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2014.01.25 (Sat)

アンティークペルピニャンガーネットブローチ(三日月クロワッサン、ローズゴールド)

さて消費税についてです。
やるやると言っていながらのびのびになって今回も施行されないのではという願望もあったのですが、4/1から本当に施行されます。

4/1より当店の商品もやむなく
消費税5%→8%
へとさせていただきます。


お迷いの商品がございましたら、是非ぎりぎり3月末までにかけこんでくださいね。
でも具体的にいつまでならセーフ?と素朴な疑問がわいてこられるかと思いますので、具体的に書きますね。


4/1から施行されるということは、ご決済が3/31までに済んでいればOKです。
もちろんある程度の余裕を見ておいたほうが良いとは思いますが、最悪の話、例えば発送は4/1とかになりましてもぎりぎりセーフということになります。
(当店もシステムの変更などでバタバタするかと思いますのでできれば数日余裕を持っていただけるとスムーズかと思いますが)
決済の日が問題になりますので、決済が3月中なら5%が適用されます。

ここでいくつか気をつけたい点がございます。

1)まずお振込みの場合です。
例えばお客様が3/31に振り込まれましても時間帯や経由銀行などによりましては、当店に着金するのが4/1になってしまいます。
そうするとアウトになってしまうのですね。
ちょうど3/29&3/30は土日ですし、ご留意いただけましたら幸いです。

2)また「クレジットの分割払い」をお選びいただいた場合
こちらはクレジットのお支払いお手続きを頂いた日が3月以内なら、たとえ2回目、3回目のお支払いが4月以降になりましても問題ございません。
2回以降のお支払いの額が高くなるということもございませんので、どうぞご安心ください。

3)代引きの場合は、ご注文を頂いた日ではなくて、商品のお届けの日(実際に代引きとしてお支払いいただく日)が決済日となります。
3月中にご注文をいただきましても、4月1日にご配達&ご決済ですと8%になってしまいますのでどうかお気をつけくださいませ。


他にも「この場合はどうなるの?」みたいなことがございましたら、どうぞお気軽にお申し付けくださいませ。

もちろん言ってみれば3%の違いですので、「そんなの気にしないよー」と言う方もいらっしゃるかもしれません。
それはその通りで、本質ではないと思います。
消費税が上がるからって無理に買う必要はないし、消費税が上がったからって買いたいものを我慢することもありません。
でももうほぼ決まりでタイミングだけでしたら、ぎりぎり3月の方がよいかもしれないですね。


3%と言えども増税って嬉しくはないですが、日本って以前ジュエリーにかかる特別な税金があったのをご存知ですか?


宝石・ダイヤモンドには昔、「物品税」というものがあったそうです。

いわば贅沢税で、対象となったのは、毛皮、宝石、自家用車、ゴルフクラブなどだったそうで、何と税率は15%!
1983年、消費税が初めて導入されるに伴い、廃止されたそうです。


そんな時代があったのですね、私はまだジュエリーとか関係ない年齢だったので知らなかったです。
フランスなどは付加価値税TVAが19.6%、ただしモノによって税率が異なり(これがまたお役所仕事で面倒なのですが)
やはりジュエリーなどのぜいたく品や外食などは大きくかけられます。


ペルピニャンガーネットのブローチ。

ペルピニャンガーネットとは、フランス南西部ペルピニャン地方で産出されていた希少な美しいガーネットのことです。
ペルピニャンガーネットは、カタランの文化歴史を象徴する宝石で、その歴史は1750年に遡ります。
ペルピニャンガーネットは、深いピンクがかった赤ワイン色をしており、ペルピニャンのガーネットは同じサイズのルビー以上の価値があると言われるずば抜けた宝石です。
昔から数は少なく、フランスアンティークジュエリーにしか(しかもそのほんのごく一部)存在しません。
まさにフランスのアンティークジュエリーに限定された美しいアンティークガーネットです。

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先日かなり似た三日月のブローチをアップしましたが、姉妹のように似ているブローチをほぼ同時期に入手しました。
ここ数年探し回っていたのに・・・不思議です。
そして「ペルピニャン、ペルピニャン」とあれだけ色々な方からリクエストを頂いていたのに案外即売しないのも不思議。
やはり人って一度「これが欲しい!」と思うとそのイメージが強く残り、いくらその後に違うとても素晴らしいものを見ても、前に見たものが妙に美化されてしまって決断できなくなってしまうのでしょうね。
でもこれを逃すのは惜しいですよ!
22:30  |  お知らせ  | 

2014.01.18 (Sat)

アンティークガーランドネックレス(花綱、ダイヤモンドと天然真珠、クラスプ)

今朝は起きたら何だか明るい気が。
何と、雪がうっすら降り積もっていました。
案外雪のふった後というのはそれ程寒くはありません。

ところで最近、立て続けに色々なお客様から、親御さんなどが体調を崩されて看病などで大変!というご連絡をいただきます。

確かにシェルシュミディのお客様は40-50代の方が一番多いですので、その方たちのご両親となりますと少しご体調を崩されてもおかしくないご年齢に差し掛かっているのかもしれません。
冬ですしね。。。
まず病と戦ってらっしゃる方が一番大変なわけですが、看病やお世話をするご家族の方も本当に大変ですし、何より心配で気をもみますよね。

何とお声をおかけしていいか分からず申しわけないのですが。
状態が許すようでしたら多少休まれたり(気持ち的にも)、なるべく自分自身を楽に楽にしてあげることも考えてくださいね。
そうしてくれていることが、きっとその看病されているご家族の方も有難いのではないかなと思います。
あまり気の利いたことを言えず申し訳ないのですが、色々と私も想っておりまして、その想いが通じますことを願っています。


一つお詫びを。

先日アップしました「オパール入り、アールヌーボーのゴールドネックレス」
全体の写った写真がありませんでした。
早速補充をいたしました。
本当に素敵なネックレスです。
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素晴らしいネックレスのご紹介が続いております。
こちらも本当に素晴らしい、ガーランド(花綱)のネックレス。

「ガーランド」とは「花綱模様」のことで、フランスベルエポックの時代にジュエリーに取り入れられました。
花綱や花冠を円形につないたデザインのことです。
非常に洗練された美しいモチーフです。
ガーランド様式は非常に短い期間しかジュエリーのモチーフにされなかったこともあり、現地でも大変探されていて高価なことが多いです。 まさに最後の貴族時代、ベルエポックを代表するジュエリーです。


このレベルのガーランドはまさに幻です。

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23:41  |  新着アンティークジュエリー  | 

2014.01.13 (Mon)

アンティークオパールネックレス(デイジー、アールヌーヴォー、彫金細工)

「Francois」はフランス人男性のよくある名前ですが(日本語で言うと「太郎」みたいな感じ!?)、通常はカタカナにすると「フランソワ」とします。
しかしちょっとレトロで「フランソア」と書いてあるところを発見!、京都のレトロカフェ「フランソア喫茶室」です。

前から噂には聞いており気になっておりましたので、外はとても寒いですがちょっと自転車を飛ばしていってきました。
今時分の京都は、自転車をこぐと風が吹き込み、鼻のあたりがツーンとして、頬を突き刺すような寒さです。
これが寒いのですが微妙に気持ちがいいような・・・。



さてこのカフェ(喫茶店と呼ぶべき?)何と昭和9年から続いているそうです。
昭和9年といえば、1933年。
フランスではちょうどアールデコの頃ですね。


内装がイタリアバロック様式、豪華客船のホールをイメージということで、気になっておりました。
確かにバロック、そしてアールヌーボーの影響も少なからずあるような。
ちょっと不思議な感じもしますが間違いなくレトロ、アンティークな空間です。
これ程一つの空間がレトロで統一されているのはすごいことです。

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高瀬川沿いの場所もとても京都らしい一角にあります。
京都は町家などやはり古い建物も多く、アンティーク好きにはなかなかたまらない街です。
和のものだけでなく案外「洋の古いもの」も大事にされているなと思います。
洋館もぽつぽつあるんですよ。


下記は先日アップいたしましたアールヌーボーの頃のゴールドネックレスです。
ゴールドのデイジーの造形美にうっとりです。

フランスアンティークジュエリーで、たびたびモチーフにされるヒナギクの花(マーガレット、デイジー)。
「デージー」の語源は「Day's eys(太陽の目)」。
デイジーは朝にその花びらを開き、夕方には閉じます。
さらにその形と色合いが、太陽に似ていることから名付けられたと言われています。 また属名の「ベリス」はラテン語で「美しい」を意味する「ベリエス」に由来します。
フランスでは、古くからヒナギクは愛と関性の高いる花であったため、ヒナギクはしばしば指輪やネックレスなどのジュエリーのモチーフにされてきました。



これが金だけで出来ているのですから本当に豊かな表現力&技術。
極めつけは所々に入れられたオパール。
少し黄色が控えめなイエローゴールドとの色の調和が何とも神秘的。
私の前回の買付のお気に入りの一つです。

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22:03  |  新着アンティークジュエリー  | 

2014.01.07 (Tue)

日本におけるアンティークジュエリーの現状

今日はちょっとまじめな話を書きたいと思います。

きっかけは年末に頂きましたいつも懇意にさせていただいております修理屋さんからの1本の電話です。

「やぶきさん、実は・・・情けない話なのですが、今後専業でアンティークの修理だけでやっていくことが難しくなるかもしれません」

いずれにしましても当店取り扱いのジュエリーはこれまでどおりお願いしますので影響はございません。
ご心配されないでくださいね。

うーん・・・、どういうことかといいますと。
彼はとても腕がよく
(日本でもこれまで一番アンティークジュエリーの修理を手がけている工房で実際に修理を長年手がけていて、その後独立された方です。)。
これまで当店を初め何店かの主に都内にありますアンティークジュエリーのお店から委託で修理を受けて生計を立てていました。
しかし特に大きかった取引先のいくつかが2013年に閉店、あるいは業務の大幅縮小をしたとのこと。
当然彼の方に来る仕事もぐっと減り、実質的な収入も大きくダウンしたとのことなのです。



私は一匹狼的いいますが、後に述べますが、この業界の雰囲気が好きでないところがあり。
あまりアンティークの催事などに出ておらず、現在の日本のこの業界全体の衰退と言うものをイマイチ理解しておらず、寝耳に水でした。

「でもそれだけの腕があるのだから何とかやっていけるでしょう?」
と言う私に色々「情報」を持っている彼が、この際だからとかなりぎりぎりのグレイな話をしてくれました。
それがこうです。

今、業界がかなり厳しくなっていて二極化している。
1)かなり力のあるところは、富裕層の方に特化して高額な商品に絞込み、顧客を絞り込んで何とか商売をしている。

2)そうでもないところは、大体下に流れてしまっている。
価格競争で厳しくなっており、よりカジュアルなものを扱う!

アンティークジュエリーはそもそも量産品ではありませんので、本来的にはこういうのは違うはずなのですが、色々なレベルのアンティークジュエリーが存在し、その玉石混合の中「お値段」だけにスポットがあたりがちで、どうしても下に引っ張られる傾向がある。

それが必ずしも悪いとは思いません、特に学生さんなど買えるものが限られるのは当然ですし、それがきっかけになりアンティークに興味を持ったりすることもあります。
若いうちはそれでも何かしら手に入れることが大事だったりすると思うのです、要は経験です。
人生のステージの中で手に入れるべきアンティークは変わっていきます。

そして最後がちょっと書きにくいところなのですが
3)それで苦境に陥ったお店が、微妙なラインのことをしているところもある。

例えば石だけが古いものなどを使って、現代製作した枠組みにアンティークらしい装飾を施すなど。
純粋に言えばオリジナルでアンティークでないものを手がけている。

これもその事情を細かく説明して販売する分にはあっても良いのかもしれませんが、それを「オリジナルでアンティーク」として売るのはいけないですね。

修理屋さんはなまじ腕が良いので、そんな仕事を持ちかけられることがあるのだが、アンティークジュエリー一筋でやってきたので、そうしたものには手を染めたくないと言うプライドがある。


彼の立場もあるでしょうから、もちろん私も具体的なお店の名前等は聞きませんでした。
興味もないです。
ただ結局、業界全体が良いものを販売しないと、良心がないと、結局はこの業界の衰退につながると思うので、憂慮はします。

日本は、アンティークジュエリーのファンがとても多い国の一つです。
それは日本の文化にもそういう繊細さの美学があって、やはり中間層の文化的教養レベルが高いと言うのも関係しているでしょう。
でももう一ついえるのは、過去にこの業界の先輩方が、とても良心的にキチンと仕事をしてきたからでもあります。


私は、この仕事をして8年目ぐらいだと思うのですが、古くから店を構えてがんばってこられた方々のことを基本的には尊敬しています。
人のこと、他のお店のことを悪く言うことは絶対しませんし、正直興味がないんです。
自分以外でも(テイストが異なったとしても、テイストは人によって違います、幸いなことに!)良いものを扱ってらっしゃる方はもちろんいますし、それを尊重したいと思っております。

時々お客様から「○○って言うお店どう思いますか?
あのお店のHPに掲載されていたあのジュエリーどう思いますか?」と言われることはありますが。
それを「いや、あれよくないですよ!是非当店のを」
と言うのとかいやですし、無理なので絶対しないです!

お客様からすると物足りないかもしれませんが、
「実物を見たことないですし、何ともいえないですね。
当店テイストのジュエリーではないので何とも言えませんが、○○さんが欲しいと思われてらっしゃるのであれば、良いのではないでしょうか?」
とお応えさせていただきます。
実際に見たこともないですし、その方がどういう仕入れをなさったかも分からないです。
本当に良いものかどうか、正直写真だけですと(写真にもよる)プロでも分かりにくいことが多いです。
無責任なことも言えないです。
もちろん他店の方を検討されているのは寂しいですよ、でもそれとこれとは別のことです。


あとね、結局いいものが残るんです。
色々巧みに他業者を蹴落としたつもりでも、それは結局自分に帰ってくるんですよ。
一時的には売り上げをあげられるかもしれない、でもそうやって人を悪くいって伸びたところは結局自身が不信を買います。
もともと大前提として、パイの小さな業界です。
スーパーのお客さんの取り合いのようなことしても意味がありません。
それより誰もが誠意を持って仕事をして、業界全体のファンを増やした方がいい。
しなくてはいけないことは、自分自身がいいものを扱うこと真摯に自分のお客さんに対応することです。
そうすればそれが残ります。

でも催事などに出て感じたのは、ものすごくそういうのが多いんです。
あることないこと・・・根も葉もなかったりする噂話に花が咲いている。。。

でも私の経験からしますと。
本当に良いものを扱ってらっしゃるディーラーさん&お店って、まず他人のお店のことをとやかく言いません。
どうでもいいのでしょうね。
本当にすごい人って謙虚です。


色々この業界のちょっとどろん、どよんとしたところを聞くと、嫌な気持ちになりますが。
せっかく美しいものを扱っているのですから自分は自分なりに、気持ちよく綺麗に仕事をしてくのみですね。
結局、パーソナリティに問題があるとこの仕事はうまくいきません。
フランスのディーラーさん(と言うより駆け出しの子)でやはり若干、お金周りやパーソナリティに問題のある子がいて。
一度ちょっとしたトラブルになり付き合いを控えていて(でも特にそれを誰かにいったりしていなかったのですが)、先日懇意にしている現地のディーラーさんが、あの子はあそこでもここでも問題を起こしているからダメだね、残念だけどこの仕事に向いてないんだよ、と向こうから言ってきました。
そういうものです。


昨日アップしました、今年最初の作品。
ガーネットのフラワーリングです。
2色のガーネットが使われているのですが、分かりますでしょうか?

中心のガーネットがちょっとざくろ色をした深い赤色、周囲を取り囲む6粒のガーネットがそれよりやや色の淡い少し紫色を帯びた色です。
これはもちろん故意に行われています。


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11:03  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2014.01.03 (Fri)

謹賀新年2014

皆様、明けましておめでとうございます!
A happy new year 2014

旧年中も大変お世話になりありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。



お正月休みもいただきましてありがとうございます。
のんびり過ごしておりました。

今年は京都で迎える初めてのお正月(昨年は東京に帰省しておりました)。
年末のお正月の準備でにぎわっている錦市場やツンと突き刺すような寒さの中の元旦。
初詣客でにぎわう京都の神社等々。
とても良いお正月を過ごすことが出来ました。


初詣は、氏神にあたります下御霊神社へ。
住宅街にある小さなとても感じのよい神社なんです。

そして今日1/3、大きめの神社もちょっと行ってみたいなぁということで北野天満宮へ。
学業の神として知られているとうこともあり、ものすごい人手でした。


本日より営業させていただいております。
今朝、早速最初のお客様からご注文を頂き、幸先の良いスタートを切りました。

懇意にしてくださる皆様のおかげで今年も良い年を迎えることができました。
いつも大変、有難く思っております。
至らぬところも多いと思いますが、今年も何卒よろしくお願いいたします。




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