それらの一般的によく見るペルピニャンガーネットのアンティークジュエリーより一昔前の時代のジュエリーだからです。
ペルピニャンガーネットでも時代によって僅かに色合いが異なります。
現地でもとても少なく私もかれこれ3年ぶりぐらいに仕入れました。
もちろんイギリスものが大半を占める日本のマーケットではまず見ないですし、イギリスモノを中心にしているディーラーの方はご存知のない方も多いと思います。
それぐらい幻の石です。
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