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2008.06.22 (Sun)

オークションハウス

先日日本のオークションハウスに久しぶりに行きました。
西洋骨董では1番か2番に有名なところで、個人的に国内のオークションハウスとしては一番好きなところです。
国内のオークションハウスはジュエリーや小物はほとんどない、あるいはあってもシェルシュ・ミディのコンセプトにはあわないものがほとんどなので、私は国内のオークションを仕入れの場所として使うことは滅多にありませんが、オークションハウスには時間さえあればできるだけ行くようにしています。
というのも業界事情を追うのにいいから。
どんなものが高値を付けられているのかよく分かります。

久しぶりにいったら以前違うオークションハウスにいた方に声をかけられ、
「あれー、転職したのですか?」と聞いたら、合併ですって。
業界の情報についていけていない私です。。。
やはりどこもいろいろ大変なのですね。

それにしても日本のオークションハウスの親切さっていったらないです。
前もってカラーのカタログを送付。
下見に行けば親切に説明&ルーペなんかも出してくれるし。
待合室にはコーヒーや軽食までも!

フランスの競売場に爪の垢をのませてやりたいです。
フランスのオークションハウスは基本的に一見さんお断り。外国人差別もあるような気がします。
というか、日本のオークションよりずっとセレクティブで狭い世界なのです。
私はフランス語を話してもう10年以上たつので、普段はフランスであまりひどい扱いをされることがない。
というか、アジア人の若い女性(30代はフランスではまだjeune femme-若い女性-なのです)が流暢にフランス語を話してニコニコしていると基本的に、いい目にあうことはあってもいやな目にあうことはないのですが、オークションハウスだけは別。
オークショナー自身はもちろんいろいろな国籍の人がくるのを歓迎しているようですが、実際に競りに来ている人たちは外国人に対する警戒心がとても強い。
というかそれだけライバルが増えるわけで、誰だって既得権は守りたいから当たり前なんですよね。

人気のあるオークションは背の高い男性たちに陣取られて、商品を見ることもままならなかったり。。。
とはいえ、みな人間。
慣れてくると親切にしてくれたりもするので、私はなるべく声をかけるようにしてます。
「ボンジュール」と挨拶したり、「あのー、あの競りってもう終わっちゃいましたかね!?」とかいろいろ。
そうすると向こうの警戒心もとれてくるみたいで、
「大丈夫、見れる?この椅子の上のっちゃたら? 肩車してあげようか!?(←断りました)」とかいってきてくれる。
だいぶやりやすくなるんですよね。

フランスのアンティーク界はとても狭いです。
いくら世の中がグローバル化とかユーロとかいっていても、骨董界の人たちにははっきりいって関係ない!
日本みたいにお金があれば誰でもオークショナーになれたりオークションを開催できるのと違って、向こうのオークショナーの認可はとても厳しく、それにはフランスの良家であるとか否とか、いろいろ絡んでくる。
業者は業者自体は別に良家の出身とかではなくても、そういう人を相手にする商売という自負があるので、なかなかやっかいだったりします。
良家の人たちが必ずしも品があって知的かというと、ぶっちゃけそんなこともないのですが、そういう場ではその人たちのことを立ててこそなんですよね。
で、「自分はそうしたフランスの伝統をリスペクトしているし、大丈夫な人間ですよ」ということを分かってもらわないといけないんですね。

なので向こうの伝統的なプロトコールを守りつつ、できるだけ美しいフランス語(外国人のアクセントはは完全には消せないけど、大使館に勤務していたときに使っていたプロトコールがかった表現を使うようにしています)を話し、身だしなみをきちんとして指には年代モノの指輪をひとつぐらいして、口角をあげてなるべくニコニコしているようにしています。
そうすることでやっとインナー(自分たち側)の人間と見てくれるというか、フランスのアンティーク界は同じ業者であっても、内側の人間と見てもらえるか否かによってかなり受ける扱いが違うのです。
懇意にしていると、いいモノが手に入ったり値段を安くしてくれたり。
大変、ですけどね。

タグ : オークション オークションハウス オークショナー パリ 香水瓶 骨董 西洋骨董 アンティーク

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