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2012.07.28 (Sat)

アンティークローズカットダイヤモンド十字架(18世紀、南仏ビジュードプロヴァンス)

暑中お見舞い申し上げます。
本格的な暑さがやってきましたね。
夏らしい季節ですが、体力も消耗する季節、皆様どうぞご自愛くださいませ。



さて、先日またお客様から素敵なご感想をいただきましたので、掲載させていただきます。

千葉県のH様より。
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大変綺麗に丁寧に梱包もしてあり、サイズも指にピッタリでした!
とてもガーネットの色合いも素敵ですし、ダイヤも気品があり、両方ともネットで見たとおり、イメージどおりで
非常に気に入りました。
私にとって初めてのアンティーク・アクセサリーで、正直、若い頃は「人がつけたものは気味が悪い」と思っていましたが
今こうしてよくよく見てみると、歴史を感じさせてくれますし、アンティークにはまってしまいそうです。
なによりデザイン、そして細工が素敵ですね。今の時代にはないセンスや品が感じられます。
一番のお気に入りとなりました。私の代から娘の代になり、またその次・・とこのリングも継承されていくことを思うと
余計に大事にしようという気持ちになります。
サイズをお直ししてくれた職人様にもお礼を言いたいです。こんなに薄い繊細なリング部分を伸ばしてくださってありがとうございました、とお伝えくださいませ。

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初めてアンティークジュエリーをご購入くださったのが当店であったとのこと、感謝と共にとても身の引き締まる思いです。
アンティークにはまるきっかけって、何なのでしょうか。
もちろん人によって異なると思いますが、私自身、本当に大昔は興味がなかったのです。
それがいつの間にか、はまってしまって。。。
今ではジュエリーだけでなく他の工芸品やお洋服などもヴィンテージ&アンティークに目が行くのですが。

当店のお客様もよく
「一度アンティークジュエリーを買い始めると、現代ものがもったいなくて買えなくなる!」とおっしゃる方は多いです。

もちろん現代もののジュエリーも時代の先端を行くデザインなど、とても面白いところがありますが。
使われている素材や細工のレベルを考えると、広告や仲介する人が少ないアンティークジュエリーは本当にコストパフォーマンスが高い→必然的にアンティークジュエリーにめがなくなる
といった感じになるようなのです。

でもそれでも私たちは全体の中からいったらきっとマイノリティーで、多くの方はアンティークジュエリーの魅力にまだまだ気づいていないのでしょうね。
もっとも大部分の人が気づいたら、アンティークジュエリーの数なんて本当に限られているから、今のような状態で流通しなくなるのです。
そう考えると、きっと幸せなマイノリティーですね!


最近アップした二つの商品。
共にとてもバリューのある、珍しいジュエリーです。

j00879-7.jpgj00880-3.jpg

左:何と1カラットのダイヤモンドノアールヌーボーの指輪。ダイヤモンドの大きさと対照的に指輪そのものは小ぶりなところが素敵です。
こんな指輪をさらりと出来たら、粋です。

右:何と18世紀の南仏で作られた十字架。18世紀らしい渋い平坦なダイヤモンドに南仏らしいそこはかとなく女性的な金細工がとても味わいがあります。
09:02  |  お知らせ  | 

2012.07.23 (Mon)

アンティーククロスオーバーリング(ダイヤモンドと天然真珠のトワエモワ)

写真は前回のフランスの地下鉄で、オードレイトトウの最新映画のポスター。
アメリでブレイクして、決して美人じゃないけど、本人も分かっていて割と社会派の地味な作品などにもでてみたり。
着実に女優の道をステップアップして進んでいて、好感が持てますね


audreytotou.jpg

下記は最近アップした真珠とダイヤモンドのクロスオーバーリング。
ダイヤモンドも真珠もとても大粒で美しく、細工も完璧。
清楚な、「ダイヤモンドx天然真珠のジュエリー」はこの時代に最も愛された宝石の組み合わせです。
そしてそれには理由があります。
この時代は宝飾史上でも唯一、「最高品質のダイヤモンドと最高品質の天然真珠」が共存した時代なのです。
真珠は概して、古い時代のほうが良いものが存在した宝石です。

なかなかありそうでこれだけのレベルのものはとても希少です!

j00878-8.jpg




22:26  |  新着アンティークジュエリー  | 

2012.07.14 (Sat)

アンティーク金細工ピアス(お花モチーフ、オープンワーク、粒金、ミルグレイン)

最近立て続けに素敵なピアス2点をアップいたしました。

j00874-8.jpgj00875-7.jpg

左:細やかな金細工と透かしがとても綺麗なピアス。所々にダイヤモンドも入っています。
優しい曲線がとても綺麗です。

ところで時々お客さんに「アンティークゴールドは、低カラット(9~14金)のものが多いのでは?18金ゴールドが使われているのであればそれほど古いジュエリーではないということですか?」と尋ねられることがあります。
これは日本で数が多く入ってきているイギリスのアンティークジュエリーの基準が9Kだからで、そのイメージが強いのでしょう。
フランスでは18世紀のジュエリーで既に18金ゴールドが使われています。
フランスでは元々、18金が基本になっていますので、18世紀のジュエリーでも金と言えば18Kの品位が基準です。
時々、ブレスレットなど彫金や加工の関係から14Kなどを使っているジュエリーもありますが数としてはとても少ないです。


右:シトリンと真珠のゴールドピアス。このピアスは一目ぼれの買い付けでした。
シトリンの色がとても綺麗でノックアウトです。
かなりボリュームがあり、これからの季節アップした髪にこのピアスを着けたら・・・うっとりです。

そういえばこのピアスを仕入れた金髪美女のディーラーさん、前回のときに「彼氏ができたー」っていうので
「どうなった?」ってきいたら
「もう、いつの話よ!忘れちゃったわよ」
って言われました。

50歳前ぐらいだと思うのですが、本当に美人で色っぽくて、いやはやフランスです。
00:20  |  新着アンティークジュエリー  | 

2012.07.08 (Sun)

アンティークルビーリング(ダイヤモンド、1930年頃、イギリスアンティーク、プラチナ製)

先日のパリ出張で、自分のアホさを思い知った事件がありました。
私はパリでは「飲み物は外で買うと高い!」と肝に銘じて?おりなるべくスーパーなどであらかじめ買ったペットボトルを持ち歩いているのですが、先月のパリはかなり暑く、時々自販機の冷えたペットボトルが飲みたくなります。
近年のパリは昔とはことなり、案外いたるところに自動販売機があるのですが、いつも注文をしてもコインがもどってきてしまい「もう、パリの自販は故障ばかりなんだから~」と思っていたのですが、
どうやらコインを入れるタイミングを間違えていたようなのです。

paris_boisson.jpg

欲しい飲み物の番号を押してからコインを入れる!と今回はじめて買うことができました。
もう何十回と来ているのに・・・・意外な発見のあったパリでした!

最近アップした商品。
j00873-3.jpg
色艶のよいとても綺麗なルビーが使われた指輪です。
ルビーはもちろん昔もとても貴重な宝石、ダイヤモンドも美しくプラチナの台座も完成度が高く1930年頃のとても洗練されたジュエリーです。
現在ではルビーを高温を加熱して、透明度も良くしたりすることが日常的に行われていますので、こうした人口的処理がされていないルビーはアンティークジュエリーで探すと良いと思います。
アンティークジュエリーで使われたルビーは、ビルマ(ミャンマー)、セイロンがその産地として知られています。
品質のいいルビーは産出量が減っている分、ますます希少になってきています。


この頃は、宝石&技術ともまさに宝飾のゴールデンエイジです。
ルビーにわずかなえぐり傷がありますが、このクオリティのルビーでこのお値段は素晴らしいコストパフォーマンスです。



22:16  |  新着アンティークジュエリー  | 

2012.07.02 (Mon)

アンティークロケットペンダント(ルビーと天然真珠、カラーゴールド、フランス製)

先日またお客様から素敵なご感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

シェルシュミディのお客様は皆様とてもよい方で、いつもご丁寧なメッセージを下さり本当に恵まれていてとても有難いです。
私は未熟なので、素敵なジュエリーが素敵なお客様を連れてきてくれているんだと常々思っております。

これまでも何件かかご紹介させていただきましたが、もちろんお客様のご了解を得て掲載させていただいております。

今回ご紹介させていただくお客様は今回初めてご利用いただいた方で、しかもとても驚いたのが、私が新しい商品をホームページにアップして、メルマガを発行するそのわずかな時間の間に何とご注文をくださったのです。
その間1時間弱ぐらいだったので、あまりのタイミングの良さに(勝手に)ご縁を感じてしまいました


千葉県F様
*******前略*********
なによりも、箱をあけたとたん、ネックレスがにこにことこちらに笑いかけてくるように思えたのには驚きました。表情のあるネックレス!?
アンティークのアクセサリーというと、いろいろなひとの手を経てきた重厚なイメージがあるのですが、このネックレスから感じるのは、不思議にひどく明るい、思わず笑いがこぼれるような軽やかなイメージだったので、そういうふうに感じたのかもしれません。

これは、きっと、この揺れる細工が、よくよくじっと見れば驚くような細かな細工がしてあるにもかかわらず、いかにも軽く、愛らしく揺れるからでしょう。

*****途中略***********
なめらかなチェーンも、小さな象眼のアミューズも、とても19世紀という昔につくられたものとは思えないくらいに艶やかで、するすると指になめらかです。
ほんとうに、いくら見ても見飽きることがない、小宇宙のようなネックレスですね。

素敵なネックレスを手にすることができて、とても嬉しいです。
ちょうど手元に、シャルル10世の頃かはわかりませんが、同じ王政復古時代の頃のものだと聞いている金細工のブレスレットがありますので、そのブレスレットとあわせて、王政復古の
時代の雰囲気を楽しみたいと思います。
このたびは、はじめての注文にもかかわらず、こちらの質問にいろいろ丁寧にご教授くださってありがとうございました。
大切にします!
****後略*****


本当にとてもご丁寧にありがとうございます。
私もアンティークジュエリーってなんだかそれぞれ表情があるような気がします。
端正だったり、チャーミングだったり、楽しげだったり、クールだったり、なんだかとても表情が豊かなのです。
これはやはり現代とは異なりハンドメイドで、職人さんの作家性が高かったためではないかなと思います。
ジュエリーであるのと同時に一つの芸術品なんだと思います。


ところで私は王政復古の時代のジュエリーがとても好きで、当店ではこの時代のものがかなり充実しているのですが。
この時代のフランスのアンティークジュエリーはとても珍しくて、かなりアンティークジュエリーにお詳しいお客様からも
「シェルシュミディさんのところで見るまではそんなものがあるなんて知らなかった」
とおっしゃっていただくことがあります。

もともとフランスのアンティークジュエリーはイギリス物に比べてずっと数が少なく、その中でも王政復古の時代は特に古い時代の一つで、また短命な時代でしたので、この時代のものをこれだけご紹介できるのは奇跡的で、おそらくこんなにこの時代を充実させているのは日本では当店だけなのではと思います。
フランスのフェアなどでもとても希少で数日探してようやく1点見つかるかな、程度なのですが。
幸運なことに当店でもっとも信頼してお付き合いしているディーラーさんの一人がまさにこの時代の第一人者で、この時代のものをご紹介していただけるというご縁があるのです。
(フランスの王政復古のジュエリーは、皆、この方のところに来るのでは?と思うぐらい多くの方が彼女のもとにモノを持ってくるのです)

彼女は現地でもとても有名で、他のディーラーさんにも絶賛されており、美術館なども彼女の知識を当てにしてくるぐらいなのです。
ご年齢も私よりずっと上で多分かなり偉い人なのですが、ご本人はそんなことは一切鼻にかけず、当店のこともとても信頼してくれて親しくしていただいているディーラーさんの一人です。


前々回の時、私がちょっと婦人科的なトラブルが出てしまった時など、薬局にまで一緒にきてくれたというフランス人でも珍しいぐらい親切な方です。

フランス人ってよく付きあいにくいといいますが、そうでもなくて。
袂を分かてば、あまり理屈なくこの会社大きいとか小さいとか、この人は地位が高いとかそういうことは関係なく、どちらかというとその人が気に入ればOKみたいな結構感覚的なところがあります。
私はそういうのがかえって付き合いやすいなと思い、かえって最初からフレンドリーなイギリス人のほうが付き合いにくいぐらいなのです。。。


話はそれていきますが、これからも皆様のご期待に添えるような素敵な王政復古の時代のジュエリーを仕入れていきたいと思います。

下記は最近アップした商品。

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左:エナメルの留め具付きロングチェーン←あっという間にSOLD
右:お探しの方が多いロケットペンダント。ルビーや真珠も入っていてとても愛らしい、まさにフランスベルエポック時代ならではのロケットです。
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