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2022.03.28 (Mon)

自分で出来る!「アンティークジュエリーのクリーニング方法」

先日、お客様からお問合せを頂いて、そういえばあまりまとめてご案内したことがなかったと思いました。
アンティークジュエリーでもゴールドなどの貴金属が地金になったものは、日常使いの汚れでしたらご自身でクリーニングして頂けることが多いです。

クリーニングができるアンティークジュエリー:ゴールドやプラチナが地金のジュエリー。
*宝石もダイヤモンドやサファイヤなどは特に簡単ですが、真珠なども気を付けて頂ければ可能です。

クリーニングができないアンティークジュエリー:特にエナメルのジュエリー/時計等


簡単なクリーニング方法

1)中性洗剤
ママレモンなどの比較的安価でシンプルな中性洗剤がお薦め。
オーガニックなど凝ったものではなく、ドラッグストアでよく売っておりますママレモンなどの中性洗剤にされてください。

と言いますのも日常でつく汚れの大半は実は「油汚れ」であるからです。

ぬるま湯に中性洗剤を薄めて、軽く手でこすりながら洗い流す。
→「えっ、それだけ?」と思われるかもしれませんが、案外これですっきり綺麗になることも多いです。

2)こすり洗い
もう少ししつこい汚れの場合は、水気&こすり洗いがよく効きます。

下記のようなジュエリーフロスを水に軽くつけて、気になる部分を部分的にこすってください。
フロスを使うと、汚れは劇的に落ちます。
ただし基本的に研磨になりますので、汚れが落ちないところに部分的にアプローチ。
日常的なご使用というより汚れが目立つときのケアとしてお考え下さい。

cloth.jpg

3)ジュエリークリーナー
特別汚れの目立つときは、東急ハンズやアマゾンなどで売っている下記のようなジュエリークリーナーにつけて頂いても良いです。
ただこちらも基本的に研磨になりますので、数ヶ月に一度のお手入れを目安に頻繁にはご使用されないほうが良いです。
ジュエリークリーナーは「真珠やエメラルド、ムーンストーン」等のデリケートは宝石用と、そうではない宝石の入ったクリーナーに分かれていますのでお気をつけください。

cleaner.jpg


4)シルバーフロス
銀が地金のジュエリーの場合、シルバージュエリーの洗浄液につけると汚れが落ちすぎて白っぽく(アンティークジュエリーの風合いが損なわれてしまう)ケースもあり、「按配」が難しいです。
シルバー系のジュエリーの場合、むしろ下記のようなシルバーフロスが按配が掴みやすくお薦めです。

私が使っているのは、下記のものです。
silvercloth.jpg

ちなみにシルバーを用いたアンティークジュエリーの将来的な黒ずみについて良くご質問を頂きますが、基本的にジュエリーで使われているシルバージュエリーは黒ずみは出づらいです。
銀製のカトラリーなどの黒ずみを思い浮かべて心配される方もいらっしゃるようなのですが、ジュエリーに用いられている銀は純度が高いです。
よほどの特殊な事情がない限り、ぎっしりと黒ずみがでるといったことはないです。

ちなみに私は銀製のアンティークジュエリー(商品)で何年も買い付けた時の手入れ以外は、何年も手入れなく保管しているものも多く持っていますが銀の色はそのままです。


5)超音波清浄機はゴールドが地金のものも含めてお避けください。
工房などでは注意をしながら(例えば気を付けるべき宝石に超音波清浄機があたらないようにしながら)使うことがありますが、一般の方がする場合はリスクいが高いので、避けてください。

「真珠のついたジュエリー」
現代、真珠のジュエリーを買うと「水気厳禁」と案内されることも多いようですが、特に1)の中性洗剤&ぬるま湯の洗浄は真珠のついたアンティークジュエリーでも可能です。
昔の真珠は天然のものはもちろん、養殖でも初期の頃のものなので巻きが厚く、丁寧に扱っていただけるようでしたらちょっとした水気や中性洗剤を使っていただいて退色することはまずないです。
現代の養殖真珠はおそろしく巻きが薄いので、それで水気厳禁となっているわけです。


「個人差」
実はジュエリーに付く汚れは、かなり個人差があります。
ご投薬や汗の体質によってかなり汚れやすい方もいらしゃいます。
18カラットゴールドのような入カラットゴールドが地金のものも6/24は他の金属ですし、特に昔のローズゴールドは紫っぽい色がでて汚れが付着してしまったように見えることも多いです。
多くはこすり洗いにより落ちます。

ディープな汚れ落としのコツ
ちょっとしたコツとしてものすごく長い間放置していたような強固な汚れは何度かに分けてクリーニングすると落ちやすいです。
焦って一気にきれいにしよう!と思わず数回に分けてみると案外すんなり落ちたりします。

海外(特にフランス!)で仕入れると、時々ものすごい汚れが放置されたアンティークジュエリーに出くわすことがありますが(ハイジュエリーであってもあります、基本的にそのあたり大らかな国民性です)、基本的に当店のジュエリーは一度当店か工房のほうでクリーニングが入っていますので、皆さんがそんなディープな汚れのついたアンティークジュエリーに出会うことはあまりないかもしれないですが・・・。

「免責」
以上は私が長年日常的にアンティークジュエリーを扱ってきた経験から、また職人さんととても仲が良いのですがいろいろ教えていただいた経緯から学んだことです。
100%すべてのジュエリーにあてあはまるわけではなく、扱いにもよるところが多いです。
多くの方のご参考になるのではと思い書かせて頂きましたが、最後は自己責任でお願いできましたら幸いです。

22:26  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2020.02.07 (Fri)

2月の誕生石 アメジスト

2月の誕生石、アメジスト。
紫色は日本で古くから「高貴な色」として愛されてきたことから、アメジストはをお好きな宝石の一つに挙げられるお客様は多いです。

アメジストというと紫色。
アンティークのアメジストの紫色の幅は広いです。
深い紫色からラベンダーのような淡い紫色、少しピンクを帯びた紫色。
好みもありますが、一般的に色が深く一様に見られるアメジストほど良質とされています。

アメジストのおすすめのジュエリーをまとめてみました。

1)大粒の濃い紫色のアメジストのリング。
このくっきりとした紫色のアメジストはおそらくロシア産です。
指輪もロシア製の可能性が高いです。

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2)彫りものが施されたアメジストのペンダント。
アメジストの硬度は7です。
十分な硬さがありながら、彫り物も可能な宝石。
ガーネットと並んでアメジストは、アンティークジュエリーでカメオやインタリオに重用されてきた宝石です。

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下記はまだアップできていないのですが、
3)イギリス製のアメジストのドラップリーネックレス。
アメジストのくっきりとした紫色が魅力です。

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三種三様ですね。
硬度も十分にあり良質な石が比較的採れたアメジストは、アンティークジュエリーでも様々なバリエーションのジュエリーを楽しめる宝石です。
15:35  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2020.02.02 (Sun)

ヴァレンタインとアンティークジュエリー

愛の国フランスのヴァレンタインは日本の2.14とちょっと違った雰囲気です。
日本ですと2/14に女性から男性へチョコレート。
ホワイトデーの3/14にお返しという形になっていますね。

フランスでは2.14が愛の日!
愛があればどんな関係でも(例えば親子とかファミリー)も、みなが愛をお祝いします。

「ママ、大好きだよ!」みたいなカードをこどもが送ることもしばしばです。
なんかかわいいですね。

男性から女性に2.14にジュエリーのプレゼントも多く、2月になるとディーラーさんは「st valentine向けにこれどう?」などといってジュエリーを薦めてきます。
特にどんなジュエリーがヴァレンタイン向きなのかといいますと、
キューピッド、ハート
あたりが王道です。

ということでシェルシュミディからお薦めしたいヴァレンタインジュエリー(日本では2.14に女性にジュエリーを贈られる方は少数派と思いますが、フランス流のヴァレンタイン夢があると思いますので)をご紹介します。

まず愛の神、キューピッド。
キューピッドほど「愛」を表すジュエリーはありませんね。
背中に翼をつけて、恋の矢を撃つキューピッド。
キューピッドをモチーフにしたアンティークジュエリーはそれほど多くありません。

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次にハート。
下記などはダブルハートと(心を開く)鍵までが描かれたなんともヴァレンタイン向けの作品です。
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下記はデマントイドガーネットのハートのペンダント。
ロケットにもなっていてロマンチックです。
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また今、まだアップできていないジュエリーでいくつかハートモチーフのものがありましたので、写真だけご紹介します。
赤いエナメルが愛らしいペンダントネックレス。
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下記も紫エナメルが愛らしいエナメルのペンダントでこちらはロケットになっています。
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両方ともなるべく早くアップするようにしますね。
22:06  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2017.05.17 (Wed)

2017年のファッショントジュエリーの動向

本日は神戸で開催されていた「国際宝飾展」にいってまいりました。

「国際宝飾展」へは東京で出展したこともあるのですが、このイベントは基本的に卸し向けのイベントですので、エンドユーザー様に直接売りたい当店としましては、ビジネスとしてはあまり合致いたしません。

本日は受けたいセミナーがあったのでいってまいりました。
エストネーションという大人の女性向けのお洋服のセレクトショップご存知でしょうか?
好きなお店で東京でよくいっていて、関西にきてからは大阪のお店をのぞいたりしていたのですが、なんと1年ほど前に京都にも出来ました☆


エスとネーションのカリスマバイヤーでらっしゃる、吉田さんのお話だったので、「これは行かねば!」と思いでかけてきたわけです。

あっという間に時間の過ぎる楽しいお話でした。

2017年の春夏のジュエリーの特徴は
・アシメトリー(左右非対称)
・大ぶりピアス(時には肩まで着くぐらいの長さ)



実はこうしたピアス、吉田さんが見て下さったスライドを見て思わずごくり。
18世紀のイベリア半島(現在のスペイン&ポルトガルあたり)のピアスに類似しています。

sjphippips.jpg

(c) SJ Phillips
1780年頃のポルトガル製。

SJ PhillipsはロンドンでNO1、いや世界でNO1と言ってよいアンティークジュエリーのお店でしたが、先日オフィス機能だけを残して長い年月に幕を閉じてしまいました。
当店でお付き合いのあるロンドンベースのディーラーさんと、SJ Philippisの実務を取り仕切っている方が仲良しで、いくつかこのディーラーさんを通じて流れてきたものを、前回の買い付けで仕入れています。



実は前回の買い付けでもこの時代のとても長いピアスを見つけまして、大変気に入ったのですが長い年月を経たもので何と片耳だったのです!
それでかなりリーズナブルに仕入れられそうだったのですが、さすがに片方だけだとなぁ・・・・と思ってやめたのですが、ここ数年、片耳ピアスが相当流行しているようで、仕入れておけばよかった!?

ピアスは今期とても熱いそうで、中でもフープピアスや、長く揺れるタイプのピアスは今年の装いによくあうそうです。
アンティークピアスでは基本的に長めのものが多いですから、うまく選んでいただけると楽しそうです。

長いといえば、下記のピアスは売却済みですが当店で扱った中で一番長かったピアスです!
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あと流行色としてはブルー。
深海色と呼ばれるターコイズブルーがこの春夏のトレンドカラーだとか。

そういえば当店でも最近、長年在庫として持っていたブルー系のジュエリーにお問い合わせや注文が集中しています。
皆様、無意識のうちにトレンドをアンティークジュエリーにおいても取り入れて下さっているのかもしれないですね。


ネックレスはロングネックレス、(華奢めの)チェーン。
真珠を用いたもの、また短めのチョーカーに流行の兆しがあるそうです。
ふむふむ、アンティークジュエリーでもうまく使っていただけるものがありそうですね。

秋冬のキーワードは「British taste」だそう。
イギリスのマニッシュで品格のあるファッションが流行しそうな兆しだとか。
品格のあるイギリスのアンティークジュエリーで、うまくあわせていただけるものもありそうですね。


アンティークはもう100年以上、変わらないもの。
一方で現代ファッションはシーズンごとに、流行の色やシルエット等が変わりますね。
一方でファッションは循環するもので、アンティークジュエリーには陳腐にならない美しさがありますから、現代のお洋服でトレンドを入れつつうまくあわせていただくとオリジナルなアレンジが可能そうです。


とても参考になるお話でした。
買い付けの時などにも参考にしたいと思います!


19:11  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2017.04.25 (Tue)

パリ雑感(でも主に食べ物の話!)

今回の買い付け後は、いつも以上にバタバタして買い付け日記を書くのを失念してしまっておりました。
久しぶりに大きなトラブルもなく(笑)、順調だったパリ&ロンドン。

というわけでかなり雑感ですが心に残ったことを書きたいと思います。

まずはパリですけれど。
色々テロとかありましたので一時期は非常事態らしい雰囲気が漂っていたパリですが、今は完全に平常運転に戻ったイメージです。
一時期は例えば世界最古のボンマルシェに入るときなどの手荷物検査が厳しかったり、オペラ座の裏のデパート界隈二十を持った警官がいたりして物騒な感じだったんですけれど。
あまりにそうした雰囲気がなかったので逆に「大丈夫?」といった感じです。


今回の大統領選を見ていても思うのですが、ある方向に国民が一丸となって突っ走っていかないところがフランスの強みだと思います。
テロ怖い、でもそれほどパニックにはらならないみたいな。
フランス人の思想は個人の中も集団の中にも「振り子の原則」のようなものがあって、それが実は私が学生時代にフランス語を学びたい!と思った理由なんです。


食べ物は相変わらずおいしかったです☆
今回もお昼は、休憩がてらレストランに入ることがありましたが、なんと私パリでランチするときは結構アジア系が多いんです。
まず一人なことが多いのと、アジア系のレストランってサービスが早いので、仕事と仕事の合間にはいいんですよ。
で、そのアジア系のレストランのレベルも相当高いのがまたパリのすごいところです。

今回いったのはパリのらーめん屋さんでも老舗のひぐま。
パリに何店舗があります。
higuma.jpg

別にひぐまが最高においしいわけではないですが、たまたま便利な場所にあったので。
らーめんと餃子のセットで12ユーロとパリのランチにして相当安いです。

そして翌日の昼、アポまでに一時間弱しかないよーーーということでどうしようかと目がうつろになっていたところ目の前に韓国料理のお店を発見!
サンジェルマンデプレ教会から一歩裏道にはいったところにあるKBGと言うお店で、まさに行き当たりばったりはいったのですが、これが正解!

韓国料理屋と言っても良い意味で裏切っていて、中がこんなに垢抜けていて綺麗で。
それでお兄さんはフランス人なのですが、フランス人と思えないほど笑顔で迅速なサービス☆
それでおいしかった、前菜とメインでやはりランチが12ユーロぐらい。
これってパリでしかもこのパリで一番物価が高いエリアですごく安いんです。
こちらではブルゴギを頂きました。

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もちろんアジア料理はそれぐらいで、一度夜に友達と外食したときは伝統的なフレンチです。
日本ではあまり牛肉の塊を食べないのですが、パリに着くり、「a point(ミディアム)」の牛肉ステーキとか半分生肉の牛肉のタルタルを食べたくなるのが不思議です。
勿論ワインもガンガン。

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マルシェやスーパーのお惣菜を買うときも懐かしいフレンチの食材を楽しみます。
雑感といいつつ、ほとんどが食べ物の話になってしまいました!
ロンドンに続きます。
22:03  |  買い付け日記  | 

2017.01.05 (Thu)

謹賀新年 1月の誕生石ガーネットのパワー

明けましておめでとうございます。
旧年中も皆様に、大変お世話になりました。
いつも励ましてくださりありがとうございます
今年も皆様にとって、良い年になりますように。
シェルシュミディもますますがんばっていきますよ!


さて1月になり、1月の誕生石と言えばガーネットです。
ガーネットはアンティークジュエリーでダイヤモンドに次いで、もっとも登場する機会が多い宝石かと思います。
それだけ愛された宝石です。

少し話は変わりますが、私生活で最近ちょっと元気をなくしている友達がいて、先日その子とご飯を食べていたときのこと。
あまり元気がなくてしゃべらない彼女に
「ねぇ、ガーネットのジュエリーをつけるといいよ!」
と言っていました。
これは自然に口をついて出た言葉で、ガーネットはエネルギーが落ちているときに力をもらえるような気が私自身しているからです。


古くから時の権力者に愛されたガーネット。
ガーネットの深く赤い石は、古代から疫病に強い効力があると信じられてきました。
古代エジプト人及びローマ人は血液関係の病気の治療にガーネットを使い、中世ヨーロッパでは、ガーネットを持つと友情に恵まれ、権力の座につくとされ、支配者層に好まれました。
洞察力が増すとも言われており、忙し動きまわる中で疲れがちな現代人にピッタリの宝石ともいえます。

ガーネットはアンティークジュエリーでも色々なジュエリーで見つけることができますが、そのようなパワーチャージの意味ではやはり一番お薦めは指輪でしょうか。
指輪は、着けている人の目にもっとも目に入るジュエリーですからね。

ピアスやネックレスが周囲の目を楽しませてくれるのに対して(鏡にジュエリーをしている自身が目に入ったときはやはりパワーが入りますが)、指輪はいわば、自分のためにつけるジュエリーだと思います。


1月、いつも以上にぜひガーネットにご注目ください!

下記は先日アップした三つ葉のペルピニャンガーネットリング。
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こちらは可憐で本当に愛らしいガーネットのリングです。
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しっかりとしたボリュームがほしいとき、ファッショナブルに使えるリングです。
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22:46  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.12.08 (Thu)

薔薇のアンティークピアス他 ピアスの試着時のお写真について

最近いくつかアンティークピアスの特に試着時のお写真についてお問い合わせを頂きました。

試着時のお写真が少し!?下手なようでイメージがわきずらい所があるようで、申し訳ございません。

下記に試着時の写真を追加したものを、ご紹介させていただきます。

「薔薇のアンティークピアス(アールヌーヴォー様式、カラーゴールド)」
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アンティーク真珠とダイヤモンピアス(アールデコ セット1930年代)
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「アンティークローズカットダイヤモンドピアス(星と花、金細工、ローズゴールド)」

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いずれのピアスもジュエリーとしての美しさだけでなく、装着感やフィット感。
つけたときの美しさも格別です。

アンティークピアスは近年特に良いものを見つけるのが難しいです。
価格の上昇も激しいアイテムですが、一方で皆様からのリクエストをもっとも頂くのがピアス。
頑張って見つけるようにしていますが、なかなか追いつかないのが現状です。
お気に入りを見つけましたらぜひお見逃しなく!

14:28  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.12.01 (Thu)

買い付け日記「完」 ロンドン後半編&お散歩 

さて買い付け日記いつまで書いてるんだか(笑)。
帰国して1-2ヶ月経ったら、ポンドもずいぶん一時期より高くなり、前回の買い付けは本当にラッキーだったのだなと思います。

さて前回はロンドンで逃したジュエリーについて書きましたが、今日は本当に購入したジュエリーについて書きます!

いかにもエドワーディアンなイギリスの王道的なペンダントネックレス。
こちらはオリジナルのチェーンも残っていて、ガーネットも美しくてリーズナブルで良い仕入れでした。

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下記はブルーサファイヤのネックレス。
やはりエドワーディアンです。
プラチナにイエローゴールドバックxナイフエッジ。
エドワーディアンらしい特徴が良く出た、かっこいいジュエリーです。

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あと先行案内にも掲載したシトリンの指輪など。
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今回はロンドンでもそれなりの量を仕入れることができて、かつ勉強も出来て。
それと最終日に少しだけ観光もできました。

どこにいったかというと、ウィンブルドンコモン。
少しだけ時間を見つけるとロンドンでは特に自然が見たくなります。
いつもロンドン郊外に出かけていて、前々回はハムステッドヒース、前回はリッチモンドパーク、今回はウィンブルドンコモン。
全てロンドンの中心部から電車で30分ぐらい。
いずれも高級住宅地に隣接した場所にあります。
街の中心部まですぐにいけて、自然がすぐに近くあると言うのは、どこの国でもポイントが高いんでしょうね。


下記はウィンブルドンコモンの中になぜかあった住宅。
こんな自然豊かな場所に住めるなんてうらやましいーー、と思いつつ私にはそこまで静かな生活は無理でしょう(笑)
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前回のリッチモンド公園も公園と言うよりほとんど手つかずの自然そのものだなと思いましたが、今回のウィンブルドンコモンはそれ以上に自然そのものでした。
標識とかもほとんどなくて、途中で雨がふったときには入り口以外には何も建物がないので困りました。。。

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ハムステッド、リッチモンド、ウィンブルドン。
いずれも素敵でしたが、どこに住みたいかと言われれば、私はやはりロンドン北部ではないかも。
超が着く高級住宅地だけど、どこかスノッブすぎて。
うーん、リッチモンドかいいかなぁ。。
程よく垢抜けていて自然豊かで、駅前に私の好きなホールフードのオーガニックスーパーがあって、素敵!
でもウィンブルドンも程よく田舎っぽさがあってほっとするなぁ。。。
あっ、妄想でした。


と言うことで妄想と共に今回の買い付け日記を「完」にしたいと思います。
20:57  |  買い付け日記  | 

2016.11.23 (Wed)

ロンドンで逃したジュエリー

さてそろそろ買い付け日記もいい加減、完成させないといけないですね。
前回に続き、ロンドンでの日々を書きます。

最近はパリのあとに必ず立ち寄るロンドン。
買い付けとしては相変わらずパリてしたものがほとんどなのですが、主に勉強のためです。
ロンドンの方がアンティークジュエリーの市場はずっと大きく確立されているので、包括的に勉強するには便利です。


パリは近年ほぼアポイントベースで回っているため見る量が限られます。
ロンドンの場合、まだかろうじて常設市がいきているので、気兼ねなくjust looking出来るところが魅力です。

今回お世話になっているベテランディーラーさんに、常連しか入れない場所につれていってもらいました。
事務所になっていて、顔パスの人だけがディーラーさん同士、商いをしているところです。
皆さん、古くからの顔見知りなので緊張しましたが、良い経験になりました。
たくさんのトレイにその週の取れたて!?のフレッシュなジュエリーが入っていて、好きなように見ていくというもの。


ここで気に入ったものがふたつ。
一つは何とフランスのジュエリー。
プリカジュールエナメルのペンダントで、以前も似たようなテイストのジュエリーを仕入れたことがありますが、ピンク色が明るくとても美しい色彩でした。
下記は以前仕入れたかなり似たテイストのペンダントです。
これにもっとピンク色が入った色彩的にはそれは美しいペンダントでした。

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ただルーペで見たとき、驚くほど粗く、それで潔く諦めました。

もう一つは、ビルマ産ルビーのアールデコの指輪。
カリブレカットされたルビーは明らかにビルマ産の艶のある赤色で、そして明らかに1920年代のデザインのデザインの特徴が出ているのですが、ちょっとお花の形をしていてそれがなんとも言えずチャーミングだったのです。

イメージ的には下記のようなアールデコの指輪のルビーがもっと大きくて、デザイン的にもっとフェミニンに昇華させた感じです。
時代性が出ていながらも、これまで見たことのない美しいデザインでした。


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値段もbrexitだし何とかいけるかなと思うところだったのですが、何と小さなカリブレカットルビーの一つが欠けているではありませんか!
本当に一目ぼれのジュエリーだったので残念なのですが、カリブレカットのルビーの代替を見つけるのは困難ですから、泣く泣く諦めました。
でも本当に素敵なジュエリーだったなぁ・・・と今も思います。

他にもヴィンテージの美しいカルティエのライターなどを見つけて、かなり迷いましたが。
喫煙者ではない私には、どのような方がこのライターを必要とするのかいまいちピンと来ませんでした。
ちなみに完全に女性用です。
オイルの交換の仕方なども分かりません・・・。
ニーズはあるものなのでしょうか?
アイテムとしては完璧に美しかったのですけれどね。

まぁ、とりあえずここは最初の参戦だったので、良かったとしましょう。
22:05  |  買い付け日記  | 

2016.11.18 (Fri)

Brexitとロンドンでの買い付け

そしてロンドンへ。
今回はいつもより少しだけ長めにロンドンにいました。

なぜかと言うと、やはりbrexitの後のポンド安です。
ポンドが一昔前のユーロぐらいのレートになっていたので、割安感は否めません。


私はフランスのアンティークジュエリーが好きで今回も買い付けたジュエリーの大半がフランス製なのですが、数点はロンドンで買い付けたものです。
長らくアンティークジュエリーの中心地であるロンドンには、パリ以上に世界中からアンティークジュエリーが集まってきます。

本来は
フランス製のアンティークジュエリー=フランスで買う。
イギリス製のアンティークジュエリー=イギリスで買う。


のが私のポリシーですが、それでも昔の在庫などを出してもらうとロンドンでもなかなか良い買い付けが出来たのです。

為替の大きな下落で割安感のあるロンドンのアンティークジュエリーは、今在庫が少なくなってきていますから、そんな幸運は残念ながらあっという間に終わってしまうでしょう。

ロンドンはポンド安になってもパリ以上にホテル代が高い!
ということで今回はロンドンのステイは巷でうわさのair bnbにしました。
これまでも興味はあったのですがジュエリーをもっているときはやはり防犯面の心配がぬぐえずにいました。
今回、貴重品を私の信頼する方に滞在中預かってもらえましたので、それで身軽な身でair bnbに宿泊していました。
中心部からちょっと離れた交通の便の良いところになると、料金もぐっとリーズナブルになり満足のいく滞在ができました。

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価格も魅力ですがやはりアパルトマンですと短期間でも暮らすように生活できるので、居心地がよく身体への負担も少ないように思います。
ただ宿主の対応はまちまちのようで、いわば副業のように素人的なオーナーさんも多いので、ホテルのようなプロフェッショナルなサービスは期待できないですね。
今回あらかじめ合意していたチェックインの時間を変更して欲しいと言うメッセージが来まして、結局オーナーさんの隣人がチェックインを代理でしてくれました。
私は出張中も常時ネットに接続していますし、まぁ英語もOKですので比較的問題ないほうですが、場合によっては混乱を起しそうですね。
ですのであくまで一つのチョイスというところでしょうか。


ロンドンでも数こそパリよりずっと少なくなりますが、良質のジュエリーをリーズナブルに仕入れることができました。

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下記はフィリグリー細工の素晴らしい蝶の形のブローチです。
ゴールドではなくシルバーギルドなのですが(その分リーズナブルでもあります)、この仕事ぶりは本当に素晴らしい!
ただブローチはあまり使わないでしょうか。
今、ペンダントに加工しようか検討中です。
ご意見がございましたらぜひ!

下記はチェーンもついた完品のガーネットx天然真珠のペンダントネックレス。
イギリス、エドワーディアンジュエリーの一つの王道ですね。
こうしたイギリスらしさが綺麗に出たジュエリーも良いですね。

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普段はかなり高額に感じるこのタイプのジュエリーもセールかと思うほどの、リーズナブルな仕入れができましたので、皆様にも還元いたしますね。
今回は為替が本当に素晴らしく嬉しい悲鳴でしたが、アメリカでトランプ大統領が誕生してから、多くの為替専門家の予測を裏切って急激に円安が進んでいますし、こうした幸運は長くは続かないのでしょう。
残念ながら・・・。
22:01  |  買い付け日記  | 

2016.11.17 (Thu)

ロンドンからパリへ その前に食べる! 

催事を挟み、買い付け日記が中断してしまっていてごめんなさい。
催事場でも皆様が思っている以上に、ブログやHPをしっかりお読みくださっているのを感じました。
本当、ありがとうございます。
「ブログの更新頻度が落ちている」とツッコミも頂きましたし、頑張らねば!

さてパリでの仕事も落ち着き始めましたが、毎度のことながらゆっくり出来る時間なんてほとんどありません。
でも今回はアイスクリームを食べる時間がありました!

宿から近くにあるGROM。
本当に美味なジェラートのお店なんです。
何と新宿にこのGROMが以前できており驚いたのですが、お味のほうはだいぶ・・・・。
ノーコメントです。
とにかくパリの方のGROMは素晴らしい☆

だいぶ寒かったですが、がぶりとしてきました。
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あとパリでおいしかったものと言えば(なぜジュエリーでなく食べ物の話でいつも終わる!?)、このGROM近くで買ったお肉屋さんのロースとビーフ。

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お持ち帰りで塊をかって、アパルトマンで刻んで2日にわたって食べました。
フランスの肉料理は意外なことに、案外味付けのすごく薄いorほとんどしていないバージョンも多いです。
もちろんしっかりとした煮込み料理や、レストランでクリームのたっぷりかかったものもありますが、レストランでさえローストビーフ等を頼むと、ソースのほとんどかかっていない状態で出されることが多いです。
これにちょっと塩をかけて食べると、一番お肉の味がひきたちます。
フランスの特に子牛や牛肉は日本と比べてもおいしく、さすがお肉の食べ方を知り尽くしているなと思います。
アメリカでしたら、同じお肉文化でもソースがたっぷりかかってますもんね!


と言うことでそろそろ買い付け日記もロンドンへと向かいます。
パリからロンドンへはユーロスターへ。
少しぎりぎりめにいいったら、まったく待つこともなくイミグレーションを抜けて順調にユーロスターへ乗り込みました。
21:09  |  買い付け日記  | 

2016.11.03 (Thu)

買い付け日記 「マニアックなアンティークジュエリー」

パリも後半戦になってきましたが、この到着してから4日目ぐらいのちょうど中盤あたりが、一番しんどくなってくる頃です。
しかし大体の場合、この時点で消化できているのは大体買い付けの半分程度なので、このあたりがどう転ぶかはとても大事なところです。
やはり体力ですよね!

実は数ヶ月前から、少し運動を再開したんです。
日々、忙しいので一週間に二回、一時間ほどスポーツジムで身体を動かすだけなのですが、今回、その成果!?を早速感じました。
出張中、ずっと咳はひどく夜も相当眠りずらかったのですが、体力的にはロングフライトで腰が痛いとかそういうのもなくて案外ピンピンしていました。
アンティークディーラーは最後は体力、そして視力、あと気力!?
がんばるぞーーー。


ということでこの日も朝から盛りだくさんです。
まずかなり早めに約束していたディーラーさんの元へ。
郊外まではいかないですが結構端のほうまで地下鉄で向かいます。

博学で誠実で本当に長年お世話になっている彼女。
フランスのアンティークジュエリーでもちょっと変わっているものしか扱わない方です。
例えば年代が古いですとか、地方性があるですとか。。。
ですので彼女のところでしか会えないジュエリーというのが、多くあります。

私もこの手の「他にないジュエリー」というのが好きで、本当にツボのものが多いのですが、
希少性の高いジュエリー=当然値段も高いです。


そして彼女の集めるジュエリーはまぁ一言で言うと本当に変わっているんです。
アンティークにおいて珍しさ=希少価値ですからね。
現地でも一目置かれるディーラーさんですが、あまりにマニアックすぎて日本で売るにはずいぶん時間がかかったと言うジュエリーも多いです(笑)


私としてもやはり変わったジュエリー、他にないジュエリーと言うのはやはり見逃せない一方、日本ではなんだかんだ言って一般的に綺麗なものが好まれたりします。
自分の葛藤と、冷静な市場分析とお値段と色々天秤にかけて短時間で決断をしなくれはならない。
ある意味、彼女のところの買い付けが一番疲れる(笑)。
でも一番、楽しみであると言う本当に有難い尊敬する存在です。

さて今回もうーん、ここで一番悩みました!
ベストなチョイスが出来たと信じたいです。。。

先行案内でもご案内しました珊瑚のネックレスでしょ。
これは本当に何人もの方からコメントを頂きます。
長さの感じなど実際にご覧になれないことで、想像がつきにくい部分もあるようで、本当は催事等でご覧いただけると良いのですけどね。
優しいピンク色に一目ぼれです。

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あと18世紀のダイヤモンドの指輪。
1800年頃の非常に変わったデザインのまさにこの時代らしいダイヤモンドの指輪。
希少なアルル地方のダイヤモンドリングを2点入れて満悦です。

午後はまたタイプの異なるディーラーさんの元へ。
実は彼女、休暇中で。
アシスタントの方が対応してくれました。
ここで先行案内でも即効、完売しましたサヴォワ地方のピアスですとか。


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ガーネットの三つ葉が縦に2つ並んだ愛らしい指輪などを入手。
やはり本人ではないので、大きなものは買いにくかったですが、いくつかこれは!!!と思うジュエリーを仕入れることができたので、満足です。

あー、パリでの時間があっという間に過ぎていきます。。。
00:02  |  買い付け日記  | 

2016.10.31 (Mon)

買い付け日記 「ジャケットを忘れる」の巻

さて3日目。

この日は午前中はディーラーさんが、私の借りているアパルトマンまできてくれるというので、朝は少し楽でした。
「ダイヤモンドと真珠・・・」とリクエストをしていたのですが、その期待を裏切らず素晴らしいジュエリーの数々。

特にピアスは、昨今ダイヤモンドも真珠のピアスもとても高くなってきている中、美しいものを数点ですがようやく手に入れることができて、ほっとしました。
先行案内に掲載しております、美しいダイヤモンドのピアスも彼女のところで入手しました。

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あと彼女のところで仕入れて個人的にとても気に入っているのが、金細工の入ったしっかりとした作りのゴールドバングル。
フランスアンティークジュエリーの定番的ジュエリーですが、バングルが太すぎるものがほとんどなんです。
それですと日本女性にはあまりあわないので、仕入れることは少なかったのですが。
今回、幅が細身でサイズも大きすぎない、まさに日本女性向けのピッタリサイズのゴールドバングルを入手しました。

バングルって、本当良いサイズ感のものは一年中、重宝です。
近年、女性の大人のファッションが例えば秋冬であればダウンやライダーズなど、少しハンサム&ラグジュアリー系のよっていますよね。
そんな中に、さらっと華やぎが出て、こうしたファッションにもとてもあわせやすいところが良いです。


それから軽いランチ@アパルトマン。

午後の部は、少し郊外のほうにいきました。
ディーラーさん宅なのですが、彼女が引っ越したためにこの場所にきたのははじめてです。
あらかじめ地図などで調べていたのですが、思っていたよりも遠くガッツリ遅刻です!

いまだに引越し疲れの彼女からも、金細工のブレスレットや先行案内でご紹介しましたアールヌーボーのガラスのピアス。
久しぶりのガーネットのピアスや、ゴールドチェーンでよいと思うものも一つ入荷できました。


ところでここで一つ、私の天然ボケが炸裂します。
「バイバイ、またね!」と別れて駅に向かって歩き始めて・・・・、あれなんか寒いなぁ。
そうなんです、お気に入りのモンクレールのベストを置いてきてしまった!
早速彼女に電話するも、彼女も結構天然ボケで(失礼!)電話に気づかないことが多い。
何度電話するも出ず、マンションの外で待ちぼうけ。
犬を散歩させてかえってきたおじいちゃんに事情を説明して建物に入れてもらいました。
でもこの場所、初めて来る場所なのでどのフロアだったか思い出せない・・・。
と思いながら・・・なんとか郵便受けで彼女の名前から部屋番号を見つけて部屋の前までたどりつきピンポーン!

「あっ、ごめんごめん、他の電話に出ててぜんぜん気づいていなかったよーー」と彼女。



これだけ駅からもパリの中心からも遠いと、次の日に取りに来ると言うのは絶対避けたいから、良かった!
それにしてもいい年になるのにそそっかしいところ、何とかしないとなぁ。。。

夜は友人と食事。
アパルトマン近くのお店、Chez Fernand。
サンジェルマン界隈は観光客にはなじみのある場所ですが地価が高いため、お値打ちなレストランは少ないです。
そんな中、地元の友人に教えてもらったお店。
この場所にしてお値段もまぁまぁリーズナブルで雰囲気もよく、よくにぎわったビストロでした。


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サンジェルマンからもう少し歩いてモンパルナスの先とかいくと、ずいぶんリーズナブルなレストランも増えてくるんですけどね。
でも仕事以外ではまだまだ前半戦なので、近場で済ませたい私でした・・・。
ということで盛りだくさんなパリの一日がまた終わります。

17:16  |  買い付け日記  | 

2016.10.27 (Thu)

買い付け日記 「初日で大当たり!」

さて2日目。
買い付けは特に最初の二日間が勝負です。

この日は週日アポイントベースで。
午前中のアポイントは、もう何度もお邪魔してるムッシューのお宅へ。
もう7年ぐらいのお付き合いになります。
もともとパリでも大規模なアンティークフェアで、出会ったのがはじまりでしたが。
今は半分リタイアされていて、安全面の問題もあり昨年ほどからは、もともと参加しているフェアも少なかったのですが、それも一切でられなくなりました。

もう年金も出ているし、昔買ったパリの超一等地のマンションもあるし、自分が本当にやりたいジュエリーだけを、気に入った人たちだけにあって、楽しみ半分で仕事をしたいと言うスタンスをとられています。
実際バカンスに出かけていることも多いので、渡仏が決まるといつも早めに連絡してアポイントを取ります。

半ばリタイアということで、もうあまりモノもないんでしょーー、と思っていたら。
良いサプライズ!
今回最初のアポイントのこのムッシューのところが一番良かったのではないかと思うぐらい、次から次へとほしいものが見つかり困ってしまいます。


特にメルマガ会員様の先行案内でご案内した大粒のダイヤモンドリングや、エナメルのジュエリーがいくつも見つかりました。
エナメルのジュエリーはオリジナルのチェーンがついたものは、先日ご案内したものだけですが。
それ以外でも中がぱかっと開いてミラーのついたものなど、エナメルジュエリーがお好きな方にはたまらないジュエリーがざくざく。

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ダイヤモンドのリング以外にも大きな作品でとても迷ったものがあり、予算の関係で今回は見送ったのですが、心残りです。。。
初日の最初のアポイントで正直、ここまで見つかるとは思わず、これがある意味最後の方だったら思い切っていったかなというのもあります。
物不足のパリで嬉しい悲鳴です!

最初の方のアポイントって本当に大事なんです。
今回はおかげでとても余裕のある買い方ができました。



時差ぼけも、咳も、フライトの疲れも吹っ飛び、意気揚々として初日がスタートしました。

午後は、やはり長年のディーラーさんの事務所へ。
頂いたレモンタルトがおいしすぎる!!!

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物量の多いディーラーさんなので、この数年量としては一番仕入れをしているディーラーさんです。
こちらで18世紀のジュエリーや地方ジュエリー等も買えて、期待を裏切らない買い付けで初日にして二重丸の成績。
なかなか今回良さそう!!!という感触を得て初日の買い付けは終わります。

買い付けの1-2日目は夕飯時に一切アルコールも取らず、夜遅くは外出もせず、比較的早めに就寝するようにしています。
21:05  |  買い付け日記  | 

2016.10.25 (Tue)

買い付け日記 「最初から、うっかりミス」

さて買い付け日記、記憶をたどって綴っていきます。

まずパリCDG空港到着!
私はエコノミークラスで行きますが、エールフランスが所属するエアグループのプライオリティカードを持っています。
いわゆるゴールドメンバーみたいなもので、このカードがあるとエコノミークラスなのにチェックインはもちろん搭乗も。
そして今回は何とパリの空港の入国審査まで優先レールができていてびっくり。
何でもお金ですか!?


そしていつもはそれほど列をなさないパリのシャルルドゴール空港。
この日は空港職員に一部ストライキがあったようで、長蛇の列。
ということで早速、優先レーンを利用させてもらいました。

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プライオリティカードを持っていると荷物が出てくるのも早いようで、すいすいとあっという間に空港を出て、慣れた手つき?のつもりでパリの高速地下鉄RERへ。
こちらもすいすいーー。
と、思っていたら・・・。
途中で予定外に電車が止まり、なんだか聞きりにくいショートアナウンスが。
そしてその後にすぐに電車がきて多くの人がそれにあわてて乗り込んでいたので、思わず乗り込んでしまった・・・。


さー、そろそろパリ市内到着かな?
ん、でもなんだかずいぶんまだ田園風景というか、郊外というか。。。
ずいぶん時間がかかるなーと思い、ようやくしっかり駅名を見たら・・・
何と逆方向の電車にのってしまったらしく、思いっきり空港に戻っているではありませんか。(汗)


このエリアは治安が悪く、タイミング的に多くの人が乗換えなどでいないのであれば、スーツケースを持ったまま途中下車するのははばかれます。
こんな感じで、駅には落書き、そして駅のホームには、明るい時間でも人があまりいないです。
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それなら一層空港に一度戻ってしまうしかない!と判断して少し時間の無駄ですが、そのまま空港までいき、そこで再び乗り換えることに。
やれやれ30分以上ロスをして、何のためのプライオリティカードだったのであろう!?

やはり時差ぼけといいますか、天然ボケといいますか、油断は禁物ですね。
早速、冷水を浴びた気分です。。。

夕方の便なので、予約しておいたアパルトマンに到着したのはもう19時近く
とりあえず翌日アポのディーラーさんに、携帯からテキストメッセージを送り、予定通りいく旨を伝えて、あとは日常品の買出しへ。
お決まりの当面の食料の買出しです。
これ結構、といいますか大好き。

パリもロンドンも買い付けで膨大なエネルギーを使うため、買い付け以外で最もエキサイティングする楽しい場所は、私にとって地元のお気に入りのスーパーの食材コーナーです。
なんて、地味なんでしょう。。。

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フランスの食材は、スーパーでもお惣菜屋であれなんでもおいしいし、外食とは値段の意味で雲泥の差なんです。
フランスパンなんてハーフサイズで40セントですから(50円ほど?)
あまり値段を気にせずスーパーで、当面の食材を買うとき、しあわせです。


ちなみに写真の夕飯は・・・

・スーパーでなぜかよく買う、ノルウェイサーモンがなかなかおいしいお寿司。

・冷たいガスパッチョのスープ 
もちろん作ったのではなく出来合いです。
これがなかなかおいしいのです。
出張中の野菜不足も解消!?

・温かいフィッシュスープ
もちろん出来合い。
フランスのお魚スープはとてもおいしく、瓶で買っておいて買い付けと買い付けの間にアパルトマンに帰ってきてほとんどご飯を食べる時間もないときに、チーンと電子レンジで温めて飲むと、心も身体も休まります。

・タコとオリーブのサラダ
出来合いのお料理が肉料理が多い中で、アジア人には嬉しい比較的さっぱりのお味。

・michel augustinのヨーグルト。素材にこだわった乳製品やお菓子を作っているメーカーで、大好きなので必ず買います☆

仕事以外は本当に地味です。
次からの買い付けに備えて、この日はぐっすり眠ります。
22:34  |  買い付け日記  | 

2016.10.24 (Mon)

買い付け日記 「買い付けの前の厄除け」

今回も買い付け日記、ゆっくり綴っていきます。
まず出発前!

何と出発する1週間程前から、風邪をこじらせたのか咳がとまらなくなってしまいました。
この「咳がとまらなくなる現象」というのは、私は何度かございまして、もともと気管が弱いのです。
それで出発の前日まで病院へ薬をもらいにいったりしていました。
普段あまり薬をのまないようにしているのですが、「もう何でもいいから、咳を止めてくれ」といった感じです。

それでもあまりにも止まらないどころか、段々ひどくなってきましたので、最後の手段で神頼みに。
このブログをご覧の方にはもうお馴染みであろう、京都の清明神社です。

18時までということで、前日の夕方17:50ぐらいになんとか滑り込んだ清明神社。
あたりが少し暗くなってきた清明神社は、昼間の雰囲気とはまた異なり、さらに神秘めいてよい感じでした。

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さて出発!
果たして咳はとまるのでしょうか!?
否、良質のアンティークジュエリーをたくさん仕入れることはできるのでしょうか!?


翌日はやさかタクシーの乗り合いタクシーで空港へ。
このサービス、どうも関西圏らしいのですが自宅までタクシーが迎えにきてくれて、乗り合いで何箇所か回って空港まで連れて行ってくれます。
3000円ちょっとでdoor to doorなので愛用しています。

飛行機で最初の目的地、パリへ!
エコノミークラスの最前席、前に座席のない席をあてがってもらって、咳はとまらないけれど、幸先の良いスタートです☆
12:15  |  買い付け日記  | 

2016.09.25 (Sun)

ロングチェーンネックレス(ソートワール、18ctゴールド)

お客様からお問い合わせを頂いて、本日追加の写真等を加えたジュエリーがあります。

「アールデコロングネックレス(ソートワール、18ctゴールド)」
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コンセプトの珍しいジュエリーで、しかもとても長いので、写真で伝えるのが難しいジュエリーなのですが、それにしてもちょっと分かりずらかったかと思いますので、追加写真と共に補足させていただきます。

1)160センチ程ありますので、1重でロングはもちろん2重にも場合によっては3重も可能です。
留め具のところは着脱可能になっています。
留め具を使うことで、二重にするときなどはかなりシルエットをスムーズにつけていただきやすいです。


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2)このロングチェーンの特徴は何と言っても、オリジナルのチェーン通し。
お花の形をしたチェーンに括りつけられているモチーフです。
この「チェーン通し」は手で触れて動かすことが可能です。
例えば同じ一重でも「チェーン通し」の位置を変えていくことで、異なる表情を作ることができます。


下記は少しずつ、チェーン通しを下げていったイメージです。
チェーン通しを真ん中にしないで、左右のどちらか上部に持ってきたり、あるいは後ろにもっていって、ちょっと後姿にポイントをつけるといったアレンジも可能です。


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3)留め具部分は外れますが、このチェーン通しはチェーンから外れないように作られています(紛失しないためです)

このチェーンはその類稀な長さと、可動できるチェーン通しによって、アレンジが無限大に作れるネックレスです。
1つで何度もおいしい!
今までの写真や文章では、このチェーンの魅力をまったく伝えられていなかったですね。
おしゃれ上級者の方にぜひ色々トライしていただきたいチェーンです。
22:49  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.09.13 (Tue)

美しき「アンティーク真珠の指輪たち」

今日、久しぶりに「天然パールリング」をアップしました。
仕入れ時に久しぶりに胸の高鳴りを感じた真珠です。

さて「アンティーク真珠のリング」、特に天然真珠を用いたリングはアンティークジュエリーの王道の一つで、誰もが一つは手に入れたいと思われるアイテムだと思います。
そしてアンティークジュエリー、あるいはジュエリーを深めていくうちに最終的にいきつくところが「真珠」と言う方は多いです。


真珠のリングは不思議なほど、その指輪ごとに雰囲気が異なります。
アンティークジュエリーは一つ一つの表情が豊かなものですが、それでも他の宝石を用いたジュエリーにくらべても、真珠のリングは格別にそれぞれの指輪が持つ「表情のようなもの」が異なります。 
これはやはり真珠が自然の産物であったからに違いありません。


その真珠のそれぞれの表情を活かして、デザインも様々に異なるので、結果として二度と同じ真珠のリングに会わないです。

本日アップしたのがこちらの「アンティーク天然パールリング(トワエモワクロスオーバーリング 1900年頃)」
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ほぼ同時代のやはりフランスの真珠のリングで、しかもやはりクロスオーバーリングでも、下記のリングは上記の真珠のリングとまったく雰囲気が異なりますね。
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真珠のリングはやはりお探しの方が多いのか、一点ずつポツリポツリと売れていき、はたと気づくと品薄になっていることが多いです。
私自身の真珠の特に指輪とネックレスは大好きで、仕入れの時に納得できたものはほぼ必ず仕入れているにもかかわらずです・・・。

下記はまだ販売可能な真珠のリングの中で、よくお問い合わせを頂く二点です。

上品で優しげな真珠のリング。
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下記は初期の頃の養殖真珠ですが、こちらも実に綺麗で指輪デザインも魅力的だからか、よくお問い合わせを頂くアイテムです。
年代としては上記のリングたちと同時代。
1900-1930年頃までは、天然真珠と養殖真珠の両方が混じっています。
そして養殖真珠もこの時代のものは特にある程度の大きさがあった場合、驚くほど高価な価格が認められています。

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21:28  |  未分類  | 

2016.09.06 (Tue)

デミタス展@日本庭園

久しぶりに京都ネタです。
気になっていた展示会にいってきました。

銀閣寺の近くに「白沙村荘(はくさそんそう)」という、日本庭園&小さな美術館があります。
そこで行われていた「Demitasse ✕ でみたす」
美術館と言っても小さなスペースで、あまり展示会も大きく宣伝していないですが、素敵でした。
美しい日本庭園を借景に、国内外から集められた数多のデミタスカップを見ることができます。


その美しい世界をご紹介しますね。
まずは元々、日本画家の方が作りこまれたというだけあって庭園が素晴らしいです。
しかもすぐ近くの銀閣寺はいつも観光客で溢れているのに、誰もいませんでした・・・。

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デミタス展が開催されている展示室からは、大文字の山を借景にしています。
このあたりは市内の中心地からそれほど離れたところではないのですが、本当に自然が豊かなところです。
「あー、このあたりで老後を過ごしたい!」なんて時々思いますよ(^ ^)

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色々な種類のカップがありましたが、個人的にはジャポニズムのカップが面白かったです。
当時ジャポニズムの影響を受けてつくられた、イギリス、フランス、ドイツ製のカップたち。

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あと日本製のアンティークカップで、オールド則武に代表される、当時西欧向けに製作されたカップも面白かったです。
やっぱりこの時代って古今東西を問わず、美しいものが作られた時代ですね。
私たちの時代を後年から振り返ったらどうなんでしょう?
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花をモチーフにしたもの、色合いの変わったもの等々。
小さな面積の中で展開されたアートは、アンティークジュエリーに通じる世界観があります。

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ところで「デミタス」と言う日本語はフランス語から来ています。
「demi- tasse」。
「demi」は半分という意味、「tasse」はカップ、「小さなカップ」と言う意味です。

「demi」は便利な言葉で、例えばパン屋で「demi」と言ったら、フランスパンを半分にカットしてくれます。
バーやカフェで「Un demi, SVP」と言ったら、生ビールを一杯もってきてくれます。
21:27  |  京都  | 

2016.08.06 (Sat)

アンティーク カルティエ サインの重要性

先日、カルティエのアンティークジュエリーをご紹介いたしました。
「カルティエ」、その言葉はいつの時代のどこの国の女性もときめかせるますね。

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商品の説明は、HPの方で書かせていただきましたので、今回はカルティエにまつわるプチエピソードを書きたいと思います。
HPにも書きましたが、カルティエなどのグランメゾンの作品はやはりサインがあるかないかがかなり大きなポイントになってきます。


サインがない場合は、仮にカルティエと相当確かに断定できる場合も価格的にだいぶ低くなりますが、それでもそれをきちんと証明できればまた話は変わってきます。

現地のディーラーさんから面白い話を聞きました。
その方の、実話です。

Aさんは、友人のディーラーさんからある日相談を受けます。
「先日買い取ったアールデコのダイヤモンドのブレスレット、カルティエ製かもしれない」と。
残念ながらサインははいっていなかったそうですが、Aさんは以前に同時代のカルティエのかなり似ているジュエリーを扱ったこともあり確信があったそうです。

ただし問題は、それをどうやってカルティエ製のアンティークジュエリーであるかと証明することです。


その友人の方には、それを証明する術がなかったようで、うまく利益が出たらその利益を分配するから・・・という約束で、この業界で色々なパイプを持っている彼に一任していったそうです。
どうしたかというと非常にオーソドックスな方法ですが、カルティエ社にうまく確認を取ったそうです。
ただそれは誰でも出来る技ではなく、もともと知り合いがいたようでパイプがあったからこそ可能だったとのこと。

晴れて友人ディーラーは、仕入れた額よりずっと高価な価格で彼の上客にそのブレスレットを売却し(カルティエ製と言うことが分かったのだから当然です)、Aさんにも利益の半分近くが支払われたとのこと。

そんなにうまくことが運ぶことは、この世界でも滅多にないことですが、実によい商売になったと言う話です。
「でもまぁ、そんなことは滅多にないから、きちんとサインが入ってカルティエにこしたことはないね」と盛り上がったという話でもあります!

21:42  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.07.25 (Mon)

天然ルビー ボンブリング(渦巻き トゥルビヨン 1940-1950年代)

先日アップしました下記のルビーリング。

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私は買い付けたジュエリーを出張中に親しいディーラーに見せることも多いのですが、決して大きな作品ではないですが(サイズは大きいですが・・・)ディーラーの中でも好評だった指輪です。

サイズ感ですとか、この指輪が与える独特のインパクトは、他のリングには見られないもの。
本日、シェルシュミディのフェイスブックで横向きの試着時のお写真のリクエストがありましたので、アップさせていただきます。


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この指輪以外でも、試着時の写真の追加リクエスト等ございましたら、どうぞお気軽にご連絡をくださいませ。
21:25  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.07.22 (Fri)

シェルシュミディの新ジュエリーボックス☆

シェルシュミディのジュエリーボックスを新しいものに変えています。
(ピアスのみまだ良いものが見つからず、以前のものを使っていますが・・・)

新しいボックスは下記のような感じのものになります。
以前よりしっかりとした素材で、長い間頑丈に使っていただけます。


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ラッピングに関しましては時々お問い合わせいただきますが、必ず専用のボックスに下記のようなオリジナルリボンをかけてお届けさせていただいております。
特にプレゼント用などでなくともそうさせていただいております!


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男性のお客様からお問い合わせを頂くことはよくラッピングについて、ご質問を受けます。
それだけ真剣にプレゼントを選んでらっしゃるのだなと思うと、なんだかほほえましく、こちらまで嬉しくなりなぜか私まで緊張します(笑)

ラッピングやそれ以外のことに関しましても、疑問に思われることはどうぞお気軽にご連絡をくださいませ。
12:17  |  お知らせ  | 

2016.07.18 (Mon)

7月の誕生石 ルビーのアンティークジュエリー

祇園祭の山鉾巡業も終わり、京都もいよいと夏本番の暑さです。
先日ちょっと教わったのが、熱中症で頭がいたくなったときは、涼しい部屋で横になるのはもちろんですが、そのときに口に氷砂糖を含むと良いそうです。
どうか皆様、お気をつけください。

さて7月と言えば、ルビー。
当店でもまだこれが売り切れずにあったとは!と思う素晴らしいルビーのリングがございます。
例えばこちらの大粒ルビーはさすがの存在感です。


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今日は私物でちょっと面白いルビーのリングがあるので、それもご紹介したいともいます。
アンティークではないので売り物ではないのですが、これは私が家族から受け継いだリングで、60年代の日本で製作されたリングです。

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当時の日本で製作されたものですのでそれほどデザインは垢抜けていませんが、良い意味で驚きなのがルビーです。
ルビーが案外、良い色をしていて質も(今ほど)悪くない。


現代は、それなりの質のルビーを手に入れることすら年月が過ぎていくことに、難しくなってきています。
特にある程度大きさがある、天然無加工のものとなりますと、ある意味アンティークルビー以外では一般の方が手を出せる値段ではなくなってきています。
アンティークのルビーも再評価が進み価格が高騰していますが、とはいえそれでもまだ現代のルビーのクオリティー対値段を考えますとリーズナブルに手に入れることができます。

それもいつまで・・・と言った感じではございますが、わずか50年ほど前でも状況は相当異なったのですから、興味深いですね。
夏の太陽のもとで燦々と輝くルビー。
誕生石はやはりその季節にもっともきれいに見える宝石なのだと、よく思います。
ルビー好きな方はぜひ、ぜひアンティークでお探しになられてください。

下記の二点のリングもデザインが珍しく、とてもお薦めのリングです。

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こちらはお値段もリーズナブルでこれまでに何度かお問い合わせをいただき、それでもなぜかまだある!
きっと運命の方をお待ちしているリングです。

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22:55  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.06.08 (Wed)

象牙のアンティークジュエリー

買い付け日記以降、ブログの方が更新できておらずごめんなさい。
今はネットでもHPにブログに、フェイスブックやツイッター。
最近ではインスタグラムまであり、何をメインに使っていくかは悩ましいところです。


シェルシュミディは最近はフェイスブックページの更新が多いのですが、実はツイッターもあって。
でもあまり活用していないので、こちらは潔く辞めようかなと思っているところです。
次々にプラットフォームが出てくるのは喜ばしい反面、私も結構な年齢になってきているのでついていくのが大変!と思うことも。
皆さんはいかがでしょうか?

さて本日はタイトルどおり象牙のアンティークジュエリーをブログで一番先にご紹介します。
前回の買い付けでそれはたくさんの象牙のジュエリーをまとめて仕入れましたが、新着ジュエリーのアップは一度には出来ないのでまだぜんぜんアップできていません。
下記にいくつかご紹介いたしますので気になられる作品がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。


1)まずは圧巻のソートワール(ロングネックレス)。
長さはなんと152.5センチ!
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2)20世紀初頭のアールデコ期の幾何学的モチーフのネックレス。
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3)丸っこい数珠のような形が愛らしいネックレス。
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4)何と象牙の指輪!
サイズ直しは絶対にできませんが・・・。
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気になられる作品がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
10:59  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.05.17 (Tue)

買い付け日記 「ロンドン完」

さて今回のロンドンは駆け足でした。
と言うのも元々会おうとしていた女性ディーラーとうまく予定があわず、それで短めにしたのです。

実働はほぼ一日で、大きなマーケットに向かいましたが、会う人は限られています。
まず一番会うべき人のところに朝一番でいき、そのときは正直あまりピンと来るものがなかったので「とりあえず、他を回ってくるわ」
ということで早々に退散!

次に会うべきお兄さんのところに向かいます。
彼とは旧知の仲で(というのもイギリス人なのに、なぜかパリでよく会う)、顔見知りのフランス人ディーラーさんの話題を共有しながら、いくつかの指輪を入手。


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プラチナのエタニティーリングで、紫石はアメジストです。
イギリスで買いましたがフランス製!
エタニティーリングでアメジストの入ったものは、私も彼もとても珍しいように思いました、いかがでしょう?
初めて見ます。

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イギリスのオーソドックスなアンティーク指輪。
あまりこうしたオーソドックスなイギリスのジュエリーは扱ってこなかったのですが、ブルーサファイヤが綺麗で、最近はこうしたオーソドックスなリングも結構高くなってきているのですが、比較的リーズナブルで刻印も綺麗で残っていたので入手しました。

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こちらはさりげなく良質なエメラルドのリング。
15金であることが確認できていて、つまり1854年以前の作品であることが分かります。

次にやはり懇意にしているマダムの元に行き、なぜかイギリスでフランスの指輪を買ってしまう私・・・。
実は今回の買い付けの中でも、ひそかに結構この指輪がお気に入りです。
アンティークと言うよりヴィンテージ、1940-1950年頃の作品。
このダイナミックなかっこよさがいいです。

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それから最初の人のところに戻りしばし雑談をして 15金のゴールドチェーン(つまりやはり1854年以前の作品ということです)
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そしてまだ調査中なのですが非常に貴重なジュエリーを譲っていただきました。
希少なのは分かるけどプライシングがあまりに難しい・・・。
少し色々調べたりしたいので、こちらは情報を公開するのは少し先にさせていただきますね。


さてもうお腹が一杯過ぎるほど働きつくし、その日の午後だけオフだったので少し気分転換がしたくなりました。
ホテルに戻ったのがもう14時近くでそこからいけるところも少ないのですが、たまたま日本でイギリス関連の本を読んでいたときに、著者の方がリッチモンドに滞在だったので、何となく気になりリッチモンド公園に行くことに!
もうこれが素晴らしく良かった!
とてもラフな自然です。
ロンドンの公園といえばハイドパークあたりを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、私はどちらかと言うと粗野な自然その物を見せてくれるところが好きで、前回訪れたハムステッドの原野や今回のリッチモンド公園が断然好みです。
鹿の糞とかが普通に落ちていて、最高です☆
なのにiphoneに撮った写真が消えてしまっていて・・・・。
また人に頼んで、ご紹介できそう撮ってきてもらえそうだったら、とってきてもらいますね。

今回も仕事、仕事におわれた買い付けの旅。
でもなんだかそれがとても好きなんです。
余裕があって時間があって、観光なんてしても言いと言われたら悲しいので、今後も力尽きる限り走り続けます。
と、最後は熱く〆させていただきました



21:57  |  買い付け日記  | 

2016.05.16 (Mon)

そして(ようやく)ロンドンへ!

買い付け日記、そろそろ終わりにしなくちゃいけないですね。
今回はパリをすべてアポべースで比較的ゆっくりまわりました。
5日目の夕方にようやくロンドンへ電車で移動です。

地下鉄にのってパリの北駅に向かおうしていていたところ
もうじき着くーと思ったその矢先に
「北駅で警察の介入がおきています。地下鉄しばらくとめます」
と言うアナウンスが・・・。


まさか・・・テロ!?と思ったら数分後に動き出し、女性が駅構内の倒れていたのですがどうもチンピラ集団の仕業だったようです。
それはそれで少し怖いけど、でもまぁ血とかは出ていないな・・・とかなぜか冷静に対応している自分でした・・・。
何となくパリより治安が良さそうなロンドン。
ユーロスターに乗り込み電車が街中を抜けて、田園風景が広がるにつれてなんとなくほっとしました。


ロンドン到着は21時近く。
でも割と日も長く、そして駅近のホテルにしていたということもあり、張り切って地下鉄で移動!
そしたら思いのほか路線を乗り換えるときも、エスカレーターがなくて困りました。
もっともそこはイギリス紳士なので、やはりすぐに人が助けに来てくれる。
パリの地下鉄も昔はよくそうしたことがあったのですが、最近はずいぶん殺伐としていて、その点ロンドンの方が少し穏やかなような気がします。
何はともあれロンドンの宿舎につき、その日は近くのスーパーで飲料を調達して終わりです。

ロンドンのマーケットは朝が早いので、一応タクシーだけ予約しておきました。
今回ロンドンで知り合いのディーラーさんに良いミニキャブ( 通常のブラックキャブよりミニキャブの方が格安な料金設定になっている)の連絡先を教えてもらい、それで色々重宝しました。

とりあえずこの日は眠るだけです!



23:04  |  買い付け日記  | 

2016.05.14 (Sat)

買い付け日記 飛ばして書きます!

買い付け日記、ゆっくり書いていたら私の記憶からどんどんと失われていきそうなので、早足で仕上げていきます。

さてパリ4日目も当然のようにお仕事で、午前中は先日書いた象牙を入手したアンティークまーけっと&アンニュイな女性ディーラーの元へ。
午後もやはり別の女性ディーラーの元へ向かいます。
パリ市内を東へ西へ、まさに正反対の方向です。

プライベートで少なからぬ心労があったようで、激ヤセをしていてびっくり!
先の女性の話ではないけれど、フランス人女性はいつも自分の人生に真っ向勝負で、その分ちょっとしんどそうなこともあるけど色々すごいなと思います。
そしてプライベートがいかに大変であっても、相変わらずジュエリーは美しいものをそろえています。


色々仕入れましたが彼女のところで特に気に入ったのがこちらのネックレス。
先日の東京の催事でも実際にご覧になられて試着をされた方は、胸にあてると本当に美しいとおっしゃってくださいました。


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この日も結局遅くなって、翌日は夜にロンドンに向かうので、少し私的な買い物などを済ませて早めに切り上げました。
翌日は19時ぐらいの便で電車でパリからロンドンへ向かったのですが、この日も仕事は一杯に入れていました。

最終日のパリで仕入れたのは、例えば下記の天然真珠のリング。
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ピンチベックのロングチェーン。
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メレリオディメレーのブレスレット。
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あー、今回もパリで本当に頑張った!
そして一度アパルトマンに戻り荷造りをして、ロンドンへ向かいます☆
21:57  |  買い付け日記  | 

2016.05.11 (Wed)

まだまだ仕入れは続くけど・・・番外編

買い付け日記も長くなってきて、飽きてきたでしょうか?
かなり仕事、仕事なのがわかっていただけるでしょう。
パリは世界一ロマンティックな街とか言われていますが、私にとっては世界一仕事の街です(笑)。
でもそれでも、本当にこの街が好きですよ。

さて買い付けだけでなく、少し番外編も書きます。
慌しい中ですがプライベートで買ったものを紹介します☆


・まずお財布!
何度かバッグを購入しているジャックルコーさんで。
ここの革製品は柔らかく薄めで、でも丈夫だし本当に大好きです。
フレンチカラーが美しいバッグがたくさんあるので目移りしますが、今回はお財布がぼろぼろになっていたので新しいお財布を入手しました。

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・あとは手袋!
日本で買うとヨーロッパの革製の手袋は本当に高いですよね。
今年の冬もちょっといいなぁと思ったフランス製の革の手袋が日本ではとても高くて・・・と思っていたらどうも借りていたアパルトマンの近くに手袋の専門店があり、さくっていってきました。
私は買い物がめちゃめちゃ早いので、色々試着させてもらって2つ選んで合計所要時間10分みたいな感じです(笑)
比較的プレーンな、冬用の手袋と夏の紫外線よけの手袋を購入。
冬用なんてセールだったので、本当に驚くほど安かったです。。。

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・あとはただ食べ物です。
Meertのゴーフルは、閉店時間を微妙に過ぎていて鍵がかかっていたところ、ノックをしたら優しいお兄さんが特別あけてくれました。
フランスにしては珍しい出来事です!

あとはアパルトマンにも近かった、ポワラーヌのクッキー。
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ここで前日の夜に朝食用のアップルパイをかって 別途スーパーで買っておいたMichel Augustinのヨーグルトドリンクと共に食べるというのが、あまりに忙しいパリでの買い付けの日々の私のひそかな楽しみです。

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その他は、空港で東京での催事でお客様にお出しする、ヴァローナのチョコレートを入手。
本当に自分用に買う物なんてこんなもんです。


23:38  |  買い付け日記  | 

2016.05.10 (Tue)

買い付け日記 「女性という存在」

さてパリ4日目。
この日もフルスイングです。
まず朝一番でダメモトでよったアンティークマーケットで思わぬ戦士品を入手。
数多くの象牙のアンティークジュエリーです。

長さ152センチもある象牙のソートワール、アールデコらしい幾何学模様のネックレス、薔薇の彫りの入ったネックレス、指輪まで。
こんなに多くの状態の良い、センスの良い象牙のジュエリーを見たのはいつぶりでしょう?
買いまとめたこともあり、超お買い得価格で入手。


実はこれにはかなり訳があります。
ワシントン条約により売買に制限のかかっている象牙製品。
禁止されているのは、現在これから作られるものであり、アンティークジュエリーのように過去に作られた象牙の加工製品は禁止対象ではありません。
しかしヨーロッパで特にフランスで問題なのは、フランスは以前も書きましたようにかなり規制の強い国で、実際に売買をするためには証明書を提出することが義務付けられていて、それがまぁ本当に面倒でお金のかかる作業のようなんです。
象牙のアンティークジュエリーはもちろん貴重品ですが、それでもダイヤモンドなどに比べてそこまで1点ずつが高価なわけではないですから、業者としては割に合わない作業です。
それで今、一時的に行き場のなくしたアンティークの象牙のアンティークジュエリーが出てきていて、比較的リーズナブルに買い叩けたというわけです


これから作られないことを考えても、アンティークの良質な象牙のジュエリーが少なくなってきていることを考えても、長期的には確実にまたあがっていき、これまで以上に更に非常に品薄になると私は考えています。
最後の買い時かなと個人的には思いましたので、買えるだけ買っておきました。

さてそれからアンニュイな魅力を放つ色っぽい女性ディーラーさんのお宅へ向かいます。
ここで先行案内でも販売済みのフィリグリーのネックレスや。
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2つで1つになるダイヤモンドリング。
こんなの初めて見ます。
彼女は「婚約のための指輪」と勝手に名づけていました。

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あと皆が探している20世紀初頭のプラチナチェーンまで!
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一通り商談が終わり、雑談をしているときに私はこれまでにない衝撃を受けました。
というのも彼女とても美しくて色っぽいのですが、
「ねぇ、私何歳ぐらいだと思う?」と言う話になり。
「50代後半ぐらいかな」と思っていたのでそう答えると、実はもっともっとずっと上、20歳ほど見間違えていたんです!
アジア人は肌に湿気があり細いのでいつも若く見られますが、彼女が若く見える理由というのはそうした「ある意味での幼さ」とはまた異なるんです。
女性らしさ、成熟と経験、そして色気。
それで彼女が言うんです。
「私、まだ女なの、言っている意味分かる?」

うーん、衝撃を受けました



深いですね・・・。
彼女の発言で印象的だったのは、確かに見た目はすごく若くて周りにもそう言われて、自分自身も自分の年齢だと思えないで過ごしてきた。
実際つきあってきたのはいつも20歳以上年下の男性たちで、同じ年代の男性とデートしていると親子に見えてしまうそう。
でも「実際の年齢」と言うのは確かにあって、例えば寿命とか考えると「死」だって考えられない年齢ではなくなってきている。
それが自分自身ピンとは来ないのだけれど、実年齢を考えると重いと感じるのだそうです。
前から(仕事上の)付き合いはあり実は以前から何度か彼女の恋愛話は聞いてきたけれど、「女である」ということについて話したのは初めてで、良い意味で衝撃を受けました。

今回もはじめ本当の年齢をなかなか教えてくれようとしなくて。。。
それは「私は本当の年齢を隠したいわけじゃないの。でもtomokoはきっとこれから私を違う目で見ると思うから、そうした意味での言いづらさがある」
ということでした。
うん、確かにそうかな。
「女性」という存在について深さを感じて衝撃ではあったけれど、とても良い話を聞いたと思いました。
咀嚼するにはまだ時間がかかりそうですが・・・。
23:18  |  買い付け日記  | 

2016.05.08 (Sun)

買い付け日記「パリでおいしい魚料理」

さて三日目の夜は、ようやく友人と夕食に出かけることができました!

親しい男友達が二人いて(二人ともあちらの方ですが・・・)、そのうちの一人がこの時に骨折をしていて。
まず一人の友達の家にまず行き、そこからもう一人の友達の家に車で行こうということになっていたのですが、当日になりプラン変更!
パリの中心地にあるお魚料理のおいしいお店に行こうーとのこと。
「骨折しているのに、どうやってくるの???」と思ったのですが、無事に松葉杖を着いて友人登場。



どういうことか??だったのですが、この骨折をした友人。
以前から「会社辞めて自分で独立したいーーー」と叫んでいたのですが、その夢かない前回パリであった割とすぐ後に離職。
自分で立ち上げるモバイルのソーシャルアプリケーションの事業に加えて、こちらの事業と平行してフリーランスのコンサルタントとしても活躍。
コンサルタントをしている会社が指定してきたレストランの目の前だったんです。
「コンサルタント業だけで既にサラリーマン時代の収入を上回っているよ!」と超短期間の内に何気にすごく成功している。
「本当おめでとう、骨折大変そうだけどね・・・。チーン」
ということで再会を祝いました。


そしてこの魚料理のお店、本当に魚がフレッシュでおいしい。
なんでもチリ料理と和食にインスピレーションを受けているようで、フレッシュなお魚をカルパッチョ風に仕立てています。
日本人の舌にも良くあうと思います。
そんなに高くもありません。
よかったらどうぞ。

レストランの名前:Restaurant la Cevicheria
住所: 14 rue Bachaumont, 75002 Paris


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3人でぺちゃぺちゃおしゃべり。
話はやはりパナマ事件のこと。
実は友人の内の一人は、フランスを代表する大手銀行の証券部門につとめていますが、この銀行、実はこのパナマ事件とのつながりが指摘されているんです。
あまり詳しく書けないけど・・・。

あともちろんテロの影響のこととか。
二人とも数年のスパンで考えているけど、「数年後には一度、パリを離れたいな」といっていました。
それは治安の理由というよりも、なんだか今のヨーロッパの不安が蔓延する雰囲気が好きではないとのこと。
あとこれは私も含めて皆で一致したことですが、今やネットの発達とかフリーランスで働いている人にとってはある意味、場所の制約がなくなってきているねねということ。
東京であってもパリであっても、そこでしか出来ないことが段々と少なくなってきている。
であれば、その時に心が赴く場所で生活してもいいのかもしれない、ということです。


二人ともパリでかなりいい仕事をしていて、不動産なども保有しているのですが。
それはそれで保有しているものにとらわれ過ぎる必要ももないんだ、ということ。
二人とも精神が自由で、いつも話していて「自由」をもらえるような気がする。
とかいうと、友人Dにはいつも
「tomokoは本当に(良い意味で)日本人っぽくないよ、付き合いが長くなればなるほどそう思う。 相当に自由人だね」
とか言われます。
かれこれ20年の付き合いだから、おそらく的を得ているんだと思う。。。

食事の後は骨折した友人は、タクシーを呼びつけて優雅に帰宅(毎日タクシー通勤しているそうな)。
もう一人の友人Dが「autolib(オートリブ)」という電気自動車シェアリングシステムを使って、アパルトマンまで車で送ってくれました。
いつも大好きな友人たち、またパリあるいは京都、(あるいは別のところになってそうで怖いけど)会おうね!


23:22  |  買い付け日記  | 

2016.05.07 (Sat)

買い付け日記 パリで触れる珠玉のロシアンジュエリー

さて買い付け日記の続きです。
3日目は午前中にディーラーさんがアパルトマンに来てくれて、午後はアポイントメントが2件。

まずは旧知のディーラーさんのお家にお邪魔します。
彼女は私が今、付き合っている中でも最も初期の頃からお世話になっているディーラーさんで、彼女がいたからこそここまで来ることができたと思う人です。
しかしここ数年彼女は、かなりヴィンテージジュエリーの方に転向してきています。
彼女の持っていたアンティークジュエリー(30年以上にわたって彼女がコレクションをしてきたジュエリー)は本当に良いものがあり、かつかなりリーズナブルに売ってくれましたが、それも私とおそらくもう数人のイギリス人のディーラーさんがせっせと買い付けたために、底がつきてしまいました。


近年では彼女のジュエリーのテイストはだいぶ異なってきていますので、仕事的にはわざわざお邪魔して時間を頂くこともないのですが、何と言っても旧知の仲ですからご挨拶的もかねてお邪魔します!
案の定、たくさん散らかった家(失礼!)をあさり、多くのジュエリーを見せてもらいましたがなかなか私好みのものが出てきません。
そしたら観念したように
「tomoko 、わざわざ来てもらって悪いし、先日旦那の親族の身辺整理で譲り受けた19世紀の中でもかなり古い時代のアンティークチェーンがあって、仕方ないからこれを売るわよ!」
と嬉しいご提案。


それがこちら(先日の東京でのサロンで販売済み)。
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もう本当に綺麗なチェーンで、見たこともない珍しい網み方でした。
確かに旦那さんのお家、すごくいい家だもんなぁ。。。(実は彼女の旦那さんはちょっとした著名人!)

美しいアンティークチェーンは本当に最近出てこないので、さすがにこれはとっておこうかなと思って、でも一応東京でのサロンに持って行きましたら案の定あっという間に完売してしまいました。
しかも後から「やはりあれは売れてしまいましたよね?」と言うお声も。
いまや良いものは迷っている場合ではありません!


さてそれから少し時間があったのでオペラ座の裏のギャラリーラファイエットに簡単な用事をすませにいきます。
そうしましたら銃を持った警官が警備をしていてちょっと驚きました。
お客様にも「テロの影響は?」とよく聞かれましたが、それは今回色々なところで感じました。
実際地下鉄もよく「不審な荷物を見つけたので○号線はとめます」
とかしょっちゅうでした。


それからずっとお世話になりつつも、敷居が高すぎて(高級品が多いので)一度も取引にはいたってなかったディーラーさんのところに向かいます。
本当の初期の頃からお世話になっているにかかわらず、なんといってもパリでも屈指の高級ジュエリーを扱うディーラーさんですから、なかなかディールには結びつきにくかったのです。
でもずっとすごく良く覚えてくれていて、ずっと良くしていただいてきました。
人格的にも一流と思える人です。



私が彼らが付き合う世界中のディーラーの中でも一等若いということで、今後も長く付き合っていきたいし・・・と言うことで相当リーズナブルなお値段で記念すべき最初のお取引成立!

それがこちら。
本当に嬉しい。
色々な人に目をかけてもらってよくしてもらっている分、その期待に応えないといけないなと思っています。

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19世紀中期のフランス製。

このディーラーさんのところには、今パリでもロンドンでも滅多に見ることすら叶わない「ロシアの珠玉のアンティークジュエリー」を運がよければ見ることができます。
彼の出自の関係であちら側の裕福な個人から買い取る出来るパイプがあるよう。
さすがにあまり詳しくは伺えなかったですけどね。
ファベルジェに代表されるような帝政ロシア時代のロシアンアンティークジュエリーには目を見張るものがあります。
ただしロシアの富裕層が台頭してからは、主にロンドンにあったロシアのアンティークジュエリーはことごとく東からきた、超リッチ層に買い占められてしまい、いまやほとんど見ることはできません。


今回もちろん予算の届く範囲ではないのですが(値段を聞きさえしませんでした、むしろ礼儀として・・・)、ロシアのアンティークジュエリーを見せて欲しいという私の依頼で一つ見せていただきました。
手にしたときの感想はヒンヤリ、重量感のある18金はないイエローゴールド。
とてもマットでラインは直線的、それは美しいいつまでも触れていたくなる珠玉のロシアのアンティークジュエリーでした。
あー、サンペテルスブルクに行きたい!


買い付けはまだまだ続きます。
17:28  |  買い付け日記  | 

2016.05.05 (Thu)

買い付けは続くよ @パリ

3日目の朝も、変わらず朝からお仕事モードです。
でもこの日は最初のアポは、パリの少し郊外に住むディーラーさんが、私の借りているアパルトマンに来てくれる日なので少なくとも朝は少し楽です!

ところで少し話しがそれますが、イギリスのアンティークマーケットはとにかく「greedyなら早起きを!」と言われているほど朝が早いです。
一方のフランスはそれほど朝は早くないです。
イギリス人は付き合いが長くなっても比較的ビジネスライクで、その代わり「最も早く来た人にファーストチョイスを!」、みたいな考えが根深くあるようです。
よくよく話を聞くとそれも異なることが多く、巧みな人は「ここではこの類のものを売ってこのレベルのものはあそこに売りにいく」みたいに使い分けている人もいるのですが、それでも一つの場所での商いはそうした早い者勝ちみたいな法則が多少は活きています。

一方のフランスは完全に人付き合いの上に成り立っていることが多く、早いもの勝ちというのは実はあまりないです。
大規模なアンティークフェアですと、確かに良いものは早めになくなりますので時間との勝負ということもありますが、顔を知ったもの同士は実はこうしたフェアのような時以外に(今回の私の訪問のように)取引をしているんです。


行ってみれば新幹線で二時間半、東京と大阪ぐらいの距離なのにイギリス人ディーラーでもフランスにたまにでも買い付けに行く人はとても少ないです。
逆もしかりでフランス人ディーラーさんで、イギリス人のディーラーさんからも仕入れをすることがあるよと言う人はごく僅かです。
両国の違いって本当に面白いですよね。


さて時間通り、マダム登場!
いつもどおりハグをして、彼女には特に真珠とダイヤモンドのジュエリーをお願いしていました。
前回、とりおきをしてもらっていた下記のパリュールを無事に入手(先行案内で販売済み)。

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彼女のところでは今回、かなり真珠尽くしになりました。

下記は個人的にもお気に入りの指輪とピアスのセット。
真珠は初期の頃の養殖真珠で、1930年頃の作品。
アールデコも後期になり、ちょっとシャープなデザイン、私は最近このあたりがとても好きです。

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あとやはり初期の頃の養殖真珠のネックレスで、留め具の素晴らしいネックレスを入手。
下記は留め具にブルーサファイヤの入ったタイプのもの。

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あと先行案内でもご案内し、評判の良かった芥子真珠が入ったフィリグリー金細工のブレスレット。
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その他色々、このご時勢、数としてもかなりまとめて入れることが出来て大満足です。

ぺちゃぺちゃおしゃべりをしていたらあっという間にお昼過ぎ。
比較的余裕があるとおもっいたこの日も、慌しく過ぎていきます。
午後の部はまた次号で書きます
12:06  |  買い付け日記  | 

2016.05.02 (Mon)

Paris 買い付け編

到着してからの数日は本当に仕事で忙しく、今回も最初の3日間は、ずーっと仕事、仕事、仕事でした。
着いた翌日(2日目)はまず最初のアポイントは市内でアパルトマンの比較的近く。

お昼ごろに一度終わり、比較的アパルトマンの近くだったので一度戻り、軽食を慌しくつまみながら次のアポイント先へ。
彼のところは駅から少しあるので、いつまでたっても道を覚えない私のためにいつも駅まで迎えに来てくれるというジェントルマン!
地下鉄に乗り込んだところで、まずテキストメッセージを打っておきます。
そして駅で落ち合い、雑談をしながらアパルトマンへ。
感覚的にかなりガーリッシュなムッシューなので、完全にガールズトークのようなノリになっています。


相変わらずシックなアパルトマンに入れてもらい、物色開始!
彼はかなり量を扱うディーラーさんで、持っているジュエリーの幅が広いので向こうもかなりセレクションはしてくれていますが、それでも見ている量が半端ないです。
私の場合、まず自分の感性だけで(とりあえず細かな状態のチェックやお値段とかはおいておいて)、気になるものだけをよっていきます。

そして全部選びきったところで、選んだものについて細かく状態を見つつ説明も伺っていきます。
その中で、やはり諦めざるを得ないものもでてきますが、その際は潔く諦めるようにしています。
今回もかなり幅の広い作品をこのディーラーさんのところで入手しました。

先行案内でもご紹介し販売済みの「エグレット」と呼ばれる髪飾りの形の指輪。
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あと写真すらまだあまりできていませんが、巨大なエメラルドの指輪。
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短めだけれどリーズナブルに入手できたイエローゴールドのアンティークチェーン。

何気に真珠も充実。
天然真珠のピアス。
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天然真珠とダイヤモンドの二連になった指輪。
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「ピクチャー・ストーン」と呼ばれる、珍しいペンダントも入手。
宝石としてはアゲートですが、石の結晶が風景のように見えるのです。
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このでは本当においしいお手製のタルトを頂き、ベリーのすっぱさとタルトの甘さのバランスが最高でした。
勇んで写真を撮っていたのに、消去された中に入ってしまっていた・・・。
残念、今でも思い出すたびに涎が出そうなぐらいおいしいタルトだったのに・・・。

22:45  |  買い付け日記  | 

2016.05.01 (Sun)

パリ お仕事編「買い付け日記」

初日は着いただけで、本格的なお仕事は翌日スタート。
着いた日は22時頃に眠り、途中少しおきたりしながらも7時頃起きたので、何だいつもより眠ってますねヽ( ´_`)丿
年齢を重ねるにつれて、身体はきつくなってきますので、身体を適度に休めることは欠かせません!

翌日は買い付けのアポイントが2件。
まずは午前中にパリ中心部の旧知のディーラーさんの元へ。
彼の個人的な都合でここのところあまりあえていなかったので久しぶりの再会です!
どちらかと言うと専門は指輪、宝石の美しいジュエリーをそろえているムッシューなのですが、今回はなんかエナメルのジュエリーがたくさんありはまってしまいました。


こうして手に入れたのが先行案内でもご案内し既に販売済みの「シャルル10世時代のブラックエナメルのブレスレット」。

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下記はこれからアップするのですが、「幻のエナメル」と呼ばれるギロッシュ(ギロシェ)エナメルのペンダントネックレス。
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下記もアップはこれから。
ステンドガラスをジュエリーに再現した「プリカジュールエナメルのペンダントトップ」です。
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実はもう一つ、彼のところでやはりエナメルの美しいジュエリーを見つけて、予算の関係で諦めましたがいまだに諦め切れていない私です。。。
残っていたら抑えてもらおうかな。。。って、もう売れてしまっているかな。。。
もやもや。


久しぶりに会ったので色々盛り上がります。
ちょうど前日の夜に、TF1(フランスのTV局)でパナママネーの特番が放映されていて、私も時差ぼけの頭でそのニュースを何となく聞いていたのでその話でも盛り上がります。

私が
「プーチン(大統領)って、あまりにイメージどおりだよね」
というと

「あれは何の驚きもないよね(笑) アイスランドの政治とかはクリーンなイメージあるから驚いたけど、彼はそのまんまだ!」
と国は異なれど、プーチン大統領のイメージはどこでも同じ!?とか思い大爆笑でした。


彼の家の近くにマルシェが開催されていて、マルシェのお惣菜などはとてもおいしいので立ち寄りました。
買ったのはラザニアとか、ドライフルーツ(移動中も軽くつまめて健康的!)とか、翌日別のディーラーさんがアパルトマンまできてくれるのでその時に出すスイーツ、シェーブルのチーズ等。

しかしここで痛恨のミス。
場所を確認しようと思って歩きながらグーぐるマップを見ていたら、2台持ちの片方のiphoneを勢い良く落としてしまた!
幸い機能には問題ありませんでしたが、表面の端のほうにヒビが入りました。
(プロテクション用の液晶防護シートをはっていて、こちらは粉々に割れたので、そのおかげでこの程度で済んだともいえます)
この事故の修理のために、今回の買い付けの日記の写真が少なくなってしまうのです・・・。



下記は何とか救出できた写真。
宿泊していたパリのアパルトマンの写真です!
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22:58  |  買い付け日記  | 

2016.04.29 (Fri)

2016年4月 買い付け日記

ブログの更新、買い付けからその後の多忙な日々が続き、すごく滞っていました。
ごめんなさい。

今回も思い出しながら、つづっていきますね。
また後日ご説明しますが、滞在中の写真のデータが諸事情によりなくなってしまっていて写真少なめでごめんなさい。

まず今回は関空からパリへ。
パリでは今回フェアなどがなくオールアポイントメントだったと言うこともあり時間がかかり、少し長めに滞在しました。
それから夜のユーロスターでロンドンへ。
ロンドンで2日ほど過ごしてきました。



パリは友人が最近、17区のかなりスノッブなエリアに引越しをしまして、「いつでも泊まって」と言ってくれていたのですが、中心から少しあるのとそのエリアが裕福なユダヤ人街なので、今のご時勢何かとホットすぎるかなと思い、サンジェルマン界隈のアパルトマンに滞在していました。
サンジェルマン界隈はやはりパリの中でも安全度が高く、いつもお世話になっているエージェントに色々な意味で「安全」なところを紹介してもらったので(3重の鍵で、エレベーターも鍵がないと作動しない)、物騒な世の中ではありましたがかなり安心して過ごせました。

飛行機はいつもどおりエールフランスで。
平日の昼間に関空を出発する便でしたが、関空がかつてないほど混雑をしていて驚きました。
成田などに比べるといつも「空いているなー」と思う出国ゲートも長い列。
やはり外国人旅行者が増えているんでしょうかね。

飛行機も外国人の乗客が多く、隣もフランス人の親子だったのですが、息子の方が映画みながらずっと「ゲラゲラ」笑っていて、お母さんに「こら、静かにしなさい」とか言われているんですがなんだかとてもほほえましい姿でした。
だって大人にとって長時間フライトってただの苦行じゃないですか。
それがこの年代の男の子にとったら何だって楽しい経験になるんだなと思ったらすごく私も嬉しくなって、最後にその上品なお母さんに「うるさくて失礼しました」と言われたので、「私まで楽しい気持ちになれた」と伝えたら、「そういってもらえて嬉しい」と。
ちょっと心温まる旅の始まりでした。

機内では友人お薦めの映画「マイ インターン」を何度も見てしまい、号泣!
いやはやバリバリのアメリカ人キャリア女性でも、こうしたことに悩むんだなぁと、共感しまくっていました。
無事にパリに到着し、きっとぴりぴりムードだろうと思っていた入国審査もゆるゆるで拍子抜け。
ちょうど夕方のラッシュにかかるころでしたので、高速地下鉄(RER)で市内まで移動します。

空港から市内へはかつては別料金をとったのですが、ICカード(日本のsuicaみたいなもの)で今はパリ地域の全ゾーンと言うものが選べますので、それを購入すれば別料金はかからなくなりました。
これは旅行者にはなかなかよいですね。
1週間パリとその郊外(空港までも含む)の地下鉄、バス、RERすべて乗って20EURぐらいなんですからかなり安いと思います!

今回、前回iphoneを壊し苦労をしたのでiphone2台持ち、片方をsimフリーにして契約しているフランスとイギリスの携帯会社をネットであらかじめチャージしておきました。
そしたら本当にすごく便利でした。
(テクニカルな話なので、どこの携帯会社が安いとか良かったらまた別途書きます)
空港に着くなりメールをチェックできて、翌日のアポイントのディーラーさんに、軽く挨拶のメールを打っておきます。
「無事にパリについてるから、明日時間通りに行くね、tomoko」
みたいな感じです。


フランスは色々時間通りに進まないことも多いですから、このようなあらかじめの一手間をかけることで、翌日の仕事にバッドサプライズがなく順調に進むことが多くなります。
これを着いた直後の電車の中でできるようになったのですから、便利な時代ですよね。

アパルトマンを斡旋してくれている業者さんにも電話で連絡したら、荷物重いかもしれないですから駅まで迎えにいきますよ!と思わぬ優しい心遣い。
最寄の駅まで迎えに来てくれて、スーツケースももってくれて大助かり。
無事にサンジェルマンのアパルトマンにチェックインです。

このアパルトマンは以前も別の部屋を使ったことがあり、勝手も良く分かりとても良かったです!
すべてが順調にいき、思ったより時間があったので、まずは日用品の買出しへ。
大体何を買うかというと
・その日の夕飯
・次の日の朝食(お気に入りのパン屋のパンを買っておくと時差ぼけで疲れた翌日に幸せな気持ちになれます)
・滞在中の飲料(水道水飲めないし、これ重要!)
・翌日以降も外で食事をしている時間ほとんどないから簡単に食べることのできるお惣菜

などなどです。
飲料もあるしかなり重くなります。

あともちろんネットの接続と金庫を確認。
お風呂に入り、買ってきたお惣菜で夕食をとり、荷物を片付けてこの日は終了です☆
あー、書いているだけで思い出して疲れてきます。
お疲れ様、私!


23:00  |  買い付け日記  | 

2016.03.28 (Mon)

京都府庁のアンティーク建築

京都市内も少しずつ桜が開花してきているこの季節、すぐ近くに京都府庁がありましてここが実は桜の隠れ家的スポットです。
今日、京都府庁の「観桜祭」というものがありましたので、さっくり覗いてきました。

桜はまだ三部咲きといったところですが、改めて素晴らしいと思ったのがその古い建物。
1904年建築で明治37年施行のレンガ建築。
アールヌーボーの影響を受けた跡も見られる素晴らしい建築物であることは以前から存じ上げておりましたが、本日はじめて「旧議場」も見学してこちらもまた素晴らしかったです。


アンティーク好きな皆様とシェアしたいと思いましたので、下記にご紹介させていただきますね。

まず肝心の桜。
レトロな建物を借景に、美しさも引き立ちます。
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今も現役で活躍している建物は、このように階段なども赴があります。
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こちらは旧知事室。
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こちらがその旧議場です。
家具やカーテンは当時の写真などを参考になるべくオリジナルに忠実に再現したとのことですが、天井や窓枠等は基本的にオリジナルのまま修復したそうです。

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この旧知事室と旧議場は「観桜祭」の時以外も一般公開しているのだとか。
(土日月はお休みだそうです)
恥ずかしながら知りませんでした。
京都のど真ん中ですし、アンティーク好きな方でしたら気に入られる場所と思いますので、機会がございましたらぜひ訪れてみてくださいね。
17:49  |  京都  | 

2016.03.26 (Sat)

マーガレットフラワーリング ルビーとダイヤモンド 

ブログがご無沙汰になってしまっており、申し訳ございません。
ここのところ、写真をいくつか更新することに力を入れております。
かつて撮影をしているジュエリーで、ジュエリーそのものの魅力が本当に伝えられていないなと思うものも多く、夢中になりすぎてなかなか中断することができません!

もちろん写真の更新だけでなく、新着のジュエリーのアップも定期的に行っております。
本日はその中でもお気に入りの指輪「マーガレットフラワーリング ルビーとダイヤモンド」をご紹介いたしますね。


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真ん中の赤石はルビー。
ルビーの周りだけ爪をイエローゴールドにしたり、その周りにイエローゴールドを一吹きするように、うっすらと塗られているところがにくい!
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下部のダイヤモンドもこの美しさ。
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現地で一目ぼれした作品です。
なんと言ってもデザインがよく、そして宝石がとても綺麗なんです。
指輪としても難しいデザインですが、どこから見ても完璧!
20世紀初頭の作品ですが、やはりこの時代の宝飾技術は一番です。
久しぶりにサイズを直して自分用にしたいと言う衝動に駆られた作品です。
綺麗なだけでなく実用しやすそうなところもポイントです。


そしてマーガレットと言う花はエピソードにも書きましたが、フランスのマーガレットと日本のマーガレットが指す花が少し違うんです。
かなり頭が混乱する複雑な話ですね。
ある意味ではフランスのマーガレット=デイジーでもあるのですが、これまで頭が混乱しそうですが、そのデイジーは皆様が頭に思い浮かべられるあのデイジーとはまた異なります。
お花は品種改良等ありますから、まったく複雑です。

そういえば野菜なんかも、ヨーロッパにあるものと日本にあるものでは同じ名前でも微妙に形状が異なったりしますね。
ヨーロッパの「なす」はずっと大きいですし、りんごだって大きめで緑のものも相当多い。
葱もいわゆる日本の長ネギとはだいぶ異なります。
でもそうした違いって文化の豊かさの象徴でもあり、愛しいものでもありますね。

22:58  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.03.11 (Fri)

写真の撮り直し ガーネットのアンティークジュエリー編

最近はもっぱらフェイスブックでの投稿が多く、ブログがご無沙汰になりがちになってしまって申し訳ございません。
人間、短文になれてしまうとどんどんとそれに流されていきますね。

さて先日から、既にHPにアップしてあるジュエリーで、写真があまりよくないものを取り直しています。
本当はこんなに素敵なのに!と思うジュエリーばかりです。
本日はガーネットのアンティークジュエリーを中心に、写真を改めたジュエリーをご紹介いたしましょう。

1)アンティーククラスターリング(ピンクガーネットと天然真珠、ショルダー)
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小ぶりで文句なく可愛いリング。
指輪のフェイス部分だけでなく、ショルダー部分が凝っていたりと、愛らしさ満点です。


2)アンティークインタりオ指輪(ガーネット、天然真珠、イニシャル)
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なんとインタリオになったリング。
イニシャルあるいは、カップルの頭文字をそれぞれとったのでしょう。
シェルやストーンではなく宝石にインタリオが施されたものは滅多に出会うことがありません。

3)アンティークガーネット指輪(天然真珠、クラスターリング、透かし細工)
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艶やかな少しピンク帯びたバイオレットのような、とても綺麗な色のガーネットの指輪。
真珠で中心石(ガーネット)を取り囲んだデザインは、アンティーク指輪の一つのスタンダードでありながら、実はそれほど数画出てくる指輪ではありません。

4)カボションガーネットのアンティーククラスターピアス(真珠)
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このピアス、何でまだあるのだろう?と本当に思います。
とても可愛い。ガーネットはカボションカットだし・・・。
実はこのピアス、これまで何度となく色々な方からお問い合わせを頂き、いつも例えば他の優先するジュエリーなどに押されて何度なく残っていました。
運命の出会いを待っているに違いありません!
21:14  |  お知らせ  | 

2016.03.01 (Tue)

京都、3月の雪景色

昨晩は暖房をつけながら屋内で仕事をしていてもとても寒く、ふと窓を見ると雪が降っていました。
本日の日中も雪が降ったりやんだり。
ということで寒い中ではありましたが、自転車で(!)さくっと南禅寺の雪景色をみてかえってきました。

実は先日、シェルシュミディのフェイスブックでもカメラを変えたい!と言うことで皆様にご相談をしていましたが、先日ようやく買い換えることができたんです。
ということもありまして、最近そのカメラに慣れるためにも機会をみてはその大きなカメラを持ち出して撮影をしています。


まずは鴨川を越えるとき(寒かったです!)
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そして南禅寺の山門を登ったときです。
山門を登るときは靴をぬがないといけませんので、足の裏が寒さでじんじんとします。
寒さゆえに、あまり長居できません。

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お楽しみいただけましたでしょうか?
寒い日が続きますので、ご自愛ください。
少しカメラの扱いにもなれてきましたので、ジュエリーの写真撮影もがんばります!
21:14  |  京都  | 

2016.02.23 (Tue)

神戸 異人館巡り

先日シェルシュミディのフェイスブックでもいくつか写真をご紹介いたしましたが、昨日神戸の異人館にいってまいりまして、そのお写真をご紹介したいと思います。
京都から神戸へは電車で約1時間。
そんなに遠くないので、例えば以前住んでいた吉祥寺と言う東京の郊外から銀座へ行くまでにかかる所要時間とあまり変わらないのですが、「何となく遠い」イメージがあり、あまり足を伸ばせていませんでした。

横浜の元町は何度か訪れたことがありましたのでそんな感じかな、なんて思っていたのですが、神戸の異人館とても素敵でした!
この北野異人館は洋館がたくさんあり、1日パスなども販売されているのですが、私は美術館でもなんでも1-2個を絞ってみたいタイプですので、今回は2つだけ見学してまいりました。


訪れたのはおそらく一番有名な「うろこの家」

こちらはシェルシュミディのフェイスブックページに写真をアップしましたのでぜひご覧ください。

本日は一休みをしたカフェのオーナーに勧めてもらったのが、ドイツ人商家の館である「風見鶏の館」でとった写真をご紹介いたします。

まずこちらはその名前の由来ともなった屋根の風見鶏。
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外観は赤レンガ。
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1909年頃の建築。
基本的には当時の典型的なドイツ建築ですが、ところどころにアールヌーボーの影響が見られます。
例えばこちらの照明

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そしてドアの取っ手にも。
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一方で天井はちょっと面白い幾何学模様に。
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ダイニングはとてもドイツらしい作りだそうです。
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埋め込まれたステンドグラスもやはりアールヌーボーの影響を受けてとのことでした。
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こちらはこのトーマス一家の一人娘であったお嬢さんの子供部屋でお人形スペースだったそうです。
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これがちょっと泣けてしまいまして裕福だった一家ですが、お嬢さんがドイツの寄宿舎に入るために一家で一時帰国したときにちょうど第一次世界大戦が勃発してしまい一時帰国の予定だったはずが、帰ってこれなくなってしまったそうなんです。
(第一次世界大戦はドイツと日本は敵国でした)

一時帰国の予定でしたから家財一切を残したまま、この館は大日本帝国に没収されてしまいます。
すべての財産を残してきたので、裕福だった一家はドイツで困窮を極めてしまうそうです。
お人形の間まで持っていたきっとのほほんと育っていたお嬢さん、歴史の渦にまきこまれての苦労。
親御さんはどんな気持ちだったかなと思うと、切なくなってしまったのです。

この後、トーマス一家は一時消息が分からなくなりますが、ずっと後年になりその一人娘のお嬢さんが高齢になられてからこちらの館を訪れています。
そのときの気持ちに思いを馳せるとまた、ずしっとくるものがありました。
アンティークとしても素晴らしかったですので、神戸によられた際にはぜひ!
17:53  |  オーナー私生活  | 

2016.02.20 (Sat)

アンティーク指輪のサイズ直し サイズダウンの一例

先日、お問い合わせが重なったアンティーク指輪がございました。
ご購入をご希望いただくお客様が数人いらっしゃったのですが17号とかなり大きめのサイズで、たまたまご興味を持ってくださったお客様が細身の方が多く、複数の方から9-11号の間でサイズダウンのご相談を受けました。

このようにかなり大きなサイズダウンになりますと、仕上がりの形が完璧な真円にはなりません。
4号以上のサイズダウンになりますと、少し円形を押しつぶしたような形になります。
ただこの「円形をちょっと押しつぶしたような形」って言葉で説明されても、なかなか想像しにくいものだと思います。


今回、11号へと6号ダウンいたしましたのでご紹介いたしましょう。

Before(17号)
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After (11号)

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少し円形がギュッとなったのが分かるでしょうか?
刻印も微妙な位置にありなかなか難しかったのですが、綺麗に直していただけました。

お店側としましてはご説明の際に慎重にご案内申し上げるのですが、サイズダウンの場合はこのように少し押しつぶしたような形がむしろ愛らしく可愛い仕上がりになることが多いです。

ですが6号を超えてくるサイズアップやダウン(特にサイズアップの場合)はかなりシルエット的に難しくなってくるのは事実です。
ケースバイケースですので、ご相談いただけましたら幸いです。

22:35  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.02.19 (Fri)

アンティークジュエリーのディスプレイ

ブログの更新が少しとまってしまっておりました、申し訳ございません。

先週で宝塚のアンティークフェアが終わり、それから催事の特に展示方法について色々と考えておりました。
ディスプレイの方法を最近はずっと変えていなかったのですが、今回色々なブースを見て回ったりして改善したほうがいいなと思うところもあったのです。


思いつくととりあえずそれに向かって突き進むところがございまして(。-_-。)
ここのところはそんなこんなでいろいろな備品を見たりして考えておりました。
まだ色々考え中ですが、きっと次回以降、ディスプレイも変わると思います。

またそれにあわせて、考えましたらシェルシュミディのジュエリーを梱包する箱等も、数年ずっと一緒でしたのでこちらも変更してもっと良いものに改善していきたいと考えております。
こちらはもっと試行錯誤ですので少しお時間を頂きますが、またもろもろ新しいものを皆さんにご紹介できるのを楽しみにしております!

色々改善を加えたいところは尽きないのですが、まずはいくつか絞って進めたいと思います。
催事の現場でも「一人でやってるんです」と言うと驚かれることがあります。
確かにシェルシュミディの業務量も二人ぐらいでやるべき規模になってきていますが、仕入れもお客様とのやり取りもやはり自分がしたい!のでなかなか難しいところです。
ビジネスという観点では私みたいに人に任せることができない人はダメだそうですが、でも楽しいからよしとします☆


21:53  |  催事オープンサロン  | 

2016.02.11 (Thu)

宝塚アンティークフェア 明日2/12からです!

こんばんは。
明日からいよいよ宝塚アンティークフェアがはじまります。

「宝塚ホテル」は宝塚歌劇団の公式ホテルでもあり、ホテルも老舗らしい味わいがあり素敵ですよ。
会場も入り口には今回、このようなフラワーデコレーションがあり。

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会場内はシャンデリアが美しい、天井の高いエレガントな空間です。
会場内では音楽の生演奏も行われます。
素敵な空間ですので、関西圏&近隣エリアの方、ぜひお出かけくださいませ。

「宝塚」という名前の入った駅は二つありますが、宝塚南口駅(阪急今津線)の方でございますのでお間違えのないようなさってくださいませ。
宝塚南口駅をおりますと、目の前にございます。
また会場は前回6階でございましたが、今回は3階の「琥珀の間」でございます。
私も搬入の時にうっかり間違えてしましました。
当日、何かございましたら当店の電話番号におかけいただきましたら、現地の私の携帯に転送しております。


こうしたイベントの搬入日は普通は1日なのですが、こちらのホテルでは2日間させてくださって、私はおとといに済ませてまいりました。
これ、正解でした!
おとといに搬入をする業者さんはほとんどいらっしゃらなかったので、静かな中で落ち着いて作業ができますし、今日はオフにできました。
本日は京都は春のように気温は高かったので、自転車で市内の温泉までいってきたんです。
あとは鴨川で亀の形の石をジャンプしたり・・・。
非日常なことを過ごせて、リラックスできました。
リフレッシュした状態で、明日から会場でお待ちしておりますね。
21:55  |  催事オープンサロン  | 

2016.02.08 (Mon)

ラピズラズリ ネックレス(1950-1960年頃、ヴィンテージ)

先日、「ラピズラズリ ネックレス(1950-1960年頃、ヴィンテージ)」をアップさせていただきました。

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少し前にアップしたジュエリーですが、色々補足したい情報もあり、こちらでご紹介させていただきます。
こちらはアンティークというよりヴィンテージなのですが、それでもなぜ仕入れたかといいますと、ラピスラズリのジュエリーがアンティークであれ、ヴィンテージであれ少ないからです。

ラピスラズリは本来、そこまでアンティークジュエリーで登場する宝石ではないので、当然あまり見つからないのです。
しかし不純物の混ざっていない、昔ながらの良質なラピスラズリは貴重でそして美しく、お薦めしたいアイテムです。
アンティークジュエリーで登場することも少ないのですが、例外は19世紀後期(1880年頃)です。
この時代、古代リバイバルがおき、古代様式を真似たジュエリーが特にイギリスで作られます。
ラピスラズリの青はいわゆる古代色のゴールドの色ととてもよく合いますので、この時代に作られた古代様式(archaeological style)のジュエリーで時々見ることができます。


例えば下記などは数年前にクリスティーズに出展されていた19世紀の古代様式リバイバルのインタリオの指輪です。
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ラピスラズリは西欧の人にとって、どこかエギゾティックな宝石であったようです。
その後、再び少しジュエリーの舞台に登場するのは、西欧が様々な外国文化からインスピレーションを受けたアールデコ期。
下記は1930年頃にカルティエ社が製作したヴァニティーケースです。
インド様式の鳥たちがエナメルで描かれてたエギゾティックな図柄。
留め具のところに鮮やかなブルーのスクエアのラピスラズリ。その内側にシトリンを象嵌しています。

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ラピスラズリを用いたアンティークジュエリーは数は少ないですが、その少しエギゾティックな存在であったがゆえ、なかなか面白い作品が見られるので好きです。
先日アップしましたネックレスはそれほど古いものではないですが、ヴィンテージらしいかっこよさ。
ゴールドとの色の組み合わせはやはり古代からインスピレーションを受けて、それがモダンに解釈されています。
21:48  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.01.27 (Wed)

Projet de bague (指輪計画) /カリブレカットサファイヤのアールデコリング

寒いので心温まるエピソードをご紹介いたしましょう。
買い付けの時に、懇意にしているディーラーさんからちょっとしたサプライズやプレゼントをもらうことがあります。
高価なものではないちょっとしたものなのですが、前回とても嬉しいことがありました。



見つけたときに「tomokoにあげよう、と思って取っておいたんだ」と嬉しいお言葉。
小さい封筒に「projet de bague」。
直訳すると「指輪計画」です。
これはこのディーラーさんのもともとの私物ではなく、彼がたまたま入手した「昔のジュエリーのデッサン画」です。


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恋人あるいは奥様を喜ばせようと、ジュエラーにオリジナルの指輪の製作を依頼したのでしょう。
当時のデッサン画が、オリジナルの封筒に入ったまま残っていたものです。
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デザインが完全にアールデコ。
アールデコでも前半の1920年代にデザインされたものです。
カリブレカットされたブルーサファイヤとダイヤモンドのアールデコリング。
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ジュエラーのところによった帰り、ポケットにでも入れてこのデッサン画を持ち帰ったのでしょう。
うきうきするような足取りで。
まだ時代も良かった頃。
ローリング20's、誰もが熱狂していた時代。
そのきらびやかなうきうきするような足取りが、封筒を空けた瞬間に感じられるようなそんな気がしました。
とても嬉しかったプレゼントです。


そして先日、まさにこの時代の指輪をアップしました。

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とても評判がよく購入ご希望者がお二人現れたのですが、この指輪現状17号とかなり大きく、たまたまかなり細い指の方でしたのでサイズダウンがかなり大きくなってしまうのです。

13号ぐらいまでが最も綺麗に直せそうです。
それ以下になりますと少し潰れたような円形になります。

サイズダウンして少し潰れたような形になるってどういうことかといいいますと、下記みたいな感じです。

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サイズアップに比べますところんとした感じで、愛らしいとかえってお好きな方もいます。
私も個人的にサイズダウンして少し頭でっかちになった指輪のシルエットはかなり好きですが、「真円」ではありません。
別にこだわらなくてもいいとは思うのですが・・・気にされる方もいらっしゃいますので、あらかじめお伝えしております。

ちなみに上記の「アクアマリンxルビーのリング」は私が手にした時点で既にこのサイズでしたが、おそらく過去にサイズ直しされてこのようなシルエットになっていたと思われます。
22:20  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.01.18 (Mon)

バラとパンジーのアールヌーボーゴールドネックレス(1900年頃フランス)

本日は東京都心でも積雪なのだとか。
京都は冷たい雨で、であれば雪の方がよかったなぁなんて思いながら・・・寒さでぶるぶるしています。

さて近頃、ぞくぞくと新着のジュエリーをアップしています。
先日ご紹介いたしましたのは「バラとパンジーのアールヌーボーゴールドネックレス(1900年頃フランス)」。

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アールヌーボーのゴールドネックレスは日本でももっとも人気のあるフランスアンティークジュエリーですが、それだけに実に色々なレベルのジュエリーが存在します。
こちらのネックレスは通常のこの手のネックレスの中でもかなり重め。
複数の金細工技術がいずれもトップクラスで、非常に優等生的な作品です。
モチーフとデザインの良さもいい。
その触れたときの独特の重みや質感は写真ではなかなかお伝えしにくいのですが、すこし布の上で撮りますと分かりような感じがしましたので、追加写真です。

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HPの写真では、商品を販売する上で、どうしても映さなくてはいけないところがいくつもありますので、私も案外生真面目な正確ですのでそれに追われているところがあります。
「質感や着けた時の雰囲気」みたいな、もう少し自由な写真でイメージを膨らませていただきやすい写真も撮れたらいいなと思っておりまして、今年はそうしたショットもなるべくブログで紹介していけたらと思っております!


以前、シェルシュミディのフェイスブックでもご相談いたしましたが、カメラも買い替えたいなと思っておりますが(約10年間、商品の撮影にコンパクトデジタルカメラ)を使ってきましたが、限界を感じ始めています。
商品への愛情と何を伝えたいかというところがポイントであったりもすると思いますので、そのあたりも大事にしつつもう少しレベルアップしていきたいなと思っています。


写真といえば、パリでの買いつけの写真ももっと良いカメラでもっと良いショットをたくさん撮りたいのですが、買い付けの時はとにかく買い付けで頭がいっぱいで。
おっちょこちょいなのを自覚していますので、観光客らしく見えてしまう大きなカメラは保安上、持たないようにしてるんです。
ジュエリーなどの貴重品を持っていますと、それだけで危ないですからね。
10:08  |  新着アンティークジュエリー  | 

2016.01.16 (Sat)

フランスの地方アンティークジュエリー

日本で紹介されているアンティークジュエリーはとにかくイギリスのアンティークジュエリーが多いですね。
フランスのアンティークジュエリーというとそれだけでまず数が少なく、比較的紹介されているのが1900年前後以降のアンティークジュエリーで、特にアールヌーボーやアールデコのジュエリーが多いです。
(このあたりはイギリスのディーラーさんがフランスで仕入れて、ロンドンでも扱っているディーラーさんはます)
しかし例えば19世紀初頭の王政復古の時代のフランスのジュエリーなどはそもそも数が少ないので、滅多に日本では見ないです。

アンティークジュエリーの希少性はいくつかの要因があります。
一つは上記のように時代で、一番分かり易いですね。
そしてもちろんその時代を象徴するようなデザインでったり、宝石が大きかったりその時代にしか手に入らなかったり、そうしたことで価値はますます上がっていきます。

そしてフランスアンティークジュエリーでのもう一つの希少性は、おそらく日本では最も軽視されていることと思いますが、地方性です。
フランスは歴史的に見てもかなりの中央集権的国家で、フランスの地方の歴史は常に「中央との権力の駆け引き」の中で存在しました。
フランスのマーケットで地方ジュエリーの特徴が出たものは、非常に高く評価される要因の一つです。


しかしフランスは先も申しましたように中央の政治戦略が強く、フランスの地方特有の衣装や装飾品は、長年あまり研究の進まなかった分野でもあります。
下記はそうした中で、プロの中で良書と呼ばれている地方ジュエリーに関する文献ですが、残念ながら廃盤です。

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フランスのアンティークジュエリーの大半はパリを中心とした貴族社会を中心に展開します。
しかしその地方独特の発展が見られるジュエリーもあるのです。
地方ジュエリーがもっとも豊かにみられるのは南仏(プロバンス、プロヴァンス)で、それはこの地域に特有の文化、衣装が発達があったから、そして土地として恵まれて経済的に豊かであったからです。
この地域で作られたジュエリーをビジュードプロバンス(bijoux de provence)と呼びます。

南仏と言っても広いのですが、いわゆる「プロヴァンス地方」の西のエリア。
特にアルルは独自の地方文化を見せ、フランスの中央から独立していた時代も長く経済的に豊かな地域でしたので、この地域は地方ジュエリーを語る上でかかせません。
この地域で地方ジュエリーが大きく発展するのは、18世紀を通じてです。

下記は画家Antoine Raspal( 1738 - 181)によるアルルの女性の肖像画。
Granat美術館所蔵。
胸元にマルタの十字架、腕にブレスレット。
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あとは港を持ち貿易の発展したマルセイユ。

実は私、このあたりに住んでいたんですよ。
南仏は幸運なことに地方特有のお祭りや、また地方衣装がよくこの地域の美術館に残っているんです。
この地域の肖像画などを見ても多くのことが分かります。

地方ジュエリーと中央のジュエリーとの発展とは大きな違いがあります。
それはパリを中心にしたジュエリーは常に、貴族社会から展開していること。
一方で地方のジュエリーは17世紀までは貴族の装飾様式を模しながら、既に18世紀初頭からその地域特有の発展を見せ、その地域の有力な商家がその主役になります。
そうした意味でいわゆる貴族的なソフィストケートとはまた異なった魅力を持つのです。

地中海沿岸地域は歴史的に見ても、女の子に婚礼のときに非常に多くのジュエリーをいわゆる持たせました。
何かあったときのために・・・という意味あいもありました。

地方ジュエリーは本当に面白いですよ。
書きたいことが満載なので、また小分けにして書きますね。
シェルシュミディでは比較的、南仏の方にパイプを持ってらっしゃるディーラーさんが何人かいらっしゃり、日本のアンティークショップにして珍しくフランスのアンティークジュエリーをご紹介できていると思います。
数が少ないので難しいのですが、今後もご紹介できるようがんばりますね。
22:17  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.01.12 (Tue)

1月の誕生石 ガーネットのアンティークジュエリー

さて1月といえばガーネットですね。
アンティークジュエリーに関して言えば、1月生まれの方はラッキーです。

色石のなかでもっともバラエティに富んだアンティークジュエリーを見つけることができるからです。
今日、ジュエリーの整理整頓していたとき、ふと思いついてガーネットのジュエリーをいくつかそろえて写真を撮ってみました。


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まったく光を当てていない状態なので、それほど綺麗に見えないかもしれませんが、こうしてみると圧巻ですよね。
全部欲しい?
そうですね、私もです!

アンティークガーネットは一言で言うとざくろ色のような色が多いのですが、一概には言えずピンクっぽい色、、赤紫色。
そしてガーネットは実は赤系の色だけでなく、緑色なども存在します。


下記は当店にて販売済みですがやはり緑色の、グリーングロッシュラーガーネットです。
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集合写真?のいずれのジュエリーもお薦めですが、あえて数点、本当になぜまだあるのだろうと思うジュエリーがこちらです。
素晴らしいカボションカットのガーネット。
カボションカットは、光の反射に頼らない分、資質の良い宝石が必要になります。
ピンクを帯びた明るい、透明感のある色がとても綺麗です。
こちらのピアスは本当に不思議で、今まで何度となく売れかかり、そしてなぜかまだ私の手元にあるんです!

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あと下記のリング。
こちらは小ぶりで何とも言えず愛らしい!
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両方とも写真がよくないので、近いうちに撮りなおさなくっちゃ・・・、と思いつつなかなか手が伸ばせていない状態です。
今年の目標の一つが、写真なんですけどね。

強力な守護の力を持つと信じられきたガーネット。
古くから権力者にも愛されてきたのはそのためです。
もし誕生石のジュエリーを選ばれるのであれば、ぜひアンティークジュエリーで探されてくださいね。
21:35  |  アンティークジュエリーレッスン  | 

2016.01.11 (Mon)

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

こんにちは。
新年から早々にお休みを頂きまして誠にありがとうございます。
いまさらながら、今年もどうぞよろしくお願いいたします!


三が日は営業させていただいておりましたら、今年はなんと元旦の1月1日から、ご注文を頂きました。
そしてその次の日も・・・。
お正月はたいてい静かですから、こんなことは長年この仕事をしていても珍しいです。
おみくじは「末吉」でしたが、良い年になりそうな予感がいたします。

初詣は清明神社というところにいってきました。
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今年もまた新しいジュエリーとの出会いがたくさんあると思います。
そう思うと今から本当にわくわくします。
皆様から日々、色々なお問い合わせやご連絡を頂いて、昨年度もとても充実した良い年でした。
今年もまだ見ぬ、それは美しいジュエリーに出会えそうな予感がしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!

新年最初の催事は、兵庫県宝塚の、宝塚ホテルです。
2/12(金)-2/14(日)。
入場無料、アポ不要でございます。
詳しくは下記の宝塚ホテルのHPをご覧くださいませ。


前回の宝塚のフェアの時は、台風にまきこまれて私まで遅刻を余儀なくされるという、大変なめにありましたが、それでも美しく歴史のある会場に、奏でられる美しい音楽。
とても素敵なスペースで、お客様もとても上品でさすが宝塚!という場所柄を感じました。
ぜひお気軽にいらしてくださいませ。


今、主に関西圏&中部地方にお住まいの方を中心にDMを用意させていただいております。
土地勘がなくもしかしますと「遠すぎていけないよ!」という方にも、お送りしてしまうかもしれませんが、どうぞ大目にみてやってください・・・。

そしてこれまでシェルシュミディをご利用いただいていないお客様でも、このブログをご覧になりご案内状をご希望される方がいらっっしゃいましたら、どうぞお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡をくださいませ。
郵送させていただきます。
*ちなみにご案内状はなくても入場は可能です。

皆様にお会いできますのを楽しみにしております。



17:21  |  お知らせ  | 

2015.12.31 (Thu)

今年も一年お世話になりました「年末年始の営業について」

今年も一年大変お世話になりました。
心より御礼申し上げます。

お正月といえばおせち料理なのでしょうがあまり好きではなく、一切作らず・・・。
年末はベルガー(berger)というオーストリアのおいしいチョコレートをたくさんいただきましたので、チョコレート&赤ワインで過ごしています。

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来年はどんな年になるでしょう?
近年は世界情勢も色々驚くことがおきたりと、その速さについていけない部分もありますが・・・。
それでもまだ見ぬ明日に向かって、いくつになっても心ときめかせて飛び込んでいきていたいといます。
相変わらず青いことを言っていて恐縮ですが、いつまでもアドベンチャラスな気持ちを持ちながら、突き進んでいきます。
買い付けの時も携帯を壊すとかいつまでもそそっかしいですが、どうか飽きれずに付き合ってやってくださいませ。

2016年が皆様にとって輝かしい一年となりますよう、願っております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。


あっ、そそっかしく表題の「年末年始の営業」についてご案内をするのを忘れておりました。

年末年始:12/31-1/3 通常営業
1/4-1/10: お休みをいただきます。

かれこれ一年以上、いわゆるまとまった休暇をとっていなかったので、少しのんびりしてきます。
1/4以降に承りますご注文は、発送が1/11以降となります。
長らくご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします☆
19:10  |  お知らせ  | 
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