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2013.06.27 (Thu)

オパールとダイヤモンドのアンティーク指輪(ジオメトリック、お花、1920年頃)

映画「華麗なるギャツビー」を見てまいりました。

感想:
うーん、ジュエリーは綺麗でした。
でもいかにもハリウッド映画と言う作りだったので、がちゃがちゃした音や色使いはちょっと苦手でした。


ではお薦めしないかというと、見に行くのはお薦めです!
なんと言いますか、こうした原作の素晴らしいもの、また往年に素晴らしい映画が作られているものは、現代リメイクをしてそれを超えることはそもそも無理なんです。

「華麗なるギャツビー」はロバート・レッドフォード主演で、1974年に映画化されたものが有名で、私も自分が生まれる前の映画ですが見ていて大好きです。


では、リメイクされることに意味がないかというとそうではなくて。
やはり好き嫌いは別として、それは意味のあることだと思うのです。
個人的に今回の作品もギャツビー本人のキャラクターは割とよく描かれていたように思いますし、そうしてかつての映画をみていない若い子たちが少しでもこの時代、そして普及の名作に興味をもってくれればそれはそれで良し。
裾野が広がると言う意味で意味がありますし、かつての作品そして原作のほうが好きな人もそれを見比べたり、現代風にアレンジされたギャツビーに今の世相を重ねたり・・・そうした楽しみ方もできます。


「華麗なるギャツビー」はもともとF・スコット・フィッツジェラルドの本が原作になっているのですが、フィッツジェラルドはまさに20年代のパリに魅了されたアメリカ人。
実際に20年代にしょっちゅうパリに滞在しています。

今回の映画では衣装はプラダ、ジュエリーをティファニーが全面協力しています。
リメイクされたものではありますが、当時の短めの髪、ストンとしたシルエットのロングドレス、ジュエリーはロングネックレス、ピアスはショートヘアに映えるドロップラインのもの、ブレスは幅もあり豪華なもの・・・といった20年代ファッションはとても豪華に再現されてますよ。


当店はフランスの1920年代のジュエリーに一番力を入れている珍しいお店だと思いますので、映画をみていただくとまたよりお好きになっていただけるかもしれないですね。

最近アップした商品。
ちょうど20年代の作品です。
すばらしいアールデコのグッドデザインのオパールリングです。
楕円形のオパールと円形のダイヤモンドをジオメトリックに配置した初期アールデコの特徴が出たデザイン。

こちらの指輪は程よいボリュームがあり、特にこうして写真で見るより指にされたときにその美しさがぐっと際立つようです。
非常に評判の良い指輪でs。

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21:24  |  新着アンティークジュエリー  | 

2013.06.24 (Mon)

アンティークブルーサファイヤ指輪(セイロン産、ダイヤモンド、アールデコ)

週末は京都で京都大アンティークフェアが開催されていたので、初めて行ってみました!

ちょうど会場が開く10時ぴったりぐらいにいったら、行列が出来ていてビックリです。
東京のこうした骨董関係のフェアでも「こんな長い行列」見たことありません!

そして中に入ってみたら、以前プランタンなどでご一緒していた業者さんなどかなり多くのディーラーさんが東京圏からいらしていてまたびっくりしました!
京都という場所柄、和モノがメインなのかなと思ったらけっこう洋モノ、そしてジュエリーもきているんですね。

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こうした骨董関係の催事には近年出展しなくなってしまっていて、というのもどちらかというと私はあまり騒がしい会場ではなく、ゆっくり対面式で座っていただきお茶でも飲んでいただきながらジュエリーをご覧いただく、と言うのが好みというのもあるのですが。
京都にきてあまりにまだ関西のイベントに出ていないので、挨拶がてら出展してみてもよいのかなと思いました。

あいにく空きは今のところないそうなのですが、これだけ大規模ですと色々急用などでその時ぽっと開くこともあるかもしれないですね。
そしたらまたご案内させていただきますが、それでもこの催事に出展したらいらしてくださいそうな方いらっしゃいますか??


こちらのフェア、最寄は京都の竹田駅というところでそこからバスが出てます。
今回、京都駅より南側にはじめてやってきました。
京都は東西南北でかなり雰囲気が異なります。


こちらは先日アップいたしましたブルーサファイアの指輪。
アンティークジュエリーでも希少なセイロンさんのサファイアです。
鮮やかで明るく、いわゆる最良のブルーサファイアの色と呼ばれるコーンフラワー色近い色です。

アンティークジュエリーで使われているブルーサファイヤはそれが後年取り替えられたと言った事情がなければセイロンかカシミール(しかしカシミールは実際ほとんど見ないです)、あるいはビルマ産であることが多いです。
ちなみに現代ではタイ産のブルーサファイアが多く出回っていますが、アンティークジュエリーにおいてタイ産のサファイヤが使われることはないです。 セイロンサファイアは、アンティークジュエリーに時々見ることができますが、それでもその数は圧倒的に少ないです。
フィンガーとよばれる特有の細かい内包がみられることも多いです。
深みのある美しいロイヤルブルーカラーの良質なセイロンサファイアは、サファイアの最高峰である「カシミール産のブルーサファイア」に引けをとらない美しさ。
今日、カシミールサファイアもセイロンサファイアも採掘は行われていません。
良質で天然無加工の美しいブルーサファイアを入手したいのなら、アンティークジュエリーの中で、お探しになることをお薦めいたします。

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22:05  |  新着アンティークジュエリー  | 

2013.06.21 (Fri)

不完全な美

留学時代のフランス人の友達が京都にきているということで、これまでどのフランス人も「ここが一番!」と口を揃えていう竜安寺(龍安寺)にご案内してきました。

竜安寺といえば石庭が有名ですね。

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でもこうして写真で撮ってしまうと美しさが全然伝わらないですね。
究極に象徴化された素晴らしい庭、15つの石がどの角度からも全部は見れないように計算されています。

そして以前は石庭の印象しかなかったのですが、他の庭そして山を借景にした風景が美しいこと。
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この庭をみてそのフランス人のお友達
「こんなに綺麗なもの、これまでの人生ではじめて見た」
と大感激でした。

ちょうどその日、京都も大雨が予想されていたのですが、幸い、お昼過ぎぐらいまではぽつぽつ雨程度で、その雨の雫が艶やかに光り、ますます美しかったです。

そして二人で広い回遊庭園をぐるぐるし、「おなか空いたね」なんていっていたときに出会ってしまった、こちら、西源院(せいげんいん)。
龍安寺のお庭とつながった精進料理のお店です。

少し高めではあったのですが、「どうする?行くでしょう!」みたいな感じで行ってきました。


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こちらそのお店から見えるお庭。
味は正直それ程期待してなかったのですが(場所が良すぎるので)、とてもおいしくて、そして何より目の前の景色にうっとり。


ちょうど庭師さんがお庭の手入れをしてくれていて、「やっぱり熟練した庭師なのかな。」と聞いてくるので。
「それは、そうでしょう。だってこの美しさって不完全なものだから・・・」と自分で応えていてはっと思ったのですが。
ここの美しさって不完全な中の完璧な美しさなんですよね。

フランスのジュエリーを見ていて思うのは、フランスの美って「規則性とか完璧さ」なんです。
(普段のフランス人のザックリ加減を見ていると信じられないと思うかもしれませんが、フランスの美はフランス庭園を見るとその緻密さや色使いにあるのがよく分かります)
ですので龍安寺の「有と無」で作る、自然と一体化した空間美とは対照的な綺麗さです。


ちょうどご飯を食べている時に、とても強い雨がざーっとふってきて、それを内側から眺めると、木々や葉っぱに水が光りこの世のものと思えないほど美しい。
友達ももう言葉をなくしていて。
「本当にありがとう!ともこがここに連れてきてくれたおかげ。美しすぎて何と表現していいか分からない。
今まで見た何より美しい」

と喜んでいました。
喜んでもらえて良かったです。

私のフランス人の友だちはほぼ皆、このお寺にはまります。
究極的に「日本」なんですよね。
私がフランスのジュエリーに惹かれるのも、それが究極的にフランスで、それがジュエリーというとても小さなものの中に凝縮されているから。
ジュエリーもやはり文化ですね。


最近アップした指輪。

5石のダイヤモンドが横一列に並んでいるのですが、良い意味でその表情や煌きが、均一的でないです。
ルーペでじっくり観察すると、真ん中の一番大きなダイヤモンドだけがローズカットになっていて、残りの4石がオールドヨーロピアンカットになっています。


フレンチな美学を感じる指輪です。

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12:26  |  オーナー私生活  | 

2013.06.17 (Mon)

アンティークダイヤモンドピアス(オールドヨーロピアンカット、ローズカット)

週末は、東京に出張できていた留学時代からのフランス人の男友達が、京都に遊びに来てくれました!
そして同時期にこの学校に留学生としてきていて、今、奈良に住んでいる日本人の女友達とそのご家族も京都に車できてくれたので、再会を楽しみました

この奈良に住む女の子は、わたしがずーっと東日本にいて、彼女はずーっとにし日本にいたので留学時代、つまり20歳の頃から一度も会ってなかったのです。
共通の友達がいるので、少し風の便りで近況を聞いてはいたのですが。
昨日久しぶりに再会を果たし、彼女の口から色々な話を伺ったところ。


ものすごくドラマッティックといいますか、普通の女性だったら再起できなかったのではないかと思うぐらい大変なことがいくつか重なっていて。
彼女たちを送った後、しばらく茫然としてしまっていたほどでした。


でも彼女はむしろ20歳の頃より美しくなっていて、大変だったこともとてもしなやかに乗り越えていて素敵なまま、と言うか今の方が20歳のころ以上に素敵でした。
なんか、良いものをみせてもらった、そんな気になりました。



女性の人生、大なり小なり色々なことがあるものではないでしょうか?
人からすると「たいしたことじゃないのでは?」、と思うことが本人にとってはつらいということもあるでしょうし、みんなそれなりにいろいろなことをくぐり抜けてきてるんですよね。


私たちは今、30代後半なのですが、これぐらいになると純粋無垢で何も知らない美しさと言うのはもう無理だと思うんですよ。
色々なことを経験したからこそ持てたたくましさとか繊細さとか、そんな清濁を併せもった存在になっていくんですよね。


日本ってそうしたマチュアな女性に対する評価がまだまだだなと思うことが多いのですが(AKBとかが持てはやされている国ですからね・・・)、私の知る限りそうしたマチュアな女性の魅力が開花していると思うのがフランスです。
これから日本も時代が変わっていくでしょう。
そうした女性が増えて、私もそうなれたらいいなと思います!



最近、写真を更新した二つのジュエリー。
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左:定番のダイヤモンドのピアス。この手のものは一つお持ちになることをお勧めします。

フランスアンティークジュエリーの定番的存在です。
「ダイヤモンドx18金ゴールドのピアスは」特に1900年前後のフランスのアンティークジュエリーで作られれたものが多いです。
しかし定番といっても石の大きさやモチーフ、細工などはひとつずつ不思議なほど違い、思わずいろいろコレクションしてしまいたくなるアイテムです。
ピアスはつけ外しが頻繁に生じ、顔に非常に近いところに着けるジュエリーですから、ジュエリーの中でも最もクオリティーが求められます。
当時のこうしたダイヤモンドピアスは、非常に作りが良く丈夫。
手作りで作られたバネやセッティングが、現在のピアスにはないタフさを持っています。



右:シェルシュミディでは珍しい40sの指輪。ちょっと肉厚でラグジュアリーな感じのする、普通のアンティークジュエリーとはまた異なった魅力です。
40sと50sでもまたデザインが大きく変わってくるのですが、私は40sのものはとても素敵だと思っています。

あとこちらが新着。
一見シンプルでいてとても手の込んだ、ダイヤモンドのカッティングが面白い指輪です。
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09:54  |  オーナー私生活  | 

2013.06.13 (Thu)

アンティーククラスターピアス(天然真珠とダイヤモンド、ゴールド)


昨日、夕方の用事の前にさくっとよったお寺があります。
大徳寺と言う大きなお寺の中にある高桐院。
今、読んでいる本に書いてあったのでさらりとよったのですが、とても趣のある奥まったお寺でした。


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境内にあるポスターでどうも数年前の秋の紅葉の「京都に行こう!」ポスターに使われていたお寺のようです。
このお部屋の前のお庭が一面紅葉になるそう。
しかもここの紅葉はお掃除をしないので紅葉のじゅうたんも楽しめるそうです。

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大徳寺自体はとても街中にあり、こんなところに大きなお寺が!と思うようなところにあります。また紅葉の時期にふらりと寄りたいと思うようなお寺でした。


昨日アップいたしましたクラスターピアス。

クラスターピアスとはお花の形をしたピアスのことです。
1900年-1920年頃のフランスやイギリスで作られたアンティークピアスデザインです。
モチーフ部分がお花の形をしたチャーミングなピアスです。
お花の形に合わせてたくさんの小さなダイヤモンドがセットされたものが多く、この時代らしい細やかな細工が楽しめるところも魅力です。


近年まれに見る完成度の高さ、そしてデザインも宝石も素晴らしいピアスであっという間にSOLDになりました!

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10:01  |  新着アンティークジュエリー  | 

2013.06.09 (Sun)

アンティークハンドメイドチェーン(18Kゴールド、クラスプ)

先日急にちょっとラグジュアリーな京都にも行ってみたくなり俵屋旅館さんが経営しているサロンドテに行ってみました。
遊形 YUKEIという、本当に俵屋旅館さんのすぐ横にある(ちなみに柊屋旅館さんもすぐそば)サロンドテです。

間口は小さくてそれほど目立たないのですが(大体京都のお店ってそうですね)、奥に深くて小さなお庭があってクラシックでありながらとても洗練された静寂の空間でした。


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街中にあるのですがとても静かで、小一時間ぐらいいたら、すっかり日常からリフレッシュして帰って来れました。
京都に来られてなんか疲れた!と言う時がありましたら是非よってくださいね。
ワビサビを感じる空間です。


昨晩アップしたゴールドチェーン。
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アンティークチェーンと現在のチェーンはまったく別物と言ってよいほどその価値が異なります。
アンティークチェーンは基本的に手作りです。
ひとつひとつのゴールド(あるいは銀やプラチナ)の輪を叩きながら形成し、溶接作業でつなぎ合わせてチェーンを作っています。
それに対して現在のチェーンはすべての作業が機械化されています。
機械の先から編みこまれたチェーンが出てきます。
これによって丈夫さも美しさも着け心地も変わってくるのです。
機械による作業では均一的にしか金属が流れませんので、金属独特のしなり等に対応しきれません。
金属は叩くことで強度を出ますから(分子に強度が出るため)、機械化されたチェーンでは力のかかるところでチェーンが切れやすいのは当然と言えます。


チェーンは人気があるので早いかなと思いましたらやはりあっという間にSOLD。その後も「あぁ、遅かった!」と言う声をいくつか頂きました。
お迷いになられましたら是非お気軽に、お早めにご連絡をくださいね。

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