FC2ブログ
2014年05月 / 04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

2014.05.28 (Wed)

地金が「銀」のアンティークジュエリーのお手入れについて

昨日、「お気に入りのジュエリーをアップして、満足!」と思っていたのですが、夜になって商品説明の文章が途中で切れていたということに気づきました!
せっかく頑張って書き上げていたものなのに、なんてことでしょう。
早速、修正をいたいました。
よろしかったら、もう一度ご覧になられてくださいね。
素晴らしい作品なので、写真だけでも皆さんにご覧頂きたいと思います。


さて昨日アップしたブローチも主たる地金が銀なのですが、、皆様からけっこうよく頂くご質問に
「地金が銀でできたもの、あるいはダイヤモンドの台座など部分的に銀の使われたジュエリー、黒ずみがでてきたらどのように手入れをしたらよいのでしょう?」
といったものがありますので、この機会に詳しく書きたいと思います。
中には、「銀=黒ずみ」という観念が定着されてらっしゃって、好きだけど泣く泣く諦めるというかたもいらっしゃいます。
特に19世紀までのものなど、アンティークジュエリーでは銀を効果的に使ったものが実に多いです。

まずお手入れ方法の前に、>「黒ずみは本当に出るのか?」という疑問に対してお答えしましょう。
実は・・・あまり出ません。


皆様、「アンティークの銀製品=黒ずみ」というのは、おそらく古いカトラリーなどから想像してらっしゃらないでしょうか?
銀の黒ずみは、純度によって大きく異なります。
カトラリーなどはやはりその用途から、純度をそれ程高くしていません。
つまり他の金属を足しており、それが黒ずみの原因になります。
対してジュエリーに使う銀の純度は一番低くて75%、しかも残りの地金(割る金属)にホワイトゴールド、ニッケルなどが入っていることが多いです。
圧倒的に黒ずみはでません。


「ゴールド=黒ずみが出ない、銀=黒ずみが出る」
とイメージされてらっしゃる方も多いですが、これも一概には言えません。
アンティークジュエリーの業界では、「ゴールドは手入れが楽ですよ、古い真珠は全て天然ですよ、昔のものは全てハンドメイドですよ」という何だかとても安易なセールストークが充満しており、抵抗を覚える私です。。。

実際に純度の高い銀のジュエリーと9金ゴールドでしたら、むしろ銀の方が出にくいことも多いです。
(フランスアンティークのゴールドジュエリーは大体が18金ですが、イギリスのものなどは9金も多いです)
また「18金ゴールドなら絶対に黒ずみがでないか」というとそうでもなくて、皮脂などによる油汚れによりやはり汚れはそれなりに付着します。お薬を飲まれている方は黒ずみがでやすいといった個人差もございます。

またそもそも汚れが出るからいけないのか、と言うとそれもそうではありません。
正しいお手入れをすれば良いです。


では次にお手入れ方法。
毎日のお手入れ:これは銀も金も変わりません。
一日、お使いになられて外される時に、セーム革などの柔らかい乾いた布でザックリ拭いてあげてください。
難しく考えられることはありません、手を拭いてあげるような感覚と同じでざっくり、指輪などでしたら外しながら軽く拭く程度でOKです。


黒ずみ、あるいは紫っぽい汚れが付着していると思ったとき:
1)ゴールド(真珠などのデリケートな宝石のついていないもの、エナメルなどの装飾施されていないもの):ママレモンなどの中性洗剤で洗ってみる、洗った後はよく拭いて乾かす。
中性洗剤で落ちない場合は、ジュエリークリーナーも有効(ジュエリークリーナーは宝石によって2種類あることがありますので、注意書きを読まれて行ってください)
*ただしジュエリークリーナーは半年に一度ぐらいの目安で、頻繁な利用にはお薦めできません。

2)銀:宝石などが付いていない箇所は、シルバークロスで軽くこする
宝石などが付いている箇所:ジュエリークリーナーの方が安心です。

上記で解決しないようなもの、アルコールも手です。
デリケートな宝石がついていないものは、市販されているエタノールアルコールを麺棒につけて、その麺棒で該当箇所をこすってみてください。
それが終わりましたら、水洗いをしましてよく乾かしてください。

またエナメルなどのデリケートな細工のものなどは別途、ご相談ください。
お手入れはいずれもケースバイケースということもあり、また実はその方のご体調(お薬を飲まれている時は、汚れが付着しやすいといったこともあります、これは現代ジュエリーでも同じです)やライフスタイルによっても、様ざまです。

大変なものは工房でクレンジングしてもらうことも可能ですし(こちらは特にジュエリーそのものに落ち度がない限りは有料にはなってしまいますがとてもリーズナブルです)、何かございましたらお気軽にどうぞ。
アンティークジュエリーは手をかけてあげることで、本当に何世代もお使いいただくことができます。


日本が世界に誇る時計なども、現代ものは購入してからの10年間は本当に秒単位の狂いもなく、正確に動くのです。
ただ寿命がくると、お手入れをしようが何をしようがもうお陀仏です。
対してアンティークは、それだけの正確さは出ないかもしれませんが、たいていの場合修理が効きます(ジュエリーも現代ジュエリーや鋳型で作っているパーツが多いですから、部分的な修理が構造上できないことが多いです)。
皆様に長くご愛用していただけましたら幸いです。

下記が昨日アップしまして、商品説明が未完であったフィヤージュのブローチ。

フランス語「フィヤージュ(Feuillage)」から来ています。
「葉と葉の付いた枝」という意味で、アンティークジュエリーを代表するモチーフの一つです。


いつも馴染みのディーラーさんのところで、ひときわ存在感を放っていました。
優れたアンティークジュエリーでありながら、芸術品を手にしたような喜びもあります。

j01033-4.jpg

10:04  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2014.05.18 (Sun)

アンティークジュエリーの油汚れを綺麗にする方法

さてここ数回、アンティークチェーンをご紹介していて、そうだ、ご紹介しようと思ったことがあります。
こうした金属だけで出来ているジュエリーのクリーニング方法のご紹介です。
一つにはジュエリークリーナーを使っていただくと言うのがやはり王道なのですが、ジュエリークリーナーは風邪でいうところの「総合感冒薬」みたいなものです。
全体的にマイルドに効いて失敗が少ない。

でも、もしその汚れが「油汚れによる黒ずみ」の場合は、台所洗剤のほうが効果的なことが多いです。
(宝石のついているものには使わないでくださいね、でもダイヤモンドぐらいでしたらOKですよ)
台所洗剤というのは、いわゆるママレモンみたいなものでOKです。
私は肌が弱く普段お皿を洗う時は、オーガニック系の洗剤にしているのですが、やはりママレモンはジュエリークリーニング用に常備しています!


あと油汚れにはアルコールが効いたりするのですが、これはちょっと希釈とかやり方が難しくなりますので、皆様にはあまりお薦めできません。
ママレモンも毎日などはあまりお薦めできないですが、意外に負荷も少なくお薦めの方法です。

提携している工房の方は、こうしたお手入れのこともいつも詳しく教えてくださって「この汚れどうしても落ちないのでお願いできますか?」
と聞くと
「○○で△すると、きっと矢葺さんでも簡単にできますよー、そのほうがお金もかかりませんから」
とかおっしゃってくれます。
商売人ではないんですよね、本当に・・・。

週末に船岡山にいってきました。
こちらも私的、京都のパワースポットの一つです。
大文字の「大」が見えて素晴らしい見晴らしです!

funaokayama4.jpg

funaokayama3.jpg

funaokayama2.jpg

funaokayama.jpg
23:40  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2014.05.01 (Thu)

宿り木アンティークペンダントブローチ(ヤドリギ、天然真珠、ダイヤモンド)

GWの合間ですね。

先週末、京都市内で「ふるどうぐ市」というイベントがあり、出かけてきました。
軽くぶらっと覗いてこようと思い初日のスタート時間ぎりぎりぐらいに出かけましたら、長蛇の列!


元・立誠小学校という、古い小学校の校舎が会場です。
これがなかなか味わいがあってこんな感じです。

furudoguichi1.jpg
いわゆる「教室」が会場に。
このお部屋では音楽が聴けるようになっていました。

furudoguichi2.jpg
こちらは廊下の突き当たり、ここにも商品が陳列されています。

furudoguichi3.jpg
こちらは中庭、ふるどうぐ市ですが、ちょっとした飲み物や京野菜、パンなどを買ってここで食べることができます。

おいてあったのは古道具類で、あとは古い雑誌ですとか、ヴィンテージの洋服などもありました。
アンティークと古道具って似ているようでかなり異なる世界で、私にはほとんど良し悪しの見分けがつきませんでした。
(お洋服などはまだ多少は知識もあるのですが、お道具系はまだ別の世界です)
興味深いなと思うのですが、買ってそれをどう利用してよいのかピンと来ないことが多く、見て楽しむだけに終わってしまいましたが、こうしたお道具系のアンティークは、アンティークジュエリーなどとまた異なる魅力があると思いました。


「古道具」は近年、熱いといわれています。
アンティークのイベントでも古道具系を扱っているところはとても人が集まるようです。
ただし、あまり販売にはむすびつかないようで、一度驚いたのが、私がまだ駆け出しの頃、東京の骨董市に出たことがあるのですが。
近くで北欧系の古道具を売っているお兄さんがいて、次から次へともうひっきりなしにお客さんがやってくるので
最後に「盛況でよかったですね!」といったら
「盛況なんだけど、一つも売れていないんだよ」
と言われたことがあります。

見て楽しむだけのお客様がまだ多いようです。
今回の京都の古道具市もとても盛況でしたが、確かに売り買いされていたような雰囲気は少なかったですね。
皆さん、何となく興味があって、でもそれを購入して使う!というところには一歩まだあるというところなのかもしれません。
でもこの不況下のアンティーク業界において、これだけ人が集まる古道具というのは、いずれ時がくれば、この業界自体を活性化してくれる原動力になってくれるのかもしれませんね。


アンティークの業界、色々な意味で活性化して欲しいなと思うので、私もジャンルは異なるといえども熱い視線で見ています。
古いものを生活の中に取り入れる、昔のものと今のものをミックスして新鮮さを出す。
アンティークジュエリーにも言えることです。
古いものをかっこよく使う若い人たちが出てくると、また活気が出てくることでしょう!

今、この業界も活性化、世代交代を強く必要にしているように日々感じています。
私もそのムーヴメントの車輪のひとつ(歯車の一つぐらいにはなれるよう頑張りたいと思います。



「お知らせ」
ホームページのショッピングカート内のデザインを一新しました。
HP自体はいつも使いやすいとコメントいただくことが多かったのですが、「購入する」ボタンを押していただいた後、ご注文手続きの画面がデザイン的にダメだったのです。

このショッピングカート内は、システムの都合上、当店のデザイナーさんが勝手にいじれない場所だったので長年そのままにしてしまっていたのですが。
今回色々とシステムの会社と交渉して、当店のデザインを入れてもらうことができました。
今まで、ご注文画面が迷路のように分かりにくかったと思いますが、随分改善されたと思います。
次回ご注文をいただける際は、新しい画面になっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
何かまだ「使いにくい」等ございましたら、いつでもお気軽にご意見ください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


下記は昨日アップしましたアールヌーボーのペンダント&ブローチです。
モチーフはアールヌーヴォー期に愛された宿り木(ヤドリギ)です。
有機的なシルエットが完璧です。

j01028-4.jpg

宿り木(ヤドリギ)はフランスのアンティークジュエリーにおいて、特にアールヌーヴォー期に好まれたモチーフです。
真冬の荒野でも青々とした葉を持つ宿り木(ヤドギリ)。
春を待つ「精」が宿ると言われ、「再生」「永遠」のシンボルとして愛されてきました。


そして素晴らしい真珠、そしてダイヤモンドだと思いませんか?
これだけの世界観を持ったアールヌーボーのジュエリーは実際はほとんど出てきません。
アールヌーボーのジュエリーがお好きな方に絶対お薦めです!
21:38  |  新着アンティークジュエリー  | 
 | HOME |